会津駒ヶ岳 〜紅葉の尾根と"駒中"との大宴会
- GPS
- 30:06
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 1,455m
- 下り
- 1,439m
コースタイム
16日:駒ノ小屋5:45 - 6:35中門岳 - 7:40駒ヶ岳 - 8:00駒ノ小屋8:15 - 9:35大津岐峠9:50 - 11:30キリンテ登山口
天候 | 15日:晴れ のち ガス 16日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト:滝沢登山口階段の下にあり ■道の状況:全般に危険箇所はなし ■入浴:燧の湯 500円 (営業時間に注意) |
写真
感想
東北の紅葉はどこで見ようかと迷ったが、7月に登った会津駒ヶ岳( http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-205852.html )のブナ林と駒ノ小屋の快適さに引かれて出かけることにする。
前回は中門岳には行かず、滝沢登山口からの往復だったが、できれば中門岳を往復して富士見尾根を辿り、キリンテへ下りるコースを歩いてみたい。
そうなると滝沢登山口そばの駐車場では下山後に車まで登り返すことになるので、県道脇の駐車場に車を止める。
登山口までは標高差200m、約30分アスファルトの林道を登って行く。
空は真っ青に晴れているが気温は低いので夏に比べればずいぶん歩きやすい。
登山口付近ではまだ葉っぱの色づきはないが、登るにつれて先ずカエデが、そしてだんだんとブナの葉にも色が乗ってくる。
きれいな色の重なりを見つける度に立ち止って撮影しながらゆっくりと登る。
多分、最高潮の時期ではまだないのだろうが、むしろ緑の葉と混じっている方がコントラストが鮮やかで好ましい。
そういう意味では撮影チャンスがいっぱいの林だった。
樹林を抜け、駒ノ小屋が見えてくるとだんだん稜線の方には雲が降りて来た。
小屋に着く頃には気温も下がり、山頂はガスで見えなくなる。
これでは全く楽しくなさそうなので、早々に中門岳方面を諦めて小屋に入る。
午後になっても天気は回復せず、寒いので布団にくるまって睡眠時間を稼ぐ。
この日の宿泊客は8名。うち6名が単独。
暗くなる前に夕食を作ろうと4時過ぎに自炊室へ下りて行くと、既に小屋の管理人さんを交えて数名で宴会モードになっていた。
一人二人と参加者が増え、みんなで色々な山の話で盛り上がる。
話の中に「駒中」という言葉が出てくるので聞いてみると、「駒ノ小屋中毒患者」とのことで、つまりは常連さん達。
それ程に居心地の良い山と小屋ということで、それは自分にもよく分かる。
この夜も「駒中」の一人が担ぎ上げて来た材料で作ったキムチ餃子鍋が信じられないほど旨かった。
楽しい時間を過ごしたが8時の就寝時刻にはさっさと片付けて床に着く。
外は相変わらず真っ白なガスだった。
夜中、2時過ぎにトイレに起きると満天の星空。トイレへの木道には霜が降りていて滑り、怖かった。
4時に起きて小屋の近くで星空を撮る。少し時間としては遅く、空が明るくなりかける頃だったのか天の川はきれいに出なかった。
日が昇ってくるのを小屋の前で眺めてから中門岳方面へ。
願ってもない程の快晴で遠く富士山も見える。
朝日が当って中門岳への斜面の草紅葉が一層紅く映える。
気温はやはり結構下がったのか、池糖の水面は凍っていて木道には真っ白に霜が下りている所もある。
滑らないように慎重に歩を進める。(だが、やはり滑った)
中門岳からの帰りに駒ヶ岳山頂に寄り、山頂から少し下った場所からの燧と小屋の写真を撮影。
燧の背後にはまだ富士山が見えている。
一旦小屋に戻ってパッキングをし直してキリンテ方面へ下山する。
東京町田からのご夫婦と3人で下ったが、二人とも健脚で足が速く、ついて行くのが大変だった。
なだらかな富士見尾根を歩いているとずっと目の前に燧ヶ岳が見えている。
青い空には白い秋の雲が流れていて爽快。
この天気にこの尾根を選んで大正解だった。
大津岐峠からは緩やかに下って紅葉の樹林の中へ入って行く。
暫くの間は色づいた木々の間から燧の姿が覗いて得をした気分。
この道は滝沢口から登るより傾斜がきつくなく、眺望も良いので登りに使うのも良いかも知れない。
快速の二人に引きずられてコースタイムの8割ほどの時間でキリンテに下りて来た。
が、滝沢まで戻るバスは行ってしまったばかりなので、車を止めた場所まで4kmの車道を歩く。
これは実に足に来た。
南東北らしい広葉樹の林の紅葉と、気持ちの良い小屋での楽しい交流を満喫した良い山行だった。
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