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記録ID: 2490716
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ハイキング
関東

【群馬・奥上州】高ジョッキ

2016年12月20日(火) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
4.3km
登り
296m
下り
335m

コースタイム

日帰り
山行
1:20
休憩
0:10
合計
1:30
10:35
35
11:10
11:20
20
11:40
11:40
25
12:05
12:05
0
12:05
ゴール地点
道の駅八ッ場ふるさと館から須賀尾峠まで自転車で1時間。
帰りは下りで約30分。電動アシスト自転車なら電池切れに要注意!
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自転車
川原湯温泉駅から徒歩で道の駅・八ッ場ふるさと館へ。そこからレンタサイクルで1時間。
コース状況/
危険箇所等
高ジョッキの稜線はやせ尾根だが、特に危険はなし。
その他周辺情報 道の駅・八ッ場ふるさと館で軽食、お土産。
川原湯温泉駅を出て、まず目に入る異様な山容。
丸岩 1,124m。
2016年12月20日 09:03撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/20 9:03
川原湯温泉駅を出て、まず目に入る異様な山容。
丸岩 1,124m。
今回の相棒、電動マウンテンバイク!
2時間500円 延長1時間毎500円なり。
2016年12月20日 09:30撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/20 9:30
今回の相棒、電動マウンテンバイク!
2時間500円 延長1時間毎500円なり。
高ジョッキのやせ尾根を行く
2016年12月20日 10:51撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/20 10:51
高ジョッキのやせ尾根を行く
高ジョッキ。
誰もいない静かな山頂。
2016年12月20日 11:09撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/20 11:09
高ジョッキ。
誰もいない静かな山頂。
高ジョッキから見る、雪をかぶった浅間山。
他にも赤城山や榛名山も見えた。
2016年12月20日 11:11撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/20 11:11
高ジョッキから見る、雪をかぶった浅間山。
他にも赤城山や榛名山も見えた。
帰路、逆光に浮かび上がる高ジョッキ(左)と丸岩(右)
2016年12月20日 12:31撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/20 12:31
帰路、逆光に浮かび上がる高ジョッキ(左)と丸岩(右)
不動大橋より。
ダムが完成したらこの風景はもう水の底。
2016年12月20日 09:00撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/20 9:00
不動大橋より。
ダムが完成したらこの風景はもう水の底。

装備

個人装備
長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ザック 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ガイド地図(ブック) ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル ツェルト ストック カメラ

感想

関東に移り住んで最初の冬。
 分県登山ガイド『群馬県の山』を開き、真っ先に気になったのがこの『高ジョッキ』だった。なんだ『ジョッキ』って。カタカナ山名、しかも『山』や『岳』が付かない。珍名ピークマニアとして、この山は登らなければならない。

 ガイド本に載っていたのは、中之条駅からバスで高ジョッキ南の清水というバス停まで行き、登山口にあたる須賀尾峠まで林道を4km往復するというもの。これは絶対につまらない。いろいろ調べるうち、北側の川原湯温泉駅から道の駅・八ッ場ふるさと館へ行けば、そこでレンタサイクルを借りられるということが分かった。しかも電動アシスト付自転車があるらしい。これなら地味な林道も、キツイ峠道の登りも快適に走破できるはずだ。こうして高ジョッキのサイクリング&ハイキングプランが出来上がった。

 前日は岩櫃山に登り、中之条駅の民宿で一泊。翌朝、川原湯温泉駅には8:50に着いた。駅を出て西側、まず目を引いたのは『丸岩』だった。なだらかな尾根から急にせりあがった白い岩壁。巨大なキノコのような異様な山容だ。今回はコイツにも立ち寄る。目指す高ジョッキはまだ見えなかった。
 吾妻川に架けられた長い不動大橋を渡り、道の駅・八ッ場ふるさと館へ。カウンターのお姉さんにレンタサイクルをお願いした。あまり借りる人がいないのか、鍵はどこだ、バッテリーは?となんだかあたふたしていた。若干不安はあるものの、一応無事に自転車をゲット。電動アシストマウンテンバイク。黒いボディにゴッツいバッテリー。なかなか頼りになりそうだ(と、この時は思った)。
 道の駅を出てしばらくは下り。アシストを使うことなく気持ちよく進む。ただし、さすがに12月の終わりなので、顔に当たる風は冷たい。途中、丸岩の左にピョコっとつきあがった可愛らしいピークが見えた。今回の目的地、『高ジョッキ』に違いない。やがて、須賀尾峠までの登りに差し掛かった。ここで電動アシストをオン!
 峠までは6.5km、標高差約430mの登りで、17回ほどのカーブがある。普通の自転車なら相当きついはずだが、こちとら電動アシストマウンテンバイク。どんな斜度もものともせずガンガン上っていく、はずだったのだが…。
 20分くらい漕いだところで、バッテリー残量が青から黄を飛ばしていきなり赤色に点灯。そんな馬鹿な!?登り始めて半分も経たない内にもう電池切れ間近…。
 地獄の始まりだった。電源を切った電動アシストバイクは普通のママチャリよりはるかに重い。めちゃくちゃ息が上がり、脚に乳酸がたまる。斜度がキツイところはもう自転車を押して歩くしかなかった。
 予想外の過酷なアプローチを経て、10:30にようやく須賀尾峠に到着。まだ登山は始まってもいないが、すでに達成感で満たされかけていた。

 適当な斜面の陰に自転車を隠し、気を取り直して高ジョッキ登山スタート。落ち葉でやや滑りやすい樹林を進み、すぐにやせ尾根へ。所どころ岩場になっているが特に危険はない。標高差もたいしてなく、あっという間に山頂に至った。
 360度とはいかないまでも、木々の間からは谷川岳、赤城山、榛名山、浅間山となかなか良い眺めだった。なにより、道の駅からここまでの辛い自転車の道のりを見下ろすのが感慨深かった。
 自転車が無くならないか少し心配だったので、パンをかじってそそくさと下山にかかる。峠に戻ったら一気に車道を駆け下り、少し下にある次の丸岩の登山口へ。往復40分くらいでパパっと行ってきた。見た目が面白い山だが、登山自体は特に印象に残らない。木々の間から見える高ジョッキの尖頭は良かった。
 地獄だった坂道を風のように駆け下りる。道の駅までの最後の登りで節約しておいたアシストを再びオンにし、ほぼバッテリーを使い切る形で道の駅に戻った。レンタル代金\1,500。なかなかひどい目にあったが、3時間苦楽を共にすると愛着も沸く。良い山旅をありがとう。多分もう借りんけど。
 そんなこんなで、山よりも自転車パートがメインになった高ジョッキ登山は無事に終了した。

 ところで、この山行は2016年の12月だった。当時建設中だった八ッ場ダムはいま、2020年4月から運営が始まっている。高ジョッキの頂上から眺めたあの景色の一部は、もう水の底に沈んでいるのだろうか。いつか再訪してみたい。

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