文台山


- GPS
- 16:00
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 862m
- 下り
- 872m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
都留アルプスを離れてからの文台山への破線ルート、超手ごわかったです。かなり体力を消耗しました。帰りの細野へ出るルートはわかりやすいと聞いていたのですが、それが心の隙につながったのでしょうか?迷い、遭難しかけました。 |
その他周辺情報 | 都留市駅すぐの「より道の湯」ここは非常に良い。1000円。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
メガネケース
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感想
都留21秀峰の一つ、文台山に行ってきました。が、遭難一歩手前の危険な山行になってしまいました。
行きは都留文科大学前駅より徒歩で向かいます。まずは都留アルプス。ところどころ急なところはあるものの、歩きやすい道が続きます。しかし都留アルプスから文台山への登山口に入ると一変、手を使わなければ登れないほどの急登が連続します。何とか木と岩を頼りに登っていきました。踏み跡も薄いのでほぼ5分(いやもっとかな)間隔で携帯をチェック。道を外れていないか確認です。今まで急登急登書いてきたけど、本当の急登とはこういうのを言うんだなあ…といった感じです。それでもまあ体力を消耗しながら文台山山頂に到着。この時点で10時半過ぎかな。
下りは実線ルートです。こちらのほうが西側へ続く尾根よりずっと歩きやすいという情報で気を抜いていたわけではないのですが…。帰りもいちいち携帯で確認しながらの下山です。また、バスの時間に間に合えたら間に合いたいという意識もありましたが、これも、細野から駅までは歩ける距離だから何も焦ることはない、とゆっくり行こうと心に決めていました。
東峰に上りしばらく行ったところにあるちょっとしたピークでちょっと行き先が分からなくなりました。でも、下山道はここまで赤テープやピンクリボンが多くあり、道標はそんなにないけれど、目印は多いなあと思っていましたから、目印を探すと尾根にピンクリボンや木へのマーキングが続いていました。よし、こっちだな、と思いそちらに向かったのですが、足を滑らせてしまいズズズ、と10mくらいでしょうか、滑り降りてしまいました。しかし目印に向かって滑っていたので安心感はありました。目印のあるところで止まり、携帯で位置確認しようとすると携帯がなくなっていました。慌ててそこら辺の落ち葉をかき分け探しましたがありません。ズルズルと滑り降りたところを半分ほど上がってみましたが、見当たりません。何分か探しましたが、どうしてもないので仕方なく出発することに。目印があるし登山道(その時はまだ外れていないと思っていた)を外れなければ何とかなるだろうと。しかしいくらピンクリボンを頼りに進んでも道が良くなる気配は一向になく、急斜面を滑り降りるだけです。ここでコンパスと地図を取り出し、確認してみると、北東へ向かわなければいけないはずの登山道を東北東へ進んでいます。これは間違えたかも…と思いましたが、とにかく目印があるし、そのまま尾根を進んでいけば地図上では林道にたどり着きそうだったので、そのまま進みました。しかし、見通しの良い尾根は途中で終わり目印も途絶えています。どうしたものかと思っていたら踏み跡らしきものを発見しました。北に続いています。尾根を外れるのはためらわれましたが、とにかく踏み跡をたどっていくことに。しかしその踏み跡も次第に薄くなり谷のほうへ出ました。
谷を行くのはためらわれましたが、ここでも地図上でがけ状になっているところや水が出てきそうなところは見当たらず、ある程度行けば林道に突き当たりそうだったので、谷を下ることにしました。しばらく行くと左岸に道のようなものが見えました。そこで道に乗り上げ、「助かったー」と思いしばらく歩いていくとだいぶ谷から離れもう一つ北側の尾根に乗り上げたようでした。しかし、道はまた途中でなくなってしまいました。ここでも地図とコンパスで確認したところとりあえずこの尾根を行けば林道に出られそうだったので、尾根伝いに歩いていくことに。すると今度は割とすぐに道らしきものが見えました。少々の段差はありましたが、道へ降り方向を確認。西と南へ向かっていたので、どちらもちょっとやだなと思いましたがとりあえず下っている南に向かうことに。するとすぐにU字カーブし、よく整備された林道に出ました。
何とか助かった、と思いしばらく行くと家のようなものがあり、さらに行くと犬の散歩をしている方に出会いました。その方に一応確認し、そのまま行けば細谷に出られることを確信。そこからは林道を通って細谷集落に出ました。
