伊吹山北尾根(過去レコです)。
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 673m
- 下り
- 397m
天候 | 晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
左程の危険個所はありません。 |
感想
以前から行きたいと思っていたが、縦走なので車が2台必要になり、行く機会がなかった。アミューズトラベルの日帰り登山でこの企画があるのを知り、早速申し込んだ。2010年のゴールデンウイークは晴天が続き、5月5日の子供の日も朝から晴れ渡っていた。7時15分に名古屋駅に集合したのは女16名、男10名の26名。それに添乗員の須貝さん、案内人の松本さんを入れて総勢28名の大所帯で、中型バスは満席。下道を通って途中トイレ休憩を一回、春日村から狭い林道を登り、3時間弱で国見峠に到着。目指す伊吹山は遠くにどっしりと構えている。気軽な気持ちで来たのだが、あんなに遠くまで歩くのだと思うと気が締まる。絶好の天気で暑くなりそうなので、長袖シャツはバスの中に置いて、Tシャツ一枚となる。10時25分、大師像の奉られている登山道に入る。まだしばらくは持ちそうなイワウチワ、もう終わりかけなのか元気のないショウジョウバカマ、ボチボチ花が見え始めた尾根道を登る事20分ほどで、「←教如上人 鉈ヶ岩屋」とある分岐に至る。教如上人とは東本願寺を開基した高僧らしいが、この岩屋のいわれは判らない。コブシの白い花が今が盛りと、枯れた雑木林の中でひと際目立っている。国見岳へ向かう尾根道では、ヒメカンゾウ、ミヤマカタバミ、エンレイソウ、ネコノメソウが迎えてくれる。11時24分、国見岳山頂(1,126m)に着くが休まず下る。タチツボイスミレやエンゴグサが一杯咲き、ヒトリシズカが始めは静かに咲いているが、そのうち群落が現れ喧しくなる。鞍部までの下り、目指す伊吹山はまだまだ遠い。こんもりとした大禿山(1,083m)に登り、ここでひと休み。丁度12時、弁当を取り出して平らげる。山々に囲まれ大変眺望が良いが、山の名前は判らない。あの尖った山は恐らく「鑓ヶ先山」だろうと勝手に思う。大禿山から緩やかに下り、鞍部からは急登で御座峰(ごぜみね 1,070m)に登る。「伊吹山北尾根縦走路について」と云うステンレス製の板が立てられている。「この縦走路は大垣山岳会によって1960年から3年の歳月と延べ千余人の会員を動員して開設されました。それまではまったく道がなく、全コースが笹薮と雑木に覆われ、通行を阻んでおりました。ここに鉈を振り、鋸を挽き、つるはしに力をこめて完成をみたのです。しかしその後は、幸い春日村の配慮により毎年手入れされ、容易に歩くことが出来るようになったのです。ここに諸先輩の苦労を顕彰するとともに、春日村当局に感謝微意を表するために銘板を建立した次第です。1999年10月 大垣山岳協会」ということである。御座峰から下る途中、前を行く男性が岩に手をつき受傷。近づいて診ると、手掌が鈎状に裂け、フラップとなっている。まずは止血ということで、おばちゃんが包帯を出し、わたしが巻いてあげる。そしてわたしの手袋を貸してあげ、まずは応急処置が完了。特に危険な場所もないなんてことはない道だが、ちょっとしたことで怪我をするのが山、わたしも気を付けなくっちゃ。カタクリやニリンソウはわたしでも知っているが、須貝さんが次々現れるフイタバアオイ、フッキソウ、アマナ等、花の名前を教えて呉れる。ピークを一個越え、もう一つのピークを登る頃には少々足も疲れてくる。登り切ると、谷を挟んで伊吹山ドライブウェイ、そこに迎えのバスが停まっているのが見える。振り向けば遠く国見峠が見え、今日歩いてきた尾根伝いの山々が見え、感慨にふける。ピークを下って静馬が原に降り立ち、ドライブウェイまではんの僅か登ってバスに乗り込む。ドライブウェイは車以外は通れないので、頂上駐車場まではバスが運んでくれる。駐車場からは中道を登って、15時30分、伊吹山頂に到着。青空の下、ベンチに寝転んでしばし休憩。まだ5月に入ったばかりなのにもうキンバイソウがつややかな黄色い花を咲かせている。さすが花の伊吹山、色んな花を一杯見る事が出来た。それにしても26名全員が、およそ5時間半、足を引っ張ることなく登ったことはちょっとした驚きであった。
伊吹薬草の湯で汗を流し、バスに乗り込み、井上さんの傷を本格的に治療してあげた。ゴールデンウイークの最終日というのに、名神高速道路、それに続く国道も渋滞は無く、予定より1時間早く名古屋駅に帰り着く事が出来た。
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