記録ID: 2619903
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無雪期ピークハント/縦走
妙高・戸隠・雨飾
西岳・戸隠山(まさかの序盤での滑落!? 青空なし)
2020年10月03日(土) [日帰り]


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 07:27
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,427m
- 下り
- 1,416m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 7:23
距離 13.0km
登り 1,427m
下り 1,434m
天候 | くもり 09:19西岳 10℃ 風速1〜2m(体感) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道中全体として、滑りやすく踏み抜きや転倒に注意が必要です。 無念の峰の下りの岩場、西岳の下りの長い鎖場、八方睨の蟻の戸渡が核心部だと思います。技術的な難易度は、八ヶ岳の真教寺尾根、剱岳のカニの縦ばい横ばい、鶏冠山(西沢渓谷)、穂高連峰の大キレットを経験している人なら行けると思います。ただ、それらが下山まで何回もあるイメージです(笑)。 参考になるレコが挙がっているので、これらを参考にしてください。 <西岳(P1尾根)・戸隠山 鎖場ほぼ全て撮影 一番イヤラシい岩が濡れてました!> https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2064764.html <【戸隠連峰】西岳・本院岳・戸隠山 P1尾根より周回> https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2471990.html |
その他周辺情報 | 戸隠神告げ温泉 https://www.nagano-cvb.or.jp/modules/sightseeing/page/101 |
写真
この時、この場所で事故発生!! 濡れた岩場を嫌って草場に右足を置いた瞬間、踏み外す。1mほど谷に落ちるが、咄嗟に草をつかんで持ちこたえる。なんとか生還。危なかった〜〜〜。まだ序盤なのに先が思いやられるなあ(冷汗)。行けそうなところでも、鎖や笹をできるだけ持った方がよさそう。西岳は何が起こるかわからない。
左上が無念の峰。そこから梯子までのトラバースが難しい。確かにあと半歩が届かない。他の人のレコでは左の杭を使うとも書いてあったが、下向きに曲がっていて滑りそう。右の赤丸のステップまで足を伸ばして右足でグリップすれば、比較的簡単に行けました。
西岳からの岩場の下り。谷底が見えて高度感がありました。私的にはこの山行で一番の核心部に思えました。振り返って撮影すると、この西岳エリア初めての登山者発見! これで滑落しても後進の彼が助けてくれそう(生きていればですが、笑)
装備
個人装備 |
救急セット
ヘッドライトPETZL ZIPKA PLUS2
非常用防寒シート
手袋・フェイスマスク(1)
レインウェアTHE NORTH FACEマウンテンレインテックス(1)
手拭・ハンカチ・ティッシュ(1)
地図・コンパス(1)
高度計・時計Suunto Core Glacier Gray(1)
カメラOLINPUS TOUGH TG-5(1)
常食(2)
携帯食
水2.0L
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---|
感想
■まさかの序盤での滑落!? 青空なし
行きたかった西岳。毎年計画はするものの流れてきました。天気予報は、快晴ではないですが、時々青空も見えそうな予報なので、行くことにしました。今回を逃せばまた、来年になってしまうので。
熊の遊び場の先のトラバース。そこで事故は起きました。なんてことない場所でしたが、草場で踏み外し、一気に視界が変わります。気が付けば、右手で草を掴んでいました。その下は崖になっていて、足元からその様子が見えます。「頼む、草切れないで」と祈りながら、ゆっくりと体を持ち上げます。左肩を負傷しましたが、無事生還できました。
難所といわれる無念の峰を、この状態で乗り越えれるのか不安でしたが、問題なく切り抜けれました。むしろ怖かったのは、西岳の下りかな。登りならまだしも、下りだと谷底が見えて高度感がありました。ステップもない場所もいくつか。
核心部といわれる場所には、新しい鎖やロープがあって、基本的に安心感がありました。ただ、道中のなにげない場所が滑りやすかったり、踏み外しそうになったり。核心部以外のところに気を使いました。これが西岳なんですね。
