白馬岳 板納の儀
- GPS
- 07:29
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,719m
- 下り
- 1,711m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【登行】 ・登山道入り口から白馬尻小屋までシートラ。 ・白馬尻小屋からシール登行。 ・落石があるので雪渓の中心を登行。右岸側からの落石が多かった。 ・2200mでクトー装着(落石に注意しつつ手早く)。 ・山頂宿舎から白馬山荘まで3本のクレバスあり。登行時一番右側のクレバスは大きいい。このクレバスの右側を登行した為にクレバス末端まで戻った。 クレバスが現れたら常にクレバスの左側を登行すればよい。 ・2780mの稜線下部でスキーデポ。もう少し上部まで行ける。 ・白馬岳山頂まで夏道をテクテク。 【滑走】 ・2780mデポ地点から滑走。 ・終始軟らかいザラメ。タテ溝も気にならない。 ・岩室(2280m)付近で上部から見えない(見えなかった)シュルンドが2か所ある。手前で気付きジャンプしてかわした。 ・雪が柔らかく埋まっている地雷も多数ある。 ・白馬尻小屋下(1500m)までスキー滑走。 【下行】 ・上部登山道は水が流れている。 |
写真
感想
おそらく今シーズンの板納めになる事を前提に、初の白馬大雪渓&白馬岳に行ってきた。
明るくなるのを待って4時30分頃、元気に登山道をテクテク開始。
少し歩いたら猿倉荘側から単独登山者さんが出てきたのでご挨拶させて頂いた。この登山者さんとは、山頂まで休憩毎に抜きつ抜かれつだった。
先週の針ノ木岳と違い藪が少なくシートラでもストレスフリーだ。
40分ほどで雪渓の末端に取付くが、雪面はボコボコなのでもう少し担ごう。白馬尻小屋でスキーに換装し重荷から解放される。
シール登行してすぐにかもしか君登場。もう少し近くで見たかったが、さすが四駆。抜群の登坂力で登っていく。今日は出だしから気分が良い。
落石を警戒しながら雪渓の中心を気分よく登行していたが、左足甲が少し当たりだした。暫く我慢しながら登行を続けるが、靴擦れを起こしている予感。
2200m付近で先の急斜面を考慮しクトー装着。その際に左足を確認すると案の定軽度の靴擦れを起こしていた。テーピングで処置をして、念のため中敷きを外す。これでこの先も凌げる。
ジグを切りながら高度を稼ぎ、2370m岩室付近で水補給。うまい。
今の自分にはビールよりもこの水の方が光り輝いた飲み物だ。
2500m付近までジグりながら高度を上げて行き、トラバース気味に山頂宿舎直下を目指す。山頂宿舎直下斜面は、大雪渓よりも幾分雪が締まっていたので直登する。
2720m付近でクレバスが現れた。
クレバスの右側を進んでいたら、口がどんどん開いてきた。その先は白馬山荘下部まで続いているように見える。しかもこのまま進むとクレバスの右側は急斜面なのでトラバースになる。リスキーだ。戻ることにしよう。
クレバス末端まで戻り、あらためてクレバスの左側を登行する。すると順次新たなクレバスが現れるので、その都度左側を通って行った。合計3本のクレバスがあった。
そこからは稜線東南面のなだらかな斜面を登行して行く。白馬山荘直下まで雪は続いているようにも見えるが、どこでスキーをデポしても滑走に大差はないので、2780m地点でスキーをデポする。雪切れの稜線直下までスキーで通せた。
稜線の夏道を兼用靴で歩くこと30分弱で白馬岳に。
登頂〜。
最初に出会った単独登山者さんはスキーデポ地点から先行していったので、あらためてお疲れ様のご挨拶。
山頂には登山者PTもいた。
山頂でまったり景色を堪能していたら登山者PTは北側稜線に下っていた。
その後、数名が登頂された。そのうちのスキーヤーPTと少しお話。「先週、針ノ木滑ったよ」と言ったら、彼らも先々週に針ノ木滑っていたとのこと。
十分に山頂を堪能し下山開始。スキーデポ地点まで下り滑走準備。ワックスをたっぷり塗り込む。
シーズンラスト滑走GO〜。
スキーヤーズライトを意識してクレバスをかわし、山頂宿舎下部斜面を滑る。斜度、斜面のうねり等絶妙な快適斜面だ。気温が高い為、雪が少し緩み過ぎではあるが贅沢無用だ。
トラバース気味に雪渓上部まで行き、登行時に楽しみにしていた斜面へ。登行者がいるので雪玉が当たらない位置で滑走し快感に浸る。
2310m付近でガスが出てきたが、滑走に支障がない程度なので気にせず滑る。2280m付近でシュルンドがありジャンプ一番かわせた。幅の広いシュルンドだったら危なかった。登行時よりスキーヤーズレフトを滑っていた為、気が付かなかった。
大雪渓の中盤を大きな地雷をかわしながら、まったりとクルージング滑走。
さぁ滑走も終盤、今シーズンの余韻に浸りながら白馬尻小屋下部1500m地点まで滑走しスキー終了。
大雪渓を振り返り、後ろ髪を引かれる思いでシートラへ換装。
水の出ている登山道を汗だくでテクテク。途中の沢水で顔を洗い、頭から沢水をかぶる。きもちいい〜。
周りの景色を楽しみながら無事に登山口駐車場へ下山。
駐車場は初夏の陽気だった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する