恐怖の一人摩耶山(山形県)〜越沢・追分・頂上・弁財天滝周回
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- GPS
- --:--
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 741m
- 下り
- 724m
コースタイム
9:15 小浜の茶屋跡
9:48 七つ滝方面分岐
10:23 追分
10:48 避難小屋
11:10 鼻くくり坂
11:22 六体地蔵
11:34 摩耶奥の宮
11:35 倉沢下山口(分岐)
11:38 頂上
13:08 仙人が岩屋分岐
13:27 弁財天滝上部
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
*小浜の茶屋跡まで沢沿いの道、ロープあり、登るロープではないので注意 *頂上手前東側が切れ落ちている。どんどん浸食されて崩れている様子 *弁財天滝脇の垂直梯子は要注意。できれば上りに使った方がいい。 |
写真
2年前登った時、ここでいきなり地震発生メールが来ました。宮城県で震度4
東日本大震災の1年前のことでした。山頂だとケータイ通じますが5合目より下だと国道まで出ないと通じません。身をもって体験したのがこの日でした。
感想
7月三連休の最終日
今日はどの山行こうかな
天気予報を見る
秋田方面…曇りとか雨とか
新潟方面…晴れとか
秋田方面、すなわち鳥海山
見ると雲かぶっているし行くのはやめよう。
新潟方面かあ、摩耶山かな。行っちゃえ〜
摩耶山、1000m余りの低山ではあるが、どこから登ってもハイキングとは行かないくらいの急峻な山。一度皆さんについて行って倉沢からも登ったが、今命があるのが奇跡と思えるくらいに辛い辛い山行だった。
でもそのころから比べれば多少は足も丈夫になった。初めて一人だったけど、特に心配することもなく摩耶山に向かった。
駐車場にはたった1台の軽ワゴン、宮城ナンバーだ。3連休なのに人が来ないんだね摩耶山て。月山や鳥海山なら人だらけなんだろうな…なんて思いながら沢沿いの道を歩いて行った。
その後どこを歩いても誰にも会わなかった。
(熊にも会わなかった。)
歌ってもOK 独り言もOK 叫んでもだれにも迷惑にならない。
宮城ナンバーさんに会うかもしれないな。そんときは元気にあいさつだね〜なんて楽勝モードで歩いていく。
山頂
やっぱり誰もいなかった。やや雲が空を覆っているが青空だって見えているし、笑いに近くの山だったら見えている。日本海に浮かぶ佐渡島も見えちゃう。山頂から海が見えるってなんだか贅沢〜
気分は最高♪
写真撮ってさあ下山。
下山は弁財天滝横の垂直梯子を下りる。その前に急斜面を慎重に下りねば。
…と、だんだんと水の音が大きくなってくる。
弁財天滝だ。
滝を好む人は多いが、私は苦手。苦手なんだけど克服したいと思うから、怖いもの見たさもあるからあえて滝の横のこれまた怖い垂直梯子を下りる。自分で選んだコースなんだ。山を下りて汗かいて、涼しくなろうなんて考えていた。
梯子の上から下を見る。
あれ?
人がいるぞ。手を振っているぞ。
この日初めて見る人類だった。
どうやら女性だ。
梯子を降りたら人類の会話をしよう
ここで足を踏み外したら私は死ぬんだな。
一歩一歩慎重に下りる。
やった。地面に着いた。死なずに済んだ。
女性のところに行く。
その方のプライバシーもあるから詳しく書きませんが、彼女は梯子から落下して怪我をして動けなくなっていた。その姿を目の当たりにして、ものすごく怖くなり震えが止まらなかった。
自分の携帯電話を取り出すが「圏外」
すぐに助けを呼べない。
「必ず助け呼びますからお待ちくださいね」
と言って、急いで下山する。
沢沿いの道は自分にとっては超難関
しかも急がなければならない。
かなり焦って無駄な渡渉も何回もした。
結局国道まで出ないと電波は通じなかった。
110番通報、119番通報
警察や消防が来るまでものすごく長く感じた。
あまりに焦ってしまって応急処置もしてあげなかった自分を責めた。
その後警察・消防・救急隊員
ヘリコプターでけが人は搬送された。
単独行の怖さを思い知らされた一日でした。
あれから摩耶山には近づいていません。
やっぱり摩耶山、怖すぎです。
だけど
本音の本音
倉沢からサクッと登ってみたい。
そんな技術と度胸と体力を身につけたいな。
あちらは花もすごいらしいです。
コメント
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今年の9月に滑落して亡くなられた方がいらっしゃるみたいですよね。
秋田の県内ニュースで流れていましたよ。
kimberliteさんが鳥海方面に向かっていたらこの方もどうなっていたかわかりませんね。
助かってよかったですね。
僕も単独ですから、こういう事故は起きないとも限りません。
自分がこの女性の立場ならどうするか、考えさせられますね。
もし冬山なら有名な山域を除けば、誰も歩いていないですからね。
それにしてもkimberliteさん、こんなところを歩いておられたとは‥
丁周回おすすめしますよ
9月の転落事故は、かの倉沢から登った方が登山道から落ちたとのことでしたね。
私の行ったコースはそれよりは安定して、まあ私でも一人で歩けるコースではあるのですが…
本当に、コースも違っていたら彼女にはまず会えなかったでしょう。色々考えるとますます怖くなります。
今年は蔵王にも行きました。
ライザから熊野岳
こちらもつり橋のそばで3年前に転落事故が起きています。
怖い思いは自分の慎重さにつなげ、安全第一で山に行きたいと強く思った年になりました。
kimberliteさん!
こんばんわ(o^^o)
こちらにコメント返しますね。
落ちちゃった方、kimberliteさんに見つけてもらって
幸運でしたね。
怪我して動けない、携帯つながらない、無線機無い。
どーしましょ(>。<)
想定外、なーんて言ってもしょうがないので、
・非常食とツェルトでビバーク
・出発前に自宅に山行計画置いて
下山日の翌日になっても帰って来なかったら警察へ
と、家族に伝えておく
沢に降りたりしなければ、なんとか生きて帰れるかなぁ
ちょっとカッコ悪いですけどね
あっ、それと、山岳保険。
単独は、準備も行動も慎重に。
なーんて、偉そーに書きましたが、
怖いですね。
ここでは詳しく書けなかったですが
本当に震えました。
けが人の状況…痛々しかったです(>_<)
自分だってそうなるかもしれない、いつも単独ですし…
ミスをしないことが一番なのですが、やはり基本的な事、登山計画書の提出と山岳保険かな。
最近遭難に関する本なども読み漁っておりまして、総じて上記2つを唱えていました。
当たり前のマナーのようです。
あれから半年、もちろん摩耶山には近づいていません。トラウマです。でも来年はコース変えて、具体的には梯子を下りるのではなく、上るほうで使って摩耶山には行くかもしれません。
ヤマ怖いけどやっぱり好きです。
映画の「127時間」、観ましたか?
「大・失・敗
キーワードです。
そうならないよーに準備万端で、
来年、無事に摩耶山、トライしてくださいね
(^o^)_b
snafkinさんこんばんは!
映画は見ていませんでした(>_<)
最近の家での過ごし方、ずっと本ばかり読んでいます。
あまりにはまりすぎで毎晩寝不足です^^;
摩耶山は・・・
トライできるのかどうか
怖いという思いしかありません。
どんな山の達人でも、あんなとこに度と行かなくていいやって事言われます。
まあ世の中には怖い山、危険な山沢山ありますから、そのうちの一つで摩耶山が特別なのではないでしょうけれど・・・
私の中では(他に経験ないので)ダントツ1位の怖さです(>_<)
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