6歳児とゆく烏骨鶏と絶景とうどんの金時山
- GPS
- 03:38
- 距離
- 3.9km
- 登り
- 520m
- 下り
- 499m
コースタイム
天候 | 快晴→少し雲 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
人気の山だけありコースは万全。南斜面なので雪はほぼとけていた。日陰になるところに一部雪があり、とけて泥になっているところもあったが、踏み固められているのでドゥルドゥルにはなっていない。このコースであれば重装備は不要 |
その他周辺情報 | 仙石原、少し走れば大涌谷 |
写真
感想
我が家が毎年恒例にしている、箱根旅行。
小田原でばあちゃんと合流し、温泉に入り大涌谷で黒たまごを食べていちご狩りをする、というのがお決まりのパターン。
でも今年はみんなでおやまに登ろう!
箱根には、絶景で人気の金時山がある。宿からも近いしここにしよう。
って、実は去年もこの時期にチャレンジしている。
しかしまた山登りを始めてすぐだったので登山靴もなく、服装も普段着。雪の残る登山道で難儀していたら他のハイカーさんに「そんな装備で大丈夫か?」と言われてしまい、「大丈夫だ、問題ない」とはとても言えず撤退したのだった。
それから1年、息子と自分は幾多の山に登った。装備もきちんと整った。満を持しての再チャレンジなのである。
レンタカーを金時神社近くにあるゴルフ練習場の駐車場(登山客は1日500円)にとめて、金時神社へ。
ものすごくキレイなトイレ! が、まだできていなかった。ちょ、期待してたのに! どうやら仮設トイレがある模様。
この時点で、山道に軽く酔った息子はだらだら気味。ママとばあちゃんが先に行ってしまうのも気にせず道端の石に登るなどしている。
このままで大丈夫かな、と思っていたら、金時神社社務所の前に烏骨鶏の集団が! 一気にテンションを上げる息子。
しかも、社務所の方が烏骨鶏のエサをわけてくれていきなりの餌やりタイムに! 手からじかにエサを食べてくれる優しい烏骨鶏たちに息子は大喜びである。
しばらく烏骨鶏とたわむれたら、さあ登山にかかろう。
仮設トイレがあったが……ハイカーが使いまくる仮設トイレゆえに相当ヘビーな状態。しかし設置してくれていることに感謝の心を忘れず、みんな準備完了。
しばらくは岩の多い、でも階段などが遊歩道レベルに整備された道。金太郎がてまりとして遊んだという金時手毬石なんてものもある。息子にとっては砂防ダムと同じ扱いのようだが。
途中交差する林道にはきれいな雪のかたまりがあり、息子は遊びたい様子。わかった、頂上にも雪はあるだろうからそこで雪合戦しような。引き続き霜柱を見つける息子だが、まあまずは登ろうぜ?
ゆるやかな坂道をしばらく行くと、金時宿り石がお出迎え。パッカリ割れているね、金太郎が割ったんだろうね、なんて息子と話していたけど、これが割れたのは明治6年のことだそうな。すまん息子。
その脇を急階段で登ると、山らしい登山道に。ここでいきなりエンジンのかかった息子、残る雪のうえを猛ダッシュ! 沢を横切るトラバースも駆け抜けて、少し登ったところでママとばあちゃんを置いてきたことに気づく。よし、少し待とう。
このあたりから、大きな段差が連続する急な道になった。息子は小さなからだでよいしょよいしょと乗り越えていく。ズボンは泥だらけだけど、そんなの気にしなくていい。洗うのはたぶんパパだから。
全身で登るので少し疲れた息子、ひとやすみをリクエスト。ばあちゃんが巻き寿司を作ってきてくれたので、これをひとつずつ(※ママのみふたつ)食べる。すしなのにさかながはいっていないのはなぜなのか、という息子。ああ、太巻きってのはそういうもんなんだ。
登りを再開するやいなや、道の脇につららを発見。持っていきたい(正確には「パパ持っていってくれ」)と息子は願うがそこは勘弁してもらい道端に置くことにする。帰りに残ってるか見ようね。氷片手に残り登るの、パパいやだな。
巻き寿司パワーなのか、続く高い段差もどんどん乗り越えてゆく息子。岩殿山の泥だらけ道でコケまくったママを心配し、ママどろがあるよ!きをつけて!と叫びつつガンガン登る。
矢倉沢峠方面との合流ポイントでママとばあちゃんを待ち、上をめざす。ここからは箱根を見下ろす絶景が続いていく。あれが芦ノ湖なんだね、なんて言いながら登る道の気持ちよいことときたら!
