錦秋の丹沢主稜〜表尾根


- GPS
- 10:03
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 2,287m
- 下り
- 2,074m
コースタイム
6:50展望園地6:54-7:35石棚山分岐-8:00檜洞丸-9:17臼ヶ岳-
10:22蛭ヶ岳10:26-11:33丹沢山-12:21塔ノ岳12:35-13:00新大日
-13:44烏尾山13:51-14:14三ノ塔-14:24二ノ塔-
14:55富士見小屋前-15:16ヤビツ峠
天候 | 快晴 風弱い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
西丹沢自然教室の駐車場を利用 ヤビツ峠から渋沢駅まで自転車で下り、 新松田→西丹沢自然教室まで湘南富士急バスを利用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
西丹沢⇔檜洞丸⇔蛭ヶ岳⇔丹沢山⇔塔ノ岳⇔ヤビツ峠 このうちクサリがないのは蛭ヶ岳⇔丹沢山だけ。 |
写真
感想
12日の月曜日に土曜出勤の代休が獲れました。
今年の元旦に焼山→蛭ヶ岳→丹沢山→塔ノ岳→大倉の「丹沢主脈」のコースをたどったので、今度は表尾根→丹沢主稜を計画。日曜日に「尊仏山荘」もしくは「蛭ヶ岳山荘」の静かな山荘泊まりを予定していましたが、なんと日月は天気予報は雨。
やむなく、山荘泊まりはあきらめて日帰りに変更。帰りのバス便を考慮して、自転車をヤビツ峠に置いてから、西丹沢自然教室までクルマで行き、そこから登ることにしました。
5時ちょっと前に西丹沢に到着。あたりが真っ暗なので躊躇していましたが、5時ちょうどに2人組が出発したので、あとに続くことにしました。15分ほど遅れて出発したのですが、登山口入口のところで先行者のヘッドランプがちらりと見えただけで、あとはぜんぜん見えなくなってしまいました。
いつも要所要所で写真をとって、コースタイムの記録と要点を保存しています。今回もその要所の1つ「ゴーラ沢出会」でパチリ。そのまま、看板をよく読まずに、沢床の踏み跡をたどっていったのですが、砂防堤に行きあたってしまいました。左右を眺めると、左岸に堤防の上を通るような道がありそう...で斜面を登って行ったところ道はなし。反対斜面にも上がれそうなところがなく「プチ道迷い」。
仕方なく戻りながらGPS地図アプリ「DIY」で確認すると、再度渡渉が必要との結論に。あたりも明るくなりはじめていたので2つの沢の合流点に鉄製の階段があるのを発見し、登山道に戻ることができました。
紹介した写真にはゴーラ沢出会の看板の左に、コースの注意がはっきりと書いてあるではないですか!自分の注意力のなさに改めて脱帽です。
本当は出発前に十分地図読みをしておけば、手前でも「迷い」マークついていた場所だったのです。
尾根筋に取り付いた直後はちょっとした鎖がありますが、ここはとくに危険な感じはありません。石棚山からの合流まではかなりの坂が続きますが、稜線に取り付く前にはハシゴ・鎖があります。合流したあとは檜洞丸までなだらかな稜線を歩きます。丹沢らしく木道・木製階段完備です(笑)。左後には半分弱白くなった富士山が見事です。
檜洞丸山頂はほぼ360°の展望ですが、富士山は少し木々が邪魔になります。犬越路への道を分け、はるか先に見える蛭ヶ岳を目指します。
檜洞丸から蛭ヶ岳へは想像以上にアップダウンがきつく、檜洞丸から1420mまで急降下した後、3つ4つの小ピークを越えていかなくてはなりません。最低部では1300mを切るところまで下がってからの登り返しですので、結構足に堪えました。
蛭ヶ岳の手前はかなりの急坂。岩登りの場所もあり、ここの鎖場はこの丹沢では一番かと思います。それだけではなく、山を構成する岩石のせいだとと思いますが、小砂利で登山道ができていて、登りも大変でしたが、下りはもっと怖そうです。さらに、鎖のアンカー一本が抜けていて、ちょっと危険な感じでした。
蛭ヶ岳の手前でようやく先行者に追いつき話を聞くことができました。彼らは大倉まで行くと話してくれました。クルマ1台は大倉に停め、もう1台で西丹沢に入ったそうです。
蛭ヶ岳山頂もこの日は多くの人で賑わっていました。ここを訪れたのは3度目でしたが、今日が一番の天気で「箱根」「富士」「愛鷹」の名山だけでなく、駿河湾に浮かぶ大島、東京・横浜」「小田原」などの町並みも一望できました。本当はここで一泊して、夜景を眺めながら一杯やりたかったのですが......。
丹沢山までは3回目のコース。笹道の中を行きますが、好天にも恵まれ富士山や玄倉沢もすばらしく、丹沢山系の山肌はどこもかしこも木々が色づき、タペストリーのような眺めになっていました。途中鬼が岩にも鎖がありますが、ここも安全のための鎖と云った程度でした。
丹沢山もかなりのにぎわい。ここからは眺望に恵まれないと勘違いしていましたが、富士山だけはばっちり見えました。
塔ノ岳は昼時と云うこともあり、さらに多くの人で賑わっていました。相模湾や眼下の秦野や小田原の町並み、海に浮かぶ伊豆大島など、山荘以外の方向はすべて絶景。ここに来るまでには最低3時間程度はかかるわけで、それなりの健脚が必要と云うこともあり、ここを目的地にしている登山客もかなり多いようでした。
新大日から、烏尾山までのあいだには「行者ヶ岳」と云う難所があります。私はこれほどの難所と思っていなかったので、前回は小1の次男を連れてこのコースを反対側から途中までのぼって来たのですが、この日は大渋滞。もともと登るより降りる方が難しいうえに、登りの人数がかなり多く、なかには小さな子供さんも見かけました。小さなお子さんにとっては岩下りはなれておらず相当な恐怖心を覚える場所で時間がかかっていました。少なくとも30分以上は狭い稜線上待たなくてはならない様子でした。
一部は上下の2線構造になっていましたので、ヤビツへ向かう人はあまり待たされることはありませんでしたが、小さな子供連れには通過が難しい旨、登山口に掲示しておいた方がよいかと思います。渋滞対策というよりは、安全対策です。事故が起こってからでは遅すぎます。
烏尾山からの三ノ塔までの登り返しも厳しい個所でした。登りでは鎖が必要と云うほどではありませんが、足元の小砂利も滑りやすいし、登山道の幅も広くはありません。この日は時間も時間なので、登って来る人もほとんどいませんでしたが、急坂でのすれ違いもちょっと怖いかな。
三ノ塔から振り返ると、今日歩んできた表尾根が一望できました。横浜方向には大山や三浦半島がよく見えました。前回ここまで来たときは大山ですら見えなかったのですが、今日は本当に天気に恵まれた一日でした。
ヤビツ峠からは自転車で下りました。秦野駅なら、ほとんどこがなくても良かったかもしれませんが、渋沢まではちょいとした登りがあり、長く歩いた足には松田まで戻る脚力は残っていませんでした。
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