7歳児が5歳児を連れて富士を見にゆく石割山
- GPS
- 04:57
- 距離
- 4.9km
- 登り
- 391m
- 下り
- 382m
コースタイム
天候 | 快晴ときどき曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
完璧 |
その他周辺情報 | ・石割の湯 露天風呂がふたつあるのは珍しい ・ほうとう蔵歩成 河口湖店 1時間待ちと言われてパス ・ほうとう不動 東恋路店 特異な建物、ほうとうは1種類のみだけどすごい美味しい カーナビに「ほうとう蔵歩成 忍野八海店」が出てきたから最初目指したけど2017年に統合移転してたわよ |
写真
感想
今年1月に都留アルプスをいっしょに歩いたRくんと、またおやまに登ろう、ということになった。
彼はもう5歳。うちの息子(と僕)がやまのぼりを始めた歳だ。たまにおとうさんと山登りしているようだし、少し頑張ってみてもよいかな。
ということで、天気予報が「快晴」だったこの日、石割山を目指すことにした。それほど高くなくて、富士山がでっかく見えるおやま! 山梨県百名山&都留市二十一秀峰のダブルだってこともまあ、あるけど。
Rくん母子をピックアップして道路状況をチェックしたところ、中央道は事故渋滞でドン詰まりの様子。ならば東名で行きましょう。富士吉田や忍野のあたりへのアクセスは、東名経由でもさほど時間が変わらないのだ。
足柄スマートICで降りようと思ったら子供たちがおしっこをしたくなりサービスエリアに進入。で、こっち来ちゃうとICで出られないらしい……なので御殿場ICで降りる。そしてバイパスの入り方を間違えて地元の中学校のまわりをグルグルするという痛恨のミスが発生。
気を取り直して三国峠経由で……と今度は息子さんが車に酔ったらしい。三国峠で少しひとやすみする。
そんなこんなで到着が想定より1時間くらい遅れてしまって、石割神社駐車場はもちろん満杯。けっこう下のほうの路肩に駐車する。さあ、やっとだ、石割山に出発!
駐車場から石割山に登る道は長い階段、という情報を仕入れてあった。まー絶対いやだよね、石段ずっと登るのなんて。というわけでまずは平尾山のほうに進むことにする。
しかしこれがまったく道しるべなし。とりあえずトイレがあったのでみんなですませておく、と、その裏手に登り口発見! ヤマレコのマップとも一致! ここなのかー!! それでは、みんなを呼び戻して登山スタートです。
最初だけやや斜度があるけれど、すぐにふもとからの道と合流して尾根に乗る。すごくなだらかな道、これならR君も大丈夫だろう。
合流点にはベンチがあったので、ここでひとやすみ。すかさず葉っぱで遊び始める子供たち。枯れ枝を木にたてかけて、おうちづくりのスタートだ。枯れ葉をうまくしいて屋根に、、、
ってそれやってたら日が暮れるわ! あとでやろう、山頂でやろうと言って説得するもかなりしぶしぶである。そのまま遊ばせてあげたいけど、おやまのぼりたいじゃない?
おとなはかってだ、すぐあれするなこれするなっていう、とブツブツ言う息子をなだめつつやまのぼり再開。やや斜度のある階段と笹やぶの中の道が交互に登場するが、たいしたのぼりはない。Rくんも元気に歩いてくれている。
このあたりですれ違ったご夫婦に、この先もまだ急なところはありますか、と聞かれる。全然ないですよ、とお答えしたが、それってこの先急なとこがあるってことね、、、
そんな心配をよそに、道にはほとんど斜度がなくなってきた。マユミの実やモミジの葉が、ほぼ茶色の世界のなかでひときわ目立つ。秋のよい景色だ。
石割山の尾根に合流、このあたりはまったく平ら。赤い実が地面にパラパラと落ちていて、男子たちはいっしょうけんめい拾っている。
ごくわずかにのぼり勾配の道を進んでいくと、ものすごくきれいな富士山が登場! そして視界が開け、平尾山山頂へ。
ここからの眺望はほんとうに見事。山中湖を従えた富士山が、抜けるような青空の下に堂々とそびえている。
山登り用のつえ(にした枝)を使ってひたすら線路を書き始める男子たち。え、あーほどほどにしといてね? 近づいたら「ふんじゃだめだから」と言われてしまった。
おなかすいたよごはんにしよう、という息子さんたち。しかしまだ時間は11:30、10数人のハイカーさんたちが景色に見惚れているがあまりみんなごはんしてない。石割山、登っちゃおうよ?
おなかすいたのに、せっかくせんろつくったのに、などの不満をたらし続ける息子さん。しかしここでRくんがダッシュ! 追いかける息子。
平坦なところ、ついでゆるやかなくだりを駆け抜けていくふたり。すれ違った若者たちから「将来トレランナーだな」という声が聞こえてきた。ありがとうございます。
そして道が一気に急勾配になる。これを登り切ると石割山の山頂だ。そうかーあのご夫婦はこれに苦労されたんだな。
登りの得意な妻は先行、ついで息子もガンガン進む。まだちいさなからだのRくん、全身を使っていっしょうけんめい登る。あっRくんママが弱っている、、、坂の途中でルートを外しすこし休憩。
そこから、さらにロープを使っての登り。Rくん、アスレチックだと思ってみようか! そしてこのへんノイバラ多いね! とうちゃん腕刺したからみんな気をつけて!
