焼岳 噴火警戒情報が出た当日 (過去レコ)
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,012m
- 下り
- 1,208m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
上高地まではバス |
写真
感想
2017年8月9日から10日にかけて、北アルプス焼岳において小規模な噴気や空振の発生といった噴火の予兆が複数回起こったとして噴火警戒情報が発出されました。
そんなこととは知らず、その時にちょうど焼岳に登っていました。
今さらですがコロナの自粛期間を使って記録まとめます。(記録:20200505)
当時、前日から上高地の小梨平で子供とキャンプしていて、その日は朝から焼岳に登る計画でした。
登山自体は特に問題もなく、天候にも恵まれ、あと数分も歩けば焼岳の山頂に到着といったところで、携帯電話から聴き慣れない音が。
画面を確認すると松本市からのエリアメールで、「焼岳で噴火の兆候があります。周辺の方は十分に注意してください」との内容でした。
私の周りには男性が3人いて、皆さん携帯電話を見て固まってました。
パニックというよりは、「今その現場にいるのに、そんなこと言われても…」と戸惑っている様子です。私もですが。
すると間髪入れず防災ヘリが現れ、山頂の真上でホバリングしながら山頂にいる人に対して「気をつけてください!」というアナウンスを始めました。
「今すぐ下りろ」という強い警告ではなかったとはいえ、さすがにのんびり登山という状況ではなくなってしまったので、来た道から下山しようかとも思ったのですが、子供が途中にあった長い梯子を怖がっていたので、やむなく山頂を越えて反対側の中の湯方面に下りることにしました。
山頂では確かに硫化水素の臭いはキツかったですが、これが噴火の兆候なのかと言われても実感が有りません。
焼岳の登山自体が今回初めてなので、普段との違いもよく分かりませんでした。
周りも同じ考えなのか、そこまで気にする様子もなく、また中の湯側から登ってくる人がぱっと見て10人以上いましたが、引き返している様子はありませんでした。
しかも中の湯方面から登って来た人に、「途中でクマ見ました。気をつけてくださいね」と声をかけられてさらに驚き。
噴火が怖いから下りようとしてるのに、その先にクマがいるって…
何で今日に限ってイベントが連続するのか。
でもまぁ夏休みだし人間も多いからクマも襲っては来ないだろうと覚悟を決めて下山。結局クマとは遭遇せず、無事に下山できました。
(でも後から来た人に「クマ!目の前で見ました!凄かったですね!」と興奮気味に話しかけられ戸惑いました。私は見れてないんですけど。。)
中の湯側の登山口には警察官と新聞記者が待ち構えていて、山頂の状況等細かく聞かれました。
その後親切な地元の方に上高地側まで車で送って頂きました。
体力的には大したことない山でしたが精神的な疲労が凄かったです。
結局その後も焼岳は噴火することなく2020年の現在に至ります。
焼岳が噴火すると上高地エリアのお山への影響大につき、「いつか上高地にいけなくなるんじゃないか」と毎年心配していました。
まさかその後ウィルスの影響で立ち入りできなくなる日が来るなんて、夢にも思いませんでしたけどね。
またいつものように気軽に山に行ける日が来ることを願っています。
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