松木沢ジャンダルム 中央壁直上ルート
- GPS
- 12:13
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 553m
- 下り
- 544m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
数年前に行った中央ルンゼ(アイゼントレ)以来、2度目の松木沢ジャンダルム。
●アプローチ
前回は、ジャンダルム正面当たりから渡渉、急傾斜を登って取付きに着いた記憶があったのですが、今回は河原の左岸側を歩けるギリギリまで上流へ。
ジャンダルム正面を少し過ぎたあたりから渡渉すると、樹林帯に踏み跡あり。
短い樹林後、ルンゼ下のガレでなく木々の下のケルンをたどるとジャンダルム基部へたどり着く(こんな明瞭な踏み跡があったのですね)。
右ルンゼあたりに着くので、左方向に回り込むと中央ルンゼにたどり着く。
●松木沢ジャンダルム 中央壁直上ルート
・1ピッチ目
正規のチムニーを見落とし、中央ルンゼ寄りのカンテを上がる。
1ピッチ目終了点(チムニー上がった先)より若干ルンゼ寄りで切っていたので、2ピッチ目のクラック下まで移動。
・2ピッチ目
出だし数手がハンドサイズの右上するコーナークラック。右足はフェースを拾える。
途中 #4幅になり、その後左半身を突っ込むオフウィズスへ。
傾斜は緩い為落ちはしない。右フェースのクラックにプロテクションを取るようにすれば、ジリジリ身体を上げられる。
・3ピッチ目
支点を取ったクラックからも上がれそう。左側の凹角を登りガレを通る。
大バンドの残置で切ったが、ここに残置スリングがあった。
・4ピッチ目
クラックが何本も入り、プロテクションは取りやすい。
・5ピッチ目
トポ(新版マルチピッチルートスーパーガイド)では「50m」とあったが、30m程度でコブシ岩下に着いた模様。
・6ピッチ目
コブシ岩は左側から回り込めば、ノーロープで頂上にたどり着けそう。
少々かぶり気味の正面側に回り込むと、古いハーケンと真新しいハーケン(8割しか入っていない)が並んで打ってあったので、こちら側を登る。
上部は、上記ハーケン以外プロテクションは取れないが、手はガバ。少しだけフリーチックなムーブで、一気に頂上へ。頂上の残置のハーケンとカムで後続を引き上げる。
●下降
頂上から左奥側に捨て縄がセットされているが、下はガレで、2回目以降の懸垂が出来るかは疑問。
先述のトポでは、中央ルンゼを懸垂下降するよう記載されているが、登攀中確認した限りでは、懸垂下降出来そうな残置や木は無かったように思う。
(そんなに積極的に探しまくったわけではないが)
前回、右ルンゼ側に懸垂下降で降りたこともあり、また上から見渡すと、途中に残置の懸垂支点が見えたので、そちら側から降りることにする。
最初の踏み跡を途中で見失い少し彷徨った結果、ガレを下ってしまう。
ピナクルや木で懸垂下降(ロープを頼った下降)し、残置の懸垂支点まで。
下からよくよく見ると、踏み跡があった。
懸垂下降後、残置ロープがある木まで徒歩で移動し、残置沿いにクライムダウン。
残置ロープは2本あり。右ルンゼ下にたどり着いた。
<感想・反省点>
タイムリミットとしていた14時までに頂上にはたどり着けたが、3人なので時間がかかることを考慮し、もっと水分を持って登るべきだったと反省。基部に戻って来た時は、3人とも手持ちの水分は全く無くなっていた。
半分ほど、今回もオールリードかなぁ(そうなっても楽しいルートを選んだのですが(笑))と思っていたので、3人で2ピッチずつリード出来て、それはそれで良かったと思います。
「ゲレンデ」と言われている岩場ですが、本チャンに近く、登攀やプロテクション、アプローチ・取付きの見つけ方、下降等に準備・対策が必要であることを、初足尾の2人に知って貰う機会になれば幸いです。
お疲れ様でした!
<登ったルート>
松木沢ジャンダルム 中央壁直上ルート
1ピッチ目(正規ルート横のカンテ) caravancatちゃんリード
2ピッチ目 yachimayuリード
3ピッチ目 240ambleちゃんリード
4ピッチ目 240ambleちゃんリード
5ピッチ目 caravancatちゃんリード
6ピッチ目(コブシ岩) yachimayuリード
<装備>
・全体を通して、カムでプロテクションを取る。2ピッチ目は#4が2つ欲しい。
・アタックザック1つを、フォローが担いで登る。
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