甲武信ヶ岳(徳ちゃん新道)
- GPS
- 10:24
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,632m
- 下り
- 1,639m
コースタイム
- 山行
- 9:29
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 10:21
天候 | 晴れ〜くもり 時々小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場のトイレは冬季閉鎖中、最寄りのトイレは道の駅です。 平日だからか、当日駐車場は自分の一台だけでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所ありません。 途中からトレースが無し。 |
その他周辺情報 | 道の駅みとみは17時までの営業。ここで登山バッジが買えます。 |
写真
感想
最近遠出が億劫になっていた。
休日に、どこかへ登りに行きたいと天気予報を眺めていると、どうやら山梨県の天気がよさそうだった。
しかし、山梨は良い山が多く日帰りにはもったいない。でも、3,4時間程度歩いて帰るのは味気なく、まして岩手から行くのは交通費もばかにならないという貧乏根性が甲武信ヶ岳を選ばせた。まったく失礼な選び方であると自分ながら思う。
また、今年中に富士山に登ってみたいと思っていたので、あわよくば富士山が望められればと思っていた。
当日はてんきとくらすの評価A、平地は風もなく気温もプラスで温かい。
着ていたインシュレーションを脱ぎ、上はモンベルのミッドウエイトとフリースで十分だった。
駐車場から登山ポストがある登山口まで約5分、そこから林道歩きだが、雪はほとんどなかった。平地を歩くとスネの筋肉がつかれる。帰りは極めてゆっくり走ってみた、早歩きより楽かもしれない。
もともと徳ちゃん新道を歩く予定だったが、近丸新道には「一般ハイカー進入禁止」の看板があった。よほど急峻なのだろうか。無雪期に来る機会があれば試したい。(2/2追記 コメントでご指摘頂きました、「一般ハイカー進入禁止」は鶏冠山林道に対するものとのこと。)
比較的難易度が低いはずの徳ちゃん新道だが、時折急登が現れ、そのたびに息が上がる。しかし全体としてはとても気持ちのいい稜線だった。登りではまだ暗かったために自分の足元しか見えず、その全景は分からなかったが、下りでようやく自分がどういうところを登っていたかが見えた。
戸渡尾根からも印象は徳ちゃん新道と変わらない、しかしそれまでに比べるとより自然らしい道のりを楽しめる。(徳ちゃん新道は台風の影響かどうかはわからないが倒木が多く、またそれを整備したのだろうか切株も多かった。あるいはもともと人の手が多く入っている場所なのかもしれないけれど。無知な自分がくやしい。)
途中一部樹木がなく展望のいい場所があった。広瀬ダム湖が良く見える。登りでは気付かなかったが、下りで富士山を望むことが出来た。そしてここまではどなたか一人のトレースがあり、多少の雪でもだいぶ楽に歩くことが出来たが、どうやらここで引き返しているようで、この先にトレースはなかった、あるいは降雪で消えてしまったのだろうか。ともかくここまではアイゼンのみ装着し歩いていたが雪に潜ってしまうので、カンジキを装着した。
話は変わるが自分はカンジキの効果について懐疑的だった。足のもぐり方は変わらないような気がするし、モナカ雪も踏み抜くかどうかは分からない、そもそもツボ足と比較したこともなかった。かつて森吉山でスノーシューを人に貸し、自分はカンジキで歩いたところ案の定潜り、スノーシューならすいすい行けるところを額に汗して歩いた。帰り道でカンジキのストラップの金具が外れ、片足から外れてしまった。カンジキで歩けるならとツボ足で歩こうとしたら途端に腰まで潜ってしまった。これ以来、カンジキも多少は効くのだと考えるようになった。
