三石山>佐野峠>思親山>内船駅(トラブル続出、親切に感謝)+ゆるキャン△聖探【山梨百名山×2】
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 1,230m
- 下り
- 1,779m
コースタイム
- 山行
- 7:49
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 8:23
・ヤマレコMAPが不調なのは前回(2020/1/19)と同様で、2機種のスマホで同様で、ヤマレコの方に相談しても解決方法が不明とのことだったので、次回からはヤマレコMAP以外のロガーと併用します。
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
内船駅まで下山し身延駅まで電車で移動、タクシーで大崩集落まで戻るつもりだったが…。 ・登山口ナビ:https://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-2572 ・身延線の踏切を渡ったら「三石山ハイキングコース」に向かって枝分かれを左へ、3kmほど進んだ先のT字路でも左折、その先の枝分かれでも同じ道標に向かって右折、1kmほどで到着。 ・身延駅から1km弱で道幅が狭くなり舗装状態が悪くなり拳大の落石が路上に多数あるので、普通車の通行は厳しい。帰りに乗ったタクシーの運ちゃんは落石を踏まないよう、かなり慎重に運転していた。対向車とは会わなかった。 ・そこを過ぎると急に道幅が広くなり路面状態も良くなる。ただし最後の1kmはまた狭くなり路面状態も悪くなる。 ★注意 タクシーは基本的に大崩集落まで行ってくれない。 身延駅前の「身延タクシー」の観光案内所のおばちゃんに、「道が狭い」「転回できない」ことを理由に断られた。 登山口に転回できるスペースがあることを説明したが、断られた。 途中まででもお願いできないかと頼んだが断られた。 ロータリーに来た別会社のタクシーの運転手にダメ元で頼んだらとてもいい方で、「行ったことないから行ってみよう」と言ってくれ、無事登山口まで行けた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・三石山から先はVR。取り付きは「山頂標識下にある神社の前にある尖った巨石の真裏」。この巨石に遮られているので、取り付きが分かりにくい。 VRは境界尾根でマーカーが多数ありわかりやすい。最後のピーク上は広いが、踏み跡を辿れば「林道終点」に着く。 ・VR終点の「林道終点」から大島峠を経て佐野峠に行くつもりだったが、どこでどう間違えたのか別の遠回りする林道を下ってしまった。気づいた時には大分下っており、そのまま進めば佐野峠に到着することはわかったのでそのまま進んだが、このミスにより大分時間をロスし、佐野峠到着は14時となってしまった。 |
写真
装備
個人装備 |
■登山道具: ザック(モンベルIRON25)
トレッキングシューズ(モンベル)
熊避け鈴
コンパス
ストック
チェーンスパイク(使わず)
簡易マーカーセット
■衣類:頭巾
ビーニーキャップ
ネックウォーマー
イージスのジャンパー(以上ワークマン)
長袖メッシュシャツ
フリース
登山ズボン(Columbia)
親指カバー
防寒テムレス
■食料:カップラーメン
カロリーメイト
噛むブレスケア
ミニ羊羹
■飲料系:お湯800ml@サーモス
ポーションコーヒー
クリープ小分け
緑茶/ほうじ茶ティーパック
■衛生関係:目薬
鎮痛剤
ビオフェルミン止瀉薬
ポケットティッシュ
滅菌ガーゼ
■その他:スマートフォン
スマートフォンの予備バッテリー
花粉除け眼鏡
サングラス
サングラスのポーチ
デジタルカメラ
デジカメの予備バッテリー
デジカメのポーチ
自撮りレンズ(CanDo)
財布
老眼鏡
ミニカッター
爪切り
鍵
プラスプーン
|
---|