細心の注意を払っていたつもりなのですが、こんなことになってしまいました。おかしい、と思ったところで引き返したほうがよかったのかもしれませんが、滑るようにして降りてきた道をもう一度上りなおす自信がありませんでした。まあ、でも本来は引き返すべきだったかなと思います。携帯についてはもう少し探すべきだったのか、あきらめてよかったのか、ちょっとわかりませんが、一面の落ち葉で見つかる気がしなかったのは確かです。通信手段を失うと途端に心細くなりますが、その時はそこが登山道だと思っていたので、引き返すという選択肢はありませんでした。そこでおかしい、と気づいていればなと思います。ともあれ、紙の地図とコンパスのありがたみは身に沁みました。携帯があるので紙の地図なしで行った山行も今まで結構ありましたが、今後は紙の地図をしっかり持参しようと思いました。携帯を失い自分の位置もわからなくなった時、頼れるものは地形図とコンパスしかありませんでしたから。
今回はこんなレポになってしまいました。長文で失礼しましたが、同じようなミスをしないためにも何かの参考になりましたら幸いです。
コメント
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私も分台山にはいつか行こうと考えてましたので参考になります。
以前、私もちょっと迷った時道を確認するために携帯でチェックしたりしてるうちに落としたことに気づきしばらく探しても見つからなかったのですが、あきらめきれず2日後に同じルートを歩いてここまであったなとか思い出しながら同じ道をたどってみたら見つかりましたよ 。
コメントありがとうございます。携帯は命綱みたいに思っていたので、なくなると不安ですよね。もう一度行ってみたい気もするのですが、落とした場所は登山道から外れたかなりの急斜面で、すべり落ちたことを考えると、同じところに行くという危険を冒すのは気が進みません。今は、どなたかバリルートマニアの方が拾って届けてくださるのを祈るだけです。登山道から外れているとはいえ、目印があったので、まったく人が通らないというわけではないと思うのですよね。
細野方面から登れば、登りの行程で道はわかっていると思うので、下山路で間違えることはないと思います。ponchan117さんも文台山登山の際はお気をつけて行ってらしてください。
はじめてまして。
o-tadashiさんのレポを読んで思い出しました。o-tadashiさんが下山で東峰を少し過ぎてルートを外したところで私も迷いました。パッタリ登山道が途切れました。原因は、落ち葉で完全に踏みあとがなくなってしまっていたからでした。しかも誘い込むように登山道らしきルートが待ってました。私はピストンだったので、来た道と違うことに気づいて外さないで済みましたが、もしピストンでなければ私も外していた可能性が高いです。極めて巧妙なトラップです。道を外した後中途半端に踏み跡やリボンが有ったりすれば、進んで行ってしまいます。改めて山の恐ろしさを感じました。
私も最近はすっかりスマホに頼りっぱなしで、便利過ぎてもはや手離せません。ある時ふっと、もしこの携帯を途中で崖下に落としてしまっら、と想像したら怖くなり、登山中は百円ショップで買った伸縮リードにスマホを付けリュックに固定し、手が滑っても落ちないようにしています。後必ず充電器も持参しています。
そうは言ってもやはり地図とコンパスは必須だともo-tadashiさんのレポで実感しました。
記事を読んでくださり、コメントもいただきましてありがとうございます。
文台山は悪い意味で忘れられない山行になってしまったので、
いまだに文台山の記事には目が行ってしまいます。
伸縮リードかぁ。その手がありましたね。参考になります。
私はその時携帯をリュックの脇のポケットに入れていたのですよ。
それ以来、ファスナーの中にしまうようにしているのですが、
そうすると写真を撮るときいちいちリュックを背中から外さねばならず、手間がかかります。
あのときは登りのルートに苦労したので、頂上以降の目印の多さに浮かれていたのも事実です。
このまま目印をたどっていけば大丈夫という心の隙があったのかもしれません。
あと疲労していたり、思わぬ事態に遭遇すると、的確な判断力を失うんですよね。
とにかく早くその事態を免れたいと気が焦ってしまう。
ヤマレコもこれから登る人たちの参考になれば…という思いで書いているものの、
いつも一番大事な迷ったポイントで写真を撮り忘れます。
自分のレコを久しぶりに読み返しましたが、「引き返さなかったこと」「谷に降りてそのまま行こうとしたこと」など間違いポイントがいっぱいあります。
今回はラッキーだったとしか言いようがありません。
お互いに細心の注意を払いつつ、山を楽しみたいものですね。
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