常念岳(須砂渡ゲート〜東尾根・スキー滑走)
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- GPS
- 10:56
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 2,232m
- 下り
- 2,234m
コースタイム
天候 | 高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
10台ほど路肩に駐車可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆須砂渡ゲート〜尾根取付 ・今回は積雪なし。 ・日陰は一部凍っている箇所があった。 ◆尾根取付〜1350m付近 ・積雪なし。 ・一部ルートが不明瞭な箇所があるが夏道同等の道が付いている。 ◆1350m付近〜2250m付近 ・雪はあるが少なく踏み固められていたためシートラのままツボ足で登った。アイゼン不使用。 ・いくつかポコによるアップダウンがある。 ◆2250m付近〜常念岳 ・前常念手前までスキーで登った。 ・前常念手前からは岩場でトラバースも凍結して嫌らしかったのでアイゼン+シートラで山頂まで担いで登った。 ・踏み抜きはほとんどなくツボ足でも問題なく歩くことができた。 ◆常念岳〜2250m付近(スキー滑走) ・下山は尾根の北側をトラバース気味に滑走した。 ・標高が下がるにつれてモナカ気味で難しいコンディションになった。 ◆2250m付近〜1955mポコ ・アップダウンが多いのでスキーを担いで下山した。 ◆1955mポコ〜1350m付近 ・再びスキー滑走。 ・斜面北側をトラバース気味に、その後登り登山道に沿って滑った。 ・一部雪切れ箇所は担いだがそれなりに快適に滑走できた。 ◆1350m付近〜ゲート ・雪もなくなるため来た道を忠実に辿って戻った。 |
その他周辺情報 | 温泉:ほりでーゆー四季の里(大人550円) 露天風呂あり、シャンプーリンス別。 |
写真
感想
2月中旬、本来厳冬期激パウシーズンの真っ只中のはずだが先週の高温で雪はすべて死んでしまった。
しかも日曜日は雨予報で仕事の都合もあり好天予報の土曜日に山へ行くことにした。
さて、どこへ行くか…前々から一度登ってみたいと思っていた常念岳の東尾根はどうだろう?
土曜友の会のパクに連絡すると行ってみたいとのことだったのでちょっと遠いがチャレンジすることになった。
常念岳の東尾根は雪山登山ルートとしてメジャーだが山スキールートとして使う人はまずいない。
常念山脈はそもそもそれほど雪が多くないし一般的に尾根通しのルートはスキー向けじゃない。
だがどうせどこへいっても雪は死んでいるし「雪山登山」だと思って割り切ろう。
雪山登山を効率的にこなすためのアイテムとしてスキーを使うのだ。
(これ、最近のバックカントリースキーへの誤解と風当たりの強さに対する密かなる抵抗)
とはいえ石川、三重から安曇野は遠い・・・
4時間弱はかかるので土曜日に登るとなると睡眠時間を削るしかない。
仕事を終えて家に帰らずにスーツのまま安曇野へGO!
道中雪はなくスムーズに須砂渡ゲート前に到着、22時には寝ることができた。
翌朝2時半まで4時間半ほど寝られたので完璧、パクも既に準備を始めていた。
3時にスタートしようとすると続々と車がやってきた。
やはり常念岳を目指す登山者さんだろうか??
挨拶して先行させてもらう。
まずは三股登山口に向かう林道歩き、久しぶりにスキーブーツでアスファルトを歩いた。
30分ほどで尾根の取付きに到着、そこから本格的な山道になる。
冬季バリルート扱いなので藪藪かと思っていたが割としっかりした作業道で下手をすると夏道より歩きやすい感じがした。
(一部藪漕ぎやルートファインディングが必要だったがそれほど難しくないという印象)
1350mあたりで雪が出てきたが雪は硬く締まっていたためそのまま板を担いで登ることにした。
御来光タイムが近づいても一向に樹林帯から抜け出す気配はない。
パクがしびれを切らせてロケットスタートしていった。
パクのペースでついていくとバテるのが目に見えているので自分はあくまでもマイペースで。
それにしてもパクはポンツーン担いでるのにえらい速かったな…(自分は細板)
2250mでようやく樹林帯を脱出、パクと合流してスキー登行開始。
尾根の風はそれなりに強かったが気温が高かったので天国モードだった。
ただし地吹雪による顔面攻撃はなかなか辛かったので地獄ゴーグルだけは装着。
結局厳冬期の3,000m級なのにフリースの手袋一枚で登頂してしまった。
前常念の手前まではスムーズにスキーで登っていったが岩稜帯のトラバースはカチカチでヤバそうだったのでツボ足アイゼンで登ることにした。
斜面が硬いということはツボでも登りやすいということ。
板は重いが直登できるのでサクサクと高度が上がっていく。
結局そのまま常念岳登頂。
高曇りだったが360度遠望も利いて素晴らしい景色を堪能することができた。
さあ後は滑走&下山だ。
重いスキーを担いできた効果が試される。
尾根上は岩もあるしアップダウンもあるので尾根の北側をうまくトラバースしていく。
登りで苦労した尾根もあっという間に終了、やっぱりスキーはすごい、魔法の翼だ。
早く安全に下山するための道具なのだ。
途中後続の登山者さんが列をなして前常念岳を目指しているのが見えた。
あとはルートの状況に合わせて担いだり滑ったりを繰り返しながら下山。
11時間弱のビッグ山行となった。
雪は少なかったが念願の厳冬期常念岳にスキーで登頂できてよかった。
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