6歳児たちとモチをついて食べる雪の景信山
- GPS
- 05:40
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 436m
- 下り
- 423m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前日の雪がとけてドロドロ気味 登山道には冠雪なし |
写真
感想
景信山の山頂で、餅つきができるんだって。
そんな情報を、息子の愛するRちゃんのママが仕入れたのは1月のこと。ネイチャー系に関心のある家を誘い、景信茶屋青木に予約を入れた。
その予約の日が、3月14日。ホワイトデーである。
しかしこの日は週間天気で何度見ても雨、晴れることになっていた翌15日に予約を変更したのだった。
だが、コロナを心配した家が次々と不参加を表明。補うように新規参加を募るも難しく、3家族での決行とあいなった。餅米を用意してもらう関係上、直前のキャンセルはできないのだ。
というわけで6歳児連れの3家族、高尾駅に集合して京王バスで小仏へ。
子供のメンバーは、息子と、先日いっしょに陣馬山に登ったRちゃん、元保育園仲間でいっしょに要害山を登ったYくん。
こんなご時世でも、小仏ゆきも陣馬高原下ゆきも増発、2台ずつでの運行。ハイカーとコロナは関係ないらしい。
バスを降りて、しばらく舗装道を歩く。前の日に平地でも雪が降ったので、山はどうなのか少し心配。案の定、山肌が白い。あっゆきだよ、と子供たちは喜んでいるけど、君たちそれ登るかもしれないんだよ? ほらほら道のわきに雪たくさん残ってるよ!とRちゃんママ、ごめんなさいそれ白い袋の土嚢です。
小仏名物・梅干しを売ってる民家のところで子供たちの要望によりレーズンを買う。これ既製品だよな、と思ったけど、ここは自家製の何かを売る出店というより、もはや簡易コンビニと考えたほうがいい。
レーズンを子供たちに配給しながらアスファルトを行くと、ほどなく景信山登山口。エイエイオーをして、登山スタート。
小仏からの景信山メインルート、南東尾根コースは尾根に乗るまでのジグザグ急登がなかなかキツい。でも子供たちはガンガン進んでいく。単に大人たちが重すぎるのだ。
坂を、雪解け水が流れている。滑って転ぶと大惨事なので慎重に、ほんと慎重に、頼むから慎重に! 走るな!!
尾根に乗ると、道はゆるやかになる。みんなでのんびり進む。が、このあたりから雨のようなものが降り始める。杉の木に積もった雪がとけて落ちてきてる! たまにドサッと固まりが落ちる。こりゃー怖いぞ、、、
ゆるやかだった道がやや急になり、子供たちから「まだ山頂に着かないのか」といった文句が出始める。餅つきまで、山頂までなんとかがんばれ。
下小沢方面との合流地点がちいさな広場のようになっているので、ここでひとやすみ。下小沢へのルートは林道の崩落でまだ通行止めらしい。
しかしここで風景がかなり変わっていることに気がついた。雪が、地面に積もっている、、、子供たちはやはり喜んで突っ込んでいくが、靴が濡れるからやめてほしい。そんなことを言っても子供だもの、6歳だもの無理である。想像どおり靴をびしゃびしゃにしたRちゃんが一気に不機嫌になる。
いきなり、頭をたたかれるような衝撃。木からの落雪だ。これは痛いし冷たい、というか危ない。進みましょう! でもここからはもう山頂近いよ!
雪まじりの道を登っていく。さっきまでより少しきつくなったのぼりだけど、登山経験ほぼゼロのはずのYくんの足取りが力強い。子供ってすごいね。
すぐ、木の階段が現れた。Rちゃんが泣きそうだけど、もうあと少しだよがんばって。
そしてトイレが見え、茶屋ののぼりが見えて、着きました! 景信山山頂!
いちように喜ぶ子供たち。振り返ると東京一望、みんなで見とれる。すごいねー、この景色!
きゃいきゃいする子供たちをうながし、山頂標へ。こっちで写真がとりたい(大人の都合)。
みんなで記念撮影して、新雪に突入したら(これはいらない)、景信茶屋青木さんに移動。ここが本日のメインイベント、もちつきの会場である。
見晴らし台のようなところにウスがすえつけてある。キネが用意してある。お店の人がもち米をウスにどっさり入れて、もちつきスタート!
そういえばもち米スタートのもちのつきかたなど、生まれてこのかた習ったことがない。どうすれば、と思っていたところ
「キネで米を押し込むようにつぶしながらウスの周りを歩け」
という指示が飛ぶ。農村出身の妻である。彼女によれば、もち米をいきなりつくのではなく、ある程度つぶしてまとめるのが最初だそうだ。
ある程度まとまったら、本番のもちつき開始! 子供たちも参加してぺったんぺったん。いつのまにかまわりに観客がいる。山登りしてもちつきをするなど正気の沙汰か、と思われていたのかもしれない。
しばらくもちをどつき回して、農村出身の妻のオーケーが出たところでおもちの完成! でっかい!
ひたすらちぎってまるめて、きなこ・あんこ・チーズ・ふりかけ・バター・たらこ・大根おろしなどにつけて食べていく。いちごとあんこをあわせてもちで包んでいちご大福、これまたうまい。みんなで(雪山で)作ったおもち、絶品である。
しかしながら本来5家族を想定していたイベントである、どれだけ食べてもおもちが減らない。しかも「まだまだ余裕」と思っていたらいきなり限界がくる、それがおもちという食べ物。全おもち量の半分程度をみんなで分けて、本日のもちつきイベントは終了となった。
大人は全員酒を飲みたい。しかし飲むとこの雪山、滑落しそうだ。小仏バス停にビールを出す移動販売車がいて、「帰りに待ってます」なんて声をかけられたのを思い出して「あそこで絶対飲もう」と誓いあった。
さて、雪に突進して靴を水浸しにしたRちゃんは靴を履き替えたのでよいものの、Yくんも息子もトイレに行くときにコケるなどして足元とおしりをドロドロにしている。青木さんとこのストーブで少し乾かそう。人懐こいわんこたちが子供たちを迎えてくれる。
さあ、あったまったら下山だ。ふだんなら温泉に寄るところだけど、高尾山口のアレは混みすぎでリスキー、あきらめよう。
ここで、山を覆っていた霧(というか雲)が消えて、一気にぽかぽか陽気に。いい気持ち、、、だけどこれ、雪ぜんぶとけるよね、、、道が心配!
思ったとおり、雪がかぶっていたところはドロドロのベチョベチョ。これは気をつけないと、と思っていたら僕が見事に尻もちつきました。尻、全ドロ。
下小沢との分岐点を過ぎると、ドロは格段に減り、あたたかい陽射しがふりそそぐ杉林を進む子供たち、というステキすぎる図ができあがった。なにこれ、絵本みたいだ。
あたたかさを味方にペースよく進み、あっという間に登山口到着。よくやったぜ、子供たち!
途中の沢で靴のドロを落とす。息子の靴のドロがひどすぎたので妻が洗ったところ完全ぐっしょりになってしまった。もう履けないので以降の移動は僕の肩車になりました! 24キロかついで山道! 勘弁してね!
やがてお待ちかねの、小仏バス停到着。ビール、ビール、ビールを出すあの販売車、、、はもう撤収してました!! いったいなんなのか!!
高尾駅で缶ビールを買い、速攻開けてそれぞれの帰路に。
いや、ハードな体験だったけど、雪山に登ってもちついて食べまくるなんて、レアすぎる経験だ。後から考えたら、やっぱりすごく楽しかった。また何か企画しよう、なるべく雪の降らないときに。
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