リハビリ山行42〜いよいよ山滑走 大日ヶ岳〜
- GPS
- 07:57
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 797m
- 下り
- 782m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 7:03
天候 | 晴れ 曇り 雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル(雨具兼)
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
バラクラバ
ブーツ
ヘルメット
ゴーグル
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ガムテープ
常備薬
保険証
携帯
サングラス
非常食
行動食
保温ボトル
ツェルト
ウィペット
ナイフ
カメラ
スキー
シール
SJCAM4000:通称パチプロ
トランシーバー(VX-6)
ドンジョイ
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感想
昨年末、年明けと連続でゲレスキーに行き、脚が滑走に耐えるか確認してきた。
オフピステ、まして山スキーとなると、ゲレスキーとは比べようもないリスクをはらんでいるのだが、それでも何とかイケそうだと手応えを感じていて、で今回はいよいよ山滑走となった。
設定した山は大日ヶ岳、ひるがのルート。
ゴンドラで上がってバッカンも考えたが、叺谷は滑走ムリだろう(脚も積雪量も)と判断し、いっぷく平近辺でタラリと流すスキーハイク的なイメージを狙った計画。
参加メンバーに息子Qが名を連ねているが、彼は今回入山していない。
しかし、彼の存在を無視しては今回の山行を語る事が出来ないので敢えて参加メンバーとした。
さて、前日12日はQは成人式。
まぁ、酒も入るワケで。
出発直前の準備が出来ない。
それは事前に織り込み済み。
必要な道具のチェックに板のワックスはがし、シールの手直しなど準備が済んでいるか土曜の夜に事前確認した。
それがイカンかった。
日曜の夜、現地に向かう車中、ふと思い出してQに
「お前、シール積んだか?」と聞いたら
「積んだハズ…」と返答。
ハズは要らんのだよ。
急ぎ道の駅に停車して車中確認と同時に、自宅のおかんに電話。
おかんから「あるよ」と残念な返答。
仕方なく自宅に戻る。
二時間のロス。
時間を取り戻すべく高速を使って移動(自宅からひるがの位なら下道で十分ってのがウチらの感覚)
ひるがのインター近くまで来た所で雪が降ってきた。
「あちゃー、降ってきたなぁ、オレのパンツ今回は撥水生地で防水じゃないからキツイなぁ」
とボヤいた時、車中の二人に戦慄が走る。
「パンツ…Qのパンツ!」
積んでない。
もう戻れない。
Q、車中留守番決定…。
必要な道具はすべて準備していた。
それは土曜に確認していた。
でも、車に積んだかの確認をしたワケでは無かった。
成人式&おかんの在所への訪問などバタバタした後での積み込み作業で、チェックが甘かった。
土曜のチェックで「OK」としていた安心感もあって気が緩んでいた。
Qはショックを受けていたが、まぁこれも経験これも勉強。
失敗を糧に成功への成長をしてもらえれば…。
おとんは無情にも月曜にヤマに向かう。
Qも成人したことだし、自己責任の意味をわかってもらわにゃならんし、おとんとしてもケジメのヤマである、ここは譲れない。
車中、寒いだろうからエンジン掛けっぱなしは仕方なし、とQに言い残し入山。
一年半振り山スキーだ。
昨年、リハビリ山行で徒歩登りしているが、やはり気持ちの入り方が違う、新鮮?緊張?良い意味でのピリッとした朝だった。
昨夜からの降雪があったものの、5〜10センチ程度であり、雪は薄い。
少し蹴飛ばすと地面が出てくるし、大き目の石の影や倒木の下を覗くと雪が無いことから昨夜以前に積雪がなかった事が分かる。
第一急登を超えた右手に休憩倒木がある。
ここで積雪状況を確認すると根雪がある事が分かった。
いよいよシールハイクだ。
板もシールも新しく整えたので(板は中古だけどね)全てが新鮮だ。
脚は順調に前に出る。
休憩も大して取らず行程を進める。
途中、降雪があったかと思えば突如晴れて雲海が広がったりと不安定な天候だった。
いっぷく平も過ぎて稜線に上がった所で驚きの光景。
山頂直下の叺谷左岸尾根くらいは雪が着いて滑れるだろうと踏んでいたのだが、まさかのヤブヤブ斜面。
酷過ぎる。
それでも幅5m位の滑走ルートを見出し、温存すべくハイクアップトレースを藪の中にずらす。
山頂まであと30mのところで上方に2人のスキーヤー。
お声掛けさせていただいたら、その方も前十字断裂経験者さんだった。
みんな苦労して復帰しているんだな、と感慨深い。
山頂で記念撮影をしたら、いよいよ滑走。
自分が見出した滑走ルートは誰でもわかりやすいオープンだったので先の二人が入るかな?と思ったが、気を遣っていただいたか、彼らはオープンを残してヤブヤブに突っ込んでいった。
チャレンジングな方たちだった。
さて、自分の滑走は、と言うとオープンでは多少回せたものの、やはりヤブスキー思うようにいかない。
せいぜい3ターンが良い所。
ローツエ3連続ターンしたらBAD ASS!
