上高地、焼岳、中の湯温泉
- GPS
- 09:34
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,130m
- 下り
- 1,282m
コースタイム
-焼岳北峰10:45(昼食)11:37-新中の湯ルート登山口13:52
-中の湯温泉14:00
天候 | 朝方どしゃぶりの雨、その後は曇り&ガスガス 11:00過ぎに奇跡の晴れ〜 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
平日便は直通で上高地BTまで行ってくれます。 http://www.maitabi.jp/bus/tokusyu11.php 復路:中の湯温泉バス停16:13(アルピコ交通)-新島々-松本17:53 http://www.alpico.co.jp/access/kamikochi/shinshimashima/ 京王バス 松本19:40発-新宿22:50着 https://www.highwaybus.com/html/gp/cp/10/matsumoto/index.html#matsumoto |
コース状況/ 危険箇所等 |
◇上高地〜焼岳小屋 当初緩やかな登りも急登となりますが、道はしっかり していて迷うことはありません。 途中、ハシゴやクサリ場がありますが慎重にいけば問題ないと思います。 ◇焼岳小屋〜焼岳北峰 中尾峠を過ぎたあたりからガレ場になり、○印が目印になります。 途中、左側へトラバース気味に曲がりますが、ここは、今回のような 霧で前方視界不良の場合、真っ直ぐに進んでしまいルートを見落とし 易いです。(私達も間違えました) 足元が急登のザレ場になったり、中途半端な○印は道を外しています。 正しいルートにはしっかりした○印と緑のロープがありますので 視界不良時はしっかり見落とさないようにしましょう。 ◇焼岳北峰〜新中の湯ルート 変化が少ない道なのでひたすら長く感じます。 多くの方が本ルートを使っていますので迷う箇所はありません。 駐車場に出て道路の反対側に中の湯温泉に向かう下り道があります。 ◇中の湯温泉旅館 入浴料1人700円。タオルは100円。 建物はとても綺麗で風呂場も湯船も狭くありません。 露天風呂も有り、大変気に入りました。お勧めです! |
写真
感想
やっぱり今期に一回は北か南のアルプスに行きたい。。
秩父の大汗山行後にさらに募る想い。。
相方が未だ上高地に行った事無いことから北アルプスの焼岳へ夜行日帰りで
行ってきました。
台風も過ぎて天気もまずまずの予報。しかも。。「平日」。。ワクワク〜
木曜日の21:00頃に山格好で電車乗ってると、周りの会社帰りの方々からどうしても
浮いてしまい。。気恥ずかしいような。。
平日の夜行バスならガラガラで1人で2シート占領か?と期待したら
結構いらっしゃるんですね。上高地・新穂高方面の我々のバスはほぼ満席。
う〜ん、甘かった。。
バスは途中2回のトイレ休憩を入れて快調に走ります。
2回目の風穴の里で空を見上げても星が見えないのが気になって。。
予定より10分ほど早く上高地に到着。
外はまだ暗く「まだお日様出てないねぇ」とのん気なことを言いながら
バスを降りると。。
「・・・」
どしゃ降りの雨 。 聞いてないし。外暗いのは雨雲のせい。。
いきなりテンションダウン。それでも相方が作ってきてくれた朝食を
黙々と食べて時間稼ぎ。何度も恨めしく空を見上げて。
他の登山者方々は雨の中、どんどんと明神方面に向かって行きます。
「もう30分待とうか。。」
結局、雨具きて傘さしながら6:30過ぎに上高地を出発。
梓川沿いの道も散歩されている方数名以外には焼岳、西穂方面に歩く
方はいないし。周りの山々はガスって何にも見えません
うう。。暗いし、寂しいし、霧できっと登っても何にも見えないし。
ネガティブモード。。全開
登山道から1時間ぐらいは傘さしても歩ける道です。
途中、変なキノコを見つけたりしてちょっと盛り上がるのですが、
すぐに、「はぁ。。」この天候にため息ばかり。。
雨も幾分は小雨になったが、どんより空の樹林を気持ちも暗く黙々と
歩くふたり。
前を歩く相方が突然 「ぎゃあぁぁ!!」
天を裂くような悲鳴。なっ、何? 熊か?幽霊か?
ゲロゲロ、おっきなカエルくんでした。。
道の真ん中で突然モソモソ。
そんな悲鳴がこの後も数回。。。
今日のようなしとしと暗い道で恐ろしい悲鳴は心臓が止まりそうに
なるんですけど
有名なあの長いハシゴも森林限界から景色もどんより小雨空に
どうもいまひとつ盛り上がらず。。ほどなく焼岳小屋に到着。
雨宿りしながら山バッチを購入し、もうお互いに天気のことは
暗黙の了解で口にしなくなり、小屋を出発。
焼岳展望台は360度真っ白。はぁ。。
中尾峠を過ぎ、ガレ場をガスの中「○」印を探して登ります。
気持ちが落ち込んでいるせいか、目標とする先が見えない為か、
ここからは登っても登ってもいつも景色が一緒。
山頂が近づかない。。そんな精神的な弱気もあってかなり疲れました。
気がつくと急登で足元がザレてきてます。
「ここ、登るのキツイよ」
「ん?何か変じゃない?ここ」「○印は?」
「あれ違う?」
「○だか□だか判らないな」
足元には踏まれていない草があり、登ってきた下方をみるととても登山者が
降りるようなルートじゃない。。
「間違えてるよ、これ」
「じゃあ、どこなの?」
ふっと見ると後からこられた単独の方が見えて。。あれ?あれ?
