乗鞍岳


- GPS
- 09:34
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,731m
- 下り
- 1,741m
コースタイム
天候 | 文句のない快晴! 位ヶ原付近から若干風が出始めるが微風。 剣ヶ峰でも強いときで5〜10m程度。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
乗鞍エコーラインはこの日は道路上に雪・凍結はなくノーマルタイヤでもOKだった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース状況】 ●鈴蘭橋〜三本滝分岐点 圧雪されたゲレンデを登っていく。鳥居尾根クワッド沿いはなかなかの傾斜。 早朝の雪質はアイスバーン気味になっていて、滑るのはちょっとタイヘンそうな感じ。 ●三本滝分岐点〜位ヶ原山荘 三本滝分岐点から魔利支天まではトレースなしの樹林帯ルート。 雪はモナカ気味になっていて少しイライラする。たまにスキーの跡あり。 魔利支天付近からは乗鞍エコーラインを跨いで進んで行くが間違えてそのまま尾根を上がってしまう。 途中で気づきエコーラインに復帰し、荒田沢橋に。ここから再びエコーラインを跨いで進むと 冷泉小屋(休業中)に到着。ここから30分ほど登って行くと位ヶ原山荘が見えてくる。 冷泉小屋から位ヶ原までの樹林帯はべったり滑りやすい雪質で苦労した。 ●位ヶ原山荘〜剣ヶ峰 位ヶ原山荘からしばらくはエコーラインに赤旗竿が立っていてそれに沿って 斜面をトラバース気味に進んで行く。 位ヶ原は常に強風に曝されているせいで雪質はテカテカでツルツルか シュカブラが見事な模様を描いている。 ここまでツボ足で頑張って来たけど、このツルツルには勝てずアイゼンを装着。 剣ヶ峰までは、朝日岳方面は雪崩がコワそうなので、真東の尾根から登った。 位ヶ原はだだっ広い雪原なので、視界が悪い時のことを想像するだけブルッとした。 ●剣ヶ峰〜ゲレンデトップ 下りは蚕玉岳を経由して肩の小屋口方面に降り、バックカントリーコースをひたすら下る。 午後に入っていたため雪質はけっこうズブズブ。 |
写真
感想
今シーズン積雪期3000m峰の第3弾として乗鞍岳を目指すことに。
ツアーコースは下りでヒップソリが楽しめそうなので、
登りは敢えて鳥居尾根から位ヶ原山荘経由で向かう。
三本杉分岐点から位ヶ原山荘まではトレースはほとんどなし。
樹林帯ではモナカ気味の雪に、高度を上げるとベタベタ滑りやすい雪に苦しめられたり、
途中、尾根を突き進んでしまう間違いもあったけど順調に位ヶ原山荘に到着。
ここからは圧巻というか不思議というか非日常の景色の連続。
ここは果たして地球上なのか?という景色が広がっていた。
ゲレンデのリフトは下りは禁止なので、スキーヤーやボーダーが颯爽と滑って行く中、
開き直って堂々と尻セードで頑張りました。
どこまでもつづくまっしろなシュカブラ、上半分は雲一つない真っ青な空。
だだっ広い稜線は、山というより月面を想像させるような雰囲気。
歩いても歩いても景色が変わらず、同じところを歩いているような感覚にとらわれる。
この日の乗鞍岳への道は、山歩きというより“地球歩き”みたいな山行だった。
そんな不思議なふわふわした感覚を覚えつつ、
今回、初の雪山3000メートル超達成っ★わーい!
先日の御嶽山では、9合目でギブアップ。
私には3000メートルの壁は超えられないのか…と半分諦めていたけど、
この現実味のない雰囲気がよかったのか、終始気持ちよく機嫌良く、楽しく歩けた。
朝6時すぎ、きれいに圧雪されたスキー場を登るところからスタート。
この日はとても暖かかった。いつもの真冬装備じゃ、暑いのなんの。
確実に季節は春に向かっているのだと感じる。
雪山に登っている最中に冷たい水が飲みたいなんて思ったのははじめてかも。
とはいえ、まだまだ雪はたっぷり。
夏なら車が走れる道も雪で覆われていて、ガードレールもすっぽり埋まっている。
そこが道路なのか、山道なのか見当もつかないほどで、
おかげでちょっと外れた道を余分に歩くことに。
でも天気もよく、気分も良いのでそんなこともほとんど気にならず。
頂上へ向かう手前でアイゼンを装着したり、エネルギーチャージをしたりと、
のんびり準備しても、ほぼ無風なのでぜんぜん寒くなかった。
そしていよいよ頂上へ向けて出発。
稜線からみると、すぐそこに感じるのに、
やはり3000m、歩けども歩けども頂上標が見えない。
「ここをクリアしたら頂上標がみえるかな」という期待は
ことごとく裏切られる…。
「がんばれ、登ればちゃんと着くから!」と自分を励ましながら、
ただ山頂への思いを馳せながら、もくもくと上へ、上へ。
そしてようやく辿り着いた山頂3026m。
この時間帯、他に登っている人はいなくて、山頂をひとりじめ!!!ラッキー。
登頂できなかった御嶽山を見ながら、お昼ごはんとする。
帰りは、シリセード天国。
といっても、急なところはけっこう怖かったりもして、
ちょっと緩い傾斜のところを選ぶと、今度はずぶずぶとスピードが出なくて止まってしまう。
なかなか満足できるシリセードはできずじまい。
シリセードとはいえ、技術や経験が必要そう。
途中、バックカントリーの人がざざーっと一瞬にして駆け下りて行って、
ちょっとうらやましかった。私もスキーやろうかなーって思うけど、
登りで背負っていくのは大変かぁ。。。
と、たらたら遊びながら下山するも、
最後のスキー場歩きは、長くてへとへと〜。
でも、スキーヤーやボーダーの滑走姿やファッションを眺めながら歩けるので、
多少の気分転換になった、かな。
3000m超の乗鞍岳、
最初から最後までいつもの山歩きとは違った感覚で、
とても楽しめました。
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