須走口本六合目から奥庭へ(富士あざみラインを登る)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 1,958m
- 下り
- 532m
コースタイム
→本六合目瀬戸館13:11-34→吉田下山道合流14:14→スバルライン五合目14:55→御庭15:28-39→奥庭バス停16:00
天候 | 晴れ (朝から夕方まで富士山が見えていた稀にみる晴天) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 富士急バス スバルライン奥庭 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【浅間神社→須走口五合目】 急勾配で有名な富士あざみライン。 全長11.5辧神社は800m、五合目2000m、標高差は約1200m。 馬返し付近まで殆ど日陰なし、晴天の日中の歩きは避けた方が良い。 【須走口五合目→本六合目瀬戸館】 富士登山道の須走口ルート。 本六合目瀬戸館付近までは樹林帯、晴天の日中でも快適 【お中道(本六合目瀬戸館→吉田下山道)】 六合目のお中道、お中道の中では比較的歩きやすい部分。 前半は背の低い樹林帯で、昨年と変わらず登山道並みにしっかりしたルートだった。 灌木帯に3本の沢があるが、樹林帯を出る直前にある三つ目のガレ沢が 大きくえぐられルートが切れている。 2mぐらいの深さだが、下手に降りると登れない。落石・崩壊の危険あり。 簡単そうな所を探して渡る。 残りはガレの斜面が吉田下山道合流点まで続く、トレースは昨年よりずっと薄く なっているが、白ペイントも残っておりほぼ問題なし。 荒れているので、はじめての人は経験者同行要。ガスが出ると迷う危険大。 吉田側からは入らない方がいいと思います。 【吉田下山道→スバルライン五合目】 他のレコにも多いので省略 【お中道散策路(スバルライン五合目→奥庭バス停】 誰にでもお薦めできるお中道。ほぼ平坦で眺めも雄大。 |
写真
感想
マイカー規制中の富士あざみラインを登って、須走五合目から本六合目へ、
そしてお中道を通って吉田下山道を富士山駅まで降りる。
それが当初の予定だったが、前回の八ヶ岳編笠山と同様、灼熱の車道歩きになってしまった。
消耗が激しく、五合目から本六合目で足が止まってしまい、スバルライン奥庭からバスで下山することになった。
今まで麓から五合目まで登ったルートの中で一番キツかったと思います。
以下 行程概略
既に朝8:00過ぎというのに、東口浅間神社の前からは大きな富士山がくっきりと望める。
気分は最高ですが、灼熱の車道歩きが待っていました。先日八ヶ岳の富士見高原で痛い目に遭いながら
まったく懲りていません。
御殿場や須走では麓は絶対曇りのはず、自分の勝手な予報は見事外れてしまった。
あざみラインは、最初の4劼曚匹猟樟は殆ど木陰がありません。
標高は800mほど、東京よりは遥かに涼しいですが、それは木陰で休んでいる時のことです。
あまりの暑さに撤退しようかと思いましたが、直線コースを越えれば登山道が使えるので、ここは何とか耐えます。
やはり、あざみラインを登るなら夕方から夜明けまでの時間帯ですね。
登山道を使って凌いでいるうちに薄雲も広がり、多少マシになってきました。
二合目の狩休付近からはガスの中に入り、涼しくひと息つけましたが、熱く火照った体は簡単には元に戻りません。
急なアスファルトを登る足は早くもスローモーションのようになりました。
時折、追い越していくバスからは、これから富士山に登る人達の好奇の目が…
登山初心者から見れば「あの人、気が狂ったんじゃないか!」
そんな印象に見えたでしょうか。
五合目が近づく10卉賄世任魯スの中から抜け、暑い日差しが再び注ぎます。
道路わきの作業小屋が見えると、あと僅かで五合目ですが、たまらず休憩です。
ここからは急なブル道を直登すれば、すぐ五合目に出ます。クネクネした長い車道はもう勘弁です。
