大山(過去レコです)。


- GPS
- --:--
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 496m
- 下り
- 499m
天候 | 晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
感想
東京出張の際に利用している芝パークホテル、3月、4月にかけて3回宿泊した。知らなかったがキャンペーン中とのことで、わたしが1等賞に当選し、スイートルームの1泊券が送られてきた。スイートルームなる部屋に泊まったことはないが、わざわざ泊りにだけ行くほどのものではないので、東京へ行く途中何処かの山に登る事にした。「新分県登山ガイド 神奈川県の山」という本を買い、その中から高速道路のICに近い丹沢の大山を選んだ。丹沢には修験僧によって開かれた山が多いが、その代表的な山が大山。明治に入り神仏分離により、阿夫利神社は山頂に残され、大山寺は下社の下に移されたという事である。昔からの参拝の道を含めて、大山への登山道は沢山あるが時間は余り無いので、最も距離の短いヤビツ峠から登ることにした。最近右手がしびれ、歩行時に腰痛と右足の痛みがあるので、前日にMRを撮って整形外科を受診。首はちょっと狭い程度、腰は8年前と余り変わらないという結果で、脊髄横断症状が現れるような事はなく、手術も今のところ必要無い。痛みさえコントロールすれば良いのだが、どうすれば良いのか肝心のところが判らない。ま、痛くなったら止めればいい、と予定通り行くことにした。
09年6月27日、朝6時に出発し、各務原ICから高速道路に乗る。東名高速を秦野ICで降り、ナビに従ってグルグル山道をヤビツ峠へ。競輪選手だろうか、急な坂道を自転車をグイグイとこいで登って行く何人もの人がいる。上からは物凄いスピードで自転車が駆け落ちてくる。細い山道、カーブミラーを覗き込みながら慎重に運転。峠の駐車場はうまい具合に一台分空いている。登山仕度を整え、ダブルストックを持ち、10時50分、トイレの横、「大山2.3km」との標識が立つ登山口の階段を登り始める。登山口は標高700m、頂上までの標高差は550m。心配していた腰痛は大丈夫そうだ、これならいけるぞ。閉鎖されたヤビツ山荘の前を通り過ぎると、林の中の登山道となる。なだらかな登り、木漏れ陽が射す雑木林の中の広い道を気持ち良く歩く。ヒノキの植林地、道の両側にネットが張ってある。シカの食害防止だろうなと思っていると、雑木林の中に小鹿が座ってわたしを見ている。写真を撮ろうと近ずくと、小鹿はぴょんと跳ね起きて、スタコラサッサ。立ち止まってこちらを見て、そしてまた林の中へ消えて行く。道は傾斜を増し、汗がどんどん出てくる。ズボンのお尻まで汗で濡れている。所々にショートカットの道が出来ているが、これは急過ぎて登る気がしない。ヒトが作った道なのか、ケモノ道なのか。ヒトが通るには細すぎるし、イノシシが掘り起こしたような跡もあり、シカもいるのでケモノミチだろう。クサリの掛かった急な道を過ぎると、丸太の階段の登り、まだ一時間も経っていないけどひと休みして給水。再び登り始めると、大きな蝶が草にとまっているので、近づいて写真を撮ろうとすると飛び立つ。フワ〜フワ〜と飛び回り、逃げることはないがなかなかとまってくれない。仕方が無いので飛んでいる蝶に向かってシャッターを好い加減に押す。ヒトを恐れずバタバタ羽を動かさない、これはいつぞや籾糠山でわたしの手にとまったと同じアサギマダラ、台湾まで渡る蝶。しばし蝶と戯れてからまた登る。左下が切れ落ちて木々が切れると、目指す頂上が見える。振り返って富士山を眺めるも、晴れてはいるがもやがかかっていて見ることは出来ない、う〜ん残念。あんまり登山者に出会うことは無かったが、阿夫利神社下社からの登山道を合わせると急に人の数が増える。高齢者も若者も、小さな子供も混じって賑やかになる。頂上まであと200m、これがなかなかキツイ。階段状になった急坂をゼイゼイ登り、鳥居をくぐってさらに登ると、「28丁目」、そして「阿夫利神社本社」の大きな石碑が立つ山頂に到着。登山口から1時間半、腰痛も大人しくしていてくれて無事登ることが出来た。丁度昼食時、神社の売店前の休憩所は人であふれ、食べ物を求める人の列が出来ている。ビールを飲んでいる人もいるが、ここはグッと我慢。広場に出ると木陰はもう人が一杯で坐るところが無い。少し陽が当たるが、机と傾いた椅子があるのを見つけて昼食とする。僅か一時間半の登りであったが、ペットボトルのお茶はどんどん空になっていく。凍らせておいたお茶が胃にしみる。オムスビを食べている間にも続々と登山者が上がってきて、山頂広場は混み合っている。ここは丹沢大山国定公園、首都圏の住人達の絶好の憩いの場となっている。オムスビを食べ終えて12時50分、下山開始。続々と登ってくる人の群れを避けながら急階段を下る。下社への道を分け、ヤビツ峠までは2.1km。ここからはぐっと人が減り、行きかう人も少なくなる。ダブルストックで腰を気遣ってゆっくり下る。1時間少々で無事駐車場に帰り着き、平地を歩くと腰痛が出現。不思議なもんだ。
ぐるぐる山道を対向車に気をつけながら下る。秦野ICから東名高速道路に乗り、東京IC、用賀から首都高速に入る。首都高速3号渋谷線は大渋滞。谷町ジャンクションから右に折れ、ナビにまかせて芝公園で高速を降りる。芝パークホテルの駐車場は別館地下、ビッコを引きながら本館フロントまで行きチェックイン。またビッコを引きながら戻って、別館最上階のスイートルームへ。早速シャワーで汗を流し、ホテルのレストランでフランス料理。ビールと白ワインと赤ワイン、たっぷり飲んでたっぷり食べて帰室。ゆっくり寝ようと思うが横になっても腰が痛い。上向き、下向き、横向き、どんな格好をしても痛〜い。持参したロキソニンを一錠服用。これが嘘のように効き、朝まで熟睡出来た。
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