空木岳(池山尾根)
- GPS
- 10:36
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 2,141m
- 下り
- 2,136m
コースタイム
03:45 池山小屋
08:00 駒石
08:45 空木岳
11:10 池山小屋
12:30 古城ゲート
天候 | 晴れ 山頂はガスガスで風強い |
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過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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その他周辺情報 | 下山後の温泉も食事もこまくさの湯。 ここもひらゆの森と同じくらい好きだ。 こまくさの湯に入りたいから中アに登りに来ている。 |
写真
感想
去年も今年も雪が少なくて激ヤブ滑降や登山道滑降といった特殊なスキルが伸びてゆく。先日の常念東尾根は会心の山行で「どれだけ雪が少なくてもなんとかなる」という変な自信がついた。登山道にパラッと雪が乗ってりゃ滑れる。下のほうに雪が無ければ雪が出てくるまで担いで登ればいい。もう山スキーに向いているかどうかとか滑って楽しいところがあるかどうかなんて関係ない。そうだ。僕は積雪期の登山を速く楽しく安全にするためにスキーを使っているんじゃないか。登りたい山に登ろう。
というわけで前から行きたいと思っていた冬の中アにやってきた。ただでさえ雪が少ないのに明らかにスキー向けではない池山尾根から力技で空木岳へ。先日の常念岳ではブーツで歩く時間があまりに長くて足が痛かったので今日は短靴を履いてきた。板とブーツを担ぐと肩が痛い。池山尾根小屋分岐まで全く雪がないが、ここを超えるとどっさり雪が増えてきた。ようやくブーツと板が履ける。すぐに細尾根大小地獄に入るので板担いで爪。ところどころ急斜面のトラバースがあるが雪は安定していて問題なし。ここがカチカチだったり降雪直後だとかなりシビれるトラバースになるだろう。地獄を抜けると空木平分岐に出た。空木平から行くか尾根から行くか。風は強いが気温が高いので展望の良い尾根を選んだ。ここからしばらく風衝地で雪はカッチカチ。風に倒されないようクトーを効かせて体勢を低くしてじりじり高度を上げる。振り返ると南アルプスが見えるはずだが全く見えず。目指す空木も全く見えず。いつの間にか安定のホワイトアウト。せっかく冬の空木に来たので白い仙涯嶺を見たかったが叶わず。残念。どこで耐風装備をするかなーと考えていたが意外と頂上直下は穏やかだったので装備無しで行けた。
シールを剥がしてテイクオフ。少し高度を落とせば視界が出てきた。氷を纏った灌木だらけの美しい空木平に飛び込んでゆく。カールはパウダーが溜まっているんじゃないかと思ったがそんなことは無くカリカリハイスピードスキーだった。カリカリと追い風のおかげで帰りの尾根には簡単に復帰できた。帰りは尾根の左へ行ったり右へ行ったり。基本夏道に忠実に降りていく。スキーはええー。途中で単独の男性が2組登ってきた。2人とも日帰りっぽい。この時期に空木日帰りに挑戦するなんてタフな人たちだ。無事にピークまで行けただろうか。帰りも細尾根鎖地帯では板を担ぐ。平らな尾根を歩いたら再び板を履いてどこまでも落ちてゆく。1,600mで雪がなくなって終了。板とブーツを担いで短靴を履いて夏道を軽快にハイキング。
一人で知らない山に来たのは久々だったので刺激的な山行だった。池山尾根は普通に楽しい。もっと雪があればもっと楽しいはず。来年はもっと雪が降るといいな。次は木曽側から登ってみよう。
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