藤原岳 聖宝寺道→孫太尾根 〜春の儚いものが消えてしまう前に〜

2020年04月10日(金) [日帰り]

• GPS: 07:52
• 距離: 13.2km
• 登り: 1,157m
• 下り: 1,184m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:57
• 休憩: 1:55
• 合計: 7:52

距離 13.2km 登り 1,157m 下り 1,199m

8:29 スタート地点
8:34 聖宝寺（裏道登山道）入口
8:44 8:45 裏道・聖宝寺口登山ポスト
9:24 9:34 藤原岳裏登山道五合目
10:10 10:12 藤原岳八合目
10:48 藤原岳九合目
11:10 11:29 藤原山荘
11:44 12:20 藤原岳
12:53 12:54 多志田山
13:34 14:18 草木
14:55 14:56 丸山
15:42 15:43 孫太尾根登山口
16:21 伊勢治田駅

天候

晴れ　山頂・尾根上では強風

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

大貝戸の藤原岳登山者用駐車場を利用
・平日のためか、コロナ禍のためか9時時点でも余裕あり
伊勢治田〜西藤原までは三岐鉄道を利用

コース状況／危険箇所等

≪登山道の状況≫
・聖宝寺道
砂防ダムを越えてから3合目で杉の植林地に入るまでの区間がガレた急斜面に付けられた細い道。上からの落石、下は切れ落ちた沢なので上下ともに注意が必要な危険個所
枯れ沢の中を登る区間もあり、雨天時には通行困難になるかも
・孫太尾根
上野登山口〜尾根に乗るまでの区間はとてもよく整備され歩きやすくなりました。
丸山、草木、多志田山、藤原岳山頂直下が急登。特に多志田山、藤原岳山頂直下が険しい。藤原岳山頂直下はルートが判然としないし、浮石だらけなので登りも下りも非常に神経を使います。雨天時・雨天後はスリップしやすくなり危険度は跳ね上がります。丸山への登りも片側は急斜面なのでここもスリップ要警戒です。

≪危険動物情報≫
マダニ、ヤマビル、ヘビ、クマ：いずれも遭遇せず

その他周辺情報

≪トイレ≫
山頂台地の藤原山荘前に汲み取り式トイレ有。ペーパーもありましたが、流せないためか使用後のペーパーが山積みになっており大変な状況です。
孫太尾根登山口にはトイレ無し。事前に済ませてからお越しください。
大貝戸登山口、聖宝寺道登山口には公衆トイレ有り。

≪商店・自販機≫
・大貝戸集落にはコンビニはありません。登山口には自販機も無かった気がします。
・孫太尾根登山口は、上野の集落に入ってしまうと自販機・商店はありませんので事前に調達してからお越しください。

