福井県側から夜叉ヶ池
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.1km
- 登り
- 627m
- 下り
- 617m
コースタイム
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
夜叉ヶ池は3度登ったことがあるが、いずれも岐阜県側からで、福井県側から登った事が無い。まだ梅雨明け切らぬ2012年7月8日、朝6時半に家を出発した。腹が減っては戦は出来ぬ、コンビニで缶コーヒーとホットドッグを買い、運転しながらパクつく。今日は東海地方は晴れ、福井県は曇りとの予報。北陸道に入ると曇り空、今庄ICを降りて登山口に向かう時には雨となった。登山口には4台停まっていて、ボランティアパトロールのおじさんが3人。聞くと、3台はおじさん達の車で登山者のものは1台だけ。おじさんが、「登るんですか?」と聞くので、「岐阜県側からは登った事があるが、福井県側からは無いので登りに来た」等々と話している間に、車が1台、また1台とやって来る。カッパを着込んで「夜叉龍神社」の石の鳥居をくぐり、石橋を渡って登山道に入る。急坂を50m程登り、川の流れる音が遠くなると、右山の緩やかな、金華山の瞑想の小道を思わせるトラバース道となる。道端にはヤマアジサイとコアジサイ、これが山頂まで続く今が花盛りのアジサイロード。写真を撮っている間に単独行の男に追い越される。道を塞ぐ太い倒木、腰をかがめて這ってくぐる。30分程で板橋を渡って左山となる。林野庁の「森の巨人たち100選」に選ばれている「岩谷のトチノキ」を過ぎ、再び板橋を渡り返す。水暈の増えた支流をビチャビチャ渡り、山肌をジグザグに登る。ジグザグを登り切って尾根に取り着く。そろそろ汗も出切った頃なのに、今日は何だかシンドイ。夜叉が池程度の山、おまけに福井県からの道、大した事は無いだろうと、心の準備が全く出来ていない。後からクマ除け鈴の音がし、ズンズンと近付いてきたので道を譲る。鈴の主はおばさんで、何とも言えない気にさせられる。「池まで2000m」、「池まで1500m」と書かれた柱が順次現れる。「池まで1500m」からの登り、「池まで1000m」の柱はきっと見落としたんだろう、次に出て来るのは「池まで500mに違いない」と思って登っていると、「池まで1000m」が現れ、ガックリ。500mの間隔の、それはそれは長い事。ここから「池まで500m」に登り着くのに22分を要し、その間に単独行の男2人に追い越される。急登が続き、ようやく道がなだらかとなり、木道も現れ、「池まで100m」。100mってこんない長いの?とうんざりして、ようやく池に到着。池は濃いガスに覆われ、反対岸は乳白色の中に隠されている。いつの間に造られたのか、池の砂浜の上に立派な木製のテラスがあり、そこで男一人が休んでいるだけ。あと数人先客がいる筈だが、このガスの中、三周ヶ岳か三国ヶ岳に登っていったのだろう。池を覗きこむと、大きな真っ黒なイモリが仰山動き回っている。おっ!あれはヤシャゲンゴロウだ。夜叉ヶ池の固有種、ヤシャゲンゴロウは、世界中でここにしかいない丸っぽい小さな虫で、絶滅危惧砧爐忙慊蠅気譴討い襦このゲンゴロウ保護のため、登山口であったボランティアパトロールが活動をしている。あっちにもこっちにも、ウロウロ泳ぎ回っている。昼食にはまだ早いので、熱い紅茶を飲むに留める。ガスが風に流れ、一瞬夜叉ヶ池山が現れるが、すぐにまたガスの中に埋もれる。20分程座っていたが一向に姿を現す気配もないので下山開始。1時間20分程で登山口に帰り着いた「365スキー場」の温泉「やすらぎ」で汗を流し、帰途に着いた。
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