霊仙山〜権現山〜ホッケ山〜蓬莱山〜打見山〜比良岳〜烏谷山〜堂満岳
- GPS
- 08:49
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 1,728m
- 下り
- 1,721m
コースタイム
- 山行
- 7:24
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 8:50
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - JR湖西線の比良駅にて乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■和邇駅〜栗原バス停〜霊仙山〜権現山 和邇駅から霊仙山の登山口までは長い舗装路歩きです。 栗原バス停まではバス便があり、そちらを利用するのが一般的でしょうか。 霊仙山の登山口から山頂まではそれなりにしんどい道程だけど、特に問題なし。 アップダウンのある道を辿って行き、林道に合流。 少し進むと林道終点となり、急斜面となっている区間があるけど、登りではあまり問題はないはずで、権現山山頂へ至ります。 ■権現山〜ホッケ山〜蓬莱山〜打見山〜木戸峠 人気の縦走路でもあり、道ははっきりとしています。 所々に注意すべき点があるかも知れないけど、特に問題なし。 ■木戸峠〜比良岳〜烏谷山〜南比良峠 木戸峠からは緩やかな縦走路を進み、写真61の辺りで一般のルートを離れ、比良岳の山頂から南に延びる尾根を辿って登頂しています。 比良岳の標識を過ぎると傾斜が増すので、足下に注意して下ります。 葛川越を経て、急坂を登り返すと、烏谷山山頂です。 標識に従って進行方向に注意して進み、少し先のピークを辿るルートと巻き道の分岐にて、今回は前者へ。 荒川峠の先にザレた下りがあり、すぐ横のバイパスの方が進みやすいはず。 下り終えると、程なくして南比良峠へ至ります。 ■南比良峠〜堂満岳〜比良駅 南比良峠を出てすぐに縦走路を離れ、堂満岳の南尾根を辿ります。 一般のルートではないので、状況を把握できる人以外は進まないのが無難でしょうか。 一般のルートに合流すると、すぐに堂満岳山頂へ至ります。 山頂直下の下りは急斜面なので、慎重に。 小さな落石を起こしてしまう可能性がありそうなので、その辺りも留意しておきたいですね。 傾斜が緩むと、尾根は倒木などでやや荒れており、所々で踏み跡がはっきりしなくなる事もあるようだけど、支尾根への迷い込みはあまりなさそうだし、今回は目立つ目印も見られ、進みやすくなっているとの印象。 尾根を離れると、問題のない道が続き、ノタノホリを経て、登山口へ。 比良駅までは舗装路歩きとなりますが、イン谷口へ向かい、そこからバス便を利用するのも可能かと。 |
写真
感想
この週末は両親との山行の予定でしたが、次週に延期。
それならばという事で、日曜日の山行でもあり、アクセスしやすい山域が良さそうで、紅葉の進行具合を確認すべく、比良山系へ。
どう歩くかと考えてみて、初めて比良を訪れた際に歩いたルートをもう一度辿ってみようと思い、今回はそれに沿ったルートで。
和邇駅をスタートし、舗装路歩きがしばらく続きます。
狂い咲きのタニウツギなどを見て、栗原バス停を通過。
植林の間に延びる林道をじわじわと登って行き、権現山の登山口に到着。
ここから入山ではなく、もう少し歩いて行き、電波塔の近くの登山口へ。
準備をしていると単独行の方がやって来て、先に登って行かれます。
登り始めると、イワカガミの葉がそこかしこに見られ、初めて訪れた時の気分が蘇って来るし、また花期に歩いてみたくなります。
しかし、この時期は特に見所はなく、登山道はほぼ直登となっていて、しんどい。
ガスが出ていたり、陽が射す時間もあったりで、この後の天気がどのようになるのかが気にかかる。
傾斜が緩んでから少し進むと、霊仙山山頂に到着です。
先程の単独行の方が入れ替わるように出発して行かれ、何だか追い出してしまったような気がする?
ふと見ると雲海が出ているようなので、すぐ近くに見晴らしの利く所があり、そちらへ。
広範囲に渡って雲海となっているようだけど、ここからは部分的にしか見えないので、権現山山頂からの展望に期待を繋げておきます。
アップダウンのある道を辿り、写真7の登山口からのルートと合流。
林道などを歩いて行き、その先は傾斜が増して来る。
コウヤボウキの花などを見ながら、順調に標高を上げて行きます。
前方の樹木が途絶えると、山頂はもうすぐ。
振り返ってみると、見渡す限りの平地に雲海が広がっているかのようで、期待以上の光景となっていて、心が動かされる。
何度も振り返りつつ最後の急斜面を登り、権現山山頂に到着です。
すでに先着の方もおられる。
展望を満喫しつつ、撮影を。
ふと斜面を見てみると、ピンクの花のようなのがあり、何と、イワカガミの花が咲いています!
例の件の影響で、今年はイワカガミの花を見られなかったので、来年こそはと思っていたのだけど、思わぬ形で見る事ができ、驚愕です。
頑張って歩いているのを山の神が見てくれていて、ここに導いてくれたのかな?