感想
下記レコに書いた悪夢のバイク故障(でもいつかは起こる気がしていた)の後、最低限の部品交換でバイクは走れるようになった。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2180642.html
この時期は通常、車で山に行くが、事情により数か月車を使えない。
しかし今年は暖冬。2/15も暖かい予報で路面の積雪や凍結はなさそうなので、バイクで行って身延町の低山(三石山・思親山)を登ることにした。
Wピストンでもいいが、三石山から大島峠と佐野峠を経由して思親山を登るレコが複数あったので、これに倣うことにした。
もし三石山からVRがわからなかったらWピストンに切り替える。
あと、期待していなかった実写ドラマ版の「ゆるキャン△」が意外に面白く、また聖地(ロケ地)を探訪したくなったので、時間の余裕があったら下山後に訪れたい。
https://www.tv-tokyo.co.jp/yurucamp/
・計画:
大崩集落までバイク>三石山>大島峠>佐野峠>思親山ピストン>内船(うつぶな)駅>身延線で身延駅>タクシーで大崩集落>ゆるキャン△ロケ地再訪
・VRがわからなかった場合
大崩集落までバイク>三石山ピストン>佐野峠までバイクで移動>思親山ピストン>ゆるキャン△ロケ地再訪
■登山口まで
4時起床、5時のニュースでコロナウイルス感染が日本でパンデミック化しつつあることを知るが、まー山なら大丈夫でしょ。
5:30出発、気温は氷点下ではないが下道は万が一の凍結が怖いので中央道で行く。
甲府南ICで降り、中部ナントカ道の無料区間を走行後、R52で身延へ。
途中で「ゆるキャン△」のスピンオフ「へやキャン△」のラッピングバス(下記)を見かけて驚いた。
http://u0u0.net/YoBv
たかだか5分のショートアニメのラッピングバスを作るとは…。
ゆるキャン△人気、恐るべし。
身延駅近くから林道で登山口へ。
身延駅から大崩集落にある登山口までの林道の状況は「アクセス」参照
■大崩集落>三石山
登山道はよく整備され、迷う要素無し。
鎖場手前のロープと鎖場だけ少し緊張。
途中でジャンパーを脱いだが、それでも暑くて汗ダラダラ。
本当に今って2月?
登山口から1h40で登頂。すれ違ったハイカーは一人だけ。
神社に参拝し、神社前でお茶と羊羹で休憩。
ここまでは順調だったが…。
■三石山>VR(境界尾根)>林道終点
VRの取り付きがわからず2方向に進むが、GPSを見ると違う。
これで20分ロス。
3回目のトライで発見できなかったら諦めよう。
そう考えて三石山の山頂に戻ったら、到着したハイカーがいた。
事情を話したら、ラッキーなことに佐野峠から来た方だった。
情報を聞いたら、VRの取り付きは神社前の巨岩の「裏」だった。
その他詳しく教えていただいたので出発。
巨岩の横できょろきょろしていたら山頂から降りてきて、VRの入口まで案内していただいた。親切に感謝。
昼食後に佐野峠まで戻るとのことだったので、再会するかもしれない。
ちなみにこの方以降、この日は誰とも会わなかった。
以降はマーカー豊富、境界尾根なので境界を示す赤杭もあり、迷うことなく快適に進み林道終点まで進んだ。
ここまでは順調だったが…(2回目)。
■間違えて西乗北林道&佐野峠線で佐野峠まで
造成中の林道をテクテク下る。
他の方のレコでは途中で登山道に入るようだが、入口が見つからない。
どの辺まで来たかなと思いヤマレコMAPを見ると、ログが飛んでおり(これは本当だった)、全然別の場所を歩いていることになっている(と思っていた)。
しばらく歩いた先でも同様なのでスマホを再起動したが、状況は変わらない。
変だと思いヤマレコMAPを拡大すると予定とは違う林道を歩いていることがわかり、愕然とする。
つまり道を間違えた訳だ。登山道の入口も分岐も無かったのに、一体どこで?
ヤマレコMAPからルート逸脱のメッセージが流れなかった。なぜ?
