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記録ID: 240995
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ハイキング
霊仙・伊吹・藤原

伊吹山 ―近場の関西の日帰り山

2012年11月03日(土) [日帰り]
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GPS
05:40
距離
10.5km
登り
1,173m
下り
1,159m

コースタイム

7:03登山口−9:58伊吹山山頂10:47−12:40登山口
天候 曇、ポツッと雨、たまに晴れ間
過去天気図(気象庁) 2012年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
愛知県から名古屋高速―名神高速―関ヶ原ICより登山口へ(自宅から約1時間40分)
駐車場は登山口近くの民営駐車場(民家のお庭)へ(500円)
コース状況/
危険箇所等
危険箇所、難所はなし。
登山ポストは登山口にありましたが、用紙は切れていました。
自分で事前に作成して持参した方が確実だと思います。

登山口〜一合目:伊吹山唯一の樹林帯。15〜20分程、林の中を歩きます。
一合目〜二合目:ゲレンデを横目にひたすら上り坂。土は粘土質で、雨上がりや前夜の霜が溶けた朝には、滑りやすいです。
二合目〜三合目:こちらも粘土質の土。途中からなだらかで平坦な道を歩きます。
三合目〜八合目:木のない急斜面をつづら折りでただただ登り。ザレと言うかガレと言うか、小〜中サイズのごろごろした浮石が土の道にたくさん落ちている道が続きます。面倒です。
八合目〜頂上:この辺り、ちょろっとだけごつごつした岩場になります。

トイレは一合目、三合目、山頂にあります。
いずれも登山初心者でも抵抗なく使えるレベルの非常にきれいなトイレです。

下山後は、民営の駐車場でしたら、着替えスペースやお手洗いを貸してくれるところが多いのでは。
お茶とお茶菓子を出してくれるところもあります。
温泉はありませんが、『伊吹薬草の湯』が車で少しのところにあります(500円)
薬草の湯は決して広くはなく、小さなお風呂ですが(一応露天風呂も有)、登山後の汗を流し、体を温めて疲れを取るには十分です。
三之宮神社。この脇が登山口へ通じる道になっています。
三之宮神社。この脇が登山口へ通じる道になっています。
ここに登山ポスト。観光の山!っていう雰囲気。
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ここに登山ポスト。観光の山!っていう雰囲気。
さぁ、登山口。皆さん登って行かれます。
さぁ、登山口。皆さん登って行かれます。
一合目まではこんな林の中を歩きます。
一合目まではこんな林の中を歩きます。
間もなく一合目。ここまでだいたい15〜20分。
間もなく一合目。ここまでだいたい15〜20分。
二合目までの途中で、琵琶湖が見渡せます。
二合目までの途中で、琵琶湖が見渡せます。
ここが三合目手前。ここまで来ると、伊吹山の山容が臨めます。
ここが三合目手前。ここまで来ると、伊吹山の山容が臨めます。
三合目。山頂に行く前のトイレはここが最終。
三合目。山頂に行く前のトイレはここが最終。
五合目。すごい急斜面なのですが、広角だとそれが出ませんね。
五合目。すごい急斜面なのですが、広角だとそれが出ませんね。
山頂。ひたすら寒い!
山頂。ひたすら寒い!
タケルさま。
山頂からの眺め。雲が厚い。
山頂からの眺め。雲が厚い。
紅葉を写そうにもこのお天気…
紅葉を写そうにもこのお天気…
下りで上から見下ろす急斜面。たくさんの人が登って来ます。
下りで上から見下ろす急斜面。たくさんの人が登って来ます。
急なの、伝わるでしょうか。
急なの、伝わるでしょうか。
少しズームで。登って来る人たちが多いの、おわかりになるかと。行列です。
少しズームで。登って来る人たちが多いの、おわかりになるかと。行列です。
三合目〜一合目はススキで埋め尽くされています。
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三合目〜一合目はススキで埋め尽くされています。
伊吹高原荘の看板犬・リンちゃん。カメラが嫌いらしく、レンズを向けるとふいっと横を向いてしまいます。カメラがなければこっち向いてくれるのになぁ。
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伊吹高原荘の看板犬・リンちゃん。カメラが嫌いらしく、レンズを向けるとふいっと横を向いてしまいます。カメラがなければこっち向いてくれるのになぁ。

感想

3,000m級の山々はもうどこも雪が降ってしまったので、後は秋山シーズンの終わりぎりぎりまで低い山に登って足慣らしをしようと、伊吹山を選択。
自分の住む県から近いのにも関わらず一度も登ったことがなく、記紀にも登場するその名前が以前から気になってもいたので。
ヤマレコユーザーの方々の記録を参考にさせて頂きながら、計画し、いざ実行。

