ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 277652
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

乗鞍岳

2013年03月17日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:34
距離
17.5km
登り
1,731m
下り
1,741m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

06:13鈴蘭橋(第3駐車場)〜<鳥居尾根>〜06:54三本滝分岐点06:54〜08:36冷泉小屋08:48〜09:14位ヶ原山荘09:14〜12:11乗鞍岳(剣ヶ峰)12:39〜14:26三本滝14:26〜15:13こまくさホテル15:23〜15:47鈴蘭橋(第3駐車場)
天候 文句のない快晴!
位ヶ原付近から若干風が出始めるが微風。
剣ヶ峰でも強いときで5〜10m程度。
過去天気図(気象庁) 2013年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
第3駐車場(無料/550台/5:40頃到着時駐車率は1割未満)
乗鞍エコーラインはこの日は道路上に雪・凍結はなくノーマルタイヤでもOKだった。
コース状況/
危険箇所等
【コース状況】
●鈴蘭橋〜三本滝分岐点
圧雪されたゲレンデを登っていく。鳥居尾根クワッド沿いはなかなかの傾斜。
早朝の雪質はアイスバーン気味になっていて、滑るのはちょっとタイヘンそうな感じ。

●三本滝分岐点〜位ヶ原山荘
三本滝分岐点から魔利支天まではトレースなしの樹林帯ルート。
雪はモナカ気味になっていて少しイライラする。たまにスキーの跡あり。
魔利支天付近からは乗鞍エコーラインを跨いで進んで行くが間違えてそのまま尾根を上がってしまう。
途中で気づきエコーラインに復帰し、荒田沢橋に。ここから再びエコーラインを跨いで進むと
冷泉小屋(休業中)に到着。ここから30分ほど登って行くと位ヶ原山荘が見えてくる。
冷泉小屋から位ヶ原までの樹林帯はべったり滑りやすい雪質で苦労した。

●位ヶ原山荘〜剣ヶ峰
位ヶ原山荘からしばらくはエコーラインに赤旗竿が立っていてそれに沿って
斜面をトラバース気味に進んで行く。
位ヶ原は常に強風に曝されているせいで雪質はテカテカでツルツルか
シュカブラが見事な模様を描いている。
ここまでツボ足で頑張って来たけど、このツルツルには勝てずアイゼンを装着。
剣ヶ峰までは、朝日岳方面は雪崩がコワそうなので、真東の尾根から登った。
位ヶ原はだだっ広い雪原なので、視界が悪い時のことを想像するだけブルッとした。