山頂が見えてきて、あと少し。急な登りを前に、「山頂近くは切り立っとるもんでふざけたり走ったりしたかんで」といった内容の看板がある。息子に読み聞かせる。2回読み聞かせる。
すれ違ったハイカーさんに「あと1箇所だけパパに手伝ってもらってね」と言われ進むと、確かに高い岩の段差が。しかしこれもひょいっと登り切ってしまった。
道はゆるやかになり、その向こうに青空が。やった、頂上!
山頂は大きく視界の開けた広場、2軒の茶屋がある。この日は金太郎茶屋のみの営業。ちょうどお昼どき、ハイカーさんたちで山頂はにぎわっている。
さあ雪合戦だと意気込む息子だが、人が多すぎるからパパに1回ぶつけるくらいで勘弁しておくれと頼む。ちぇーとか言いながら絶壁のほうに向かう。ああいやそれはもっと勘弁しておくれ。さっき読み聞かせたでしょう、山頂あたりでふざけるなよと。
さて今朝ロマンスカーから見たときはきれいに見えていた富士山だけど、金時山頂に着いたときには顔を隠してしまっていた。だが富士はなくとも、箱根の外輪山から仙石原から芦ノ湖まで一望の見晴らし、これもまた本当にすごい。人気の山なのがよくわかる。
金太郎茶屋名物のマサカリーうどんも最高においしい。900円という良心価格、ガラムマサラまでついてくる超本格派である。さすが箱根、、、水はどうしてるんですかと聞いたらハイカーたちに持ってきてもらうのだとか。
楽しいね、すごいね、と言い合っていたが、そこは真冬の山頂である、カレーうどん完食後すかさず寒さに襲われる。相席したカップルさんは富士山の雲が取れるのを待ったけど寒いから諦めておりるという。うちらもそろそろ潮時だ。
くだりに絶対の自信をもつ息子、さっそくハイスピードでおりてゆく。急なところはまあ上手に岩や枝をステップして降り、ゆるやかなところは走り、泥のところは軽快に。登ったときよりもやや雪解けが進んでピチャピチャのところが多くなっていた。岩殿山で「泥はスピード上げて通過すべし」と学んだ息子、手加減なしの速さでぐいぐいおりてゆく。
矢倉沢峠方面分岐でママとばあちゃんを待つものの、やはり先におりてよう、とすぐにリスタート。正直、このスピードについていくのは40過ぎのおっさんとしては非常につらい。
あっという間に、金時宿り石近くへ。雪の多いところに、小さな雪だるまが作ってあった。とてもかわいい出来で、息子は思わず愛でていた。
あっそういえばつららどうした、と思い出す息子。とうちゃん帰りいちおう見ながら来たけど見当たらなかったよ、とけたんだと思う。てか君が爆進するからじっくりさがせなかったよ! ふーんそっか、ですます息子。なんなんですか!
宿り石にはさまって写真を撮ろうかと思ったけどしめ縄がかけてあるのでやめておき、ふもとを目指す。林道クロスを抜け、手毬石を過ぎて、早くも金時神社に到着。うこっけいさんいるかな、もういないよね、と言いながらおりてきた息子の目に飛び込んだのは駐車スペースを占拠する烏骨鶏たち。
ジャスト1時間でおりきったよこの男……
しばらくしてママとばあちゃんも到着。神社の巨大マサカリを抱きしめて本日の登山は終了です。
このあと大涌谷に行き黒たまごを食べまくり、温泉につかった翌日はいちご狩りでいちご食べまくり。
家族みんなで楽しく過ごした2日間、その真ん中に金時山があった。さすが歴史ある山、おかげでみんな夜ぐっすり眠れました。
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