五合目に出ると雄大な富士山の眺め。夏のさなかに昼過ぎにこれだけの展望があるのは珍しいです。
茶店で300円のスポーツドリンクを2本購入。熱中症が恐ろしいので無理やり飲みまくりました。
相当消耗しているでしょうか、いくらでも飲めます。
五合目から本六合目までは僅かなものですが、ここがキツかったです。
歩いては止まって、歩いては止まって、回りの登山者は元気なのに、ちょっと恥ずかしかったです。
やっとのことで六合目長田山荘が近付く、そしてそのすぐ上に見える本六合目がやけに遠い。
登山道が樹林帯なので、それがせめてもの救いでした。
グロッキー気味で本六合目瀬戸館に到着、もうこれ以上登らなくて良い。
ひと安心して、のんびり休憩、オロナミンC飲んで回復を図ります。
瀬戸館からは、砂走りの下山道が見えます。昨年歩いたお中道の入口を双眼鏡で確認しました。
下山道沿いの大石に白のペイントがありました。昨年の位置とほぼ同じなので間違いないでしょう。
砂礫帯に足跡がありましたので数人は歩いているものと思われます。
足跡は岩稜帯で途切れているので、その先はわかりません。
さて、いよいよ瀬戸館からは吉田口へのお中道に入ります。
お中道は一般道ではありませんし、お中道方面は立ち入り禁止の標示がありますので、
瀬戸館のご主人にひと声かけてから行きます。
ご主人の情報では、三番目の沢が崩れてルート切れているとのことでした。
ご主人「はじめて?」、私「いや3,4回歩いてます」、ご主人「それなら大丈夫だ、気を付けてな」
そんな会話をしてから出発しました。
お中道はいきなり樹林帯ですが、4月末に来た時はただの雪の斜面でした。
首都圏にありながら、富士山の雪の量はすごいものだと思いました。
少し行くと、御胎内の洞窟がありますが入口の石碑がひっくり返っていました。
雪の力でしょうか。
ルートは普通の登山道並みで赤テープもあり、昨年と変わらずしっかりしています。
背の低いダケカンバ林からは雲が湧く山中湖方面の眺めが良いです。
気分良く歩いていると、第一の沢に出ます、溶岩流が固まったものですね。
第二の沢はツルツルと光りまさにナメ沢という感じ、七合目付近まで見事に続いています。
第二の沢を渡ると樹林帯も終わりに近付き、吉田下山道が見えてきます。
晴天の日は見通しが良く目標地点がわかるので安心です。
もう楽勝かと思いきや、第三のガレ沢が現れました。
2mほどの深さにえぐられ、ルートが切れていました。
ちょっと踏みこむとすぐ崩れますので、降りやすく登りやすそうなところを見つけて渡ります。
下流に行くと浅くなり楽そうですが、登り返しが嫌なので適当な所を渡りました。
足元が崩れ、落石を起こしそうになり、かなり危なかったです。
慎重に確実に渡るべきでした。
あとはガレの斜面を吉田下山道目指して歩きますが、昨年よりトレースが薄くなっている印象でした。
さらに小さな崩壊箇所があったりと全体的に荒れていますね。
ただ白いペイントも残っていますので、ガスが出ない限り迷うことはないでしょう。
前に歩いた時より若干時間がかかりながらも難なくお中道を通過して、
比較的すいている下山道を降りてスバルラインに到着しました。
登りに時間がかかり予定時間をオーバーしてしまいましたので、
いつものようにロングな吉田ルートを富士山駅へ降りるのは諦めました。
観光客もちらほらと見えるスバルラインのお中道散策路を楽しみながら歩きます。
南アルプス連山にかかる白い夏雲が逆光で美しく輝いていました。
ほどなく奥庭バス停に到着、富士山駅行きバスは超満員、富士急線もギリギリで乗ったら座れませんでした。
まだまだ夏休みですね。
これで今年の、私の地味な夏山は終わりです。
今夏は二回連続で山中で土砂降りに襲われました。
そのこともあって不安定との天気予報にビビって、南アルプスにテン泊で行けなかったのが残念す。
しかし、涼しくなったら甲州街道歩きを再開したいとワクワクしています。
コメント
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こんばんわ、yamaheroさん。
