分水嶺:奥羽(烏帽子岳〜大白森〜曲崎山〜八瀬森〜大深岳〜三ッ石山:滝ノ上温泉から周回)
- GPS
- 23:52
- 距離
- 40.8km
- 登り
- 2,651m
- 下り
- 2,641m
コースタイム
9/16: 田代平小屋505―509孫六温泉分岐―615蟹湯分岐620―713鶴ノ湯分岐720―744小白森山747―825白森850―918大白森山荘920―953大沢分岐―1000休(Co999m付近)1010―1048大沢森1055―1209曲崎山―1220休(Co1310m)1230―1310小ピーク(Co約1105m)1320―1347八瀬森―1402八瀬森山荘(泊)
9/17: 八瀬森山荘500―531関東森―611湿原(Co1233m)―630湿原(Co1283m)635―715湿原―736湿原―756縦走路(関東森分岐)―809大深岳815―826関東森分岐―909小畚山―932三ッ沼三角点―939三ッ沼―1007三ッ石山―1034三ッ石小屋1053―1055水場(涸れていた)―1121大松倉橋分岐―1208林道横断―1229御所ダム雨量観測小屋―1240三ッ石登山口―1245滝ノ上温泉(滝ノ上園地駐車場)1330≒1418道の駅「雫石あねっこ」(入浴¥500)1530≒(46)≒1630道の駅「協和」1645≒(13)(341)(319)≒1717Nipponレンタカー営業所=1730秋田空港1950Ю(JAL1268)2100羽田空港
天候 | 9/15: 晴れ 9/16: 快晴 9/17: 晴れのち霧(稜線は風強い)、下界はずっと晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・飛行機で出かけると、コンロのガスカートリッジを荷物に入れることができないため、現地で調達する必要があります。今回は、Homac茨島店(イオンタウン茨島内、秋田県秋田市茨島4丁目3番22号、9:00〜20:00、TEL:018-863-4472)を利用しました。すぐそばにスポーツデポ 秋田店もありますが、こちらは10時にならないと開店しません(10:00〜21:00、Tel:018-867-0201) ・滝ノ上温泉には、滝ノ上園地駐車場(50台近く駐車可)が烏帽子岳登山口のすぐ目の前に整備されており、休憩舎(トイレ付)もあります。但し、ここの水は「飲用できません」との注意書きがありました。 ・今年の夏は東日本では水不足。烏帽子岳手前(標高1300m付近)は涸れていました。また、田代平山荘の水場も、通常は下り10分程度らしいのですが、15分以上下らないと流水にありつけませんでした。大白森山荘および三ッ石山荘の水場も涸れていました。一方、八瀬森山荘の水場はokでした。 ・逆に、雨が少ないためか、八瀬森〜メイン縦走路(関東森分岐)区間のぬかるみは問題なく歩けたのはラッキーでした。この区間、「藪(と倒木)がひどい」というような報告を多数みますが、下草がうるさいところがところどころにあるものの、藪こぎするようなレベルではありません。下草が茂っているのは、(1)標高1300m〜1350mの南側が落ちている区間、(2)標高1440m〜メイン縦走路分岐、でいずれも日当たりが良く下草の生育に適したところでした。倒木は関東森〜標高1250mくらいまでのところに数箇所ありますが、通行に支障はありませんし、道形はとてもしっかりしていますので迷う心配もないはずです。(もちろん、メイン縦走路(2つの百名山を結ぶ八幡平〜岩手山間)は「片側二車線」と表現したいほどですので、それと比較すると悪路ということなのでしょう) ・一方、烏帽子岳(乳頭山)からは大白森までのみならず、その先、八瀬森山荘までも、とくに道が悪いようには感じませんでした。標高999m手前(南側)には、大沢への分岐があり、巻道など複数の道があるのかも知れませんが、私自身は気づかないほど、何もなく通過してしまいました。 ・田代平、大白森、八瀬森、三ッ石の避難小屋はいずれもすばらしい施設でした。「山荘」と呼びたいです。東北の方々の努力のお陰です。特に八瀬森山荘はすぐ近くの水場が涸れないのも大きな魅力。(そんな中、今回、この山荘を焼失させかねない事件があり、私は心底、激怒しました…) |
写真
感想
・折角の秋の三連休、今年はまだまだ夏なので、アルプスにでも行こうかと思っていましたが、どこも混雑しそうで計画が煮え切らない。念のために、マイレージで行ける航空路線はと調べてみると、山行に都合の良い時間帯の便はどれも満席が多い中、なんと秋田がヒット! 2週間前に歩いた分水嶺の続きを歩くことにしました。 kamadamさん、tooleさん、mitugasiwaさんらの記録が大変参考になりました。
・高山植物は2週間前よりもさらに下火になりつつありましたが、リンドウ(エゾオヤマリンドウ?)が真っ盛りでした。また、湿原や地塘は、私好みの秋色の気配になりつつあり、トンボが舞う風景は大好きです。
・烏帽子岳(乳頭山)山頂からは、前回(2週間前)は雲に隠れていた秋田駒とご対面できました。
・田代平山荘、この日の泊まり客は私を含めて6人でした。満天の星をエンジョイ。ちなみに2週間前は満月でした。ということで今回は新月でした。
・大白森は、前回、烏帽子岳(乳頭山)山頂から望んで恋心を感じた場所。だれもいない大湿原を満喫しました。秋田駒の右手奥に和賀連峰も望めたし、恥ずかしがり屋の岩手山も顔を出してくれたし、森吉山も元気そうでした。今回の縦走路の経由地でもある曲崎山も大きな存在感で、その右手奥の八幡平からのなだらなか稜線は独特ですよね。
