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Yamareco

記録ID: 2330212
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無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

瑞牆山(過去レコです)。

2003年09月13日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
5.7km
登り
855m
下り
856m
天候 晴れ。
過去天気図(気象庁) 2003年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 瑞牆山荘に前泊しました。
コース状況/
危険箇所等
 左程の危険個所はありません。
金山平から見た瑞牆山です。
2020年05月04日 20:00撮影
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5/4 20:00
金山平から見た瑞牆山です。
登山開始。
2020年05月04日 20:01撮影
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登山開始。
源流へ。
2020年05月04日 20:00撮影
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5/4 20:00
源流へ。
2003年09月14日 07:17撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
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2003年09月14日 07:57撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
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2003年09月14日 08:09撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
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9/14 8:09
山頂に着きました。
2003年09月14日 08:35撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
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山頂に着きました。
2003年09月14日 08:36撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
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9/14 8:36
2003年09月14日 08:36撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
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記念に。
2020年05月04日 19:58撮影
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記念に。
昨日登った金峰山です。
2020年05月04日 19:59撮影
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昨日登った金峰山です。
富士山も。
2020年05月04日 20:02撮影
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5/4 20:02
富士山も。
撮影機器:

感想

 平成14年9月1日に登る予定で、増富ラジウム温泉に予約を入れていたが、急用のため行くのを断念した。2週間後の土曜日の朝、その日に泊まる宿を求めて増富ラジウム温泉の旅館に電話をかけまくり、ようやく予約することが出来た。中央道を走って須山インターでおり、増富ラジウムラインを通って宿に着いた。携帯電話は圏外の表示が出ていたため、宿の電話番号を留守番している長男に知らせると、「今、車の中だから電話番号を書けない。15分したら家に帰るのでまた電話してくれ」との事であった。その間に妻は温泉に入りに行った。しばらくすると電話があり、長男が「家に帰ったらお爺ちゃんの付き添いさんから電話があり、すぐ来てくれと云っているのでこれから行って来る」という。どうしてこの宿の電話番号がわかったのか不思議に思ったが、携帯電話に記憶されていたのだろう。1週間前にも父が呼吸停止を来し同様の電話があったが、行き着いた時はもとに戻っていた事がある。妻が風呂から帰って来るのを待って、取りあえず帰ることにした。準備中であった夕食も食べず、温泉にも入らず、1泊分の宿代をしっかり払わされ、この時も瑞牆山(みずがきやま)に登る事は出来なかった。病院に駆け付けた時、父は息を吹き返していたが、翌年1月6日百歳にて永眠した。
 平成15年9月13日、金峰山に登ってから瑞牆山に向かった。前回入る事が出来なかった増富温泉に入り、増富ラジウムラインを進んで行くと、金山平で行く手正面に瑞牆山の勇姿が現れ、それを写真に納めた。今夜の宿泊先の瑞牆山荘は登山口の前の道路沿いにあり、一見ペンション風の建物である。長細い畳部屋の一室に単独行の3人が入れられたが、充分な広さがあり余裕を持って寝る事が出来た。翌日、朝食を食べ終えてから6時20分に、「瑞牆山、4.0 辧廚班充┐気譴討い訶仍蓋に入った。昨日とは打って変わって快晴だ。気持ちの良いシラカンバの林の中を歩いて行くと徐々に傾斜が増し、いつのまにか登山道らしくなっている。いつもの事だが登り始めは心臓がパクパク鳴り、それを押さえるようにゆっくり登る。富士見平林道を横切ってからは急登となるが、この頃は身体も慣れて来ている。ミヤマトウキ、ユウガギク、トリカブト、キオンなどの花々が咲く道を登り、7時5分に富士見平に到着。もし富士見平林道の入り口ゲートが閉鎖されていなかったら、ここまで車で来る事が出来るのであろう。富士見平小屋の前の広場にはテントが幾つも張られ、ベンチには多くの人が休み賑やかである。昨晩同室であったわたしと同年輩の人もすでにここにおり、天気に恵まれた事を喜び合った。広場は林に囲まれ展望は無く、富士見平とは云うものの富士山を見る事は出来ない。小屋の右手で金峰山への道が分れ、そちらに向かう人も多い。小屋の左手に「瑞牆山方面」の案内があり、その道へ入ると右山で下って行く。始めのうちは緩やかで、樹間から瑞牆山をあおぎ見ながら軽いアップダウンを繰り返すが、最後は急斜面で、これを下りきると暗い樹林の道から明るい天鳥川に降り着く。転石を伝って向こう岸に渡ると広場があり、7時35分、ここのベンチで小休止をとった。広場の突き当たりに巨石があり、転がり落ちない様に細い木の枝でつっかい棒がしてある様子がご愛嬌である。巨石の横に木製の梯子があり、これを登るといよいよ瑞牆山への登りにさしかかる。段差の高い登りや、ロープ、梯子がある急坂で疲れる。霧が下から湧いてきて、この快晴もこれまでかと不安がよぎる。大きな岩が直立する手前で左側からガヤガヤと登って来る人達と合流したが、そこで道は分からなくなり皆さん岩を見上げて立ち止まっている。少し岩に登ると右手に登山道らしきものが見え、そこに下りて正規の登山道に戻る事が出来た。それを見て皆さんあとから付いて来たが、しばしルートを見失っていたようだ。岩の間を這い上がるようにして登って行くと不動沢との分岐に出る。ここから梯子とロープをつかってひと登りし、周囲が開けると頂上である。8時55分、所要時間は2時間35分であった。大きな岩が積み重なって出来ている頂上には、眩しい程の日の光りを浴びながら沢山の人が岩の上で休んでいる。深田久弥の表現どおり「針葉樹の大森林から、ニョキニョキと岩が生えている」ような景色が広がり、岩の上から身を乗り出してこわごわ下を見ると、目がクラクラするような絶壁である。360度の展望が開け、五丈石を頂く緑の金峰山が目の前にあり、その右手遠くにクログロとした富士山がくっきりと端正な姿を見せている。南西に南アルプス、西に八ヶ岳、北に群馬の山々が見え、ナシを食いながらしばし眺望を楽しむ。めったに見る事が出来ないであろう大展望である。9時20分、下山開始。途中で昨日の同室者と行き違い、「また何処かでお会いする機会があるかも知れませんね」と云いながら別れた。登って来る時に迷った大ヤスリ岩も、知らぬ間に通り過ぎて調子良く下る。天鳥川で休もうと思っていたが、川原は団体登山の人達で混み合っており、そのままそこを通り過ぎる。天鳥川を渡り、急坂を息を切らせながら登り、10時42分に富士見平小屋に到着した。ここでも大勢の人が休んでいたが広場の脇で一服。林の中の道を下り、11時15分登山口に戻り着いた。下りの所用時間は1時間55分であった。瑞牆山荘のチェックアウトタイムは遠に過ぎていたので、400円の入浴料を払い、誰も入っていない風呂で気持ち良く汗を流した。駐車場には広島ナンバーの大型貸し切りバスが止まっており、運転手さんに聞くと、20名の団体で、昨日は金峰山に登り、今日は瑞牆山、明日は大菩薩に登るとの事である。バスをチャーターしての百名山目当ての集中登山で、これも又楽しそうである。百名山ブームであるが、多くの人が集まって来るのには、それだけの値打があるからである。日本全国どれだけの山があるか図り知れないが、深田の「日本百名山」は値うちを計るには良いバロメーターである。


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