白山岩間の点名・大壁(△1478.4m)(石を発見できず)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,269m
- 下り
- 1,260m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
岩間道はしっかりしていますが、岩間道から逸れると登山道はありません。 コース図は手書きです。 |
写真
感想
今回もM氏と白山の岩間の噴泉塔群の南東にある△1478.4m(点名・大壁[旧尾口村])を狙うことにする.遠回りだが,白山岩間道を登り,三角点へ向かう尾根を往復する予定.白山市にはここの他に,旧河内村にも点名・大壁という三等三角点があるが,そちらは2009年11月12日に確認済みである.
新岩間温泉の山崎旅館は今年から営業が再開されている.その前の公共トイレのある駐車箇所に駐車.単独行?と思われる車が後から1台来た他は車なし.岩間温泉元湯(岩間ヒュッテ)までの林道は,2008年10月08日に岩間道を歩いた時はMTBを利用したが,M氏にあわせて歩きで往復する予定.2008年は上部の紅葉がすばらしかった.今日は薬師山の手前までだが紅葉はどうだろうか.
05:25【標高790m 新岩間温泉駐車場(岩間ゲート)発】
まだ暗いがヘッドライトもほとんどいらないくらい.アプローチは林道歩きと登山道なので,もっと早くに出発でもよかったか.林道の奥に川からせり上がる目的のコブが見える.下から登れると距離も標高差も少なくてよいのだが,地形図では予定している南西の尾根以外はどの方向も等高線が密だ.歩いていくと途中で工事の箇所があり,人が近づくとセンサーで自動的に「頭上に注意してください」とアナウンスされる仕組みになっているようだが,突然に大きな音でそれが流れるので心臓に良くない.
06:14【標高1000m 岩間ヒュッテ】
ここには露天風呂があり湯気が出ている.源泉の流れている樋もあり,温泉卵を作るためのカゴが設置されていた.登山道へは立派な標識ができていた.噴泉塔への道をわけ,登り出す.所々に立派なぶなのある登山道.M氏はキノコにも興味があり,観察しながらのんびり登っていく.振り返ると冬瓜山と笈ヶ岳が見える.
針葉樹が目立ってくると,とりあえずの目標地点は近い.冬瓜山よりもすでに高く,笈ヶ岳に加え,大笠山も見える.標高1690mで登山道が右に下っていくところで休憩とする.薬師山北面の紅葉はまずまずきれいだがまだ少し早めか.2008年10月8日のときの方が色づきがよかったように思う.
08:14〜08:28【標高1690m 標高点1701m北の岩間道】
登山道を離れて標高点1701へのアプローチは,登山道の屈曲点から南下することにした.いきなり深い笹薮である.東へ下ると地形図にはない溝状の箇所が出た.左(北)は沢となって下っていくよう.右(南)にわずかに歩を進めると,そこにはそこそこの大きさの細長い池が静かに佇んでいた.どれほどの人の目についたことがあるのだろうか.鏡のような水面に映る紅葉が美しい.薬師山の北東面にあるので薬師池と勝手に名前をつけたが...
東へ進むとまたしても溝状の箇所.三角点への尾根の下降はやや複雑だが,時々見下ろせる箇所があり,1630〜1640mの等高線の南への突出を確認したり,三角点への尾根の中間の標高1570mピークやその奥の三角点ピークを確認したりできる.北縦走路もよく見えるが,予報に反して標高2000mより上にはガスがかかっており,間名古の頭も頭が隠れている.
大きな針葉樹,ぶな,ダケカンバなどをつなぎながら深い藪を下っていく.笹地獄からは開放されるが,手前の標高1570mコブあたりから寝た枝に悩まされる.コブの上も濃い藪だ.いったん下って,奥の標高1570mコブはやや左から巻くように進む.が,寝た枝のトラバースも厳しい.樹間からガレを伴う三角点ピークが見えてくると,そちらへ下っていく.まっすぐ下るのは枝をかき分けるだけなのでまだ楽だ.