木賊山に差し掛かるあたりから小雪が降ってきていた。カンジキを斜面にけり込み何とか歩を進めるが、日ごろの運動不足か息が上がるばかりだった。木賊山から小屋までは下りでホッとする一方、帰りは登るのかと思うと時間が気になってきた。トレースがある場所まではおおよそコースタイム程度だったのがペースはどんどん落ちてくる。スノーシューだったらどうだっただろうかとも思った。巻き道を行くならスノーシューのほうが良かったかもしれない。ただ、平地にまったく雪が無かったのでこれほど雪があるとは思っていなかった。
いささかオーバーに書いているが積雪自体はそれほどではない、ツボ足で股程度、カンジキで膝くらいの深さなのでラッセルというほどではないが、傾斜と合わさるとなかなかタフである。まぁ日ごろから運動すればいいのだろうけれど。
ピークでは時折青空が見えるも、全体的にガス。展望はなかったが青空が少し見えるだけでも不思議とうれしい。まわりの山々が見えなかったことがすこし残念ではある。
下り始めると、自分が作ったトレースがすでに曖昧になっていた。降っていた小雪に少しずつ埋められていた。帰りは木賊山のピークを巻こうかと思っていたが、また雪を漕ぐより、多少の傾斜はあれど自分のトレースを使って帰ることにした。だが、当たり前だが下りの歩幅は広く、登りは狭い。結局登り返しは大変だったが、トレースのないところを歩くよりはマシだと思うことにした。徳ちゃん新道の途中でダム湖の奥に富士山を眺めることが出来た。今日はできれば富士山を眺めたいと思っていたので山頂ではすこし残念だったが、ここにきてみることが出来て本当によかった。ここでカンジキを外してアイゼンで下る。アイゼンはつけるタイミングよりも外すタイミングが難しい。1600mくらいのところで外した。そしてアイゼンを外してさっそくコケた。徳ちゃん新道の土は滑る。
下山後は道の駅みとみにでバッジを購入。
雪質は不安定だった、締まっているかと思えば突然パウダーになり、厚いモナカかと思えばゆるくなり。コースが主に樹林帯なので場所によって細かく日照時間が異なるためだろうと思う。
余談だが、今回初めてアイゼンの上からカンジキを使ってみたが案外快適だった。
以前使っていたアイゼンがセミワンタッチで、カンジキを併用しようとすると、カンジキのバンドの長さが足りなくなるので使わなかった。もちろんカンジキを調整すれば使えたと思うけれども、アイゼンを使うときと使わないときでカンジキをいちいち調整しなおすのは面倒だ。今シーズンからワンタッチアイゼンにしたのだが、つける手間が減り、着ける事に対する抵抗感がなくなり、滑りやすそうな斜面ではすぐにつけるようになった。以前は着けたり外したりが面倒なので、この先に地面が露出している場所がなさそうだと思った時だけ着けていた。また一度外して、すぐに雪が出てきたときもなかなか着けようと思えなかった。ワンタッチアイゼンはとても楽ちんだ。
近丸新道入り口にある「一般ハイカー進入禁止」の表示は近丸新道入り口と並んで入口がある林道(鶏冠山林道(東線))に対するものです。
ただ、「近丸新道は危険なので徳ちゃん新道を使ってください」みたいな表示はあります。徳ちゃん新道は尾根道ですが近丸新道は途中まで沢に沿った道となっており、所々崩落していたり、冬にはちょっと怖い凍結した沢の徒渉?横断箇所があります。昨年12月にも滑落遭難事故がありました(骨盤骨折するも3日後に発見され生還)
西沢渓谷入口からの甲武信ケ岳は展望のない登りが延々と続きつらいですよね、帰りなんかこんなに登ったのか?と思うほど長く、良い思い出がありません。
個人的には木賊山から雁坂峠の稜線がおススメです、機会がありましたら、また山梨においで下さい。お疲れさまでした。
なるほどそうだったんですね!表示をちゃんと見ていませんでした(;´Д`)
甲武信ヶ岳はルートが色々あって、それぞれ楽しそうなので、ぜひまた登らせて頂きたいと思っています。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する