ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 7446033
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
妙高・戸隠・雨飾

【達成】信州百名山 (快晴の戸隠、西岳にて100座完登)

2024年11月04日(月) [日帰り]
 - 拍手
sprout その他1人
GPS
09:31
距離
12.7km
登り
1,464m
下り
1,466m

コースタイム

日帰り
山行
7:06
休憩
2:21
合計
9:27
距離 12.7km 登り 1,464m 下り 1,466m
7:10
4
7:38
7:39
18
7:57
7:57
34
8:31
8:37
15
8:52
8:58
20
9:18
9:32
18
9:50
9:51
6
9:57
10:03
10
10:13
10:34
20
10:54
11:25
30
11:55
11:57
51
12:47
12:48
41
13:29
13:40
11
13:51
14:10
7
14:17
14:18
14
14:32
14:44
26
15:10
15:11
4
15:15
15:16
28
15:44
15:52
14
16:05
16:05
18
16:23
16:23
9
16:32
16:35
3
16:38
16:39
2
16:41
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2024年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
鏡池下の大駐車場

紅葉期は夜明け前から混雑する
この日、9~16時は林道の進行方向規制あり
コース状況/
危険箇所等
全体的に整備されているが、破線ルート。

ヘルメット着用。
鎖を強く掴むポイントが後半に至るまで連続するので、手にフィットした手袋がないと、掌や指を痛めるだろう。
集中力を保ちながら進んだ。

・序盤で三、四本の沢の渡渉あり。気をつけて石を飛び渡る。増水時は靴を脱ぐか、濡らすしかなさそう。
・鎖場多数。縦移動の登攀、横移動のトラバースなど。足の置き場はあるが、小さく狭いものしか無い場合もわずかにある。岩自体は硬くしっかりしているから大丈夫そう。グラついた石は見つからなかった。
・主稜線まで標高を上げても、湿っているところは湿っている。泥道もある。岩と土が混ざった坂や壁は、特に下りにおいてウェットで神経を使う。
・植生としては笹が多い。これを掴みロープ扱いして、滑りやすい湿った土の下り坂を凌いでいった。いずれにせよスピードが出し難い山域。
・戸隠山側の「蟻の塔渡り」は、過去に2回渡った経験はあるが、危険という記憶しかない。今回は当初の計画段階で迂回ルートの一択。しかし迂回トラバース用鎖を掴むまでの5m「剣の刃渡り」だけはどうしようもない。鎖なしのナイフリッジが微妙に下りぎみで怖く、這って渡った。
その他周辺情報 どんぐりハウスでガレットなど軽食あり
西岳を周回すると、どうしても下山時間には戸隠の各蕎麦屋は売り切れ閉店してる可能性が高い

戸隠神告げ温泉で日帰り入浴可能
長野入り。
特に理由はないが、なんとなく県の中心ポイントというイメージがある善光寺を一瞥しに立ち寄り。まだ夜明け前。
2024年11月04日 04:30撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
3
11/4 4:30
長野入り。
特に理由はないが、なんとなく県の中心ポイントというイメージがある善光寺を一瞥しに立ち寄り。まだ夜明け前。
鏡池大駐車場に到着し、相方が合流するのを待つ。その間、鏡池まで散歩してみる。短い秋ならではの絶景を目当てに、駐車場はほぼ満車。撮影ポイントはカメラマンたちで既に埋まっていた。今しかないからね。
2024年11月04日 06:13撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
1
11/4 6:13
鏡池大駐車場に到着し、相方が合流するのを待つ。その間、鏡池まで散歩してみる。短い秋ならではの絶景を目当てに、駐車場はほぼ満車。撮影ポイントはカメラマンたちで既に埋まっていた。今しかないからね。
いよいよ100座目にアタックする朝だ。いまや自分にとって馴染み深い、2冊の古書と記念撮影しておいた。
2024年11月04日 06:17撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 6:17
いよいよ100座目にアタックする朝だ。いまや自分にとって馴染み深い、2冊の古書と記念撮影しておいた。
朝日に染まる主稜線。風も弱く、鏡池に映す。

鋭角的な本院岳を見て緊張感が高まる。そこからキレットを経て左側に位置するのが、最高峰の西岳だ。ここから見上げても判らないが、実は本院岳よりも23m高い。
2024年11月04日 06:20撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 6:20
朝日に染まる主稜線。風も弱く、鏡池に映す。

鋭角的な本院岳を見て緊張感が高まる。そこからキレットを経て左側に位置するのが、最高峰の西岳だ。ここから見上げても判らないが、実は本院岳よりも23m高い。
視線を右にシフト。本院岳からいちど高度を下げて登り返すと、ひときわ高く尖って見える八方睨ピークだ。戸隠山ピークはそのすぐ右に位置。下山口は紅葉した樹々が残る目の前の尾根を経て、奥社へ。
以上、ルート視察終了。
2024年11月04日 06:23撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 6:23
視線を右にシフト。本院岳からいちど高度を下げて登り返すと、ひときわ高く尖って見える八方睨ピークだ。戸隠山ピークはそのすぐ右に位置。下山口は紅葉した樹々が残る目の前の尾根を経て、奥社へ。
以上、ルート視察終了。
迅さんと合流して、遊歩道をひと歩きすると登山口だ。
2024年11月04日 07:14撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 7:14
迅さんと合流して、遊歩道をひと歩きすると登山口だ。
色づく登山道に取り付く。同行してくれる迅さんは山仲間のなかで唯一の信州百名山ハンター同志。しかも、ここ西岳は既に登頂済みで、戸隠山の先の九頭龍山まで越えて周回したことのあるタフマンだ。心強い。
2024年11月04日 07:24撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 7:24
色づく登山道に取り付く。同行してくれる迅さんは山仲間のなかで唯一の信州百名山ハンター同志。しかも、ここ西岳は既に登頂済みで、戸隠山の先の九頭龍山まで越えて周回したことのあるタフマンだ。心強い。
沢が数本あるが橋はない。二日前に前線が日本を覆って雨が降り続いたが、増水までには至っていないようだ。滑らないように石を飛び渡る。
2024年11月04日 07:33撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 7:33
沢が数本あるが橋はない。二日前に前線が日本を覆って雨が降り続いたが、増水までには至っていないようだ。滑らないように石を飛び渡る。
ルートを見定めてジャンプを繰り返す。
2024年11月04日 07:39撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 7:39
ルートを見定めてジャンプを繰り返す。
石に片足着地からの、その足に力を入れて対岸まで大ジャンプ。
石に片足着地からの、その足に力を入れて対岸まで大ジャンプ。
しばらくは斜度はありながらも、標準的な登山道を登る。見上げれば青空に秋色。
2024年11月04日 07:57撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
1
11/4 7:57
しばらくは斜度はありながらも、標準的な登山道を登る。見上げれば青空に秋色。
落葉がかなり進んで山中は晩秋だが、まだ赤色が目を楽しませてくれる。
2024年11月04日 08:01撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 8:01
落葉がかなり進んで山中は晩秋だが、まだ赤色が目を楽しませてくれる。
黄葉を歩く。麓のカラマツはこれから一気に黄色味を増していくだろう。
2024年11月04日 08:20撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 8:20
黄葉を歩く。麓のカラマツはこれから一気に黄色味を増していくだろう。
だいぶ標高をかせいで望岳台に到着。
2024年11月04日 08:31撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 8:31
だいぶ標高をかせいで望岳台に到着。
望岳台から見上げる主稜線。P1尾根の標高差はなかなかの修行だ。
2024年11月04日 08:32撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 8:32
望岳台から見上げる主稜線。P1尾根の標高差はなかなかの修行だ。
ここでヘルメットを整えるなど、装備を岩山モードへ。
2024年11月04日 08:32撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 8:32
ここでヘルメットを整えるなど、装備を岩山モードへ。
紅葉もこの辺まで。そよ風が抜けていくのを感じ始めた。
2024年11月04日 08:41撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 8:41
紅葉もこの辺まで。そよ風が抜けていくのを感じ始めた。
急坂に鎖が備えられ始める。いよいよP1尾根は核心部へと。
2024年11月04日 08:55撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 8:55
急坂に鎖が備えられ始める。いよいよP1尾根は核心部へと。
岩は完全にドライになっていて良かった。土付き箇所がまだまだウェットだが、今日のコンディションはけっして悪い方ではないだろう。
2024年11月04日 08:56撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 8:56
岩は完全にドライになっていて良かった。土付き箇所がまだまだウェットだが、今日のコンディションはけっして悪い方ではないだろう。
うおー、戸隠連峰カッコいいし、こんな快晴の日にラストチャレンジに臨めるなんて思ってなかった!
2024年11月04日 08:57撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 8:57
うおー、戸隠連峰カッコいいし、こんな快晴の日にラストチャレンジに臨めるなんて思ってなかった!
Kuma no asobiba.
2024年11月04日 09:17撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 9:17
Kuma no asobiba.
熊の遊び場より
2024年11月04日 09:17撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 9:17
熊の遊び場より
鎖場が増える。足がかりがけっこうあるし、何より岩がしっかりと硬い。鎖もがっちり。慌てずゆっくり爪先を掛けて、こなしてゆく。これならいけそうだ。
2024年11月04日 09:18撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 9:18
鎖場が増える。足がかりがけっこうあるし、何より岩がしっかりと硬い。鎖もがっちり。慌てずゆっくり爪先を掛けて、こなしてゆく。これならいけそうだ。
横移動の方が不安定さがあるかと。ガレとザレのあいだぐらいの路面を、鎖を保険にしてトラバース。
2024年11月04日 09:20撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 9:20
横移動の方が不安定さがあるかと。ガレとザレのあいだぐらいの路面を、鎖を保険にしてトラバース。
すでに大展望ゾーンまで標高が上がった。飯縄山の山塊が目前に。
2024年11月04日 09:22撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 9:22
すでに大展望ゾーンまで標高が上がった。飯縄山の山塊が目前に。
無念ノ峰へむかう。
2024年11月04日 09:24撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 9:24
無念ノ峰へむかう。
長いダイレクトな鎖場。ふだん手や腕を鍛えてないからキツい。
2024年11月04日 09:27撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 9:27
長いダイレクトな鎖場。ふだん手や腕を鍛えてないからキツい。
ここはもう、時には鎖をよじ登るようにしてクリア。
2024年11月04日 09:28撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 9:28
ここはもう、時には鎖をよじ登るようにしてクリア。
私もがんばる
だいぶ近づいてきて、目的地へのルートが目でラフスケッチできるようになってきたかも。
2024年11月04日 09:35撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 9:35
だいぶ近づいてきて、目的地へのルートが目でラフスケッチできるようになってきたかも。
すこし泥っぽい鎖場もあるぞ。
2024年11月04日 09:44撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 9:44
すこし泥っぽい鎖場もあるぞ。
無念ノ峰。P1尾根もあと残り少し。
2024年11月04日 09:50撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 9:50
無念ノ峰。P1尾根もあと残り少し。
トレイルは左に巻くように伸びる。
2024年11月04日 09:51撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 9:51
トレイルは左に巻くように伸びる。
岩ばかりというわけではなくて、良かった。
2024年11月04日 09:51撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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岩ばかりというわけではなくて、良かった。
と思っていたら、悪名高くて渡りにくいポイントが出現。鎖で横にトラバースした後、オーバーハングぎみな梯子に乗り移る作業。
2024年11月04日 09:51撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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と思っていたら、悪名高くて渡りにくいポイントが出現。鎖で横にトラバースした後、オーバーハングぎみな梯子に乗り移る作業。
鎖を伝い、梯子に足を乗せていき…
2024年11月04日 09:51撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 9:51
鎖を伝い、梯子に足を乗せていき…
…無事、梯子に掴まって下降する迅さん。
遠景の山脈ともあいまって、アルペンムードあり。
2024年11月04日 09:51撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 9:51
…無事、梯子に掴まって下降する迅さん。
遠景の山脈ともあいまって、アルペンムードあり。
ミニ蟻の塔渡りを経て、P1へと登り上げる。
2024年11月04日 09:58撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 9:58
ミニ蟻の塔渡りを経て、P1へと登り上げる。
高度感が激しくなってきた。険しい岩肌。
2024年11月04日 09:59撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 9:59
高度感が激しくなってきた。険しい岩肌。
深い谷
2024年11月04日 09:59撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 9:59
深い谷
足元には岩稜
2024年11月04日 10:00撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 10:00
足元には岩稜
北アルプス北部の山々。白っぽいのは白馬三山。今年はいまだに雪が付いていない。
2024年11月04日 10:14撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 10:14
北アルプス北部の山々。白っぽいのは白馬三山。今年はいまだに雪が付いていない。
飯縄山の向こうに県内の山々。このフレームの中にどれほどの信州百が含まれていることか。最終回ゆえの感慨深さ。
2024年11月04日 10:26撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 10:26
飯縄山の向こうに県内の山々。このフレームの中にどれほどの信州百が含まれていることか。最終回ゆえの感慨深さ。
八ヶ岳だ。その左側に富士山までもが薄っすらと視認できた。最高のピーカン天気。
2024年11月04日 10:26撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 10:26
八ヶ岳だ。その左側に富士山までもが薄っすらと視認できた。最高のピーカン天気。
P1に登頂。
いよいよ標高は2000m台へ。
2024年11月04日 10:28撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 10:28
P1に登頂。
いよいよ標高は2000m台へ。
P1山頂より。展望雄大。秋の信州、広大な大地。
2024年11月04日 10:28撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 10:28
P1山頂より。展望雄大。秋の信州、広大な大地。
西岳、本院岳、そして向こうには高妻山や黒姫山が眺められるようになった。
2024年11月04日 10:30撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 10:30
西岳、本院岳、そして向こうには高妻山や黒姫山が眺められるようになった。
西岳まで道はしっかり歩ける。
2024年11月04日 10:43撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 10:43
西岳まで道はしっかり歩ける。
信州百名山、100座目。
戸隠西岳2053mに登頂した。
2024年11月04日 10:55撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 10:55
信州百名山、100座目。
戸隠西岳2053mに登頂した。
風はほとんど無い程度で、絶好の登山日和の日!
2024年11月04日 10:55撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 10:55
風はほとんど無い程度で、絶好の登山日和の日!
山頂より北方向には、高妻山と乙妻山が高く存在。
2024年11月04日 10:57撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 10:57
山頂より北方向には、高妻山と乙妻山が高く存在。
そしたら、なんと!
迅さんからのサプライズ贈り物!お祝いのシャンパンを戸隠連峰にまで運び上げてくれていた!?
感激してコルクをしゅぽんと抜く私。
2024年11月04日 20:08撮影
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11/4 20:08
そしたら、なんと!
迅さんからのサプライズ贈り物!お祝いのシャンパンを戸隠連峰にまで運び上げてくれていた!?
感激してコルクをしゅぽんと抜く私。
なんと!プラスチック製のシャンパングラスまで!?

信州百名山達成の乾杯!!
2024年11月04日 10:59撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 10:59
なんと!プラスチック製のシャンパングラスまで!?

信州百名山達成の乾杯!!
もちろんノンアルだけれど、葡萄の芳香と旨味が濃くてサイコーにおいしい。青空に光るシャンパンは、軽量化のためもあって瓶を空にするまで、ガンガンに祝杯おかわり!
2024年11月04日 11:00撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 11:00
もちろんノンアルだけれど、葡萄の芳香と旨味が濃くてサイコーにおいしい。青空に光るシャンパンは、軽量化のためもあって瓶を空にするまで、ガンガンに祝杯おかわり!
信州百名山、フィニッシュ
ヤマっ!のポーズで喜びを
(友情出演: 日本百名山ハンターだった頃に登った高妻山)
2024年11月04日 11:22撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 11:22
信州百名山、フィニッシュ
ヤマっ!のポーズで喜びを
(友情出演: 日本百名山ハンターだった頃に登った高妻山)
さて、そろそろ先へ進む。無事に帰るまでが信州百、いや登山。
2024年11月04日 11:24撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
2
11/4 11:24
さて、そろそろ先へ進む。無事に帰るまでが信州百、いや登山。
雨飾山
2024年11月04日 11:25撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 11:25
雨飾山
本院岳までは湿って滑りやすい土のアップダウンが続きそうだ。鎖場よりも転倒しやすいかも。
2024年11月04日 11:27撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 11:27
本院岳までは湿って滑りやすい土のアップダウンが続きそうだ。鎖場よりも転倒しやすいかも。
笹を掴んだりしながら、スピードを出さずに下降するしかない。
2024年11月04日 11:28撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 11:28
笹を掴んだりしながら、スピードを出さずに下降するしかない。
秋色の山肌、そのむこうは新潟の地と海。
2024年11月04日 11:32撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 11:32
秋色の山肌、そのむこうは新潟の地と海。
隆起する山、そして
2024年11月04日 11:36撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 11:36
隆起する山、そして
そして、深く切れ落ちた谷。戸隠の美しき峻厳さ。
2024年11月04日 11:36撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 11:36
そして、深く切れ落ちた谷。戸隠の美しき峻厳さ。
本院岳が近づいてはきたが、山頂直下はなかなかの急登。
2024年11月04日 11:38撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
1
11/4 11:38
本院岳が近づいてはきたが、山頂直下はなかなかの急登。
西岳キレットより。P1尾根とダイレクト尾根にはさまれた秋の谷地形。
2024年11月04日 11:43撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 11:43
西岳キレットより。P1尾根とダイレクト尾根にはさまれた秋の谷地形。
こんなに陽光が照り付ける日になるとは、もう秋だからと日焼け止めをサボって反省。
2024年11月04日 11:43撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 11:43
こんなに陽光が照り付ける日になるとは、もう秋だからと日焼け止めをサボって反省。
いやしかし格好いいぞ、戸隠!
2024年11月04日 11:44撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 11:44
いやしかし格好いいぞ、戸隠!
ここまで歩いてきた道を振り返って。三大アルプスがすべて見渡せる秋晴れ。
2024年11月04日 11:50撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 11:50
ここまで歩いてきた道を振り返って。三大アルプスがすべて見渡せる秋晴れ。
白馬など後立山連峰をズーム
2024年11月04日 11:51撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 11:51
白馬など後立山連峰をズーム
白馬から日本海への縦走路、栂海新道を一望。
2024年11月04日 11:53撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 11:53
白馬から日本海への縦走路、栂海新道を一望。
本院岳に登り上げた。
2024年11月04日 11:55撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 11:55
本院岳に登り上げた。
本院岳より鏡池を見下ろす、正午頃。
早朝はあそこから、この頂を畏れをもって見上げていた。
2024年11月04日 11:55撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 11:55
本院岳より鏡池を見下ろす、正午頃。
早朝はあそこから、この頂を畏れをもって見上げていた。
さてさて激下りタイム。笹を適度に掴んでブレーキを効かせて。
2024年11月04日 11:59撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 11:59
さてさて激下りタイム。笹を適度に掴んでブレーキを効かせて。
高妻山が大きい。眼下には紅葉。
2024年11月04日 12:08撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 12:08
高妻山が大きい。眼下には紅葉。
足元にミクロな視線を注げば、きのこノコノコ。これもまた登山の愉しさ。
2024年11月04日 12:25撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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11/4 12:25
足元にミクロな視線を注げば、きのこノコノコ。これもまた登山の愉しさ。
最低コルからは、また登り返しファイトだ。
2024年11月04日 12:38撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 12:38
最低コルからは、また登り返しファイトだ。
ひたすら歩いて登って、来し道を振り返る。ギザギザとゴツゴツを一望だ。
2024年11月04日 13:18撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
11/4 13:18
ひたすら歩いて登って、来し道を振り返る。ギザギザとゴツゴツを一望だ。
八方睨へのラストスパート
2024年11月04日 13:18撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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八方睨へのラストスパート
八方睨ピークに登頂。ここには以前来たことがあるけど、その時はけっこう曇った日だったかな。
2024年11月04日 13:24撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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八方睨ピークに登頂。ここには以前来たことがあるけど、その時はけっこう曇った日だったかな。
妙高山が見えた
2024年11月04日 13:25撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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妙高山が見えた
いやあ、ここまでの道のり、時間がかかった。
2024年11月04日 13:25撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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いやあ、ここまでの道のり、時間がかかった。
黒姫山
2024年11月04日 13:52撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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黒姫山
そして戸隠山のピークへ。
ここに来るのは十年以上ぶり。せっかくだから寄り道であっても登頂しておいた。
2024年11月04日 13:57撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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そして戸隠山のピークへ。
ここに来るのは十年以上ぶり。せっかくだから寄り道であっても登頂しておいた。
戸隠山の山頂より、戸隠神社奥社の参道を鳥瞰す。
杉の深緑だけが、周囲から浮き立っている空間だ。
2024年11月04日 14:04撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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戸隠山の山頂より、戸隠神社奥社の参道を鳥瞰す。
杉の深緑だけが、周囲から浮き立っている空間だ。
八方睨に戻ってきた。
そして厄介な場所、蟻の塔渡りを見下ろす。
2024年11月04日 14:19撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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八方睨に戻ってきた。
そして厄介な場所、蟻の塔渡りを見下ろす。
鎖場を下降して、蟻の塔渡り北端に着地。迅さんが鎖を手放すところ。
迅さんはここに初めて来る。前回は、西岳・戸隠山・九頭龍山へのロング周回だったからだ。
2024年11月04日 14:22撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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鎖場を下降して、蟻の塔渡り北端に着地。迅さんが鎖を手放すところ。
迅さんはここに初めて来る。前回は、西岳・戸隠山・九頭龍山へのロング周回だったからだ。
私は昔、戸隠山ピストンでここは往復共に渡っているが。怖すぎたのか、細部の記憶が封印されてしまったようだ。
いずれにせよ今回の入山前から、迂回路の一択!と迅さんにも伝えてある。
2024年11月04日 14:23撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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私は昔、戸隠山ピストンでここは往復共に渡っているが。怖すぎたのか、細部の記憶が封印されてしまったようだ。
いずれにせよ今回の入山前から、迂回路の一択!と迅さんにも伝えてある。
蟻の塔渡り、全長。
まず、迂回トラバース用の鎖にたどり着くにも、5mの「剣の刃渡り」区間だけは、鎖なしのナイフリッジを自力で移動しなければならない。微妙に下り坂で、これだけでも十分に怖い。
2024年11月04日 14:27撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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蟻の塔渡り、全長。
まず、迂回トラバース用の鎖にたどり着くにも、5mの「剣の刃渡り」区間だけは、鎖なしのナイフリッジを自力で移動しなければならない。微妙に下り坂で、これだけでも十分に怖い。
蟻の塔渡りだけはヤバい、と感想を述べる迅さん。昔の私、よくこんな危険な橋を渡ったものだ。登山初心者だったからか?
へっぴり腰な記念写真を撮って、と求められたので撮影。左下岩壁にある鎖の末端を無事掴んだ。私もヤバいヤバいと這いつくばって続く。
2024年11月04日 14:27撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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蟻の塔渡りだけはヤバい、と感想を述べる迅さん。昔の私、よくこんな危険な橋を渡ったものだ。登山初心者だったからか?
へっぴり腰な記念写真を撮って、と求められたので撮影。左下岩壁にある鎖の末端を無事掴んだ。私もヤバいヤバいと這いつくばって続く。
トラバースラインの最低辺あたりを横切る私。
この後は、斜め上へ、そして縦に登る。いやだなあ。
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トラバースラインの最低辺あたりを横切る私。
この後は、斜め上へ、そして縦に登る。いやだなあ。
迂回路を通過。
崖面の鎖トラバースは足の置き場が小さいところもあり、そっちはそっちで怖かった。やはりこの好天では、視覚的・心理的に負けて、一時的にでも高所恐怖症みたいに力が抜けてしまう人が大部分ではないかと思う。あらためて概念図看板を見て、無理をすべきでないと個人的には思った。
2024年11月04日 14:35撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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迂回路を通過。
崖面の鎖トラバースは足の置き場が小さいところもあり、そっちはそっちで怖かった。やはりこの好天では、視覚的・心理的に負けて、一時的にでも高所恐怖症みたいに力が抜けてしまう人が大部分ではないかと思う。あらためて概念図看板を見て、無理をすべきでないと個人的には思った。
蟻が終わっても、時間のかかる鎖場下降が連続する。気の抜けない下山路だ。
2024年11月04日 14:38撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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蟻が終わっても、時間のかかる鎖場下降が連続する。気の抜けない下山路だ。
オッケーでーす!の合図が聞こえたら、後続が下降開始。
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オッケーでーす!の合図が聞こえたら、後続が下降開始。
戸隠、岩の殿堂。おそるべし。
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戸隠、岩の殿堂。おそるべし。
鎖、また鎖
神経をつかう
2024年11月04日 14:54撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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鎖、また鎖
神経をつかう
やっと危険ゾーンが終了したところで、西窟と呼ばれる岩屋だ。戸隠修験の祠が奉納されている。私は久しぶり。迅さんは初めて来る場所で、歴史的な史跡を戸隠連峰上でたくさん見るのが新鮮だったみたい。そういえば西岳の前後は皆無だったな。
2024年11月04日 15:02撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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やっと危険ゾーンが終了したところで、西窟と呼ばれる岩屋だ。戸隠修験の祠が奉納されている。私は久しぶり。迅さんは初めて来る場所で、歴史的な史跡を戸隠連峰上でたくさん見るのが新鮮だったみたい。そういえば西岳の前後は皆無だったな。
続いて百間長屋。石祠あり。石仏あり。
2024年11月04日 15:11撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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続いて百間長屋。石祠あり。石仏あり。
戸隠山から奥社まではかなりの標高差を落とすが、ようやく紅葉健在な高さまで下降した。
2024年11月04日 15:11撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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戸隠山から奥社まではかなりの標高差を落とすが、ようやく紅葉健在な高さまで下降した。
五十間長屋もオーバーハングした岩壁の下にある。
2024年11月04日 15:14撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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五十間長屋もオーバーハングした岩壁の下にある。
屋根と土台だけが残る石祠あり。
2024年11月04日 15:14撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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屋根と土台だけが残る石祠あり。
積もった落葉や湿った泥土などでズルズルした急坂に気をつけながら、ついに登山道抜けた!
2024年11月04日 15:42撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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積もった落葉や湿った泥土などでズルズルした急坂に気をつけながら、ついに登山道抜けた!
参拝客で賑わう戸隠神社奥社に着地。観光客視点ではこここそが、登り坂に息を切らせた先の山頂となる。バス停からの距離も遠いんだよな。
2024年11月04日 15:48撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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参拝客で賑わう戸隠神社奥社に着地。観光客視点ではこここそが、登り坂に息を切らせた先の山頂となる。バス停からの距離も遠いんだよな。
杉並木のスピリチュアルスポットを歩く。この空間、これからもっと外国人にも発見されていって、賑わっていく時代が来るような気がする。
2024年11月04日 15:59撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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杉並木のスピリチュアルスポットを歩く。この空間、これからもっと外国人にも発見されていって、賑わっていく時代が来るような気がする。
随神門より自然遊歩道へと分岐。
今回歩いた迅さんとは、昨年もあまとみトレイル上でこの山門を通過したっけな。
2024年11月04日 16:05撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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随神門より自然遊歩道へと分岐。
今回歩いた迅さんとは、昨年もあまとみトレイル上でこの山門を通過したっけな。
そして、無事ゴール。夕刻の鏡池だ。この時間にも次から次へと車を乗りつけ、人が集まって来ていた。終日、風の影響もなく水鏡が美しい日だっただろうと思う。あと数日で、今度はカラマツ黄葉のピークを迎えるだろうか。
私にとっても、信州百クリアの記憶と結びつく、素敵な景勝地となった。
2024年11月04日 16:34撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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そして、無事ゴール。夕刻の鏡池だ。この時間にも次から次へと車を乗りつけ、人が集まって来ていた。終日、風の影響もなく水鏡が美しい日だっただろうと思う。あと数日で、今度はカラマツ黄葉のピークを迎えるだろうか。
私にとっても、信州百クリアの記憶と結びつく、素敵な景勝地となった。
ガレットなどスイーツが充実のどんぐりハウスは、閉店の準備をしていた。またここに来たいし、その際は是非食べよう。
2024年11月04日 16:38撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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ガレットなどスイーツが充実のどんぐりハウスは、閉店の準備をしていた。またここに来たいし、その際は是非食べよう。
ここは場所を移動して、長野駅。

成功を祝して、ノンアルビールで乾杯!!
2024年11月04日 18:35撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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ここは場所を移動して、長野駅。

成功を祝して、ノンアルビールで乾杯!!
長野県民に庶民的に愛される蕎麦店「草笛」にて。
長野県といえば蕎麦。気を衒うことなく、王道で締める。それも県のターミナル地点で。
山の幸である野菜天も、うまし。
2024年11月04日 18:52撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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長野県民に庶民的に愛される蕎麦店「草笛」にて。
長野県といえば蕎麦。気を衒うことなく、王道で締める。それも県のターミナル地点で。
山の幸である野菜天も、うまし。
長野駅で迅さんとは解散。
感謝しきれないほどの感謝と、信州百の残り十数座の完遂にエールを!
2024年11月04日 19:39撮影 by  iPhone 12 Pro, Apple
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長野駅で迅さんとは解散。
感謝しきれないほどの感謝と、信州百の残り十数座の完遂にエールを!
百名山アプリを赤く染め上げた。

これにて信州百名山、達成。
2024年11月04日 18:46撮影
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百名山アプリを赤く染め上げた。

これにて信州百名山、達成。
撮影機器:

装備

備考 ヘルメット着用

感想

信州百名山、ついに達成となった。

思い返してみよう。
なぜ、信州百を目指すようになっていったか。
(長いので、読みたい人だけ読んでくださいね)

2020年夏、日本百名山を先に完登。
その後、メジャーからマイナーへ、ポップからアンダーグラウンドへと、まるで音楽の志向が急変するかのように登山趣向も転回。
ハンモック泊というニッチな技法を体得していきながら、栃木県・日光の中近世に埋もれた修験道の古道を辿る、懐古趣味に傾倒する。
必ずしも山頂を目指さず、ルート外に隠された史跡を巡礼し、ときには藪にもがくバリエーションハイキングだ。
これには「コロナ禍」と名付けられた社会的パニックによって、登山文化シーンまでもが影響を受けてしまっていた当時の現状への、静かな疑義表明の意味もちょっとあったりした。
薄暗い、影の世界のごとき登山だったが、とりあえずの完遂という結果を得た。
それに実は、日光の地は、子ども時代に初めて「大自然」を感じた馴染みある山域だったりもしたのだった。
さあカオスとなった自由から逃げだそう!
そんな積極的な懐古趣味の試みだった。

信州はどうか。
実は信州にも、バック・トゥ・ベーシックな懐古趣味の面がある。
登山趣味というかお出かけ趣味に目覚めた当初、首都圏の低山を嗜むことと平行して、私は信州の観光ドリップを数年間やっていた。
登山と信州旅が両輪、これが私のアウトドアの原初形態。
ようするに信州がずっと好きだし、思い入れは深かったわけだ。

古道探訪と平行して、信州への懐古趣味にもエンジンに火がつこうとしていた。
私のメジャーでポップな顔(?)、すなわちピークハントハイカー、百名山ハンターとしての志向は、まったく止まってなどいなかった。
日本百名山とその他の登頂歴を整理してみると、すでに信州百名山の方も50座を数えていることを知る。
残り50…ねえ…
これは客観的に考えれば、かなり大変なことなのは間違いないのだが。
だが、信州百ほどに興味をそそられ、また相対的に有利な条件から開始できる百名山は、他にはなかった。

そんなとき、山仲間の一人がとある長野県内の低山を登った投稿をSNSで目にした。
信州百を意識し始めていた私だけが、おそらくピンときた。
「そこ、信州百名山の山ですよね?」

その彼こそが、今回ラストの戸隠西岳に同行してくれた迅さんだ。
コロナパニックの波がちょっと引いたタイミングで、荒倉山(砂鉢山)へと紅葉ハイキングに一緒に行こうと話が盛り上がって。
それが信州百の51座目となった。
これを皮切りにして、もっと信州好きを深めていこうとする私のエンジンは、徐々に加速していくモードに入ったと思い出す。
2021年秋。日本百名山を終えて、わずか一年後から既に次なる百名山ハンターの動きは始まっていたことになる。
メジャー趣味とマイナー趣味は、同時進行というか、行き来しながらどちらもやっていた。
(信州百の山は日本百とくらべて全然地味だよ、というツッコミは置いといて)

さて。
まあ信州百の残り半分は、実際大変だったが。
それらの経緯は全てヤマレコに記録があるはずだから、言及は割愛しよう。
いやはや疲れた。毎回、東京への帰路は渋滞運転だったし。

フィニッシュとなった戸隠西岳は、天候といい同行者といい、これ以外にあり得ない最高登山だったことは、百枚以上の写真すべてに文を書いた通りだ。
ここがラストになったことは、計算されたものではない。
ある程度は登頂順を考えることもしてきたが、やはりと言うべきか、なるようにしかならなかった結果がこれになる。
けれど期せずして秋の西岳ルートは、これぞ登山!これぞ信州!という要素が凝縮された山域となった。
狭く小さな面積に、これでもかという高密度で山の多様な美しさがコンパクトに詰め込まれている。
それと岩の破線コースゆえの、険しさ、たしかな登り応え。
さらには360度の大展望のなかに、これまで登頂してきた信州百名山の数々が顔を並べていた。
みごとな総まとめ。物語の大団円じゃないか、コレ…。

というわけだ。

このように恵まれた日、今年中に達成したかった目標は無事終わったのだが、実はまたすぐにでも長野県内に行かねばならない。
もう一つの今年の目標、信越トレイルの最終区間が残っているから。
苗場山、もうすぐ豪雪に埋まってしまうから。
それが信州というものだから。

こんな感じで、これからも信州にはお世話になっていくと思う。
これまでと同じってわけだな。
信州の山ラブ、麓の文化ラブだ。
ついでにご当地のクラフトビールもラブだぞ。
In a daze Brewingのタップルームで今度こそ呑んで帰りたい。

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コメント

信州百完登おめでとうございます💯
この日を陰ながら応援して待っていました。百座目にふさわしい戸隠西岳ですね、素晴らしい!
スプラウトさんの信州百に感化されて、僕も信州百を積極的に行くようになりました。まだまだ残っているので、追いかけます!!
2024/11/6 20:11
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コメントありがとうございます!
ラストがこの日この山になったこと、ほんとうに嬉しいことでした。
信州百はアクセスが遠く、オフロードの悪路があったり、豪雪で冬期閉鎖されたりと、決してハードルが低い山々ではないと思います。けれど他のふるさと百名山よりも展望に優れるなど、推せます。
是非がんばってみてください。ご健闘を祈ります。
2024/11/7 6:33
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 sproutさん、こんばんは!

 最初まさか蟻の塔渡を降る時計回りとは思ってなくてびっくり、手に汗握りながら絶景の写真を拝見させていただきました! そして信州百名山達成おめでとうございます。いや、語彙力不足の露呈でしかないのですが💦、百の頂きに百の思い出はsproutさんだけのもの、羨ましさ半分?、恐さ半分?? いや、やはり裏山しいです\(^_^)/ いつか戸隠にも行けるといいなぁ〜

 コロナ禍の混乱で、こちらは旧街道歩き・(あまり険しくない)古道歩きを始めました。当時のウイルスの感染特性を無視した「STAY HOME」一辺倒、その看板を今でもたまに山頂で見かけて「なんだかなぁ」と思っています。反対に昨今は流行ピークを迎えているのに感染対策しない方を見掛けることが多く、科学的な行動を貫く難しさも感じています。

 信越トレイルの終点、苗場山へ。どうぞお気を付けて行ってらしてください!!
2024/11/6 20:37
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としみずさん、おはようございます!

 蟻はやはり恐ろしくて、腰が抜けてしまいました。現在の私のほうが昔の私よりも度胸がなくなっているのは、成長なのか退化なのか…

 感染状況については、医療臨床現場の方々をはじめとして、各現場の人々が時と場合に応じたケア(配慮)がなしていき、細々な舵取りをしていければベストだとは思うのですが。人口や群れに訴えるしかないのか、難しいところなのでしょうね。
2024/11/7 8:12
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sproutさん
信州百、達成おめでとうございます❣️

ラストが名峰西岳✨
お天気にも、同行者さんにも恵まれて
素晴らしい山行でしたね✨

私は日が長い時期にやっとこ登りました。sproutさんたちは 7時スタートでサクッと登られてしまうのはすごいです。

これからのチャレンジ(?)も
楽しみに拝見させて頂きます✨
おつかれさまでした❣️
2024/11/8 9:55
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shibashiさん
高所や岩場好きで百高山をめざしていらっしゃったり、タフなロングルートをいくつも切り抜けておられる山行記録、拝見しました😳

コメント、ありがとうございます。
この日の西岳が結果としてフィニッシュとなったことは、天の采配があったような感じすらしています。
最高の登頂となりました。

来年から何かチャレンジ要素のある登山趣味をやれるかは、今のところ見通しがたっていませんが、楽しく自分らしく続けていければと思っています👍
2024/11/8 20:46
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プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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