紅葉ピークの涸沢、北穂高岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 28.8km
- 登り
- 2,323m
- 下り
- 2,318m
コースタイム
6日8:30涸沢→11:50北穂高岳
7日6:30北穂高岳小屋→8:40涸沢9:45→12:20横尾→13:00徳沢13:30→14:40上高地小梨平
天候 | 10月5日晴れ、10月6日曇、10月7日雪、曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
昨年に続き、日本で一番紅葉が美しいと言われる北アルプス涸沢へ。昨年は天気は最高だったものの紅葉が不出来(50年に1度の外れ年)だったため、今年はリベンジのつもりだった。9月下旬から毎日涸沢ヒュッテのHPをチェックしていたが、9/26頃からほぼ毎日1割ずつ紅葉が進んでいる。色づきも良さそうで紅葉の当たり年の予感があった。しかも我々が行く頃に丁度ピークを向かえそうであった。実際10/3には8割以上の色づきと書かれており、本当にワクワク感が高まり寝つきが悪くなったり夜中に目が覚めたりするほどだった。(遠足前の小学生のよう)
10/4(木)23時の新宿発のバスに乗り、翌10/5(金)5時30分に上高地に到着。バスの中でも案の定良く眠れなかった。上高地の河童橋付近で朝食をとり、涸沢に向け出発。天気は良さそうであり、順光でいい写真の撮れる午前中にどうしても涸沢に到着したいとの思いから相当な急ぎ足になった。上高地から横尾までのコースタイムは3時間であるが、2時間程度で着いた。その後、本谷橋までも順調だった。しかし、本格的な登りにさしかかり普段の運動不足がたたったせいか涸沢直前の最後の登りは相当バテてしまった。足はパンパン、心臓はバクバクだった。涸沢ヒュッテに到着し、池の平で目にした涸沢カールの紅葉は本当に見事の一言。岸壁のグレー、ナナカマドの赤、ダケカンバの黄色、はいまつの緑、そして青空。後悔のないようシャッターを切りまくった。幸い順光で青空をバックに撮ることができ、大きな達成感・満足感を味わった。撮影が一段落した後、ヒュッテのテラスで生ビールを飲みながら昼食をとり至福のひと時を過ごした。その後、15分ほど登り大岩付近でも写真を撮った。14時頃には日も逆光になり、また雲も出てきた。早く到着し撮影できて本当に良かった。ヒュッテは昨年同様で1つの布団に2人で寝ることになった。やはりよく眠れなかった。
翌日10/6(土)は朝から曇り空。モルゲンロートはほんの一瞬で終わり、写真を撮り損ねてしまった。涸沢を出発し北穂高岳へ向かう道中は振り返ると涸沢カールを見渡せ、まさに全山紅葉であった。クサリ場やハシゴがあるなど急登であったが、ゆっくりのペースだったせいか思いのほか無難に登れた。ほぼコースタイム通りに北穂高岳山頂に到着。青空ではなかったが山頂からの槍ヶ岳の眺めは素晴らしかった。北穂高岳の直下に北穂高小屋があり、そこのテラスが眺めの良い快適なスペースになっており、そこでミートソーススパゲティを頂いた。北穂高小屋は料理に定評があるというのは聞いていたが、本当にこんな場所でこんな味を出せるのかと感動ものだった。テラスからは槍ヶ岳とその稜線下を眺めることができ、そこの紅葉もキレイだった。この時期にしか見られない景色であろう。連休初日ということもあり、小屋は相当な混雑で昨日のヒュッテ同様に1つの布団に2人で寝ることになると言われた。食堂が狭く夕飯はどうなることやらと思ったが、4回転して終えたようだ。生姜焼きは評判通りの味で美味しかった。
夜中にハラハラと舞っていた雪は朝になると5cmほど積もっていた。完全にガスってしまい日の出と朝焼けは見られなかったが、雲海から槍ヶ岳が時折顔を覗かせてくれた。帰れるのか心配だったが何人もの先遣隊が涸沢に向け出発している模様であり、我々も早々に出発した。幸い凍っている箇所はなく、降りるにつれ雪もなくなってきてほぼコースタイム通りに涸沢に到着。涸沢では3段紅葉の撮影を期待し1時間ほど粘ったが、涸沢岳の背後の雲は取れなかった。横尾に向け出発するが本谷橋までの登りの人が多く、すれ違い渋滞のせいでコースタイムはオーバーしていた。その後、横尾、徳沢まで快調なペースで歩を進め、徳沢で昼食(カレーうどん)をとった。明神を経由し上高地の小梨平キャンプ場でお風呂タイム。ここで髭をそり頭と体を洗うのは本当に気持ちが良かった(温泉でなくとも大満足)。全身スッキリサッパリし、河童橋付近でくつろいだ。その後バス停へと向かい、バスの中では今回の登山の無事と素晴らしい紅葉にビールで乾杯をした。
今回の登山では人生最高の紅葉と巡り合うことができた。これ以上の紅葉は今後の人生でなかなかお目にかかることはないのではという意味で少し複雑な思いもした。
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