黒部峡谷・下ノ廊下
- GPS
- 27:55
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 2,073m
- 下り
- 2,972m
コースタイム
07:20黒部ダム〜08:16内蔵助谷出合08:16〜09:04鳴沢小沢09:04〜09:26新越沢合流点09:26〜10:02黒部別山谷沢10:02〜10:37白竜峡10:37〜11:30十字峡広場11:43〜12:17作廊谷合流点12:17〜12:28半月峡12:28〜12:59東谷吊橋12:59〜13:17仙人谷ダム13:25〜14:23阿曽原温泉(幕営)
●9/16(日)
07:22阿曽原温泉小屋〜08:41折尾谷08:41〜09:23大太鼓09:23〜09:35志合谷09:35〜10:37欅平上部10:37〜11:15欅平
天候 | 9月15日(土):晴れ/曇り時々雨 9月16日(日):快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
●行き 路線バス:06:15信濃大町発〜06:47扇沢着(1,330円) トロリーバス:07:00扇沢発〜07:16黒部ダム着(1,500円、手荷物10kg以上で200円) ●帰り 黒部峡谷トロッコ電車:11:25欅平発〜12:43宇奈月着(1,660円) 富山地方鉄道:13:05宇奈月温泉発〜13:49新魚津着(900円) JR特急はくたか:14:06魚津発〜14:38糸魚川着(2.080円) JR大糸線:14:49糸魚川発〜15:50南小谷着【乗り換え】16:10南小谷発〜17:07信濃大町着(1,280円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 黒部ダムの地下道出口にあり。トイレは登山口に有り。 【コース状況】 黒部ダム〜欅平までの距離は地図上では25〜26kmだが、道中の標識では30.2km。 ●黒部ダム〜内蔵助谷出合 トロリーバスを降りると9割くらいの人は室堂・立山方面に進むが、 下ノ廊下へ行くには日電歩道・内蔵助谷方面に進む。地下道を抜けると登山口に。 登山口からは黒部ダムの底まで九十九折の道をイッキに降り、 黒部ダムを下から見上げながら木橋を左岸に渡る。 左岸に渡ってからしばらくは川に沿って樹林帯の平坦な道が続く。 スタートからおよそ1時間くらいで内蔵助谷出合に到着。 標識は内蔵助平方面の案内しかないが、ここは右に進み沢を渡る。 沢には木橋が掛かっている。内蔵助谷出合までは危険箇所は特に無し。 ●内蔵助谷出合〜十字峡 内蔵助谷出合を過ぎると登山道は岩場に。赤ペンキに従い進んで行く。途中、崩落箇所もあり。 鳴沢小沢付近から登山道は下ノ廊下らしい岩場の間を縫うような道になり始める。 ただし、この辺りはまだまだ川面は近く高度感は感じない。 そして新越沢合流点付近までくると徐々に川との高低差が開き始め、道幅もに狭まり落ちたらヤバいなという感じに。 黒部別山谷の手前で高巻の垂直ハシゴあり。その後白竜峡を過ぎた辺りまでは緊張感の連続で気が抜けない。 その後十字峡までは落ちたら即アウトという状況は変わらないが比較的安定した登山道となる。 今年は雪融けが早いらしく残雪は見られるものの、ルート上に雪は無し。 ●十字峡〜仙人谷ダム 十字峡手前に広場があり、剱沢に架かる吊橋が出現。吊橋を渡ると断崖絶壁に切り開かれた水平道を進む。 この辺りから水面との高低差が大きくなり始め100m以上はあろうか、高度感は満点。 作廊谷合流点を過ぎて半月峡の間には豪快な崩落跡が。 半月峡を過ぎると右岸に人工物が見えてくる。これが関電の黒四発電所の送電線の送出口。 この送電線送出口を横に見て少し歩くと、道はいきなり急降下。 途中、登山道も含め工事中の箇所があり、ハシゴを使って乗り越える必要がある。 モノレールの軌道があったり、休憩中の工事関係者の方と目が合ったり。 川岸まで下ると東谷吊橋に到着。吊橋を渡って右岸に出る。 ここからは急に人工的な登山道となる。林道には轍があり、コンクリート製のシェルター状の トンネルを抜ける。するとエメラルドグリーンの水を湛えた仙人谷ダムに到着。 ●仙人谷ダム〜阿曽原温泉 仙人谷ダムの堰堤を歩き再び黒部川の左岸へ。ここで雲取新道方面と阿曽原温泉方面の分岐となる。 阿曽原温泉方面に進むと登山道はダムの施設へと続いていて、何と扉を開けて中に入るように。 建物内を右手に進むとトロッコ電車の線路を渡る箇所があったりする。 ダム施設を抜けると水平歩道に戻るために黒部ダムから阿曽原温泉までの区間唯一の登りとなる。 水平歩道をしばらく歩き登山道が下り始めると阿曽原温泉に到着。 ●阿曽原温泉〜欅平 阿曽原温泉を出発するとここでも水平歩道に乗っかるためにまずは登り区間となる。 水平歩道にあがった後は水平歩道という名前に違わず、水平の道を歩き続ける。 途中、折尾谷で短いトンネル。大太鼓を過ぎ、志合谷で150mのトンネルをくぐる。 志合谷のトンネルでは要ヘッデン。確かこの辺りから駅のアナウンスの声や汽笛が聞こえるように。 欅平上部の看板を過ぎると登山道は下りとなり300m程度下ると欅平に到着。 【温泉】 大町温泉郷 薬師の湯(日帰り入浴600円) お湯の温度ぬるいのが個人的にはうれしい。登山客中心にとても混雑してました。 |
写真
感想
この3連休は以前よりテン泊の予定。
しかし、この週も平日は海外出張へ。内容もハード。
しかも日本に戻ってきたのが金曜朝でそのまま仕事。
クタクタで眠くて、ハードな山行はキビシそう。
さてどうしようか。調べていると下ノ廊下がギリギリ通行可能になってるようだ。
黒部ダムからだとゆっくりとした下りなので疲れたカラダでも大丈夫かも。
北アルプスは天気も良さそうだし、たまには山頂を目指さない山行もいいよね、
ということで下ノ廊下がまだ通行止めだったら剱に登るつもりで準備をして扇沢に向かう。
黒部ダムから内蔵助谷出合までは下ノ廊下を通れるかどうかドキドキだったが、
内蔵助谷出合に到着すると、どうやら仙人谷方面へ進めるようでひと安心。
白竜峡付近の核心部からは高度感が出始め、
下を見るたびにムズムズ。落ちた時のことをイメージするとムズムズ。
自分はこんなに高所恐怖症だっけ?というくらいお尻がムズムズしっぱなし。
でも、一歩引いて周りを見ると最高の景色。
スリル感と良い景色を見た多幸感がない交ぜとなった不思議な気分を味わう。
仙人谷ダムの施設内を通過する時には、
秘密基地を探検しているような子どもの頃の冒険心を呼び覚まされるような、そんな気分に。
阿曽原温泉に到着。
緊張感続いたためか、距離があるためか、下り基調の登山道なのにけっこう疲れた。
テントはまだひと張りのみ。さっさとテントを張ってゴハン&温泉に。
阿曽原温泉は良い温泉だった。
自分にはちょっと熱すぎて肩までつかるのに10分以上かかったが、
睡眠不足と疲れたカラダにとっても効いた。
おかげでこの日はテントで9時間も熟睡。
翌日の阿曽原温泉〜欅平の水平歩道も引き続き、
絶壁&絶景とトンネルなど変化に富んでいて大満足。
今回、天気にも恵まれ、とにかく写真を撮りまくり。
でも、やはり実際の目にはどうしてもかなわないなぁ。
(という言い訳で自分の腕のなさをごまかすことに)
よくあそこを歩きながらこれだけの写真を撮れましたネ
下を覗くだけでも
ブレもなくきれいな写真です
昔友人がケガをして、地下の軌道で富山まで降ろしてもらったことがありました
きれいな写真、懐かしく拝見しました。
おっと手に汗が、、、
コメントありがとうございます!
普段はそんなに高所恐怖症だと自分では思ってなかったので、
恐るべし下ノ廊下、でした。
歩きながら「もしここで落ちたら…」と妄想を始めちゃうともうダメ。
でも、ファインダーを覗いている時は、そっちに集中していて余計なことを
考えずに済むからでしょうか意外と平気でした。
それに味を占めた結果、すごい写真の量になってしまいました。
>昔友人がケガをして、地下の軌道で富山まで
>降ろしてもらったことがありました
お友達は大変だったかと思いますが、
hottenさんはめったにできない貴重な体験をされましたね。
やはり、高熱隧道は熱かったのでしょうか。
そろそろ涼しくなってきましたし、hottenさんの季節到来ですね。
山行記録、楽しみにしてます!
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