舟伏山 イワザクラ(過去レコです)。
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.3km
- 登り
- 710m
- 下り
- 724m
天候 | 晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
左程の危険個所はありません。 |
その他周辺情報 | 武芸川温泉ゆとりの湯で汗を流しました。 |
写真
感想
春の一日、舟伏山のイワザクラを見に行く事にした。2011年4月17日の日曜日、朝6時半に自宅を発ち、ナビを美山の神崎中心部に合わせる。昼食用のおむすびを買わねばと思っていたが、気がついた時はどこをどう通っているのか、こんな山道にコンビニなんてあるわけがない。オムスビは諦めて、神崎から登山口の「あいの森」に向かう。あいの森の駐車場はほぼ満杯で、隙間を見つけて車を停める。桜はもう散っちゃったのかと思うが、葉が無い。良く見るとまだツボミの状態である。この分じゃイワザクラもまだかも知れないと思いつつ、8時30分、登山道入口に入る。暗い杉林の中をゆっくりゆっくりジグザグに登る。尾根まで登りついて、東斜面をトラバース気味に登る。しばらくすると快適な尾根歩きとなり、登山口から50分で桜峠に到着。数日前から晴天が続いているが、中でも本日が一番の好天。立ったままひと休み。桜峠から先、杉林は雑木林に変わり、急坂をつづら折れに登り、みのわ平に着く。カタクリの花が迎えて呉れる筈なのだが、葉っぱ一葉のみのカタクリばかりでは花は咲く事が出来無い。さらに進んでようやく道端に1本のカタクリの花を発見。たった一本であるが、紫がかったピンクに光る花弁を逆立たせ、凛とした佇まいはまさに孤高。急な山肌を長いジグザグに登り、見上げると露岩が現れ、周囲に人だかりがしている。どうやらイワザクラが咲いているようだ。いつもの年と同じ場所、今年もイワザクラが迎えて呉れる。薄紫の桜に似た花弁、縁の方はやや白っぽく、楚々とした姿。その姿に似合わず、岩の隙間に茎を立て、僅かな水で生きている、その生命力の強さ。この姿は、ここまで汗をかいて登って来る者にしか見る事が出来ない所がまた良い。さらに急坂をジグザグに登り、舟伏山の頂上の一角に登り着く。岐阜から見る舟伏山はその名の通り、舟がひっくり返って船底が上に向いた形をしているが、その船底をしばらく緩やかに登り、10時50分、頂上に到着。頂上は広く、晴れ渡った空の下、大勢の人が坐ったり寝転んだりしている。ザックを下ろし、倒木に坐ってちょっと早目の昼食とする。とは云ってもオムスビを買い損なったので、ソイジョイでカロリー補給。温かい味噌汁と食後にコーヒー。枯れ木の間から雪を冠った能合白山など、福井との県境の山々が見える。たっぷりと春の温かい日差しを浴びながら、1時間ほど頂上でのんびりと過ごす。
下りは小舟伏経由、林の中、花を探しながら緩やかに下る。ちらほらとカタクリの花が咲き、ヤブレガサが群れている。土の上にタマゴの型をした芽が出ているが、これは何だろう。タマゴの下に短い茎がついているものもいる。そして芽が開いて葉をすぼめているもの、さらに葉を広げているもの。そう、タマゴの正体はヤブレガサの子供であることが判明。長い急坂が始まるが、周囲の花に目を配りながらゆっくりゆっくり下る。タチツボスミレ、スミレサイシン、そしてエイザンスミレも。ヒトリシズカにネコノメソウ、谷に降り立ち渓流沿いになるとカタバミソウ。駐車場に帰り着くと、出発時にはツボミしかなかった桜の木は、驚いたことに3分咲き。あ〜、春。
車で林道を下り、県道200号線に出る。来るときに道路沿いの崖に、落石予防に張ってある金網からショウジョウバカマが出ていたようなのでゆっくり走り、発見。車を停めて窓から覗くと、ショウジョウバカマが金網から顔を出している。そればかりか、な、なんと、金網の向こうにはイワザクラが。ふ〜む、何も汗をかいて登らずとも、車の中から見ることが出来るんだ。同じイワザクラでも、道路沿いの金網の向こうに咲く花は有り難味が無いし、気がつく人も無いだろう。汗を流しに寄った「武芸川温泉ゆとりの湯」。まずはレストランで腹ごしらえ、「つるむらさきうどん」は旨かった。芋の子を洗うとはこのことか、と大混雑の温泉で汗を流し、帰途に着いた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する