雲海が広がる光景とイワカガミの花で心が満たされ、幸せな時間となりました。
まずはホッケ山へ向け、人気の南比良の縦走路へ。
他にも咲いているイワカガミがないかと足元を見たり、木々の色付きがどうかと確かめたり、雲海を眺めたり、ゆったり歩きではあるけど、何だかんだで気分的には慌ただしいような感じで魅惑的な山容のルートを辿って行きます。
ホッケ山への登りとなる辺りで最初のリンドウを見つけたものの、花は閉じられている。
少し緩みかけている花しかないまま、ホッケ山山頂に到着です。
先着者さんがおられ、強風に晒されながらも、お話しを。
乗用車で来られ、平バス停から蓬莱山までピストンとの事。
引き続き花を探したり、展望を楽しみながら歩き、小女郎峠に到着。
この辺りから人が多くなり始める。
小女郎ヶ池にも寄り、初めての時とは違い、池を周回するのは止めておくけど、パンを食べつつの休憩とし、まったりと過ごす。
小女郎峠に戻り、先へと進んで行くと、センブリの花を発見。
見たいと思いながらも見られぬままだったので、心の中でガッツポーズ?
思っていたよりも小さく、可憐な姿が何とも愛おしさを募らせる。
その後も探しながら歩いたけど、ほとんど見つけられず。
ロープウェイでやって来られたっぽい団体さんなどとすれ違いつつ進み、蓬莱山山頂に到着です。
観光客が相変わらず多く、何だか肩身が狭いのだけど、もう慣れた?
実は、8月に甥っ子兄弟を連れてびわ湖バレイにやって来ており、観光客気分も体験しているので、まあ、そういう場所でもあると思うのです。
定例の写真撮影などを済ませ、ゲレンデの端っこを通っての移動。
鞍部からは観光客がいっぱいの中の登り返し。
8月に訪れた際の諸々が思い出されます。
打見山山頂は人でいっぱいで、完全に観光地です。
山名碑が復活しており、人が少ない時にうまく撮影できればという感じ。
武奈ヶ岳などを視界に収めつつゲレンデを下って行き、すぐに木戸峠に到着。
この先は再び静かな中の山行に。
ブナなどの樹林帯の色付きはまだ淡く、所々で小さな秋を見つけられる程度かな?
写真61の辺りで縦走路を離れ、比良岳の南尾根へ。
初めての時を思い起こしながら歩き、比良岳山頂に到着です。
山頂のブナはじんわりと色付いており、木々に囲まれながらの昼食にします。
食後、比良岳の標識まで来ると、この日一番かなという感じで紅葉しています。
大岩を過ぎると、まずまずの傾斜の下りとなり、足元に注意しつつ。
鞍部近くで見る烏谷山はいつも通りで、すぐ近くにあるのに標高差が大きく感じられ、この後の登り返しのしんどさを前もって知らせてくれる。
登りの途中の好展望の場所で、いつものように振り返り。
いつもよりも楽だなと思いつつ歩き、烏谷山山頂に到着です。
少し離れた所で休憩されている男女ペアの会話が漏れ聞こえ、「ヤマレコ」との言葉が含まれていたり。
シロヤシオが多く見られる辺りでは、葉っぱは写真77のようになっているのが大半で、きれいな紅葉は期待できなさそう。
他の木々に頑張ってもらうしかない。
荒川峠を経て、南比良峠に到着。
少し休憩し、一般のルートを離れ、堂満岳の南尾根へ。
初めての際にも歩いており、今回が3回目のはず。
今になって思うと、経験が浅いのに積極的にバリルートを歩いたりして、適切なステップアップを経ていなかったんですよね。
まあ、そんなこんなが何らかの経験値として積み重なり、技量として身についているんだと思いたい。
楽しみながら尾根を辿り、一般のルートに合流し、すぐに堂満岳山頂に到着です。
人と遭遇しがちな山頂だけど、この日は誰もおらず、少しまったりとして過ごす。
想定よりも順調に進んでおり、後は無事に下山するのみ。
すぐに急斜面となり、ミスがないように足元に注意を払いつつ慎重に下って行きます。
無事に急斜面区間を下り終え、先へ。
本来は歩きやすい尾根だと思われるけど、倒木で荒れ気味なせいか、所々で踏み跡がはっきりしなかったり、分散しているとの印象。
でも、目立つ目印が付けられており、以前よりも進みやすくなっている。
目印に頼り過ぎると技量は向上しないので、良し悪しはあるけれど、この日は早めに下山したいので、これを追って行きます。
尾根を離れると地味な道が続き、気が紛れる要素が少なくなる。
やっとの事でノタノホリに到着し、心地良い微風に吹かれながら静かな池を眺める。
その後も長い道程で、この時期は特筆すべき要素は少ない。
無事に下り終え、登山口に到着。
早めの下山となっていて電車の時間を気にしなくても良さそうなので、走ったりはせずに比良駅へ向かいます。
駅の近くまで来て、いつものように比良の山を満足気に振り返り。
駅の高架下にはヤギさんがおり、久しぶりの姿をゆっくりと見ていたいのだけど、電車の発車時刻がもう少しとなっていて、そちらを優先となり、慌ただしく去るのみ。
すぐに比良駅に到着し、今回も無事にゴールです。
比良山系を初めて歩いたのが、2017年5月。
今回はその時とほぼ同じルートを辿っており、あの頃の事を思い起こしたりしつつ、今年の秋の紅葉を楽しむべく、その進行具合を探りながら歩いて来ました。
広範囲に渡っての雲海に感動したり、季節外れで咲く花に驚かされたり、初めてのセンブリの花を見られたりして、濃密な山行になりましたね。
早起きは大変だし、長い距離を歩くのはしんどいし、レコの作成には時間がかかるし、ありとあらゆる要素が負担と感じられる事もあるけど、山に登ってこそ体感できる事はあり、そこに身を置く事でしか得られない幸福感がある。
そんな思いを強く感じた一日となりました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する