浅間山[前掛山]スノトレ(車坂峠in/out)
- GPS
- 08:19
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,226m
- 下り
- 1,226m
コースタイム
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 8:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【車坂峠〜黒斑山〜鋸岳】 車坂峠からずっと雪道で、夏道はなし。最初は樹林帯、トーミの頭から稜線歩き。前日は降雪のため、トーミの頭からはノートレースで、もふもふの新雪をプチラッセル。仙人岳〜鋸岳間は岩場も多く、滑落注意。 【鋸岳〜前掛山】 Jバンドの下りは、傾斜は急なれど、つかまれる石も多く、見た目と異なり、あまり危険要素はない。Jバンドを下りきった鞍部から、前掛山稜線までは、夏道と無関係に、どこでも直登が可能で、夏より短時間で登頂可能。進入禁止看板〜前掛山間のビクトリーロードは、強風のため、転倒注意。 【前掛山〜草すべり取付き点】 冬季は、夏道を辿らずとも、前掛山稜線のどこからでも夏道に向けて直下降可能。賽の河原分岐点からも、湯ノ平口分岐を経由することなく、最短ルートを斜めに突っ切り、草すべりまで取り付き可能。スノーシーズンならでは! 【草すべり取付き点〜トーミの頭】 かなりの急斜面で、滑落したら大怪我必至。途中までトレッキングポール、途中からはピッケルに切り替え。ピッケルを雪面に刺しながら、アイゼン前爪を蹴り込んで四つん這いに進む区間もあり。逆向き(下り)だと、危険度は更に増すので要注意。 【トーミの頭〜槍ヶ鞘〜車坂峠】 危険要素はなく、まさにスノーハイキング。 |
写真
感想
先月、晴天下の四阿山から見渡した浅間山!両座ともに、2018年2月の厳冬期に訪れましたが、いずれも曇天で眺望が得られず、眺望リベンジ対象だった百名山。四阿山では先月見事に眺望リベンジを果たし、結論から言うと、今回浅間山でもバッチリ眺望リベンジを果たせました!
黒斑山からダイヤモンド浅間を見ようと思い、まだ真っ暗な4時過ぎに車坂峠(高峰高原ホテル駐車場)をスタート!しばらくは眺望のない樹林帯を進みます。ほどなく、稜線に出ると、ちょうどマジックアワーの最中で、漆黒の中のオレンジ色が美しい時間帯!
トーミの頭からはノートレース。そう、昨日は雪が降っていたので、もふもふの新雪が積もって、プチラッセル状態ですが、状態はよく、歩きやすかったです。すぐに黒斑山へ到着しました。黒斑山でダイヤモンド浅間を見る計画でしたが、思いのほか早く着いてしまい、寒いので、先に進みます(笑)。
蛇骨岳手前で、予定通りダイヤモンド浅間に遭遇!同じ頃、富士山がピンク色に染まるモルゲン富士も見れて、大満足の朝焼けタイムでした!仙人岳、Jバンド上部を越えて、鋸岳まで達すると、この日初めて北アルプスの雪山群が見えました。立山や蓮華岳・針ノ木岳辺りがクッキリ見えました!
Jバンド上部まで引き返し、Jバンドを下ります。上部から見下ろすと怖そうですが、実際には、アイゼンの爪が効きやすい雪質で、つかまりやすい岩も多く、危険要素はなかったかなー。湯ノ平高原まで下り切ると、今度は前掛山稜線までの登りとなりますが、3シーズンと異なり、スノーシーズンは最短ルートを直登できます。そこそこの斜面ですが、アイゼンの爪を効かせてガシガシ直登すると、短時間で夏道(登山道)に合流できます。直登中、右手には霧ヶ峰や中央アルプス、御嶽山、左手には四阿山がスッキリと見えてきます。
夏道合流後は、夏道通り歩き、立入禁止看板まで来ると、北アルプスの展望がドーンと広がります。白馬〜剱・立山〜槍ヶ岳〜穂高〜乗鞍まで、横一直線の白い稜線は、先月四阿山で見た光景と似ていて、「冬山冥利に尽きる」状態ですね♪
シェルターをくぐって、強風の前掛山稜線を進みます。風が強い(寒い)ので、シェルター過ぎすぐに、一枚パーカーを着込みました。そう言えば、前回は、シェルター付近でカモシカに会ったなぁ。
皆さんのレポで見てましたが、手形のある碑や、山頂碑は、強風で飛ばされたのか、なくなってました。山頂を証明する人工物は何もありませんでしたが、そこから広がる360度のラウンドビューは、まさに眺望リベンジにふさわしい絶景でした。
奥秩父方面は、雲取山〜甲武信ヶ岳〜国師ヶ岳〜金峰山と続き、金峰山の真後ろには富士山!そして、八ヶ岳・南アルプス(北岳〜甲斐駒〜仙丈ヶ岳)、霧ヶ峰、中央アルプスと続き、そこからは御嶽山〜乗鞍岳〜穂高連峰〜槍ヶ岳〜立山〜剱岳〜白馬と続き(鹿島槍と五竜は雲の中)、更には四阿山・草津白根山と名峰が連なります。四阿山もアルプスの展望台ですが、南アルプスにより近い浅間山は、四阿山以上に、アルプスの展望台ですねー♪。
下山時、立入禁止看板まで戻らず、前掛山稜線の適当な所(岩が少ないエリア)から夏道(登山道)まで、直下降(ショートカット)しました。冬ならではです。その流れで、賽の河原分岐点を過ぎた後も、湯ノ平分岐点まで戻らず、草すべり取付き点まで、トレースに沿って、最短ルートを斜めに進みました。
草すべりは・・・、初挑戦となりますが、まさに雪と岩の壁状態で、トーミの頭までかなりの斜度になります。まずは、登り始める前に、カップラーメンで腹ごしらえします。その後、最初はトレッキングポール、途中からピッケルに装換しましたが、最初からピッケルを使ったほうが安全ですね。核心部は、仮に転落・滑落すると、大怪我必至な危険箇所で、四つん這いになり、アイゼン前爪を雪面に蹴り込みながら、ゆっくり確実に進みました。先行者が一人いたので、気持ち的にも、トレース的にも大変ありがたかったですね。
稜線まで戻ると、もう安全圏。トーミの頭〜槍ヶ鞘と辿り、往路(中ルート)と違う、南ルートで車坂峠へ。最後の最後まで、四阿山が見えてました。眺望に恵まれ、思い出深い参考となりました!
下山後は、高峰高原ホテルの温泉へ!その後、甲府まで下道をドライブし、甲府からは中央本線で東京へ!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する