茅ヶ岳〜金ヶ岳[より深く、悠久の山へ]
- GPS
- 04:59
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 1,098m
- 下り
- 1,091m
コースタイム
8:35女岩
9:19茅ヶ岳9:26
10:15金ヶ岳10:39
11:28茅ヶ岳11:34
12:33深田記念公園12:38
12:40駐車場
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場〜女岩 緩やかな登り、途中から石が多くなる 女岩〜茅ヶ岳 まず岩場の急登、ついでつづら折りの土道の急登、続いて岩場と土道の合わさった急登 茅ヶ岳〜金ヶ岳 茅ヶ岳直下で凍結路。 金ヶ岳山頂手前でも再び凍結路。すごく滑りますので要、軽アイゼン。 下山後はゆ〜ぷるにらさきにて温泉入浴。水着があれば温水プールにも入れちゃう。風呂は天井が高く広々としたイメージ、サウナ・露天有り。 http://www.kitzwellness.co.jp/nirasaki/ また道を挟んだ向かい側に道の駅にらさきがあります。店内でそば中心の食事処あり。 |
写真
感想
今日は一人で初の甲州遠征。
予定では友人と3人でいつもの鼻歌登山隊だったのだが休みが合わず、今回は2人で登っちゃうらしい。
私だって登りたい、置いてけぼりと出し抜かれた感が悔しくて彼ら2人より先に、「一人で出来るもんっ!」てとこを見せるために行ってきた。
日本200名山、そして「日本百名山」の著者、深田久弥が最期を迎えた山、茅ヶ岳である。あんまりいつものおちゃらけぶりではダメなのである、気分的に。
最初は緩やかな登りに敬けんな気持ちで粛々と登っていったが、なんだか緩やかすぎて逆に疲れてくる。
女岩につく頃には既に上着も中間着も脱ぎ、半袖・長袖Tシャツの二枚で登る、あ、当然下半身は履いているのである。女岩の前ではしたない・・・
女岩からが急登地獄の始まりだった。まずは岩場。ゴツゴツした岩場の間をぬって歩き、ようやくそれが過ぎると今度はつづら折りの土道の急登。
途中で落ち葉がフカフカな道になるがそれも一瞬、今度はその落ち葉が混ざった土道で滑り易い急登に。
尾根に出ると今度は岩と土道の合わさった急登。段差がキツく足への負担が大きい。
登っていて思ったのはやはり近辺の山、瑞牆山・金峰山の中盤辺りの道に似ている、ということ。普段奥多摩・奥武蔵を歩く私にとってはよ〜くわかる「山梨の山」の特徴だと思った。
山頂では富士山を背にして登っていたために振り返るとその雄大な姿に過去何度も漏らした「オオォ・・・」の感嘆を漏らし。正面には南アルプス、右側には金峰山を見る抜群の展望地。すぐ目の前には金ヶ岳の山頂らしき山がギュンッといった感じでそびえ立っている。
ピストン山行なので写真後はゆっくりせず金ヶ岳を目指した。案の定北側斜面に出た途端のアイスバーンに2歩で足を取られ、慌ててアイゼン装着。
一旦鞍部まで降りきると雪がなくなり、代わりに思いやりのかけらも感じさせない登り返しの急登が待っていた。登りきったあとにさらに先にピークが有り偽ピークへの怒りを抑えつつ、荒れる自分の息が悲鳴混じりになった頃、ようやく金ヶ岳に到着した。
残念なのは期待していた北側の展望が木々で遮られ全く見えなかったこと。方角的には八ヶ岳とその右奥に上州の山が見えたはずであろう。金ヶ岳は悲しヶ岳だった。
そうは言っても南アルプス、富士山、木々の間から金峰山なども見え、茅ヶ岳とちがい芝で座れる場所もあったのでそこで昼食をとった。
戻ったあとの茅ヶ岳では北アルプス方面の雲も晴れ、前回の守屋山に継ぐ好展望な山頂に心を洗わせてもらった。そして更に広がり、深まる山への憧れをしっかりと自覚しつつ。
ほぼ駐車場まで戻り、深田記念公園へ行く。と言っても石碑と東屋くらいしか見当たらない場所なのだが。
石碑には「百の頂に百の喜びあり」と刻まれていた。これには無条件に頷いてしまった。周りに見えたあの山々には、私の知らない喜びがまだあるのだ、と。
帰り道では韮崎ICを通り過ぎ、数キロ先にある「ゆぷ〜る にらさき」なる入浴施設で温泉を堪能。広い風呂でスッキリリフレッシュして、その向かい側にある道の駅にらさきでそばを食べ、裏手の河原にぼんやりと佇んでみた。まだ午後2時過ぎくらいの韮崎で湯上りに河原のそよ風に吹かれながらふと思う。
一人でも百の山に登れば百の喜びがある。来週同じ山を登るであろう友人2人は同じ喜びを感じるのだろうか?違った喜びを感じるのだろうか?同じ山でも喜びはその時々、スタイルでいくつもあるのではないのだろうか?
一人で登る時の「噛み締める喜び」と複数で登る時の「分かち合う喜び」これは全く異なる山の喜びだろう。それを一言で表現したあの石碑に刻まれた文字、これに出会ってまた深く、悠久の山に思い入れを強くしてしまいそうだ。
「深」田「久」弥先生の言葉だけに、ね。
bo-tyu-zaiさん、先発隊お疲れ様でした(笑)
火曜日のヒップソリとは、打って変わっての真面目な登山。
いや、守屋山も真面目な登山でしたね~
甲斐駒ヶ岳には、ホントに惚れ惚れしてしまいます!
