蓼科山(過去レコです)。
- GPS
- 32:00
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 908m
- 下り
- 920m
天候 | 曇り。 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
注意は必要です。 |
写真
感想
日曜日をはさんで3日間の休みをとり、妻と二人で蓼科に出掛けた。平成13年8月18日、大型台風が近づいているという天気予報であった。東急リゾートに1泊して次ぎの日、6時前に目を醒ますと窓から快晴の八ヶ岳が迎えてくれた。車で女神茶屋へ向かう途中のビーナスラインから見える蓼科山は、諏訪富士と呼ばれているだけあって、お椀をふせたような穏やかな形であった。女神茶屋の蓼科山登山口駐車場で車をおり、パンと牛乳を腹におさめてから、7時丁度に登りはじめた。やぶの茂った平らな道を歩く事約10分で登りとなった。15分程登ると再び平になり、朝露にぬれた笹の中を数分歩くと2度目の登りとなった。岩を掴んで登ること約40分、振り返ると快晴の中、山におおわれた蓼科高原が見事に広がっているのが安らぎとなった。妻にはこの登りはきつく、岩を越えるときにはとくに左足が上がらなくて、後からお尻を支えたり、押し上げたりして登っていった。一旦下って、8時40分、ぬかるんだ鞍部から頂上を目指した。同じような岩登りが続いていたが、頂上まで10分という立て札が見えたところで、急に周りの状況が変わり、木がない、土が無い、道が無い、黒灰色の大きな石を積み上げただけの、殺伐とした風景となった。黄色の矢印がつけられ、鎖があるので方向はわかるが、今にも崩れ落ちそうな岩の上を渡り登歩くことになる。妻は相当驚いた様子で、すっかりお尻は引けてしまい、石に這いつくばって、帰るに帰れず、泣きの泪で登っていく。頂上台地は同じく大きな石を積んだだけの広い所で、下から見た趣きとは全く異なったものであった。10時半に山頂の目印である柱の前に立ったが、あいにくガスが立ちこめて周りの山は全く見えない。そこには沢山の人がおり、われわれもパンやお粥を食べたり、妻はコーヒーを飲んだりしながらしばらく休んでいた。この間にも多くの人が登ってきて、皆一様に岩だらけの眺めに驚いていた。11時20分、頂上を出発したが頂上に道案内はなく、山頂ヒュッテのおじさんに将軍平への道を聞くと、小屋の横の道がそれであることを教えて呉れた。細い道で岩がごろごろとした下りにくい道ではあるが、登ってきた道とは違い妻も恐怖感はなく下りることが出来た。登ってくる人も、また追い越して行く人も多く、すれ違いのために立ち止まったりしながら、12時20分、将軍平に到着。小屋があり、売店ではビールも売っていたが、まだ歩かねばならないし、左程飲みたい気もしなかったので、ポカリスウェットを買って飲むにとどめた。道が2本に分かれており、ほとんどの人が左手の道に入って行く。地図で調べてみると、それは蓼科牧場への道であり、われわれが登ってきた道よりははるかに楽なルートであることが分かった。われわれは右手の天祥寺原への道に入って行った。そこは水の流れていない渓流のような、大きな岩だらけの急坂で、下りるには妻が最も不得意とする所であった。行き交う人は誰もおらず、妻は滑ったり、横にこけたり、前につんのめって転んだり、悪戦苦闘しながら14時10分、ようよう天祥寺原に着いた。地図では水場がある筈なのだが、あいにく水が涸れしまっており、水タンクを補給する事は叶わず。持参のオレンジを切って食べた。大河原峠からの道と合流すると、そこからは平らな笹の中の道となった。十数人のグル-プに追い付いたが、その後について歩き、15時50分に竜源橋のビーナスラインに出た。そこから登山口の女神茶屋まで、1.4劼亮崙擦鯤發、16時10分に駐車場に着いた。全行程9時間10分で、2人ともヘトヘトになって東急リゾートに辿り着いた。晩飯は和食とし、しこたま日本酒を飲んでぐっすり眠った。
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