三周ガ岳(過去レコです)。


- GPS
- --:--
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 949m
- 下り
- 951m
天候 | 晴れたり曇ったり。 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
左程の危険個所はありません。 |
写真
感想
高校時代のコ-ラス部の同級会で、山登りの好きなO君が「明日、夜叉ガ池に行くんだ」と話していた。以来その恐ろし気な名前に興味を覚え、一度妻と登山口の駐車場まで行ったが、夕方近くで誰もおらず無気味な雰囲気であったので引き返してきた事がある。山登りをするようになって、いつか行きたいと考えていた。平成12年11月23日は快晴で、夜叉ガ池経由三周ガ岳に行くことにしたが、まだ長女がいついているので妻はついて来なかった。駐車場にはすでに沢山の車がとまっており、夫婦連れが登山口から入って行くのが見えた。登山口は下りから始まり、清流にかかっている橋を渡るとすぐに直登となった。ところどころに虎紐が掛けてあり、これを掴んで登ると程なくなだらかな登山道となった。大分歩くと「幽玄の滝」が現われ、そこで一服。先の夫婦もそこにいたが、お先に失礼し再び登り始めた。途中、右手に細く長い、その名も「昇竜の滝」という合点が行く名前のついた滝を見ながら登って行くと、急な岩場に出た。岩場にはロープがあり、これは妻には一寸無理かなと思いながら、それを掴んで登って行った。ロープに身をゆだねるのは始めての経験だった。岩場を過ぎ、さらに登ると登山道が左右に別れており、右は三周ガ岳、左は三国岳への道の様であった。下に夜叉ガ池があり、降りるのも億劫であったが、せっかくここまで来たのだからと言い聞かせ、池まで降りて行った。池の回りには子供連れの人もおり、どうやら福井県の方からはハイキング程度の行程で登って来られる様だ。名前はおどろおどろしく、夜叉姫龍神伝説の神秘な池を想像していたが、池の周りは沢山の人で賑わっており、神秘な雰囲気は感じられなかった。「夜叉龍神社」という小さな祠の前に「夜叉ケ池」と彫られた石が鎮座しており、その前の階段に腰をかけて池を見ながら一服するうちに元気も回復して来た。見上げると三周方面へも三国方面へも登って行く人の姿が見え、自分も登ってみようかなという気分になってきた。三国岳はやぶ漕ぎの山であるという記憶があり余り興味がそそわれず、三周ガ岳の知識は無いがその山奥的な名前にひかれて三周ガ岳に行くことに決めた。夜叉ガ池から尾根をひと登りするとピークがあり、振り向けば夜叉ガ池が俯瞰出来た。はるか遠くの山を目指し狭い登山道を歩くと大きな岩に出くわし、それを慎重に回り込んで、さらに行くと再び大岩が立ちはだかっていた。これをよじ登った後、左手に連なる山の一番奥に聳える三周ガ岳の堂々たる姿を見ながら気分良く歩くことが出来た。数回登り降りを繰り返し、熊笹をかきわけ木の枝を掴んで登ったりしながら、夜叉ガ池から1時間程で三周ガ岳頂上に到着した。山頂には10人以上の人がおり混雑していたが、ちょうど一人帰る人がいて座る事が出来た。中高年の女性達が一団となって喋っており、元気なオバチャンが沢山いるもんだと感心した。コンロでラーメンを作って昼飯を食べながら、どこを見渡しても、山以外に何もない奥美濃の景色を充分楽しんだ。下りは快適だったが一ケ所だけ岩場を降りる際、お尻でずり降りる必要があった。夜叉ガ池から下りのガレ場も、ロープをつたって無事に下りる事が出来た。昇竜の滝や幽玄の滝をバックに記念撮影しながら下っていったが、最後にはへばってしまい駐車場へ登る道がきつかった。ロープを伝って登るという若干のスリルも味わう事が出来、晩秋の快晴のもと、オゾンを一杯すって山歩きした後の疲労感は何とも気持の良いものであった。これだから山登りは止められない。
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