最後のほうはまたロープのない急坂。すれ違う人たちにすごいすごいとほめられながら、ボーイズは急坂をあがってゆく。
そして坂の先が丸くなった。やった、石割山頂上!
このときには残念ながら富士山はほとんど雲に隠れていた。まあしかたないよね、でもRくんは1400mの山に登れたんだ、それはすごいよ!
人気の山、そして快晴の予報があったこともあり、山頂はなかなかの人出。静岡の沼津東高校の子たちがごはんを並んで食べていた。高校のみんなでここ登ったら楽しそうだなー。
さあおまちかねのごはんタイムだ! うちはおにぎり、Rくんちはお弁当、そして両家ともカップ麺を追加。お湯係はわたくしがつとめさせていただきます。
Rくんママがカップ麺をこちらに渡そうとするも、もはや立てなくなっていてRくんに託している。大丈夫なのか。
ごはんが終わると子供たちはつちあそびを始めた。大人たちはコーヒーをいただく。さあ、そろそろおりようか。温泉とほうとうが待っているよ。
さきほど回避した階段方面におりる。こちらのルート、そこそこの斜度の坂道と、いきなりガクッと下がる箇所が交互に現れる。下がるポイントはロープ、あるいは木の根を手がかりにおりてゆく。
Rくん、さすがにこういうくだりは未経験。もともとくだり坂がちょっと怖いお年頃、かなり足がすくんでいる。みんなで応援しながら、ひとつずつおりていく。息子は余裕の表情。というか君が教えないでどうするんや、、、
派手なくだりがなくなったあたりで、石割神社が見えてきた。さっそくかけこんで、お賽銭を投げ込み二礼二拍手一礼。続いてRくんたちと、くだりの苦手な妻が到着。
さあ本日の(たぶん)メインイベントだ、石割神社の御神体のなかを通ろう! 巨大な岩がパッカリと割れている、そのあいだを通り抜けるのだ。
見事な巨岩が見事に割れている、子供たちも感動している。はしゃぎながら通り抜ける。なお悪いことをしている人ははさまってしまうらしい。ドキドキしながら大人3名も通り抜けた。
神社のベンチでココアを飲んだりしてひとやすみ、そしてまた出発。神社からは車の通れる道、もう難しいポイントはない。男子ふたりは仲良くかわゆくおててつないで進んでいく。
あずまやがあり、そこから例の石段が始まる。400段以上あるという段がまっすぐ続いている。そこをスッタカスッタカおりていく息子、ついで軽快におりてゆくRくん。いやーこれ、登りにセレクトしなくてほんとによかった。
長い長い石段の途中に見事な紅葉があり、そこにベンチがあった。目もくれずにおりゆくボーイズ、しかしRくんママがつぶれかけている。ボーイズを呼び戻して、きれいなモミジを見ながら本日最後の休憩。
そこから少しおりれば、石割山登山口。見事なペースでのぼっておりることができた。Rくん、ほんとによく頑張ったね。あとRくんママも。
おやまのあとはもちろん温泉、すぐ近くにある石割の湯へ。露天風呂がふたつあるというなかなかよい湯だったが、ボーイズには近くでキャンプしたというコウイチロウ君が加入、水風呂と内風呂をわいわいしながらえらい長い時間入浴していた。その間、妻は90オーバーの女傑からいかにこの湯がよいものかをプロモーションされていたようだ。
さてお次はほうとう。最近話題の店、歩成に行ってみよう。Googleマップでみると河口湖のほうに店がある。しかしカーナビでは忍野村に店があるという。ここでGAFAの一角ではなくカーナビを信じてしまった我々は歩成忍野八海店の跡地に連れていかれた。今日はどうも道に迷う日らしい。
改めてGoogleマップにお願い、歩成河口湖店に到着、、、が、50分待ちだという。5時台なのに凄い人気だ。だがこちらは子連れ、それでは難しいので350m先にある「ほうとう不動」へ。こちらも混んではいたが、すんなり入ることができた。
あとは恒例のいちやまマートに寄って東京へ。やはり肉が安かったと妻はうれしそう。中央道は小仏トンネルを先頭に20キロ120分、というさすがの渋滞ぶりなので御殿場から東名で帰路についた。
夜9時を回ってもふざけあってさわいでいたボーイズ、妻にコラ!と言われてしぶしぶだまったら次の瞬間に寝てしまった。いちにち跳ね回りながらやまのぼりをしたから、疲れていたのだろう。眠ったあとのふたりはかわいいお人形のようだった。
R君が、かなりしっかり登れることがわかった。次回はもう少し高いところもいけるかもしれない。むしろ彼のママがやや心配ではあるが。
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