【過去レコ】宮之浦岳


- GPS
- 56:00
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 1,925m
- 下り
- 1,934m
コースタイム
- 山行
- 4:32
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 4:44
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
船
|
コース状況/ 危険箇所等 |
行きは軌道内に残雪 縄文杉より先は雪山 |
写真
感想
この年は父親の三回忌にあたり、そういえば親父がよく
「宮之浦岳」に登頂した事を自慢していたなと思い出しました
たしか20年以上も前の事でしたが、そのとき弟2人と一緒に
バテバテになりながら登ったと・・・ん?じゃあ登ってないのは
自分だけじゃんと気づきました
と言う事で・・・
ちょうど木曜日が鹿児島出張、その前の火・水が休だったので
勢いに任せいざ出発、夜行バスで鹿児島へ
行動予定は
火曜日 鹿児島→宮之浦 レンタカー借りて 淀川登山口へ
登山開始して宮之浦岳を目指し、途中でビバーク
水曜日 永田・黒味と合わせた「三岳」を登頂し淀川登山口から
宮之浦へ戻り、夕方のトッピーで鹿児島へ
宮之浦では早速レンタカーを、この季節は安く
30時間で4650円
いざ登山口へ・・・直前の寒波でヤクスギランドへの道路が
通行止めになりましたが、前日解除になっていました
途中お酒やおつまみを購入して安房から登山口方面に
途中の道路は拡張工事中・・・オンシーズンに備えて今年も
たくさんの観光客が訪れる事を感じさせます
荒川分岐からヤクスギランドへの道も積雪もほとんどなく
順調に進んでいたそのとき!!!!
ヤクスギランドを過ぎたあたりに「通行止」のゲートが・・・
「ん?」と思い近くのお土産やさんに聴くと・・・
「ああ、県道はネットに情報が出とるけど町道は直接聴いてもらわんと
わからないからね〜」と・・・。
つまりヤクスギランド→淀川登山口の道路は「町道」のため情報は
もちろんネット掲載されず、つまり「行けない」と言うことに
さあどうする!どうする俺!考える時間はありません・・・
急遽考えた行程は
初日 荒川登山口→縄文杉前→新高塚小屋(泊)
2日目 新高塚小屋→宮之浦岳ピストン→荒川登山口
と言うものでした
登山口の標高差だけで760m(淀川1360 荒川600)
とにかく急ぐしかありません
出発前にパンをかじりいざスタート
天気予報は曇りのち雨でしたが、幸い快晴
私の日ごろの行いが見えるでしょう
コースタイムをいい感じで上回るペースで歩いていましたが、
次第に軌道上に雪が増えてきました
荷物も重いし先が思いやられます・・・この時気づきました・・・
「小屋泊なのにテント持ってきた・・・」
肩に腰に重さが圧し掛かる林道歩き
縄文杉ハイクツアーの方々と多くすれ違います
ガイドさんの質問に新高塚〜宮之浦岳まで行くと答えると
「うへ〜わしらこんな季節行った事ないし、こっち回りはきついよ〜」と
そしてついに「縄文杉」に到着・・・もちろん誰もいません
天候も雲が多くなってきました
この先は踏み跡が極端に少なくなります・・・あるだけまだましですが
かなり飛ばしてきたので足に疲労感が出てきました
やはりきつい・・・何とか踏み跡を辿りますが急登の連続、
そのうち先行する人影を確認
50歳くらいのご夫婦、何でも荒川登山口を7時に出られたそうで、
宮之浦岳目指したそうですがどうも無理そうなので、せめて小屋までと
頑張っておられました
しかし追いついた以上、先に行かねばなりません・・・ううっ、
つぼ足が始まる
と、悲しいかな追い越した瞬間、両足の太ももが攣りました
でも「さすが若いね〜」とか言われた直後なので無様な姿は
見せられません・・・ではお先にとだましだまし歩きますが・・・嗚呼・・・激痛・・・
なんでこんな人がほとんどいない山奥で見栄を張らなきゃいかんのか・・・
そしてようやく前方に建物が!新高塚小屋
中に入って15分ほどでご夫婦も到着され、17時から夕食〜
少しの酒宴となりました
明日は天候が崩れるとか・・・その場合無理せず下山しなさいと
ガイドさんからのアドバイスもあり、神に祈って18時就寝
寒さといびきを気にせずよく寝れましたが、ネズミだけは
気になりました。
そして翌朝・・・
5時にアラームで起きに行くと、空には
満天の星空が
ああ、これはもう行くしかないと元々よほどの事がない限り
行くつもりではありましたけど
軽く朝食を取り、今日中に鹿児島に戻らないと行けないので
5:30にLEDライト持って出発
ピストンするため荷物をデポして楽チン登山
のはずでしたが・・・
暫くは暗闇の深い山中を行きます、道は雪で見えませんが
ピンクのテープを頼りに登ります
かなり防寒しましたが、そんなに寒くなくすぐ汗だくに
たくさん着てくるんじゃなかったなあ
雪が想像以上に深く、石楠花の枝が行く手を阻む場面もあり
かなり時間を要します
そして徐々に視界が広がってきます
とても「島」とは思えない山深さに感動
しかし目的の宮之浦岳はいまだ見えず・・・
やがて周りの雰囲気が変わり、高地の状況に変わります
しかし行けども行けども姿は見えず、一つ一つ
丘を越えて〜♪行くしかありません
が、途中の「平石岩屋」を越えたところでついに登場
この先続く遥かなる道程は別にして、感動モンでした
この先は行けども行けども近づかない宮之浦岳を目指してつぼ足
ガスも出てきて一気に視界が遮られます
荷物がないのにもう大バテ、最後の斜面も強烈で足が止まります
基本無神論者なんですが、今回だけは「神様助けて〜」と数度祈りました
あとは気力だけでついに
強風の中登頂
いつにない達成感に浸ります
さあ、名残惜しいのですが先を急がなきゃ・・・しかし!
コースタイム3時間のところ、荷物もないし自分の脚力を過信して
大幅に短縮するつもりでいたので・・・実際夕方の船に間に合わないか
とにかく急いで戻ります
ピストンで帰る道すがら、グローブ1組、ニットキャップ、タオル、爽健美茶を
拾いました・・・どんだけ落としてんねん!!ウエストポーチのファスナーが
開いてたとは言え・・・回収できて何より
帰りはかなり飛ばしたものの、想定時間よりは遅れておりました・・・
諦めますが、予約変更間に合うかな・・・携帯は圏外だし
とりあえず進みますが、一気に荷物が重くなり足に負担が
早々に高塚小屋で昼食休憩
残念な事にこの先は雨に
縄文杉あたりで電波が入ったので(凄いものだ)
トッピーや宿の予約を変更
ますます雨はひどくなり、足元はぬかるみ荷物は重くなる
&メガネが曇る
各名所をほとんど見もせず通過して進みます
小杉谷あたりでようやく雨が上がったので休憩
気温が高いので登山口まで下りると相当なガスが
ようやく到着、時刻は14:47
最終トッピーが15:45宮之浦発なので・・・休憩しなけりゃ間に合った
しかし旅に無理は禁物
翌日朝一のトッピーは安房発なのでレンタカーもそこで返し
予約した民宿へ・・・夜は隣の部屋のカップルと民宿経営の食堂で
乾杯して楽しく過ごせました・・・もちろん爆睡
翌朝は大雨で大変でしたが、無事出張業務を(10分遅れで)
果たすことができました
結局目的の登山はできましたが、この島の深さを更に感じるためにも
(三岳制覇してないし)また行きたいなあ、と
計画しなくては
※当時のブログ文章そのまま転記しました
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