●剣ヶ峰〜ゲレンデトップ
下りは蚕玉岳を経由して肩の小屋口方面に降り、バックカントリーコースをひたすら下る。
午後に入っていたため雪質はけっこうズブズブ。





日の出とともに出発
5
日の出とともに出発
ゲレンデもオレンジに染まる
1
ゲレンデもオレンジに染まる
夢の平クワッド乗り場から乗鞍岳を望む
2
夢の平クワッド乗り場から乗鞍岳を望む
今日も最高の天気になりそう
2
今日も最高の天気になりそう
誰もいないゲレンデを登る
1
誰もいないゲレンデを登る
ピカーン
こんなところに鳥居が
こんなところに鳥居が
乗鞍エコーラインから剣ヶ峰を望む
乗鞍エコーラインから剣ヶ峰を望む
ノートレースの樹林帯を進む
ノートレースの樹林帯を進む
あれっ、ちょっと道間違えちゃった
あれっ、ちょっと道間違えちゃった
冷泉小屋(休業中)に到着
冷泉小屋(休業中)に到着
続いて位ヶ原山荘に到着
続いて位ヶ原山荘に到着
位ヶ原山荘から剣ヶ峰を望む
2
位ヶ原山荘から剣ヶ峰を望む
位ヶ原山荘からは旗竿に沿って進んで行く
位ヶ原山荘からは旗竿に沿って進んで行く
ここから穂高連峰が見えるように
ここから穂高連峰が見えるように
右から前穂、奥穂、そして槍の姿も。komemameもテンションアップ
1
右から前穂、奥穂、そして槍の姿も。komemameもテンションアップ
前穂、奥穂、槍アップで
3
前穂、奥穂、槍アップで
穂高連峰をバックに進みます
穂高連峰をバックに進みます
前方に剣ヶ峰と大日岳
2
前方に剣ヶ峰と大日岳
この辺りからは遮るものが何も無くなる
1
この辺りからは遮るものが何も無くなる
シュカブラだらけ
3
シュカブラだらけ
剣ヶ峰とkomemame
それにしても良い天気
2
それにしても良い天気
非日常の極み
だだっ広い雪原を歩き始めると山頂が近いのか遠いのか良く分からなくなってくる
だだっ広い雪原を歩き始めると山頂が近いのか遠いのか良く分からなくなってくる
乗鞍エコーラインの道路標識が雪原の中に不自然に生えている
2
乗鞍エコーラインの道路標識が雪原の中に不自然に生えている
槍、穂高、常念を右手にだだっ広い雪原を行く
3
槍、穂高、常念を右手にだだっ広い雪原を行く
左手を見ると南アルプスが見えてきた
左手を見ると南アルプスが見えてきた
そして後ろを振り返ると八ヶ岳
そして後ろを振り返ると八ヶ岳
強風でテカテカ光る斜面
2
強風でテカテカ光る斜面
剣ヶ峰へは東側の尾根からアプローチ
剣ヶ峰へは東側の尾根からアプローチ
穂高連峰が素晴らしく何度もレンズを向けてしまう
1
穂高連峰が素晴らしく何度もレンズを向けてしまう
穂高連峰をバックに急斜面を一歩ずつゆっくりと登る
穂高連峰をバックに急斜面を一歩ずつゆっくりと登る
笠ヶ岳や黒部の山々も見えてきた
笠ヶ岳や黒部の山々も見えてきた
進んでるのかそうでないのかよく分からない距離感
進んでるのかそうでないのかよく分からない距離感
ツルツルの斜面はコワいのでなるべく岩が出ている箇所を登る
1
ツルツルの斜面はコワいのでなるべく岩が出ている箇所を登る
急斜面を登り詰めている最中にふと左手を見ると御嶽の姿が。その存在感にビックリ
3
急斜面を登り詰めている最中にふと左手を見ると御嶽の姿が。その存在感にビックリ
剣ヶ峰山頂が見えてきた
剣ヶ峰山頂が見えてきた
山頂まであと少し!
1
山頂まであと少し!
月光仮面(古っ!)山上
3
月光仮面(古っ!)山上
剣ヶ峰山頂に到着。
4
剣ヶ峰山頂に到着。
ご機嫌なkomemame
御嶽を眺めながら【PHOTO by komemame】
4
御嶽を眺めながら【PHOTO by komemame】
鳥居の間から頂上標をパチリ
1
鳥居の間から頂上標をパチリ
山頂から北アルプス。左から黒部五郎、笠、剱、立山、鷲羽、白馬三山、槍、西穂、奥穂、前穂、常念
6
山頂から北アルプス。左から黒部五郎、笠、剱、立山、鷲羽、白馬三山、槍、西穂、奥穂、前穂、常念
山頂から乗鞍コロナ観測所
2
山頂から乗鞍コロナ観測所
御嶽ドーン。手前は大日岳
3
御嶽ドーン。手前は大日岳
山頂より南アルプス。左から甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ岳、農鳥、塩見
2
山頂より南アルプス。左から甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ岳、農鳥、塩見
山頂より中央アルプス
2
山頂より中央アルプス
山頂より八ヶ岳
こんなにキレイに見える白山は初めてかも
1
こんなにキレイに見える白山は初めてかも
山頂より浅間山方面
1
山頂より浅間山方面
最後にもう一度笠から前穂まで
5
最後にもう一度笠から前穂まで
さて下山です
北アを名残惜しそうに眺める背中
3
北アを名残惜しそうに眺める背中
蚕玉岳より剣ヶ峰を望む
蚕玉岳より剣ヶ峰を望む
朝日岳。山頂に人が見える
朝日岳。山頂に人が見える
蚕玉岳と朝日岳のコルから下る
蚕玉岳と朝日岳のコルから下る
遠くから見ていたよりも雪は安定している
遠くから見ていたよりも雪は安定している
月面のような景色
3
月面のような景色
重力に逆らう
稜線直下は急斜面で尻セードするのはコワい【PHOTO by komemame】
稜線直下は急斜面で尻セードするのはコワい【PHOTO by komemame】
そろそろ尻セードできそうな斜面に
そろそろ尻セードできそうな斜面に
尻セードスタート!
1
尻セードスタート!
スーイスイ
ストップ!
シュカブラの上を歩く
2
シュカブラの上を歩く
日本でない。というかここは地球?1
3
日本でない。というかここは地球?1
日本でない。というかここは地球?2
1
日本でない。というかここは地球?2
強風で木もおじぎ
1
強風で木もおじぎ
美しいシュカブラ。遠近感が分からずクラクラ
5
美しいシュカブラ。遠近感が分からずクラクラ
さよなら、剣ヶ峰
1
さよなら、剣ヶ峰
ゲレンデも尻セードでがんばる【PHOTO by komemame】
2
ゲレンデも尻セードでがんばる【PHOTO by komemame】