写真

4/9 8:25

朝の大貝戸登山口
平日のためか、フクジュソウのピークが過ぎたためか、コロナ禍のためか9時でも余裕有り。

4/9 8:24

藤原岳は土砂崩れとの戦いになる山でもある。

4/9 8:36

聖宝寺道入口
まずは250段の石段登り

4/9 8:47

砂防ダムを越える。
土石流から下の集落を守る最後のとりで

4/9 8:49

沢の上部は枯れ沢なのに砂防ダム付近では豊かな流れ。
きっと大半の水が伏流しているのでしょう。

4/9 9:03

上からの落石、下への滑落
両方に警戒しながら歩く緊張の区間

4/9 9:07

3合目手前で枯れ沢を登る
雨天時は通行困難になる？伏流するから問題なし？

4/9 9:26

5合目を過ぎると自然林区間になります。
芽吹き前の森は明るい。

4/9 9:37

自然林区間の平坦地にある6合目

4/9 10:31

カナヘビ

4/9 11:14

藤原山荘裏の平原。
花はほとんど無い。

4/9 11:23

麓の貯水池とバックに白山

4/9 11:23

はるかに伊吹山も見える

4/9 11:26

カレンフェルト地形の山上台地

4/9 11:46

藤原岳山頂

4/9 11:45

鈴鹿山地

4/9 11:45

竜ヶ岳と御在所岳

4/9 11:46

天狗鼻と御池岳

4/9 11:46

はるかに琵琶湖と比良山地

4/9 12:28

長大な孫太尾根を下る
しかもゴールはその彼方にある伊勢治田駅

4/9 12:31

多志田山への下り
ルートが判然としないし、浮石だらけだし、命がけの雲梯遊びの区間。慎重に行動を！

4/9 12:47

核心部終了
孫太尾根よりも藤原岳方面の方が難路です。

4/9 12:52

非常に大変だった山頂直下のルートを振り返る

4/9 12:54

多志田山

4/9 12:56

あぐらの木

4/9 13:02

写真ではうまく伝わりませんが、非常に急な多志田山への登り

4/9 13:35

岩がちなピークの草木

4/9 14:23

草木〜丸山までは穏やかな自然林区間で歩きやすい

4/9 14:40

藤原岳はセメント鉱山でもある

4/9 14:54

丸山
今日は花はほとんど消えていました

4/9 14:59

いなべ市街　伊勢湾などの大パノラマ

4/9 15:23

丸山以降もカレンフェルト地形の中を行く区間があります
ガレているので足運びは慎重に

4/9 15:25

以前のルートが通行止めになっています

4/9 15:26

その下に非常に整備された新ルートが！

4/9 15:38

とても歩きやすくなりました。
整備して下さり、ありがとうございます。

4/9 15:44

無事下山
丸山を振り返る

4/9 16:17

登山口から30分ほど歩いて辿り着く伊勢治田駅

4/9 16:30

西武鉄道のカラーリングを再現した三岐鉄道の電車

4/9 16:41

桜のピークを過ぎた西藤原駅

ヤマブキ
登山口付近の園地にて

ミツマタ
登山口付近園地にて

タムシバ
登山口付近の園地にて

アケビの花
登山口付近の園地にて

ツルニチニチソウ

タチツボスミレ

ウラシマソウ
まだ特徴的な釣り竿・釣り糸は出てきていない

ミヤマカタバミ
たくさん見かけるが開いているものはわずかでした

トウゴクサバノオ

トウゴクサバノオの群落

ハナネコノメ？
シロバナネコノメ？

フレッシュな個体は葯が赤い

フクジュソウ

みずみずしい花は少ないです

ユリワサビ？

オニシバリ

アセビ
青空をバックに

セツブンソウ
もうほとんど消えてしまいました

今日まで咲いていてくれてありがとう

ヒロハノアマナ
たくさん見かけましたが、晴天にも関わらず開いているものはわずかでした

キランソウ

カタクリ

カタクリをアップで

タチツボスミレの群落

シロモジ？クロモジ？

ミツバツツジ

ミノコバイモ

ミスミソウ
雌しべピンク色

ミスミソウ　八重咲

マクロで背景をボカシてみる

ミスミソウ　純白

ヒトリシズカ
たくさんいるとミナニギヤカ？

ネコノメソウ

ヤマルリソウ

ヤマハタザオ？

フデリンドウ

ニリンソウ　聖宝寺道にて

ニリンソウ　孫太尾根にて
鈴鹿のニリンソウは小さめでピンクの縁取りがあるものが多い気がします

ハコベの仲間？

ハコベの仲間？

ヒメウズ

タニギキョウ

ミヤマカタバミ？
イモカタバミ？

撮影機器：

E-M5MarkII OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

Tomi-Ton

季節が進み、消えゆくスプリング・エフェメラルに会いに出かけてきました。

セリバオウレン：すでに種子になっているものばかりで、花をつけているものは見つけられませんでした。
セツブンソウ：山頂付近に少々残っていますが、ほとんど消えてしまいました。
フクジュソウ：大貝戸道9合目付近に若干ありますが、最終盤です。
ニリンソウ：聖宝寺道と孫太尾根で幾らか咲いていますが、山頂台地ではまだです。
ミスミソウ：孫太尾根で少し見られますが、ピークは過ぎています。

ヒロハノアマナ・ミヤマカタバミ：たくさん見かけますが、晴天にも関わらず開いているものはわずかでした。

キクザキイチゲ（アズマイチゲ）、イチリンソウは発見できませんでした。

暖かい日も続き、早春のスプリング・エフェメラルたちは最終盤でしたが、ギリギリ間に合いました。

藤原岳は、大貝戸道は安心して登れるコースですが、聖宝寺道・孫太尾根は危険な箇所も有ります。特に孫太尾根は岩がちな区間や片側が急斜面の区間、急登箇所、ルートが判然とせずスリップしやすい区間もありますので山慣れない方が安易に踏み込むのはリスキーと感じます。
慎重に行動し、お怪我や事故の無いように楽しまれて下さい。