ヤブスキー3連続ターンもBAD ASS?
なんて言ったとか言わないとか…。
良く分からん話だったら、「ヒラリー・ネルソン ジム・モリソン ローツェ」で検索してください…。
さてさて。
上の方はまだ滑れたが、降りてきたらそりゃ酷い滑りで、夏道トレースをプルーク、ズラシ落とし&チョッカリを駆使して、とにかく下げるしかない状況。
滑ったって言えるのかコレ?みたいな。
でも自分としては意地のヤマ。
なにがなんでも山スキーに復帰する、下の下であってもオレは山スキーヤーだと、板で登って板で降りると強い心で挑んだ。
結果、第一急登上のシールハイクを開始した地点付近まで滑走し、地雷を一発踏んだ時点で滑走終了。
そこからはシートラでの下山となった。
無事下山、万事終了、と言いたいところだが実はオマケがついてきた。
下山途中、3組のパーティーとスライドしたが、その時「駐車場でエンジン掛けっぱなし、ライト付けっぱなしの車はあなたか?」と尋ねられ、留守番が居ると事情説明をする場面があった。
心配を掛けてしまっていたようで申し訳なく感じていたが、まさかそれがオマケの伏線とは…。
車に戻ると愛車バモちゃんのエンジン掛からない…。
Qがふと「ガソリン足りるのかな?心配だな」と思ってしまい、エンジンを止めたのが3時間前。
悪いことに、ライトを消し忘れていたのでバッテリーが上がってしまった。
不幸中の幸い、JAF会員であるし、デジタル会員証もスマホに登録してあったので40分ほどの待機で救援してもらえた。
JAF隊員さんに尋ねると、この水道山登山口駐車場ではバッテリー上がりの救援依頼が多いとの事。
多分夜明け前にライト付けて支度して、明るくなった頃に支度終わって出発、明るいからライト付けっぱなしに気付かずに…ってパターンなんだろうな。
ヤレヤレ、Qは散々な一日だったようだ。
しかし、おとんはケジメ山行をキメれて満足だった。
楽しかったか?と聞かれれば楽しくは無かったが、満足、充実、達成感に溢れた一日になった。
ただ、この日がゴールではない。
自分の新しいヤマのスタートの日だ。
これからもリハビリは続く。
やっとスタート出来た。
怪我をした時の山行記録に多くの方々への謝辞を書いたが、今でも皆さんへの感謝の気持ちは忘れていない。
ありがたく思い、お礼を申し上げます。
特にお礼を伝えたい方が、今現在ヤマレコをお休みしているようで残念なのだが、きっと事情がおありの事と思う。
いつか、お礼を伝える事ができると信じ、自分のヤマに励む思いだ。
また、現在、前十時断裂からの復帰を頑張っている方も見えて、その方は、間に一人入った繋がりがある方なので陰ながら応援しているのだが、その方もヤマレコ上での動きが休止してしまっている。
まさか再断裂?と心配なのだが直接面識は無いし、自分が勝手に応援する気持ちになっているだけなので片思いなのだが。
何はともあれ、これからも自分のヤマは続く。
充実した人生を送るために努力を重ね、いつか自分に死が訪れた時、人生を振り返り
「オレは良く生きた」
と笑って死ねるように。
最高の死を迎えれるように。
ありがとう。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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こんにちは、ktn92です。
長いリハビリを経てようやく戻ってこられましたね。
でもまだ焦らずに負荷のかからない滑りに徹してくださいね。
徐々に滑れるようになりましたら、またどこかでお会いできるかもしれません。
その日がそう遠くない日を願ってます。
ktn92さんコメントありがとうございます。
先週は行程としては全然楽しくない内容でしたが、道中も下山後も一年半を振り返り感慨深い思いでした。
アドバイスも頂き、ありがたく思います。
おっしゃる通りで、ムリは禁物…。
18日or19日は猫岳を乗スカ奥まで通して南面からアプローチかな、と。
いくら何でも乗スカなら行けるだろうと。
それで様子を見て、今期は怪我した乗鞍ツアーコースのリトライまで叶えれれば十分でしょうね。
本当は白川郷エリアを探ってみたかったのですが、雪が…。
今期は平湯エリアオンリーですね。
ところで話が変わるのですが、マメゾウ先生とコラボされたんですね。
私も水後山で一度お会いしたことがあるのですが、山スキーの世界は色々な所で接点があるようで、人の繋がりが拡がるから面白いですね。
ktn92さん、マメゾウ先生、JUNDrさん、皆さんにお会いしたことあるのですが、全て違う日違う場所ですから不思議な物です。
いつかmaoyukiさんや雪豹さんともお会いするのかな?
今後も天国チームの活躍を期待しています。
ではでは。
その日は本当に遠くなかったですね!
今日は1日タップリ楽しみましょう!
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