我々とは違う方へスタスタと歩かれて。。
やっぱり、ルートを間違えてました。
ガレ場の直登からしばらくすると左側へ山を巻くような道になるのですが、
我々はそのまま真っ直ぐ進んでしまったようです。
晴れていれば左側に焼岳が見えるので自然にそちらに目がいくのですが
ガスの中では直登先が焼岳と思い込んでました。
無事正規ルートに戻ったのですが、ルートを外した精神的な疲労もさらに重なって
重い足どりで焼岳の北峰に到着。
当然、頂上もガスガス状態です。
それでも平日にかかわらず10名ほどの方が昼食をとられてました。
昼食は沸点の低い高山であえてラーメン。中華丼の具フリーズドライが
残っていたのでサッポロ一番塩ラーメンと一緒に。
予想した通り、麺のほぐれとお湯温度が中途半端でしたが、まあ折角だからと
ノンビリと二人で麺をすすってると。。。
「おおっ!!」
前方の方々の歓声。
一瞬、霞沢岳方面が霧が晴れて。。
あ〜でも直ぐにガスの中。。
そんなこんなで上空をみてると
「あれ?青空になってきてない?」
「ええ!!」
「あ〜どんどん空が青くなってるぅ〜」
マジですか〜
ふっと穂高方面を見ると。。
「凄い〜!!上高地が見える!!」
「おお!!見えるよ、奥穂も!!」
それはまるでコンサート会場のカーテンが開けられたような感動が。。
中尾温泉側から霞沢岳方面へ霧が流れる間に青い空をバックに穂高の
山々が姿を現してくれました。
たった15分前はガスガスだったのが、今や霧が流れる中
全開の状態ではありませんが、素晴らしい景色が見えます。
奇跡かも。。相方がつぶやきました。。
普通に晴れた景色以上に期待していなかった分、涙がでそうなくらい
感動しちゃいました。
良かった。。30分出発遅らせて。良かった。。昼食をゆっくりラーメン
作って。うんうん。。
ここからはもうすっかりハイテンション
焼岳の噴煙も青空に映えて荒々しさと力強さが一段と引き立ちます。
後ろ髪引かれる思いで中の湯温泉へ下山開始。
午前中の重い雲と雨とはうって変わり、青空とまぶしい日差し。
振り返ると青空をバックに噴煙と岩のコントラストで「この山、カッコいいね」
「ホント、この山すっごく良いよ」
朝の落ち込みは何処へやら
でも良かった、ホントに良かった。来た甲斐がありました
新中の湯ルートは樹林帯に入ると単調なくだりで、しかも長い。
やっとのことで中の湯温泉に到着。
平日なのでお風呂はほぼ貸切状態。
ここのお湯はとっても優しいです。いいお湯ですね。
ずっと入ってられるようなまろやかな感じ。
館内も綺麗だし、従業員の方も親切だし。かなりお勧めです。
旅館から中の湯バス停まで徒歩30分。。ヘアピンカーブが続く車道をひたすら
下ります。
ところが二人で話しながら歩いてたら、16:13分のバスにギリギリ状態。
途中から走って無事に乗車。
ちなみに中の湯バス停からの途中乗車はリスクがあります。
・・と言うのは土日は上高地出発時に既に満席で途中乗車できない場合が
多くあるとのこと。
我々は湯上り後に上高地のバスターミナルに電話して目的時間のバス整理券が
どのくらいさばけてるかを確認したところ、50席中10席程度とのこと。
安心してバス停に向かいました。
事前に上高地から乗車することも考えて乗車券と整理券は出発時に
ゲットしておいたのですが、途中乗車できそうもなければタクシーで
中の湯から上高地まで戻ることも考えてました。
バス停で待っているとほどなくバスが到着。それでも結構な人数が乗車されて
ました。(補助席以外は全部席がふさがっているぐらい)
平日でもこのくらいの乗車なので土日はちょっと危険かもしれません。
余談ですが。。我々は上高地〜新島々のアルピコバスを事前に乗車券買って
しまったので16:13中の湯バス停発に乗りましたが、
平湯温泉方面からくる濃飛バスの松本行き特急バスが16:15にあります。
http://www.nouhibus.co.jp/new/exp_bus_matumoto.html
こちらはアルピコバスの後ろにいて、乗車状況をみたらガラガラ。
しかも乗換えなしで松本まで早く着きます。
中の湯バス停からの途中乗車はこちらが狙い目だと思います。
松本の居酒屋でビールと馬肉に舌鼓。至福の時間
帰りの新宿行きバスにもチューハイ持ち込み、後は爆睡状態。
予定通り22:50には新宿到着しました。
平日の貴重なお休みに雨あり、ガスガスあり、道間違えあり、
霧晴れの大展望あり、優しい温泉あり、そして美味しいお酒と料理あり
とても充実した一日。
是非また、いや、絶対に行きたいと胸に思いながら帰路に着きました。
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