樹間から垣間見える三角点ピークが徐々に大きくなりながら低くなっていき,さらには上に見るようになると鞍部にでる.このあたりは左手斜面に立派なぶなも多い.ガレをのぞくと中ノ川まで一気に落ち込む高度感がすごい.鞍部からの登り返しもキツい.この尾根は下草のうすいふかふかのぶな林,あるいはガレのそばに草着きの箇所があって藪から開放されるのでは,と淡い期待を抱いていたが,夢であったようだ.
心持ち左から登っていく.山頂の手前に大きな岩があった.山頂の手前左側にぶなが数本密集するところがあり,そこからは意外に台地状で広めの山頂のようだ.
12:07〜13:42【標高1478.4m 点名・大壁ピーク】
ぶなの密集箇所からとりあえず高みへ進む.石の確認にかかるが,すぐに見つかると思った三等三角点の点名・大壁[旧尾口村]の石が見つからない.ガレ側の高みの地点,道のようになった筋やその反対側の高まり,さらには北西側の少し下った箇所,など2人で探しまわるがわからない.地面には苔むした石も多数転がって(埋まって)おり,これらとの区別もやっかいだ.
かなり探したが残念ながら,見つからずであった.GPSがあれば探す範囲も絞れるが,ないので仕方がない.もしかしたら探した所に気がつかないだけであったのかもしれない.ここまでの道中はもちろん,山頂にも人の着た気配(赤布やテープなど)が全くなかったので,どれほどの人が石を確認しているのだろうか.
時間も時間なだけに,後ろ髪を引かれる思いだが山頂を発つこととする.非常に残念だ.石が見つからず重い気持ちでの帰路はつらい.帰路も決して楽ではないのだ.気づけば上部のガスはすっかりきれており,山頂のガレのへりからは北縦走路をはじめ薬師山までキレイに見渡せた.
鞍部まで下り,北東側標高1570mコブへと登り返す.このコブまでは決して濃い藪ではなくまだ楽だ.南西側標高1570mコブはキツい.さらに高みへと登っていく.暗くなる前に登山道に復帰したい.かなりバテているが登るしかない.標高点1701mが迫って来た.池につながる溝の1本東側の溝をたどると予想どおり池に出た.池を反時計回りに少しばかりまわると,往路でたどった溝に出た.そこから笹薮をひと登りで標高点1701mコブ.
ここから往路のように北進してもよいが,往路で登山道と標高点1701mコブの間に湿原があることを確認しており,西に進んで湿原を経て登山道に復帰することとした.湿原には浅い池もあったのでまわりこみ,最後の笹をかきわけるとひょこっと登山道に.
17:03【標高1690m 標高点1701m西の岩間道】
何とか明るいうちに戻って来られて安心したためか,水分とエネルギーを一気に補給した.ここから登山道を一気に下る.ほどなく暗くなってきたのでヘッドライトをオン.秋の日はつるべ落とし,の言葉どおりあっという間に真っ暗になり,ヘッドライトを頼りに下る.いつもよりかなり早いペースで下ったので,かなりバテてしまった.沢音が聞こえてくるともう少し.
17:59〜18:18【標高1000m 岩間ヒュッテ】
真っ暗だが露天風呂に入る.管理している方がいるとのことで,湯温はバッチリ.とっても気持ちのよいひと時.天国です〜.
前回はMTBで帰路は楽チンだったが,林道歩きが待っている.ヒュッテには管理している方だろうか,2人程談笑していました.行きにビックリさせられたアナウンスにはじゅうぶんに注意をしていたが,やはりビックリさせられた.風呂で休みモードになったカラダにはつらい林道歩きだったが,ゲートが見えて来てようやく終了.
18:56【標高790m 新岩間温泉駐車場(岩間ゲート)発】
道があるというのは本当に心強い.ヘッドライトで歩けるのだから.駐車場には車が数台.山崎旅館にもこうこうと明かりがともり,車も数台止まっていた.それにしても登山道から三角点コブの往復に予想以上に時間を費やしてしまったのもあるが,石も見つからず返す返す残念であった.
注意:今回のコースは岩間道から離れると登山道がありません.距離が長いうえ,密藪もあり,道迷いの危険がとても高いです.本報告はこのルートを推奨するコースガイドではありません.
(2020年10月14日にアップロードしました。当時公開していたホームページ(閉鎖)からの抜粋です。)
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