瑞牆山(56代新歓合宿)
- GPS
- 45:53
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,304m
- 下り
- 1,286m
コースタイム
4/30 5:46みずがき山リーゼンヒュッテ−9:30瑞牆山10:30−13:33みずがき山リーゼンヒュッテ(B.C.)
5/1 9:30みずがき山リーゼンヒュッテ−10:20増富の湯
天候 | 4/29 曇、4/30 晴、5/1 晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2005年04月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
4月28日
毎年恒例となった前夜の甘泉寮泊。新人の初山行を前夜からともに過ごしてサポートする。今年は第二文学部の菊池や人間科学部の安岡など、講義の関係で夕方から集合できる部員が少ない。そのため、寮への集合時間は20時となった。夕方に集まれた部員たちだけで、景気付けに早稲田菜館にて夕食を済ませる。余談だが、20時の集合時刻を待たずして、コーチの青木さんと、同じ45代の沢木OBが差し入れを持って激励に駆けつけてくださった。自由時間だったために、早速L自らが餌食となって華麗なパフォーマンスを披露していた。
20時を前に遅刻もなく全員が集合。すぐに新人の課題を確認。まずはロープワークから。付きの二年が新人のそばで、状況を見る。結論からすれば、どうやら二年生の指導の時点で問題があり、一部の新人は正しい方法が伝わっていなかったようだ。普通なら、覚えられなかったということが問題になるだけなので、正しい方法を再び見せて示すことでひとまず解決。次へ進めるのだが、あまり予想していなかった別の展開に慌てふためき対処する。新人の人数が少なかったためすぐにフォローできるものの、こうならないようにもっと三年生が二年生をしっかり見るよう反省が必要だ。また、5m細引きで作る簡易ハーネスの技術はすぐに使う技術ではないことから教えていなかった。が、難しいことではないのだから、このタイミングで一気に習得させるようにと青木さんからご指摘をいただいた。浅はかさを反省し、精進するように努めていきたい。
無用に時間をとられたが、パッキングや忘れ物がないことなど、一通り確認でき、ようやく布団での就寝時間を迎えられる。だが、その前に昨年から恒例となりつつある二年浅井のバースデーパーティーを行う。新人三人からの何やらスポンジのプレゼントもあり。賛否両論にしても、こういう形でコミュニケーションをとることも悪くないと感じる。ケーキをサラッと平らげ、23時に就寝。
4月29日 甘泉寮=増富温泉郷−みずがき山リーゼンヒュッテB.C.
5:00起床。合宿は始まっていながら、布団で目覚めるという不思議な世界。布団を片付け、食事を済ませても予定していた電車までの時間はたっぷり。自由な時間を過ごす。
6:30早稲田駅を出発、三鷹で中央線に乗り換え、10:02韮崎駅着。バスに乗り換え、11:53増富温泉郷の停留所に到着。幕営地であるキャンプ場はまだまだ先。ついでに言えば、登山口である瑞牆山荘はもっと先。それでもこの温泉から歩き始めるのは、少しでも新人に荷物を背負って歩く経験してもらいたいということであり、まだまだ入り口に過ぎないこの合宿を有効に活かすための工夫でもある。登山靴を履き、地図で現在地を確認し、12時27分増富温泉郷出発。ここから先は二パーティーにわかれての行動である。天気もよく満開の桜が大変うつくしい。良い合宿ができそうな感触がする。車道と遊歩道を混ぜた高低さも何もないようなコースで、読図のしようもないのだが、地図を読ませながら歩かせる。毎年のことだが、山をカラオケか何かと勘違いしている輩が一人くらいはいる。今年は新人池田がそれに当たるようだ。最新ではないが、J-POPを幅広く押えている。
13:23あっという間にみずがき山リーゼンヒュッテ着。高校時代は山岳部であったという新人池田、安岡の千葉高コンビはともに余裕の表情を見せている反面、新人菊池は苦しそうだった。新歓コンパでは、森進一に成り切ってみるなど、自身の特長を生かしたスキルあふれる行為が大変好印象であったが、まだまだワンゲルでアクティブな活動をするには体力は十分とはいえないようだ。テント設営後、食事までの時間は「はないちもんめ」など古風な遊びなども交える。