結局、青空には恵まれませんでしたが、無事生還できたのが今回の最大の成果。また一つ勉強になりました。
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コメント
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yama-ariさん、こんばんは
実は私が西岳に行った時に、yama-ariさんがそろそろ決行するのでは、
と駐車場で山梨県ナンバーを探してしまいました。
西岳は遭遇確率が高そうだったので残念でした。
2週間違いですが、一気に紅葉が進んでいますね。
事故現場はよく覚えています。
ここに限らず、全体的に足場を置くスペースが狭いので、
難所でなくても終始集中しなくてはと感じました。
濡れた岩場はとても嫌らしいので、気持ちはとても理解できます。
それにしても草を掴んで滑落を免れて良かったですね。
右側は切れ落ちていただけに、考えただけでぞっとしますが。
以前、八海山〜中ノ岳を縦走した時に、
難所を終えて、何でもない所で負傷した経験があります。
事故は意外と難所でなく、意外な所で起きるので、
お互いに気を付けて山を楽しみましょう。
hirokさん。こんばんは
コメントありがとうございます。
私も二週間前のhirokさんのレコを拝見して、惜しかったと思いました。
釜無山&鋸岳に車を出してくれる人がいなければ、間違いなく西岳に行っていたからです。大唐松をはじめ、難関の山でニアミス確率が高まりますね。今度は八幡山かな(笑)。
「事故は意外と難所でなく、意外な所で起きる」。名言ですね。その通りだと思います。私のこれまでの山の怪我もそうでした。なんていうことない場所でした。
木登り名人が素人に教えたのは、高い場所の木々の攻略法ではなく、だれでも登れる低いところだったという中国の逸話を思い出します。高いところは、だれでも注意する。油断している低いところこそ、細心の注意が必要だ。そういう教訓でしょう。山登りにも言えますね。
私の中のもっとも古い記憶。それは3歳のときに、暗闇の道を踏み外し、3m下の田んぼに落ちた時の出来事。なぜか、滑落後にそのことばかり思い出しました。落ちた瞬間がシンクロしたのか。小さい頃から変わっていないなと反省したのか。理由はよくわかりませんが(笑)。命あっての山登り。お互いに気を付けて山登りを楽しみましょう!!
yama-ariさん、お久しぶりです。
凄いですね。
西岳登頂したんですね。
自分も西岳は少し考えてましたが、整備状態が??と言う事、全般的に難易度が高いと言う事もあり、見合わせていました。
(とりあえず目標としてた表妙義、鋸岳、ジャンダルムをクリアし満足)
写真を見ても難易度高いのが分かります。
滑落については軽傷で良かったですね。
自分も草場で足を滑らし、手痛い捻挫。夏以降大した登山は出来てません。
草場は、木や濡れた岩場と同様、いきなり滑る要素の一つなので要注意です。
死ぬのは当然駄目ですが、怪我も、その後の登山人生に影響するのでお気を付けください(十分わかってると思いますが、やっちゃうとやっぱり辛い)
munaitaさん。おはようございます。
夏といえば、穂高の中崎尾根での負傷でしょうか? 相当長い期間ですね。
怪我の痛みもありますが、「山に行けない、いつ行けるようになるのか」という心の痛みもあるかと思います。お見舞い申し上げます。早く全快されることを祈っております。
よく一緒に山登りをしている私の山仲間も、長期の山休業です。彼は、長年の疲労による負傷のようですが。
西岳では、「事故は難所ではなく、普通のところで起きる」ということを、改めて思い知りました。気を付けて、山を楽しみたいと思います。
yama-ariさん、こんばんは
中崎尾根を引きずってます。
一応山には行けてるのですが、行きたい山に行けてない所にストレスを感じてます。
完治するにはもう少し時間掛かりそうで、そうすると冬に入り、尚更行きたい山には行けなくなるので、多少無理しても近々に遠征へ行く予定。
遠征行ければ一ヶ月くらい山行けなくても良いかな・・というぐらいの気持ちです。
最近、パートナーの方と行動してないと思ったら、そう言う事ですか。
本人も山に行けなくてストレスたまってるのではないでしょうか?
できれば完治してから登るのが理想ですね。
私みたく、完治前に動き出すとなかなか治り遅い?です。
(それが原因かは不明。医者には再捻挫だけはするな!と言われ、それは守ってる)
西岳はジャンや鋸岳よりリスク高そうなので、今後登るかも要検討です。
何かキッカケが出来ない限りチャレンジしないかも。。。
コメ、ありがとうございます。
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