一生に一度の富士登山☀ 貴重な体験のオンパレード
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,494m
- 下り
- 1,502m
コースタイム
10:25 バスで五合目(到着後に昼食&休憩)
12:30 五合目出発
13:27 富士山警備派出所(休憩)
14:57 花小屋(通過)
15:20 日の出館(通過)
15:31 七合目トモエ館(通過) …数回の小休止あり…
15:47 鎌岩館(通過)
16:05 富士一館(通過)
16:22 鳥居荘(通過)
16:35 東洋館(通過し外で休憩)
17:33 太子館(宿泊場所)
17:55 カレーの夕食
18:09 翌日の朝食とペット水を受け取り、仮眠
23:30 起床
23:50 出発
[2日目]
01:53 富士山ホテル?(通過)
02:12 本八合目トモエ館(休憩)
04:32 富士山頂到着(御来光待ち)
05:31 登頂記念の雄叫び→下山開始 …数回の小休止あり…
10:02 五合目
天候 | 晴れ/ガス/晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
「スバルライン、山梨県、吉田ルート」が合言葉 ※お鉢巡りはしていない |
写真
感想
初富士山で初御来光!
とてもラッキーなんだよ、と言われた。
バスで近くに座っていたオジサマも
3年目で初めて拝めたんだと大声で言っていたし
添乗員の元ちゃんも、富士山はたいてい
午前か午後どちらか雨って言っていた。
へぇぇーそうなんだ??
実は、7月下旬に師匠と行く計画があったが
師匠の海外出張のため当日の朝ドタキャンになった。
前日の夜までは「大丈夫、それでも行くよ」と。
結果的には良かったのかもしれない。
だって、富士山から下りてすぐに海外なんて
いくらタフでもキツイに決まっているから。。。
私のイメージは、山というよりもやはり観光地。
なので、今まで食指が動かなかったのも事実。
日にちは被らなかったが師匠も同じ週に友人と、
私は富士山3回目の友人と一緒に
初富士山の日を迎えることになった。
富士山に関しては殆ど何も知らないまま参加。
バスが五合目に着いた時、あんなにウジャウジャと
大勢の人がごった返しているのに驚いた。
休憩するために階段の上まで移動すると
ちょうど下山してきたばかりの外人男性パーティが
ここでいいとへたり込み、そのまま倒れ込んでしまった。
顔も見ずにそっとしておき、早めの昼食。
時間がきて集合場所に降りて行こうとすると
意識はあったらしく(笑)無言で手を振ってくれた。
登場したガイドはなんと女子大生。
最初からテンションが高く、元気いっぱい。
歩くペースは、過去のどの登山よりも遅く
その点ではとても楽だった。
前後に大勢の登山者がいたせいもあるだろう。
上にも下にも、人人人!!!
途切れることなくずっと続いているため、所々で渋滞も発生。
こんなに混んでいる山は初めてだ。
早川さんが、大声で皆に元気づけてくれたり
適切な小休止を取ってくれたので
長い距離を太子館まで登ることができた。
もう夕方になっていた。
カレーライスの夕食後に仮眠して
夜中〜明け方にかけて山頂まで行く予定だが、
既にこの時点でリタイヤ者が出ていた。
太子館まで登るのがやっとだと、山頂へは行けないのだ。
そんな大変な思いをしてまで、どうして皆登りたいのだろう。
仮眠もろくにできず、答えは出ないまま時間になってしまった。
スタート地点には、山頂を目指す人がひしめき合っている。
夜中とは思えない。
まるで新宿の繁華街のような賑やかさ。
決定的に都会と違うのは星の輝き。
ヘッドランプが次々と登って行くのが見え、
振り返ると下からも続々と登ってくる。
ランプの行進には、とても勇気づけられた。
高度が上がるにつれ、頭が痛いと言っている人。
途中で座り込んでしまう人。
酸素缶を吸いながらもダメだと弱音を吐いている人。
直登してはいけない場所を登り、割り込もうとする人。
(直登するのは外人さんが多かったようだ。
大声で怒られても言葉が解らないせいか止めようとせず)
‘ここからはもう戻れません’という本八合目トモエ館より
もっと上の地点から、リタイヤして降りてくる人。
(これも外人さんが多かったように思う)
大泣きしている子供に対し、怒りながら励ますお父さん。
極め付きは、あちこちでリバースしている人。
なんと異様な光景だろうか!
富士山に登るとは、こんなに大変なことだったのか。。。
有難いことに、あまり寝ていないのにもかかわらず
私には何の症状も現れていなかった。
友人は頭が痛いと言っていたが回復したようだ。
大勢の人がそうであったように
周りの状況には関係なく、黙々と登るしかないのだ。
冷静に淡々と。
この時も早川ガイドさんは、パーティ最後尾の添乗員に
「元ちゃーーん! どこにいますかーー?」
「サバイバーの皆さーん! 大丈夫ですかー?」と大音量で
何度も所在確認をしつつ、皆を励ましていた。
夜中にあのハイテンションはなかなか出せないだろう。
ただでさえ大変なあのシチュエーションで、ランプよりも明るい。
最高のガイドさんだと思った。
後で聞いたところ、この日が初の一人ガイドだったと言うが
むしろヘタな男性よりも逞しくて頼り甲斐があったよ。
経験ではない、天性のものだ。
山頂近くになると、あまりの人の多さにパーティとも離れ
老若男女ごちゃ混ぜになっていた。
もう、何時間歩いてきただろう。
うっすらと空に赤みが差してきた。
鳥居を過ぎたらもうすぐだ。
御来光には間に合うだろうか?
最後の階段を登りきると、やっとそこが山頂。
友人は先に登頂していた。
疲れや眠気は感じなかったが少し寒い。
今か今かと待つこと数十分。
たぶん、皆が同じ気持ちだったに違いない。
ファインダー越しにゆらゆらと燃えるオレンジ色。
あちらこちらで歓声が上がり万歳している。
山頂でのワンシーンが、目に眩しく焼きついた。
この貴重な体験は、一生に一度にしておこうと本気で思った。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する