全くわからないが、今はそんなことを検証するときではない。
ヤマレコMAPを確認すると、今歩いているこの林道も佐野峠までつながることがわかった。
ただし車が通ることが前提の林道なので、かなり遠回りだ。
しかし下ってきた林道を戻る方が時間と体力のロスが多いので、このままこの林道(碑によると西乗北林道)で下ることにする。
長い長い林道を下って佐野峠に14時到着。
車は無かったので、三石山で会った親切なハイカーは既に大島峠経由で下山し、帰ったのだろう。
ベンチがあったので三石山から3時間半ぶりの休憩。
朝食が4:30だったので10時間ぶりの食事。
コーヒーを飲んで羊羹を食べて元気を付ける。
※道間違いについて
下記レコの写真32に「林道は歩かず尾根筋を行く」とあるので、林道に入らないのが正解だった模様。確認不足でした。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2188266.html
■佐野峠から思親山(ししんざん)ピストン
ピストンなのでザックをデポして空身で行こうかと考えたが、万一を考えそのままで行くことにする。
ザックから貴重品を出したりザックを隠すのも面倒だ。
登山口の道標に思親山まで45分とあるので40分を目指す。
下りは30分で計70分、今は14:20だから戻りは15:30か。
ここは東海自然歩道だそうで、緩い登りで苦手な階段が5か所あった。
途中、緩い登り返しが3か所。
棒になりつつある脚で階段を登りきると山頂。
ベンチで荷物を整理。
この後内船駅まで行くので財布などをザックから出し、不要なものはしまう。
この山は日蓮上人が修行中、親のことを思った山だそうだが、ここまででかなりの時間と体力を使ってしまったので、残念ながらしみじみと親のことを考える余裕はない。
整理が終わったら即下山、15:40に佐野峠帰着。
自分のいつもの山行なら「バイクか車に乗って帰宅」だが、今日はこの後も
「徒歩で駅まで向かう」
「駅で電車に乗り身延駅まで行く」
「身延駅前でみのぶまんじゅうを買う」
「タクシーでバイクを置いた大崩集落まで向かう」
とミッションが目白押しだ。
即内船駅へ向かって下る。
■佐野峠>内船駅>身延駅
電波が届くので、下りながらスマホで内船駅の時刻表を確認。
電車は1時間に一本しかない。
16時台は16:53の特急ふじかわ号。
特急に乗る必要はないが運賃210円で自由席330円なら許容範囲か。
(このときは間に合うと思っていた)
しかし自分は鈍足、下っても下っても林道が終わらない。
最初は退屈しのぎにスマホでコロナウイルス関連のニュースなどを見ながら歩いていたが、棒になった脚がキツイし時間がどんどん過ぎていく。
時々後ろから車が来るので、ヒッチハイクを考えるが勇気が出ない。
3台目の作業員らしき人を乗せたワゴン車は、通り過ぎるときに見たら席に余裕があったので頼めばよかったと後悔。
16:53の電車の時間を過ぎても林道終点にたどり着かない。
その次の電車は17:22だ。これには間に合いたい。
必死で下る。途中何度か走り、17:10に内船駅に到着。
コーラを買いトイレに入り、無事17:22の電車に整理券を取って乗車、20分程で身延駅に到着。
運賃は整理券と共に駅員に払った。
■みのぶまんじゅう購入>タクシーは大崩集落まで行けない!?
