定山渓天狗岳東尾根に新ルートを拓けるか
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- GPS
- 05:09
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,057m
- 下り
- 1,058m
コースタイム
天候 | 曇りのち霧雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
藪漕ぎ,危険なトラバース,不安定な急斜面.滑落したら危険. |
写真
感想
定山渓天狗岳東尾根に新ルートを拓くべく,再び行ってきました.今回は,天狗岳林道を東から.6時56分,出発.
ピンクテープがあり,沢に向かって道が続いている.沢沿いに林道の痕跡があります.林道跡は斜面をジグをきってついているようなので,そういう所は無視して急斜面を直登.明らかに人工的な地形なので,林道跡だと思いますが,荒れ果てていて,適当な所から尾根の登山道跡に上がった方がたぶん歩きやすい.最後は少しだけ藪漕ぎして登山道跡へ.登山道跡から見える古い林道跡はここにつながっているのでした.
次第に近づいてくる定天の姿を愛でながら歩けるこのルートは,廃道になったのが惜しい.
8時15分,P837から藪漕ぎ開始.前半は,かすかな道の痕跡を辿ったので,このまえより楽でしたが,後半は,道の痕跡は完全に消えて,笹と灌木の藪漕ぎ.時53分,メインの藪漕ぎは終了して開けた岩尾根にでると.基部まで,あと2カ所,少しだけ藪漕ぎ.
ローソク岩基部.9時6分.ロウソク岩の基部を回り込む.枯れイタドリの斜面をトラバース.慎重にいけば大丈夫.前回,懸垂下降したところは,無理に登らず,下からテラスまで繋ぎました.
そして,問題の沢地形.登れそうだと思ったのは登り口だけで,後はなかなか手強い.左側は切り立った崖で,通過困難.右側の土斜面を慎重に登りました.浮き石だらけの土斜面で,枯れたイタドリがまばらに生えているだけなので,確実な手がかり足がかりがありません.手を突き立て,イタドリの根元をつかんだりしながら,灌木がある尾根まで慎重に登りました.滑落したら,たぶんどこまでも転がり落ちていくので,絶対に落ちることはできない.緊張で胸が悪くなりながらも,ようやく灌木まで辿り着き,スリングでビレイ.下で待たせていたパートナーにロープを投げました.見事,一発で成功.
しかし,ここから先は,さらに急峻な地形で,これ以上進むのは危険だと判断しました.ロープで下降しようかと思いましたが,岩の右側をトラバースしていけば,登山道につなげそうだったので,ロープとスリングを駆使して,慎重にトラバース.この時点で,雨が降ってきたし,緊張の糸が切れかかっているのを自覚して,無理はしませんでした.ここからまだそれなりの距離があり,残念ながらルンゼ上の登山道に繋ぐことはできませんでした.地形図上は行けそうに見えるけれど,実際は岩岩,崖崖です.
10時25分,霧雨の山頂.時折,ガスが切れると幻想的な光景が広がります.
10時43分,下山開始.「天くらC」なのに,かなりの数の登山者とすれ違いました.12時5分,無事に帰還.
5時間9分.10.78km.獲得標高749m.結局,美しいルートは拓けませんでした.最初に考えた基部をトラバースしてコルに繋ぐラインが現時点で東尾根ルートかな.今年はもう冬シーズンに突入するけれど,来年,もしかしたら沢地形の岩の先を探索するかもしれません.
温泉は,豊平峡温泉へ.
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