須走ルート〜吉田ルート間のお中道は去年往復(瀬戸館裏→吉田ルート→長田山荘裏)し、
今年も行きたいなと思いつつ悪天候が続いているので
7月中旬以降まだ富士山に行けていません。
私の盆休みは15日で終わっていまい、終わった途端の
16日が快晴とは・・・。
去年は須走ルートから吉田方向はとても分かりやすかったのですが、
吉田側から長田山荘に戻るルートは最初から判然とせず、
200m程誤って進んでから苦労しながら復帰しましたが、
その後もう一回ルートが分からない場所がありました。
吉田側はなにしろ砂礫の斜面で歩き難く目印のペンキを探すのもかなり苦労しました。
Weeklyclimさん、コメントありがとうございます。
前回、御殿場ルートからのお中道を失敗して、
今度は須走から吉田口までは何とか行けました。
Weeklyclimさんが歩いたのは長田山荘へ通じる
下のお中道ですね。
あそこも二回ほど歩きましたが、吉田側からは
ルーファイが難しいですよね。
おまけに距離も長いですからね。
今年は豪雨などでお中道が荒れているみたいですね。
そのせいか、例年に比べて歩いている人も少ないみたいです。
チャンスがあれば秋にもう一度、下のお中道も含めて
歩いてみたいです。
yamaheroさん、おはようございます。
良い天気だったようですね。
でも、書かれているようにあざみラインの炎天下
はきついですよね。
私は14,15日と富士山にいたのですが、上に行けば
ガス、雨、風と厳しい洗礼を受けました。
下は晴れてたのですが。
御中道、やはり2本あるのですね。
須走りの下の入り口はチェックできました。
吉田側は下山のときに注意してみていたのですが
全く分らなかったです。
いつもながらyamaheroさんのレコ有り難い情報満載
ですし、安心できます。
御中道9月、10月で少しずつトライしてみようと
考えています。
millionさん、コメントありがとうございます。
比較的歩きやすい瀬戸館→吉田口のお中道が荒れていますので、
たぶん、他も荒れ気味なんでしょうね。
特に今年のお中道を歩く場合は、まず須走→吉田を歩いてから
吉田→須走がセオリーだと思います。
いきなり吉田側からだと入口すらよくわからないですね。
長田山荘のお中道は、広いガレの斜面と樹林帯が交互に
連続しますので一度ルート失うとキツイです。
いずれにしろガスが濃い時はNGですね。
それにしても、あざみラインの上の方はキツかったですよ。
精進湖ルートや吉田ルートよりずっと大変でした。
yamaheroさん、こんにちは!
御中道、荒れているみたいですけど、でも、(御殿場側のように)目印がなくなっているほどでもないみたいですね
ヨカッタ、ヨカッタ、、、
(もっと酷い事になっているかと思っていました)
私も9月か10月に歩きに行きたいな、、、
実は、、、
私、スバルライン五合目〜大沢崩れ右岸、まだ歩いたことがないんです。
いつでもいけると思うと、ついつい後回しになってしまって
五合目にあんな階段(「お中道散策路を奥庭へ」の画像)があったんですね、、、知らなかった、、、(笑)
アスファルトの灼熱地獄、、、キツイですよね
特に標高が低い場所だと、まさに「地獄」だと思います。
yamaheroさんのレコは、写真も多く説明も丁寧で、すごくわかりやすいですよね
私のとは大違いだ
15-jugoさん、コメントありがとうございます。
須走から吉田にかけてのお中道は樹林帯があるので
御殿場側よりはずっと状態はいいようですね。
ガスさえ出なければ、須走→吉田で歩く分には
大丈夫だと思います。
探検気分を楽しむなら須走、御殿場のお中道ですが
展望を楽しむなら圧倒的にスバルライン、大沢崩れですね。
何しろ南アルプスや八ヶ岳が絶景ですから。
晩秋の頃は特にいいと思います。
秋は、キツ〜イ下からの歩きはパスして、
お中道だけのんびの楽しみたいと思っています。
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