ゆるキャン△でなでしこ達が買った「みのぶまんじゅう」を駅前の「栄昇堂」で購入。
ティーサーバーと席があったので温かいお茶を飲みながら女性店員や客の子連れの若いお母さんと、ゆるキャン△や登山のことについて談笑。
先日、実写版の撮影でこの店が使われたそうだ。
8話で使われるとのこと。
ロータリーにタクシーがいないので、呼んでもらおうと駅前のタクシー案内所に行き、おばちゃんに頼むが、なんと道が狭いことと転回できないことを理由に、「大崩集落までは行けない」と言う。
「途中まででも」と頼むが断られた。
もう一社、別のタクシー会社の車も来るが、そちらもダメだろうと。
このとき既に18時を過ぎ、暗い。
今から暗闇の中を、疲れ切った脚で5kmの上りの林道歩き…ヘッデンはあるが…休み休み行くしかないか。
このオバハンにいくら頼んでも無理なことはわかったので、ロータリーに来たタクシー運転手に直接頼むことにする。
タクシー運転手は高齢者が多いが、基本的に高齢者はダメだ。
彼らはルーティンから外れたことは嫌うので断る。
最近の日本人の質は自分も含め下がっているので、困っているから助けてくれるという期待はできない。
高齢者であっても昔気質の職人的な運転手で「よしわかった」と言ってくれる人や、大崩集落まで運転したことがある人、トライしてくれそうな若い運転手に当たることに一縷の望みを託すことにする。
ロータリーにタクシーが来ないので愚痴を言いに栄昇堂に戻って話したら、若いお母さんが「送りましょうか」と言ってくれた。
しかし車はセレナとのこと。
普通車であの道は危険だ。(タクシーも普通車だが、彼らはプロ)
とても嬉しくありがたい申し出だったが、遠慮した。
そのうちにロータリーにタクシーが来たのでダッシュで向かい、中年の運転手に事情を話すと、「行ってみましょう」とのこと。
よかった!あ り が た い!
車中で色々話す。同世代ということもあり話が弾んだ。
・東京都在住だったが身延に移住し、3年目
(自分が住んでいた区の隣の区だったので近所話も)
・身延町がやっている「空き家バンク」で中古の家を購入。身延町が数十万円補助金を出してくれて安く変えた。
・身延はいい町だが、男は運転手、女は看護か介護しか仕事は無い
・三年身延で運転手をやっているが、大崩集落へは初めて。住んでいるのは年金生活者。彼らが利用するのは介護タクシーなので、普通のタクシーは使わないのでは。
・ゆるキャン△ファンの客はよく乗せる。本栖湖の浩庵までの客が多い。外国客や熊本から来た客も。ディープなファンほど一人が多い。
・今まで熊を2回見た。新世代の熊たちは、熊除け鈴を恐れず、逆に「何だろう」と寄ってくることもある(へぇーっ)。ラジオの方が有効。
・自家用車を運転中に、鹿に衝突されたことあり。鹿が向かって来たら「ハンドルは切らず減速だけしろ」と会社から指示されている。その方が危険度が低いそうだ。
・ニホンジカは痛覚がほとんどないので、車にぶつかってもそのまま逃げていく(へぇーっ)。
その他、山梨百名山、80年代アイドルの話など…某有名女優の出身校、八潮高校って久々に聞いた…。
そうこうしているうちに、バイクを駐輪した最奥部に無事到着。
礼を言ってお別れ。\2450.
■ゆるキャン△ロケ地を通って帰路へ
せっかく身延に来たので、本栖高校(旧下部中学校)に立ち寄り。
ドラマでは、廃校になったモデルの旧下部中学校をそのままロケや内部撮影に使っている。
校門の表記はドラマ内では「本栖高校」だが、「下部中学校」のままだった。
撮影中なので立入禁止かなと思っていたが、普通に入れた。
すでにクランクアップしたのかもしれない。
R139の河口湖IC近くにあるラーメン屋に寄りたかったので、本栖湖経由で帰路へ。
忘れていたが今は2月だ。凍結や積雪が心配だったが、無かった。
本栖湖交差点で白い結晶のようなものが道路にあったので凍結始まったか!?と警戒、停めて拾ってみたら氷ではなく塩カルと思われる結晶状のものだった。
前から気になっていたトマトラーメンの店「あうわ」に立ち寄り夕食。
http://www.auwa-tomato.com/
トマトが好きなので大変旨かった。
23:30頃帰宅。
楽な山行のつもりで行ったら、思いっきり濃厚な内容になってしまいました。
トラブルが続出しましたが、出会った方々のご親切に救われました。
長々としたレコになりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する