表妙義(ホッキリから中之岳まで)
- GPS
- 03:52
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 1,351m
- 下り
- 1,346m
コースタイム
天候 | くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
毎年、山の紅葉の最後を飾るのが表妙義です。
このところ軟弱な山歩きが続いていたので表妙義の手強い鎖場に対応できるかという一抹の不安を抱えながら、でも紅葉の妙義は外せないだろうという期待を胸に出陣です。
ところが、天気が良いのは当たり前の晩秋にあって、なぜか日曜日は下り坂・・・
午前中、というより朝のうちだけでも晴れ間を期待しましたが、現地に到着した頃は一面の曇り空。それもどんよりとした雲です。この時点でもう晴れの天気はあきらめました。
中之岳駐車場にはまだ数台の車しかありません。ここは毎回そうですが、朝早くから登る人はほとんどいないようです。早朝から夕方までかかるコースというものがないからなのでしょうね。それに第四石門目的のハイカーも多いですから・・・。
私はほぼ一番乗りで石門コースから入山です。石門巡りはどうでもよかったのですが、岩場に慣れるのを兼ねて回ってみました。石門巡りとはいっても、実質第二石門の登り下りの鎖場が余計にあるだけでそうそう遠回りするわけではありません。ちょうどウォーミングアップに良いかもしれませんね。
お昼時に賑わう第四石門にはもちろん誰もいません。人が多すぎても困りますが少なすぎるのも寂しいものです。
そこからホッキリの分岐まで中間道を行きます。ちょうど紅葉が見頃となってました。今年の紅葉は予想通り鮮やかです。(例年の妙義と較べてですけれど)
ホッキリの分岐から中間道を外れて稜線に向かいます。道は明瞭です。危険な場所もありません。稜線から茨尾根のピークまでならほぼ一般登山道です。稜線からの景色を眺めたいなら、茨尾根のピークを往復してみるのも良いかもしれません。
ホッキリから鷹戻しまではいくつもの小ピークを時に鎖に頼りながら越えていきます。稜線は狭いものの特に危険なところ(常に足元注意ですけど)はないでしょう。
鷹戻しは下部鎖場、鉄ハシゴ、上部鎖場で構成されます。下部鎖場が技術的には一番難しくてほぼ腕力で登る感じです。でも高度感がまったくないので気持ち的に楽です。次の鉄のハシゴ、これは技術的には一番簡単なところですが、逆にもっとも高度感に悩まされるところでもあります。滑り落ちれば間違いなくパンパカしますのでなるべく下を見ないようにして登ってください(私のような高所恐怖症の人は)。そして、最後の上部の鎖場は、下部鎖場と鉄ハシゴを足して二で割ったような位置づけです。傾斜は6〜70度、足場もあり手がかりもあります。しかし高度感もあります。なるべく右下を見ないようにして登ったほうがいいでしょう。
登りきったところから右に鎖でトラバースしていきます。ここは足場が棚になってますので楽なはずなのですが断崖の上なのでここを通過するまで気が抜けないわけです。
鷹戻しの鎖場が終わり鷹戻しの頭を越えていくつかのアップダウンをしながら少し行くと、下りの難所、チムニー状二段25mの鎖場のある岩場の頭に出ます。
ここで初めて登山者と出会いました。ご年配の8人グループでした。鎖場の下から声が聞こえたのでちょっと覗いてみると登ってくる気配・・・。
そこで、「お先にどうぞ、休んでますから・・・」と譲ることに。ご年配とはいいながらも岩場慣れした方々のようでそう退屈せずにすみました。その後さらに別の3人グループが下で待機していて、そのあとにも別のグループが向かっているそうで、登られたグループの最後尾の方が気を利かしてくれて私が先に降りることができました。
その鎖場ですが、チムニー状のほぼ垂直の岩溝に鎖がかかっているもので、むやみに鎖に頼ると鎖にぶら下がってしまうような格好になってしまいます。ここは鎖に掴まりながらもチムニー形状を利用して足を突っ張って登下行すると良いでしょう。二段25mの鎖場となってますが、高度感がほとんどないので思ったほどではないでしょう。
この岩場を下って少し行くと東岳との鞍部に鎖場があってそこを下ると第四石門にエスケープできます(長いフィクスロープで下っていきます)。
東岳はそのままやせた稜線を登っていきます。ほんのひと登りすると東岳です(何もないピーク)。ここから鷹戻し方面や中之岳、西岳の展望が開けます。
少し休んでから中之岳に向かいます。中之岳にいる登山者の話し声がよく聞こえてきます。若い人たちのようです。手を振ってたのでこちらも振り返します。
東岳頂上から鎖が見え、その鎖で下っていくのですが、出だしは先が見えないので断崖を下っいくような錯覚に陥って緊張してしまいますが、鎖を手にとって下りだすとすぐに見かけだけの断崖だったと知ることになります。あとは適当に下ると中之岳とのコルに出ます。
そして、金洞山の難所、岩コブのあるナイフリッジを通過します。数年前には鎖がなかったということですが今はちゃんと鎖場となってます。昨年逆コースから通過した際は鎖があってもちょっとビビってしまいましたが、今回は、鎖に関係なく余裕で通過できました。同じ場所なのに、こんなに違うものなのでしょうか?
こうして中之岳まで無事登ることができました。まだ西岳が残ってますが、ガスがかかって星穴岳の展望が望めないとあっては行く気がおきません。
中之岳から急な鎖場で下って西岳とのコルに出ると、あとは平凡な道を下るだけです。この中之岳取付きの稜線までは子供連れや一般ハイカーらしき人も登ってきてました。この先中之岳まで登るのかどうなのかは不明ですが、稜線までなら問題ないといえます。
あとは第四石門まで戻って『日暮しの景』を眺めてからの下山です。
今回は表妙義でも金洞山周辺だけの縦走でしたがそこそこ楽しめました。中間道の紅葉がいいですねえ〜。天気が良ければ妙義神社まで歩いてもっと充実した山行ができただろうに・・・とちょっぴり残念です!
コメント
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やはり妙義山行きましたか!
少し天気も今一のようですが、丹沢に比べるとやはり紅葉の色が鮮やかですね!さすがにこの山は、ギザギザといった感じで、垂直に近い岩を登っている人見ますと、クライミングの技術も必要かな?変化に富んだ山なので楽しめそうですが、体調が万全でないと危険が伴いそうです。nukaboshiさんから見ると山らしい山というのでしょうか。それにしても午前中前半で登山してしまうとは素晴らしいです。
今回は、天気が下り坂だったので、予定を変更して半分だけ縦走しました。歩行時間に合わせてコースを選べるのも妙義山の良いところかもしれません。ぜひ紅葉の時期にご一緒しましょう!
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