安倍峠-十枚山
- GPS
- 07:46
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,434m
- 下り
- 1,785m
コースタイム
八紘嶺分岐(車道) 0708-17
安倍峠旧道入口 0723
安倍峠 0744-52
バラの段 0824
ワサビ沢の頭 0850-0900
大笹の頭 0923
奥大光山 0945
大光山 1009-18
刈安峠 1038
Co.1520P 1108-18
十枚山 1152-1202
十枚峠 1216
直登分岐 1303
車道手前885 1315-23
車道(登山カード) 1325
駐車場(高度計読み605) 1349
出合橋上 1357車に拾われる
関の沢入口BS 1401-29バス
梅ヶ島温泉 1458-1610
天候 | ほぼ快晴。気温低め。朝方風が強い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
バスは本数が少ないので利用の際は下調べが必要。関の沢入口-梅ヶ島温泉470円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道路崩落のため車では安倍峠へは入れない。 登山ポストは梅ヶ島温泉から数分登った登山道入口にあり。用紙が残り少なかった。 八紘嶺分岐にもあり。中の段は車道から登山道に入るところ。 安倍峠旧道は判りにくいが、沢沿いの登っていけばどのみち峠に着く。 稜線上は、やせ尾根やザレ場が所々にあるので、それなりには注意が必要。 刈安峠から草木へは通行禁止の標識あり。(大光山からは問題なし) 中の段、下の駐車場(標高600m)に登山者はここに駐車する旨の掲示あり。 |
写真
感想
紅葉は包まれて歩くのも良いし、見下ろして歩くのも良い。
包まれて歩くのであれば、時期を考えると笹尾根あたりだろうか。
しかし、前回は西丹沢では包まれて歩いたので、今回は見下ろして歩くこととし、
以前から気になっていた安倍東山稜の北部を歩いて、谷間を見下ろすのを
もくろんだ。今年は安倍峠まで車で入れないことも好材料。
6時前に梅ヶ島温泉に着いて、準備をしていると谷底も明るくなってきた。
温泉辺りが紅葉の最盛期で素晴らしいが、日がまだあたっていないのが残念。
登山届を書き、杉林の中を急登していく。高度はぐんぐん稼げる。
皆無だった展望がわずかに開けてくると間もなく八紘嶺分岐(車道出合)。
少し車道を歩くと、右手に標識があって、サカサ川源流に入る。
車道は散り残りの紅葉があったし、展望もきいたが、登山地図に
「谷筋の美しい道」とあるこの谷は、強風が吹き抜けたらしく、
紅葉は完全に終わっていたし、展望もなく、日もあたらず薄ら寒かった。
(春の芽吹きの時期であれば確かに気持ちが良さそう)
源頭に近い割に水量はあるが、砂利で埋まった完全伏流部分も多い。
このあたりは栴檀双葉というか、やっぱり安倍川水系か。
車道をそのまま歩いていった方が良かったと後悔しながら、安倍峠着。
標識に標高1488とあるが、それは近くにあるピークの標高で、
ここは50m以上低い。
右折してバラの段へ、登るに従ってガレ場(転落注意)ごとに展望が開ける。
が、ガレ場は皆山梨側であり、静岡側は見えない。
糸魚川静岡構造線はこの山稜の東だという説もあるし、構造的に
山稜の東側がガレやすいということもあるのだろう。(ex.大谷崩、小無間)
その代わり、富士山は素晴らしい。身延線まではそんなに距離がないのも新発見。
ワサビ沢の頭と大笹の頭の間は様々な樹種の巨木があって安らぐ。
大笹の頭からは目的地の十枚山が見えるが、遠く、そして高い。
あそこまで昼までに行けるのだろうか。霜がまだ残っている位で
気温は低く、風も強いのでそれなりのペースで歩けているつもりだが、
タイムがCTからほとんど縮まっていない。縮まればその分で下十枚山も..と
考えていたのだが。
奥大光山、大光山と進む。下生えが笹になったり、たまにカラマツが
混じったり色々変化がある。念願の安倍側の展望も時々利いてくる。
(しかし、この辺までくると植林地も多くてパッチワークみたいになっている)
タイムは相変わらず遅く、関の沢入口1528のバスに間に合わなくなる可能性も
出てきたので、刈安峠からは本気出して(...というよりも、必死こいて)登る。
1152に十枚山着。ここまで登山口付近を除けば1人にしか会っていなかったが
さすがに数組の登山者がいた。下十枚山から更に青笹山へと連なる山稜も魅力的。
かつて、日本横断ルートの竜爪山〜井川間を繋げるのに、この山稜を
経由することを考えた。しかし、一番面白そうな青笹山以北を含めようとすると、
何度も何度も静岡に通わねばならず、頭を絞っていろんな折衷案を考えた末に、
最後は結局面倒になって、車道歩き主体の大日峠経由で済ませてしまった。
さて、先に記したようにあまりゆっくりできず、それでも十枚峠は経由して
おきたいので、峠へ急いで下る。
峠からの下りの上半分、左手谷間の紅葉がけっこうきれいだ。ここでは、
包まれて歩くのを堪能した。
下半分は杉林で、杉林を抜けると車道に出て登山ポストがあるが、
登山者はかなり下の駐車場に駐めなくてはいけないようだ。まもなくして
久々の茶畑。さほど単調でもないが、車道歩きは飽きる。途中ショートカット
歩道が一箇所あるが下り口を見落とした。
出合橋上で親切な登山者の車に拾われる。横断が終わった今はありがたい限り。
梅ヶ島街道は紅葉真っ盛りで車は多かったが、梅ヶ島温泉までのバスは
意外にも貸切状態。客が一人のバスが狭い道ですれ違いには苦労している。
この路線は静岡市街内では結構混む。それを考えると小さいバスに換えると
言うわけにも行かないのだろう。
安倍東山稜から安倍川の紅葉を見下ろすというもくろみは微妙に外したものの、
満足の行く山行だった。
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