来週、2人で登ってしまうボクですが、6連勤の最終日は遅番明けの登山になりますな…。
先発レコありがとうございました。
お疲れ様でした〜
良いお天気ですね!
茅ヶ岳とのあの位置関係なら、金ヶ岳に行けば
北側が景色が見えるんだろうって思っちゃいますよねぇ
我が家もてっきり八ヶ岳がドバ〜ンと見えるものと思っておりました
ところで、深田記念公園って下から見えてる石碑と東屋で終わりなのですね
あっちまで見に行ったことが無いのです
「公園」って、言い過ぎなのかしら・・!?
出し抜かれたつもりが出し抜いて、負けず嫌いで有名なbu-tyu-zaiです、(。・ω・)ノ゙ コンバンゎ♪
garnet0823さんのおっしゃる通り、いつも真面目は真面目なんです。レコの書き方が違うだけで
それにしてもこの山の選択はgarnet0823さんのお見立てでしたね。雨男の僕の単独行でも晴天に恵まれ、良い山に酔いしれました。帰りの茅ヶ岳から北アが見えた時にはほかのハイカーさんに山名を聞かれ山カメラのアプリが思わぬ活躍をしましたし 今回も山の頂で喜びを頂きました
nyagiさん、コメントありがとうございます
金ヶ岳、まず急登の登り返しで登りきったあとの偽ピーク、あれでがっかりして、展望が予想外で2度がっかりさせられた山でした。登り甲斐があったかといえば、?マークがつきますが登り害もなかったので「登り利害」としては損得なしでOKだったと思います
深田記念公園・・・あの先の林道らしき道に何かあるとも思えず未確認ですが、どうなんでしょう?
茅ヶ岳、お疲れ様でした。
深Qさん終焉の山ですね。初めて見た時はあれが
八ヶ岳かなと思っていたら本当の八ヶ岳が現れて
あの山は何だったんだろうと思っていました。
ニセ八ツとも呼ばれ綺麗な形をしていますね。
それにしても上州、信州、甲州と遠出続きですね。
我が隊、明日はbo-tyu-zaiさんのレコ参考に近場の
奥武蔵予定です。
yuzupapaさん、こんばんわ
ニセ八つの異名があるんですね。確かに本で南麓から見た写真を見てみたら綺麗な形をしていました。
そういえば全く違う山域を3連発でした。上州の空っ風吹きすさぶ物語山、全くの雪に覆われていても暑いくらいの信州は守屋山、そして今回の甲州らしい岩場が目立った茅ヶ岳と山ごとはもちろん、山域でこんなに違うのも面白いものです。
そしてyuzupapaさんは奥武蔵を攻めるんですね!さてどこに登られるのでしょうかね?レコを楽しみに待ってます
茅ヶ岳〜金ヶ岳、お疲れ様です
>>「山梨の山」の特徴だと思った
やっぱり山域ごとにお山の雰囲気って違うんですね。
山梨の山だとやっぱり富士山,八ヶ岳を筆頭にやっぱり火山の要素が強く溶岩石などでゴツゴツした感じなのしょうか?
私も今度の夏休みあたりに、ちょっと遠出してみよっかなぁ。
>>百の山に登れば百の喜びがある
良い言葉ですね
たとえ同じ山でも、一緒に歩く人、季節、自分の気持ちなど条件は様々。
それぞれに、それぞれの喜びがあるもんですよね〜
neko-tamaさん、(。・ω・)ノ゙ コンバンゎ♪
あとあと考えてみれば、金峰山・瑞牆山だけで山梨の山、とひとくくりにしてしまうのはどうかと思いマシタ、反省m(_ _)mそして山梨、というと微妙な場所ですが一応丹波山村から飛龍山も登っていたのでやっぱり一括りは失敗でしたね。
でも来週登る友人にはイメージがちゃんと伝わったようです 流石、ヤマ友といったところでしょうか?
夏に遠征ですか?結構ガッツリ歩くのneko-tamaさんならいっそ八ヶ岳でも行ってみたらどうでしょう?
私も夏には八ヶ岳のどれかをを登るつもりではいます
bo-tyu-zaiさん、こんにちは!
茅ヶ岳、いいお山ですよネ!
確か、終焉の地手前くらいから富士山や金峰山がきれいできれいで、何度も足を止めて見惚れた記憶があります。
鳳凰三山、甲斐駒。
絶対行くからね、と見つめながら誓いましたが『お楽しみ』は伸ばし伸ばしというていたらくです。
『女岩』は落石の危険で立ち入り禁止になってしまったのですね。
洞窟みたいな岩場から水がチョロチョロ出ていて、大きな岩の割には水が少ないなぁ、と思いました。
ともあれ、お天気の日の展望のお山でよかった!
miketamaさんも行かれたんですね、茅ヶ岳。
深田公園から緩やかな登りを黙々と歩き、女岩からの急登に悶絶したあとにようやく訪れる尾根筋。あそこに出たら金峰山が右手に、後ろへ振り返ればドドンと富士山が、確かに見とれてしまう道でした。
山頂から見た南アルプス、北アルプス、八ヶ岳。
そして茅ヶ岳・金ヶ岳だけでなくいつも山頂から見えた山に対して「絶対行ってやるから、待ってろ!」と私も同じ誓いを立てて山登りを続けています。
そう、あの「絶対行ってやる」って瞬間がとても好きで、山登りを続けているといっても過言ではないです。
まあ多分、一生を費やしてもすべての山に登ることはできないでしょうから「絶対言ってやる」魂を常に持ち続けて楽しみを伸ばし続けるのはていたらくなんかじゃないでしょう。むしろ山登りを続けるぜいたくな喜びだと思いますよ
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