さて、その伊吹山は…。

情報を得ながらわかってはいたことでしたが、私の好きな樹林帯がたった一合分しかない、ちょっと楽しくない山でした…。
(すみません、あくまでも私にとって、です)
一合目までの樹林帯を抜けた後の、粘土質でぬるぬる滑る一合目〜三合目の道も、大小取り混ぜた浮石がごろごろ落ちている三合目〜八合目までのつづら折りの道も、ひたすら単調でだらだら歩いて行くだけで、ちっとも楽しくありませんでした。
唯一八合目から先の岩場だけが、少しだけ山登り気分を味わえる感じでした。
山頂に着いた後も、商売気たっぷりの食堂が軒を並べているのも、俗っぽくて、山頂に着いたという喜びをあまり味わえませんでした。
樹林帯が途切れて稜線に出る喜びもありませんでしたねー。
伊吹山は、樹木がなくてゲレンデ状になっている部分が多いので、ある種、禿山に近いものがあるのですね…。
「これは足慣らしのトレーニングだから」と自分に言い聞かせて納得させてのハイクとなりました。

お花の季節はもうとっくに終わっているし、紅葉も、登山道からではそんなに楽しめませんでした。
紅葉を楽しむのならドライブウェイの方がいい様です。
朝からガスっていて、時折降って来そうなくらいお天気が良くなかったのも、楽しめなかった一因でしょうか。
風がとても強く、特に頂上付近では強風にどんどん体温を奪われていくので、頂上の遊歩道は歩かずに、お昼ごはんだけ食べて下って来ました。

頂上でカップラーメンを食べようとしたら、フォークor箸を持って来るのを忘れたことに気づき…がっくり。
すぐ近くのベンチで同じようにカップラーメンを食べていらっしゃった登山者の方にダメもとで声をかけてみたら、余分を持っていらっしゃるということで、お箸を一膳分けて頂きました。
感謝!

私が下って登山口へ着いたら午後1時近くだったのですが、その時間から登り始めようとしている大学生?グループのワカモノ達8人くらいに写真を撮ってくださいと頼まれました。
まさか、と思いつつ「今から登られるんですか?」と訊いたら、そうだと。
どう見ても、装備も甘く、山慣れしていない様子で、午後1時…。
「行けるところまで行ったら、帰って来ますから、ま、頂上は無理でも…」と。
余計なお世話だと思いつつ、「ヘッドランプは持っていますか?」と訊いたら、
「なんですか、それ?」と問い返され、更に
「あ!でも大丈夫です!懐中電灯持っていますから!!!」と。
後は自己責任だと思い、それ以上は何も言いませんでした。

私が下って来る時に、ものすごい数のこれから登る人たちとすれ違いましたが、装備が甘い人も多く見かけましたし、登りと下りのすれ違いのマナーがわかっていない人や、ひどい場合には登りの4、5人が登山道いっぱいに広がって登って来て、すれ違うどころの問題ではないグループもいました。
あぁ、伊吹山って、こういう層の人たちがたくさん登る山なんだな…と、そこも少し悲しくなりました。

今時期の伊吹山山頂は本当に寒いです。
ダウンジャケットやフリース+防風出来るジャケットは必携です。

下って来た後、駐車させて頂いたお家の軒先で、お茶と柿を頂きました。
この地域でたくさん採れる柿だそうで、とっても美味しかったです。
樹齢200年を超える杉の木があるそのお宅のお爺様とお話ししましたが、伊吹山はやはり立地のせいもあり、山頂付近は雲がかかっていることが多く、なかなか山頂での快晴は望めないのだそうです。
それを伺って、ガスガスだった今回のお天気は、自分だけが運が悪かったわけではないのだと、ちょっとほっとしました。

あ、この日は鹿がよく鳴いていました。
ピューーーーー!って感じで鳴きますね。

世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる

という藤原俊成の歌をふと思い出しました。

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コメント

ゲスト
dachanhさん、はじめまして。
私は伊吹に月イチ以上通い始めて、4年目になります。
4年目の今年は原点回帰ということで、6月以降毎週末は伊吹でした。
これだけ毎週通うことになるとは思いませんでしたが、あまりにもこの山のことを知らなさすぎたので、いままで毎週通うことになってしまいました。

伊吹が初めての方に苦言を呈するのは私自らの心の狭さをばらすようになりますが、dachanhさんは山経験者のようですし、いろいろ言いたいことがあり、少々聞き見苦しい文章になることをあらかじめ申しておきます。

昨年ぐらいから伊吹でも若い人が増えた印象がありますが、今年は老若男女子供を問わず、さらに増えた気がします。
その中にはよく言われるような山のマナーも知らない、装備もない、もちろん地図やコンパスもライトもなく、体力もない上に、入山時間も遅すぎる。
そんな方々も多く見られます。
これに関しては私も眉をひそめることがたびたびです。