・八瀬森山荘は、なんどでも訪れたいとても素晴らしい小屋。私が到着した時は単独行の親爺が1名。最初から感じの悪い人ではありました。なんでも正午には到着していたとのこと。日本中を歩き回っているらしく、つぎつぎと話しかけてくる(要は自慢話をしたいらしい)。15時を過ぎて、「今日はもうだれも来ませんかね。2人きりですね」には、「まだ来ると思うけどなぁ」と思いつつやり過ごしていると、16時ころに若い夫婦連れ2名が到着。鈴の音が聞こえ出すとくだんの親爺は、「遅くなって到着するのもいい迷惑だ」などと小言を漏らす(本人たちの前で言わないのはホッとしました。だって、まだ陽が高いのに・・・) さらに2名到着することが分かり、収容人数40名(公称)の小屋に6名と相成りました。南八幡平縦走路を、5人が南下(反時計まわり)、私1人が北上(時計回り)。
・夜19時になって、灯り(手もとに戻ったキャンドルランタンのこと)を消して、皆も寝ようとしてる中、2階の親爺のところだけが明るい。しかも炎の光のようにゆらゆら揺れている。でもって、だんだん明るさが増大していくではないか!? ふと反対側の壁をみると窓に大きな裸の炎が上がっているではありませんか!! あわてて2階に上がって、いびきをかいている親爺に注意して、燃え盛るコンロを消させました。(と言っても大きくなった炎は簡単には消せませんからあせった寝ぼけまなこの親爺に密閉して空気を供給しないようさらに注意しなくてはなりませんでした…) すぐ近くには干している布団。あと5〜10分遅ければ、山荘はもちろんこの乾燥している日照り続きで、森林火災にも発展していたかも知れません。
・翌日も快晴でしたが、稜線を進むにつれてガスの中に入ってしまい、風も強くなってきたため、展望は楽しむことができませんでした。三ッ石山付近からは登山者が異様に多くなり、人気の高さを実感しました。
・ところで若い夫婦連れの方(こちらは大変感じの良い方たち)は、到着したときは、とても疲れている様子で「藪がひどかった」。結局、翌日は元のコースを戻ったようでして、大深岳に私がピストンしている間に、関東森分岐まで来ていて、またそこでお会いしてしまいました。
・温泉は、道の駅「雫石あねっこ」で入りました。玄武温泉に入りたかったのですが、自家用車が沢山停まっていて混雑していそうでしたので・・・(次回にお預け)
コメント
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nomoshinさんが、秋田行きのチケットを手にしてなかったら、八瀬森山荘は焼失してちょっとした事件に発展していたかもしれませんね
先日僕があの山荘に宿泊したのは最初で最後になってしまうところでした。
秘密の花園も良かったですが、僕は八瀬森山荘から大白森避難小屋にかけての深い森を歩く道の雰囲気がたまらなく好きでした
あの素敵な景観が崩れてしまったらと考えると、僕は少し落ち込んだと思います
nomoshinさんが気づいてくれて、止めてくれて本当に良かった。
また東北に遊びに来てください
Kサンタが送ってくれたランタン、早速活躍したみたいですね
tooleさんのコメントの通り、nomoshinさんが気づいてくれて良かった!ありがとうございます。
秋田遠征は今年4回目でしょうか 今回も晴れた秋田方面へ切符をゲットされるとは、すごい晴れ男ですね
いつもコメントありがとうございます。
今回は、tooleさんの「秘密の花園」記録にずいぶんと刺激を受けていました。でもって、(私は逆コースでしたが)大白森山荘から1283m地点までの区間は、分水嶺としては異色の雰囲気で、熱帯地方と植生こそは違うと思いますが、「ジュラシックパーク」的なジャングルの世界を感じながら歩いていました。通常、稜線と言えば、左右両側もしくは少なくとも片側は斜面のはずですが、稜でもないし谷でもないし、という全く異次元の世界に迷い込んだようで、道がなかったなら、リングワンデリングしてしまいますよね、きっと。
でもって、くだんの親爺ですが、お仕置きとして(?)その後は話しかけられても一切口をききませんでした。こっちが怒っているというのを知らせるにはこれが一番と思ったのですが、通じたかどうかは分かりません。その前に、韓国人をバカにするように発言も平気でしていたし、まぁ、空気を読むような繊細さはなさそうでしたから。(もう思い出したくもありません。)
tooleさんの記録は他にもマークしているものが沢山ありますし、もちろん今後の記録にも大いに期待して楽しみにしています。
晴れ男が復活してしまって、秋田地方も水不足でしたらごめんなさん(笑)
そうです、今回で今年4回目です。1回目のGWに羽後朝日〜和賀岳でお会いしてしまったのが運命的だったのかも知れません。ランタンも復活しています(八瀬森山荘での活躍ぶりを写真1枚追加しておきました!)。
それにしても、東北の山ヤさんたちは、本当に良い人が多いですし、そのベースが東北の山々なのかも知れませんね。
ちなみに件の親爺は横浜在住って言ってました。(東京や横浜は便利な場所で地方に住んでいると不幸だ、なんて馬鹿なセリフもはいていたのを思い出してしまいました…)
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