感想

今シーズン積雪期3000m峰の第3弾として乗鞍岳を目指すことに。
ツアーコースは下りでヒップソリが楽しめそうなので、
登りは敢えて鳥居尾根から位ヶ原山荘経由で向かう。

三本杉分岐点から位ヶ原山荘まではトレースはほとんどなし。
樹林帯ではモナカ気味の雪に、高度を上げるとベタベタ滑りやすい雪に苦しめられたり、
途中、尾根を突き進んでしまう間違いもあったけど順調に位ヶ原山荘に到着。

ここからは圧巻というか不思議というか非日常の景色の連続。
ここは果たして地球上なのか?という景色が広がっていた。

ゲレンデのリフトは下りは禁止なので、スキーヤーやボーダーが颯爽と滑って行く中、
開き直って堂々と尻セードで頑張りました。

どこまでもつづくまっしろなシュカブラ、上半分は雲一つない真っ青な空。
だだっ広い稜線は、山というより月面を想像させるような雰囲気。
歩いても歩いても景色が変わらず、同じところを歩いているような感覚にとらわれる。
この日の乗鞍岳への道は、山歩きというより“地球歩き”みたいな山行だった。

そんな不思議なふわふわした感覚を覚えつつ、
今回、初の雪山3000メートル超達成っ★わーい!

先日の御嶽山では、9合目でギブアップ。
私には3000メートルの壁は超えられないのか…と半分諦めていたけど、
この現実味のない雰囲気がよかったのか、終始気持ちよく機嫌良く、楽しく歩けた。

朝6時すぎ、きれいに圧雪されたスキー場を登るところからスタート。
この日はとても暖かかった。いつもの真冬装備じゃ、暑いのなんの。
確実に季節は春に向かっているのだと感じる。
雪山に登っている最中に冷たい水が飲みたいなんて思ったのははじめてかも。

とはいえ、まだまだ雪はたっぷり。
夏なら車が走れる道も雪で覆われていて、ガードレールもすっぽり埋まっている。
そこが道路なのか、山道なのか見当もつかないほどで、
おかげでちょっと外れた道を余分に歩くことに。
でも天気もよく、気分も良いのでそんなこともほとんど気にならず。
頂上へ向かう手前でアイゼンを装着したり、エネルギーチャージをしたりと、
のんびり準備しても、ほぼ無風なのでぜんぜん寒くなかった。

そしていよいよ頂上へ向けて出発。
稜線からみると、すぐそこに感じるのに、
やはり3000m、歩けども歩けども頂上標が見えない。
「ここをクリアしたら頂上標がみえるかな」という期待は
ことごとく裏切られる…。
「がんばれ、登ればちゃんと着くから!」と自分を励ましながら、
ただ山頂への思いを馳せながら、もくもくと上へ、上へ。

そしてようやく辿り着いた山頂3026m。
この時間帯、他に登っている人はいなくて、山頂をひとりじめ!!!ラッキー。
登頂できなかった御嶽山を見ながら、お昼ごはんとする。

帰りは、シリセード天国。
といっても、急なところはけっこう怖かったりもして、
ちょっと緩い傾斜のところを選ぶと、今度はずぶずぶとスピードが出なくて止まってしまう。
なかなか満足できるシリセードはできずじまい。
シリセードとはいえ、技術や経験が必要そう。
途中、バックカントリーの人がざざーっと一瞬にして駆け下りて行って、
ちょっとうらやましかった。私もスキーやろうかなーって思うけど、
登りで背負っていくのは大変かぁ。。。

と、たらたら遊びながら下山するも、
最後のスキー場歩きは、長くてへとへと〜。
でも、スキーヤーやボーダーの滑走姿やファッションを眺めながら歩けるので、
多少の気分転換になった、かな。

3000m超の乗鞍岳、
最初から最後までいつもの山歩きとは違った感覚で、
とても楽しめました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2227人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

山滑走 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
乗鞍スキー場から乗鞍岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
3/5
積雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
乗鞍岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら