塩沢登山口から安達太良山周回
- GPS
- 07:45
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,173m
- 下り
- 1,158m
コースタイム
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 7:28
天候 | 霧後雨 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雨後のせいか、水たまりや泥濘の箇所が多く滑り易かった。塩沢コースは、登山口ルートは明瞭。登山口付近は樹木が濃く鬱蒼としている。くろがね小屋から登山口までは、渡渉箇所多く、切れ落ちた狭い登山道を歩く所が多い。渡渉箇所には丸太の橋がかかっているものの、雨中や湿っている時は滑り易いため要注意。 |
写真
感想
台風が接近する中、天気はもつだろうと楽観的に考えて、紅葉の安達太良山を塩沢温泉から周回するコースで歩いてきた。結果、終日霧で展望は全くなく、しかも午後には弱い雨が降り出す生憎の天気だったが、目当ての紅葉はきれいだった。
塩沢登山口の駐車場には5:53に到着。先客ゼロ。途中の高速道路からは安達太良山がすっぽり雲に隠れていて、今日はハズレの日を予感させたが、取りあえず準備をして6:08に行動開始。スキー場に沿ってしばらく歩くと分岐が現れる。どちらを行っても良かったが、最初に渡渉のある僧悟台を目指す。昨日はこの地域も雨があったはずだが、湯川の渡渉は特に問題なかった。ただ、丸太が濡れていて滑り易く慎重に通過した。渡渉が終わるとあとは単調な登りが続く。樹木が濃くて鬱蒼としており、日の出から時間が経ち明るくなっているはずなのにかなり暗い。その上天気も霧なので気持ちが乗らず帰りたい気分。地図を見ると見晴台などの地名が見えるが、今日のガスではそれも叶わず、とにかく前を見て歩くのみ。展望も全くない。展望ゼロ。僧悟台付近まで上がると目当ての紅葉もきれいに色付いて見えたが、空は乳白色で色が映えない。曇り程度と予想して出発してきたが、思った以上に天気は悪かったとしか言えない。登山道上の色付いた木々を眺めつつ先に進み、9:05頃に笹平の分岐に到着。出発して3時間近く経過していたが、ここまで人の姿なし。天気は相変わらずガスが濃くて視界が悪い。当初の予定は、ここから箕輪山を往復だったが、この天気では展望も全くないし、ただの無駄なアルバイトにしかならないので却下。そのまま南に向いて鉄山方面を目指す。稜線に上がったと思うのだが、視界が全くなくてどこをどう歩いているのかさっぱり分からない。唯一の救いは、ガスが濃いものの雨は降っていないことだった。9:29に鉄山避難小屋に到着。陵線に出てから冷たい風に吹かれたので、中に入って大休止。休憩後外に出るも寒くて仕方なく、途中、稜線の風下側で風の避けられるところを探してグローブを防寒用に切り替え、防寒着をレインジャケットの下に着足す。レインジャケットは、僧悟台を過ぎたあたりからずっと着ていた。気温が低いのと、木々が湿っていて、着ていないと上半身がびっしょり濡れるためだ。衣類の調節をして更に南に向かうと、徐々に登山者とすれ違うようになる。避難小屋までは貸し切りだったが、さすがに秋の紅葉シーズンで百名山の安達太良山のため、平日でも人の入りは多い。真っ白な稜線を歩き、馬の背牛の背を過ぎると、目指す安達太良山に10:35到着。凄い人の数。山頂の標識の前には大ガスなれど行列ができていて順番待ちの状態。我々も折角なのでその列に加わる。多くの人は、あだたら高原スキー場から上がってきたのだろう。山頂とは言っても何も見えないので、写真数枚で離れる。ここまでほぼ無人のトレイルを歩いてきた我々にとってはちょっと驚く光景だったが、人気の山の人気の季節なので仕方ない。この後は道に迷わぬようくろがね小屋を目指す。このコースも人が多くてすれ違いを繰り返しながら下る。紅葉はこのあたりも色づきは良いのだが、如何せん天気が悪すぎる。好天の日に是非見てみたいので、同じ時期に再訪必至となるだろう。真っ白な登山道を下り11:33にくろがね小屋に到着。外で休憩中の登山者多数。我々も座って食料を減らす。
休憩後に良く整備されたコースを歩き、塩沢登山口へのルートに入ると、途端に人の姿が減る。ちょっと心細くなるくらいだった。30/30の看板が見え、登山口に1/30があったのを覚えていたので、良い目安になった。このルートに入ってすぐに渡渉箇所があり、そこの丸太の橋が流されていた。狭い沢の渡渉で、岩もあったので特に問題なく渡れたが、水かさの多いときは困るかもしれない。その後も渡渉箇所は何度もあり、都度水で濡れて丸太の橋をおっかなびっくりで渡る。この橋がないと渡渉に苦労するところが多そうでありがたい。渡渉を繰り返し距離を伸ばす。登山者は少ないが、登りのパーティとすれ違うこともある。途中の八幡滝はかなり立派で、しばし止まって写真撮影などした。水量が多いためか、滝が滝らしく見えた。今日は稜線や山頂からは一切展望がなかったので、この滝すら見えなかったら、終日ただ霧の中を歩いたトレーニングにしかならなかっただろう。屏風岩にも寄るが、岩が濡れていて滑り易かった。この先の登山地図を見ると途中に危険マークが付いていて、どんなところかと思ったが、狭い登山道が切れ落ちていて、しかも雨や濡れ落ち葉で滑り易く、また、鎖場なども連続するところもあった。確かに危険ではあったが、慎重に通過すればいずれも問題にはならなかった。沢沿いのコースを離れると徐々にゴールが近付く。x/30の残りが減るのが見えるので、とても分かり易い。馬返しの分岐を過ぎる頃には森の中に雨音がするようになり、我々の体やザックの上にも樹上から水滴がポタポタ落ちるようになる。1/30を過ぎてスキー場に出ると、案の定細い雨が降っていた。もうまもなくでクルマに戻るので、レインはジャケットのみで歩き通したが、長時間歩くならパンツも履くような天気に変わっていた、今日は天気が終日持たない日で、自分の予想より早く降り始めてしまった。クルマには13:42到着。出発時には自分以外のクルマはなかったが、この時間はかなり増えていた。登りですれ違った人達のものだろう。
秋の安達太良山は初訪問だったが、紅葉がきれいなので、是非天気の良いときの平日を狙って再訪したい。その際は、混雑の激しいコースではなく、今回の塩沢登山口からにすると思う。このルートは、登山口付近が暗くて気が滅入るが、途中の沢の様子や滝が素晴らしく、何より人が少ないので自分のペースで歩けるのが良かった。このコースを知ることができただけでも、今回の山行は無駄ではなかったと言える。
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