ただし、「こういう層の人が多く登る山なんだと、少し悲しく感じた」これに関しては分からないでもないですが、少々意見を。
別に彼らの肩を持つわけではないにしろ、初めは誰でも「こういう層」なのでは。
特に今のような山ブーム、山岳会などの組織が彼らを取り込めない現状では、彼らを責めるべきは誤りかと。
アウトドアショップなんかに立ち寄っても、そういう組織に入るように勧める工夫はほとんど無し。
こちらからお勧めの山岳会は?と聞いても、それを案内してくれるお店は多くは無いでしょう?
そりゃ「こういう層」の方が増えるに決まってます。
気になるようでしたら、「こういう層」でない方が「こういう層」の方に伝えるべきかと。

それから、
>山頂に商売気たっぷりの食堂が軒を並べているのも、俗っぽくて・・・
まあ、確かにそうなんですが、私に言わせたら、他のメジャーな山と何ら変わりが無い点です。
程度の差はあれ、営業している時点で商売っ気がないとやっていけません。
慈善事業じゃないんですから当たり前です。
これを気にするなら、山小屋の全くない山を選ばなくてはなりません。

まだあります。
>樹林帯が少ないから楽しくない、ある種禿山・・・
これについては本当にがっかりです。
木がない、少ない理由を見た目で判断し、禿山と揶揄する、山に対する冒涜でしょうか。
この山の気象・地形・地質・地理的位置・文化・歴史・・・すべてが関わって、木が少ない、偽高山帯と呼ばれる草地の山があるのです。
詳しくは申しませんし、知りたければお調べを。
あなたの勉強不足と言わざるを得ません。


そして、もう一つ。
これが一番大事。
自ら選んで登りに来たのなら・・・季節、天候、風景、人に関わらず・・・・「楽しめ」
山があなたの好みに合わせる訳ではありませんし、あなたの顔色を窺って良い景色を見せる訳でもありません。
あなたが自ら、山の個性と特徴を知って、あなたが自らの感性で、それぞれの山を感じ取り、楽しむのです。
意外とベテランの山屋が伊吹はつまらないと言いますが、その感想こそがつまらない山屋の証明であると私は思います。
そもそも山屋なんて偉くもなんともないのに、こんなに多くの山を登ったから、こんなにすごい山行をしたから・・・「偉い」と勘違いしている人種です。
一つの山をとってみても、一度登ればその山のことをすべて知ったかのような口ぶりであの山はつまらない、この山の方が良かったなんて、まったくのでたらめとしか思えないんです。
他の山と比べてどうとか、私の好みに合わないとか、そんなことを言っても、その山があなた好みの山に変わりますか?
それをお望みなら、そういう山だけ探して登ればよいかと。
自己責任と言うのなら、楽しめるようにすることも自己責任。
あなたの山選びの選択ミスとしか言いようがありません。
過去の御嶽の感想なども読ませてもらいましたが、たぶん、今のままでは他の山に行っても、自分の好みに合わなければ愚痴の方が多く出るかと思います。
そういう山屋よりも、「楽しかった」と言ってる「こういう層」の人の方が山を楽しんでおり、登りに来た価値があるってものです。

楽しめなかったことを山のせいにしているような感想でしたので、非常に憤りを感じました。

リンちゃんがカメラ嫌いって言うことも言わない方が良かったかな・・・
少しばかりそう思いましたが、もし再度伊吹に来られるのなら、その時は今回とは違う、「良い山だった」というレコが見られることを期待して・・・
2012/11/6 21:42
苦言、有難うございます。
todokitiさま

こんばんは。
長文の苦言を呈して頂きまして、有難うございます。
(お時間とお手間を頂いたことかと存じます)

感想の最初に「あくまでも私にとって」ということを一文謳ったつもりでしたが、お気に障ったようでしたら申し訳ありませんでした。

楽しめなかったのを伊吹のせいにしたつもりは毛頭なく、あくまでも自分の好みではなかったことを感想として綴りたかったのですが(自分の記録用の意味もあってヤマレコに書いておりますので)、正しく文脈が伝わらなかったのだとしたら大変残念に思います。
今回は確実に自分の山選びのミスだったと、自分でも十分に自覚しております。

ただ、一言。
見ず知らずの、面識のない人間に向かって、乱暴に命令口調で
「楽しめ」
と仰るのは、いかがなものかと思われます。
todokiti様は、余程、高いところにおられる方なのですね。

私はまだまだ山の初心者だと自負しておりますし、ましてや「山屋」などという言葉も存じませんでしたが、todokiti様のコメント、大変、勉強になりました。
感謝致します。
2012/11/6 22:09
ゲスト
文面について反省いたします。
「楽しめ」確かに命令口調で書いたのは反省すべき点で、間違いでした。
申し訳ありませんでした。
また、ご指摘ありがとうございました。
こういう書き方をするところが、私の心の狭いとこと思っていただいて構いません。
書き直すなら、「楽しみましょう」でしょうか。

dachanhさんへ。
今後登られる多くの山を楽しまれるよう、努力されてください。
2012/11/6 22:35
プロフィール画像
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