ミーティングを終えてからは、またまた恒例の連想ゲームなどを繰り広げ、21:00に就寝。
4月30日これが新歓でしょう
みずがき山リーゼンヒュッテB.C.⇔瑞牆山
4:00起床。早起き、食当、朝食から行動開始へと怒濤の流れで展開する山の朝を初体験する。5:46みずがき山リーゼンヒュッテ出発。今日のピストン行動には、13代奥山OBが我々と行動を共にしてくださるということで駆けつけてくださった。過去同じように瑞牆にて新歓合宿を行ったということである。思わぬ大先輩の登場に、改めてワンゲル部の人の繋がりと、その歴史を感じることができ嬉しい。
入山口の瑞牆山荘までの道程で、早速安易なショートカットを試みて、再び引き返すというヘマをする。
読図し直した後に、元の道へ戻るが、各パーティーのトップである二年の栗原と鳴海がここぞとばかりに先を急ごうと走りだす。競争心は大いに結構だが、遊んでいるわけではないので慎ませる。それにしても、今日はよく晴れていて、気持ちが良い。奥秩父は入山がしやすいうえ、瑞牆は金峰山とともに、西側の入り口に構えているため、多くの人が訪れる。連休に重なる人もいるためか、大変な賑わいを見せている。
9:30瑞牆山山頂着。出発から三本ほどでたどり着く。ピストンの荷物はさほど重くはないが、見るからにひ弱そうな新人菊池はだいぶ疲労の色が伺える。山頂はあまり広くもないのだが、隙間を見つけて金峰方面に向かって肩を組み、式典開始。いい天気ではあるものの、季節柄か春霞で遠方の視界はぼやけている。見えぬ辺りはどの頂であろうか。次に目指す錬成合宿のフィールドはさほど遠くない距離に広がっている。
10:30瑞牆山山頂出発。フルーツ系の豊富な差し入れをたくさん平らげ、写真撮影を含め一時間ほど休憩して山頂をあとにする。登りでも山頂直下は残雪が凍結していて苦戦したが、滑りやすい下りではより慎重に歩を進める。場所によっては、融け始めているところもあるものの油断はできない。奇岩に囲まれた独特の山容に目を楽しませながら下る。下りでは新人にも余裕ができたと見えて、別動隊の新人池田の「ラフメーカ〜、冗談じゃねえ〜」という歌声がこちらまで響いてくる。菊池も表情は苦しそうながらも、よく歩いている。順調に下りきり、13:33に幕場着。
夕食、報告会を行い、いよいよ18:30にキャンプファイヤー点火。新人三人で点に向けて掲げたトーチから火が放たれる。幻想的で美しい瞬間である。ぜひこの初々しさを忘れないで過ごしてもらいたい。
このあとは、例によって感想を語り、主将と杯を交わす。主将の武井さんは怪我の関係でこのたびテントキーパーをお願いすることになってしまったので、いつも以上にパワーが余っているようだった。夜が更けると同時に、次第にカオスに。新人が激辛スパイスを口に含み、吐き出したり、別のものをゲロゲロ吐いていたり。こんな風景も逆にほほえましいものといえようか・・。
就寝時間はフリーで、皆自然の流れに任せて夜遅くまで過ごした。
5月1日 みずがき山リーゼンヒュッテ−増富の湯
7:00起床。昨晩の混乱は何事もなかったかのようにさわやかな朝が再び始まった。例によってお茶漬けがメニューだ。いつも通りのこと。このリーゼンヒュッテでは、野外でご飯を食べると、非常に小さな虫が米の蒸気に吸い寄せられ集まってくる法則があるようで、何もかけていない丸食の中身は、ゴマ塩が降りかかったかのような状態になる。
現役はまだしも、人様に食べてもらう料理に対してこんなことでいいのかと疑問に思う。しかしながら、自然の驚異になす術も無いのは、ワンゲルの世の常である。
9:15解散式。集まってくださった先輩方からのご挨拶を頂き、桜のきれいな写真を撮影する。
9:30みずがき山リーゼンヒュッテ出発。約50分で増富温泉郷へと到着した。道中では、春の息吹を感じさせる山菜がたくさん見られ、車で先を進まれていたOBの方々も一時は山菜採りに興じられていたようだ。
一時間程度の休憩を挟み、ラジウム温泉「増富の湯」で疲れを癒す。そしてバスで往路を同じように引き返し、今後の予定を確認し、駅で解散した。
終始天気がよかったため、順調にいってしまったが、新歓合宿とはワンゲル活動の「入り口」にしか過ぎない。それでも入り口から入らないと、ワンゲルの世界という山は登っていけないのである。下手な近道を急ぐのではなく、登り始めこそ、しっかりと王道から入って新人の皆には足場を固めていってほしい。
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