6歳児とゆくめっちゃ涼しい雁ヶ腹摺山
- GPS
- 03:08
- 距離
- 3.1km
- 登り
- 346m
- 下り
- 328m
コースタイム
天候 | 曇りときどき晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
人気の山ならではの完璧な登山道 |
その他周辺情報 | ちょっと足をのばして勝沼ぶどうの丘 温泉「天空の湯」が最高なのです |
写真
感想
息子とやまのぼりをするなら、断然山梨県である。
手ごろな山があり、温泉があり、そして日帰りできる。去年の春からずっと、週1に近いペースで山梨県を訪れてきた。
しかし、このところ山梨県は冷たかった。緊急事態宣言の後も、「東京と神奈川のヤツは来るんじゃねえ」と表明しつづけたのである。あらゆるハイキングコースには東京NO!を掲げられ、温泉も県民限定になったりした。いやーむしろ山はいいんじゃないのかな、と思ったけれど、理解できなくはない。
そしてついに、県間の移動が解禁になった。登るぜ山梨!
……とはいえ、2か月にわたる自己隔離期間中、山どころか軽い丘すらも登らずにいたわれわれに、いきなりまともな山はキツそう。
達成感があって、ライトめの山。雁ヶ腹摺山でどうだろう。かなり上まで車で行くので、これなら妻も登ることができる。
レンタカーで大月ICまで行き、山道を走って「大峠」。駐車場……は満車なので近くにとめて、雁ヶ腹摺山山頂を目指す。
しかし息子は用意周到、虫取りアミを持ってきていた。山登りと同じように、山での虫取りも自粛していたのだ。車からおりた瞬間、さあ虫を取ろう!と駆け出す息子さん。
このまま虫取り大会にしたい息子さんだが、モンシロチョウを捕まえたところで説得、なんとか山登りに向かわせる。かくして息子は不機嫌、ぶんむくれのままひさしぶりの山登りがスタートしたのだった。
この日はなかなか天気がよかったのだが、高度がある森の中なのでかなり涼しい。しぜんのくーらーだよ、と息子。
ひんやりした緑の空気のなか、ゆったりした坂が続いてゆく。なんて気持ちがいいんだ。東京の部屋に閉じ込められていたぶん、解放感がたまらない。
歩き始めてすぐのところに、御硯水という湧水があった。これがまた、うまい! 何もかも気持ちのいい世界、もうここに住みたい。
地面にはオトシブミが落とした葉っぱの巻物がぱらぱらと落ちている。卵を幼虫のエサになる葉っぱで巻いて地面におく、というこのオトシブミの方法は、かなり理にかなっているという。だが息子がいうには「たまごをうんでまいておとすなんてつめたいおかあさん」だそうだ。
久しぶりの山登りだからか、虫取りを邪魔されたからか、たいして登っていないうちに「つかれた」という息子さん。大きな石の上に座ってご休憩。
登山道は長くないものの、岩登りあり長い橋ありジグザグ急登あり、とバリエーションに富んでいて、あきない。さすが、本来は高い山。
急斜面をジグザグに登る道端の植生が変わってきた。やがて山頂アプローチらしいまっすぐの道になって……いきなり視界が開けた! 草原?
よっしゃ絶対ちょうちょとる、になる息子。あーごめんよ、もう頂上あれだから登ってからにして? えーーー!? とものすごく不満そうな息子。とりあえず頂上でご飯食べようよ。
かくしてなだらかな斜面の草原を登り切って、雁ヶ腹摺山山頂に到着!
草原のほうをみると、白い空が広がっている。本来はここに、旧500円札に描かれた富士山が見えるのだという。そう、ここは秀麗富嶽十二景の筆頭山頂なのだ。
みんなでおにぎりを食べる。妻が冷やしきゅうりを作ってきたけど、涼しいので売れ行きはいまひとつ。
ごほうびの「ぜりーめりんぐ」(※ゼリー×スパークリング)を飲み終えるやいなや、むしとりにいく! と飛び出してゆく息子さん。狙いは草原の上を飛ぶモンキチョウである。東京の公園でも取れるよ、なんてヤボなので言わないよ!
ひとしきりチョウを取ってはリリースを繰り返して満足そうな息子、頂上に戻ってきた。瑠璃色に光る、細長い小型のクワガタみたいな虫が歩いていた。後で調べたら「ルリクワガタ」だそうだ。
山頂には幼いご兄妹とお父さん&じいじがいた。すごいですね、なんて少し話をしていると、子供たちは別のハイカーさんがコーヒーを沸かしているところにじっくり密着している。うわーすみません、、、
山頂に霧がもくもくと登ってきた。ご兄妹たちは先に降り、われわれはもう少し休んでもう少しチョウをとってから降りる。まだとるのか、、、
くだりを得意とする息子、ガンガンくだってゆく。ママはもちろんパパもおいてけぼりですよー! と、そんなペースで進むものだから、ご兄妹に追いついてしまった。
ひとつうえだというおにいちゃんと即意気投合、いっしょにおりよう!となった。ここにゆるやかな合同パーティーが結成されたのだった。
息子はおにいちゃんに向かって延々ときのこ話をしている。ぜんぜんわかんない、とさらりとかわし、トムとジェリー見たことある?と聞いてくれるおにいちやん。息子、大喜びである。さすが長兄。
妹ちゃんのペースにあわせてみんなでゆっくり降り、御硯水をみんなで飲み、ご兄妹のケンカ(先攻は妹)をみるなどして今回のやまのぼりは完了。
おにいちゃんたちとまだあそびたいよ! という息子をなだめて、お互いにばいばいしてそれぞれ帰路についた。
レンタカーがある。しかもいつもなら遅く帰ると不快な顔をむきだしにする妻もここにいる。というわけで温泉いこう温泉!
グルメ的な理由も勘案し、勝沼・ぶどうの丘にある天空の湯へ。甲府盆地一望の露天風呂を楽しんだら、息子はぶどうアイス、父母はワイン買い漁り。甲州ですもの、ねえ。
そして息子が愛してやまないほうとうを食べに。我が家定番の「一味家」さん……が、やってない! どころか電話が「使われておりません」になってる! まさか閉店? イヤーーー!!
なんとしても息子にほうとうを食べさせねば! ということでネットで探し、評判のよさそうな「完熟屋」本店へ。いちど某チェーンに入って大失敗(野菜は冷凍、麺はほぼうどん)だったゆえに怖かったけれど、素晴らしく美味しいお店! 息子はでっかい鍋を平らげたあと、またしてもアイスを食べていた。
あとは車で帰って寝るだけ! お外でぜんぶ済ませちゃうのはちょっとお金がかかるけど楽チンなのだ。
気持ちよいハイキングと温泉とうまいもの。甲州を遊び尽くした週末になった。
でも次はも少しハードな山にしようか。
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