高賀山(過去レコです)。
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.9km
- 登り
- 766m
- 下り
- 746m
天候 | 雪。 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
とくに危険個所はありません。 |
写真
感想
以前、この山に登ろうとした事がある。板取への道を右にまがり、名水「高賀の水」を右手に見て、大きな鳥居に着いた。なんでも、海部元首相の奥さんがこの辺の出身で、その奥さんが寄進した日本一の大鳥居とのことである。鳥居の右手の道をしばらく進むと、道が無くなってしまった。鳥居まで後戻りし高賀神社の中へ入ると、神社の左に細い道があり、案内板があった。それに従って林道を行くと左側に広い駐車場があり、すでに2台の車がとまっていた。身支度を整え、良く整備された階段の登山道を20分程行くと林道に出て、右側に立派な東屋が見えた。雨が降り出していたのでとりあえず雨宿りをし、レインウェアを着込んで出発した。道は林道で、所々に蜘蛛の巣が張っており、それが顔に引っ掛かった。ということは今日この道を通るのはわたしが始めてなわけで、駐車場においてあった車の人達はどこへ行ったのかなと考えながら、なだらかな道を歩いていた。道におおいかぶさる様な大きな岩が左手に見えると、道らしきものが無くなってしまった。さらに行くと、コンクリートの堰堤があり、その右手の斜面をすべり落ちそうになりながら登ったり、堰堤の横を這い登ったり、すこし戻って別の道を探したり、と色々試みた。とうとうそれ以上登ることが出来ず、一人ぼっちで心細くもなり、こんな所で遭難なんて冗談にもなりゃしないと後戻りする事にした。林道をトボトボ歩いて帰り、先の東屋を通り過ぎると、右手に高賀山登山口と記した小さな札が立ててあるのが目についた。登って来た時は東屋に目を取られ気がつかなかったが、もう登る元気は失せており、そのまま帰ってしまった。高賀神社は、藤原高光が瓢ガ岳の鬼退治をした後、再び鬼が現れないようにと山麓に建立された六社のうちの一つで、どうもわたしは鬼と間違えられ、意地悪されたようだ。
平成12年12月24日、久し振りに妻と一緒に出掛けた。駐車場から階段を登り林道に出て、右に東屋を見ながら、前回間違えた理由を妻に説明したが果たして納得して戴けたものか定かでない。石段の登山口から山肌を流れに沿って、時には流れを渡りジグザクに登った。途中大きな岩があり、不動岩屋とか比丘尼岩とか名付けられているようだが、少し地震でも来れば今にも動きだしそうな岩で、くずれ落ちないことを祈りながらその下をそろりと通過。その頃から小雪が舞い始めた。登山口から登りばかりで、下りはおろか、なだらかな場所もない道が続き、変化に欠けた道をさらに登ると丁字路になった御坂峠に出た。僅か10m程の真下に雪に被われた林道があり、どこに続く道なのかわからないが、雪の上には車輪の跡は無く、誰も通っていないようだった。峠の案内板には、右は峰稚児神社、左が高賀山とあり、それに従って左手の道を登ると、雪が積もった尾根道となった。この辺りは緩やかな道で、雪山気分も味わいながら快適に登った。駐車場から3回小休止をしたが、2時間10分で高賀山頂に到着した。丸太のベンチの雪を払い除け、妻と並んで腰掛けて記念写真を撮ったが、さながら冬山登山のごとき出来ばえであった。コンロでラーメンを作って食べた。晴れていればさぞかし良い眺めだろうと思われたが、雪のちらつく頂上からの展望は無く、残念だった。
山に登る時は周囲に目を配らせ、案内や標識を見逃さないようにしなければならない事を学ばせて呉れた高賀山であった。
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