鈴北岳・御池岳(過去レコです)。
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- GPS
- --:--
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 813m
- 下り
- 814m
天候 | 晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2003年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
とくに危険個所はありません。 |
写真
感想
案内本によると御池岳は、駐車場も満員でぞろぞろと連なって登る程の人気のある山との事である。平成15年5月1日木曜日、一昨日登った今淵ケ岳のせいで足の痛みが出始めていたが、連休の狭間であり人も少ない事であろうと、この山に登る事にした。名神高速道路を関ヶ原インターでおり、国道365号線を南下し、三重県に入ってから国道306号線に入る。しばらくすると右手に駐車場が二つあり、その先の右に大きくカーブする所にコグルミ谷の登山口が見え、その近くの道路脇のみならずかなり離れた所にも車が停められており、駐車スペースを探しているうちに数キロ先のトンネルまで行ってしまった。トンネルの手前に駐車場があり、とりあえずそこに車をとめて様子をみると、山登りの格好をした人たちが今来た国道を戻って行くのが見えた。ちょっと遠いが登山口まで歩いて行くことにして支度を整え外に出ると、ゴミだらけの駐車場の裏に「御池岳、三国岳」と記された案内板があり、そこに入って行く人がいた。
こんな所にも登山口があったのだと、国道歩きをしなくてすむ事に喜んで8時45分、わたしもそこに入った。山腹のつづら折れの急な砂利状の坂道を11回折り返すと、今度は長いトラバースとなり、登りつめると25分弱で峠に出た。「鞍掛峠、標高七九一米」とあり、多賀町観光協会の立てた「鈴北岳・御池岳」という矢印があった。果たしてここは何処なのかと、ザックから案内本を取り出してみてもコグルミ谷からのルートしか記されていない。仕方が無いので矢印に従がって歩くとすぐに高圧線の大鉄塔のある広場に出た。そこから滋賀県と三重県の県境の長い尾根道を歩くことになるが、全体としては緩やかな上りで、時折り急な上りもある程度の快適な道である。低い木立の中の道で、快晴の中、明るい日差しを浴びながら気持ちよく歩く事が出来た。カタクリが花びらを突き上げるように咲いているのを写真に撮りながら行くと、9時45分、少し開けたコブの上に着いた。行く手にお椀を伏せたような山があり、多分鈴北岳なのだろう、頂上に向かう登山道が見える。コブをおりてからは急な上りとなるが、それも長くはなく、10時15分鈴北岳山頂に着いた。頂上は広々とした笹の原で、立ち木はなく360度の展望が得られ、誠に気持ちの良い所であった。春霞で遠くの山は見えないが、霊仙岳、三国岳、その向こうに養老山脈が見え、滋賀県方面ではどこの町か町並みも見える。反対側、原っぱの向こうにはカレー皿を伏せたようなゆるやかな山がある。「⇦御池谷、鈴ケ岳」と記されたアクリルの標識が立てられており、多分あれが御池岳なのであろうと想像した。しばし眺めを楽しんだ後、さらに進むべきか帰るべきか、さてどうしたものかと考えているうちに、足は自然にフラフラと原っぱの中へ歩きだしていた。カルスト台地のカレンフェルトが突っ立つ原っぱを横切り、目指す山に向かって踏み固められた小道を歩いているとT字路に出会った。同じくアクリルの板に、真直ぐは「コグルミ谷、真の谷」、右は「御池岳」と記されていた。カレンフェルトの間をコバイケイソウの若芽が群生している中の道は、昨日の雨のため泥状になって滑りやすい。根っ子が階段状になっている急登を、滑って転ばないように注意しながら登り、11時10分に御池岳山頂に着いた。カレンフェルトの頂上には、枯れ木なのかまだ葉が出てないだけなのか、幹と枝だけの木々が立ち並び、眺望は今一つである。カツレンに腰をおろし、粥とスープを温めて昼食とした。案内本には、御池岳は鈴鹿の最高峰と記されていたが、すぐ南の山はどう見ても今いる所より高そうであった。しかし、ここには「御池岳頂上(1247m)」と書かれた大きな柱もたっており、ここが頂上だと気にしない事にした。入れ代わり立ち代わり色んな人が登って来るのに会った。11時40分、下りにかかった。周遊してコグルミ谷を通れば、駐車場まで国道を数キロにわたって登らねばならないので、元来た道を引き返すことにした。トンネル前の駐車場から国道を歩いてコグルミ谷出会いまで歩く人がいたのは、小生とは逆回りの周遊を考えての事であるのが理解された。行きとは違って多くのパーティーに出会い、12時15分、鈴北岳に到着。相変わらずの快晴のもと、快適に尾根を下り、13時20分、駐車場に戻った。登りは知識不足のため若干の不安はあったが、天候に恵まれ、気持ちの良い山歩きが出来た。標高差627m、全行程5時間35分であった。
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