鳥海山 湯ノ台〜外輪山&月山森

- GPS
- --:--
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 2,086m
- 下り
- 2,081m
コースタイム
07:30 湯ノ台
08:45 鳳来山
10:40 滝ノ小屋にて休憩
11:40 滝ノ小屋出発
14:00 外輪山(伏拝岳)
16:15 滝ノ小屋
【3月16日】
視界不良の為、滝ノ小屋で停滞
【3月17日】
07:50 滝ノ小屋
08:50 河原宿小屋
09:15 月山森
10:15 滝ノ小屋
14:40 湯ノ台
| 天候 | 15日:10時までは中腹以降で雲がかかっていたが、 10時以降は全域晴れ 16日:ガスで真っ白・・・雪、時々あられ 17日:終日快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鳥海山荘周辺に駐車しました。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
○湯ノ台〜滝ノ小屋(鳳来山コース) 滝ノ小屋までの登りで利用。 ラッセル箇所は殆ど無く、歩き易い状態でした。 気温があまり上がらず、雪が緩まなかったので、終始アイゼンを使用しました 鳳来山直下と鳳来山を越えた先の2ヶ所が急登。 また、東側には雪庇が発達しているので踏み抜き注意。 ○滝ノ小屋〜外輪山(伏拝岳) 標高1500m付近から徐々に地表は雪から氷に変わり、標高1800mから上は全域が氷。 先週、雨が降り、それが凍って出来た氷のようです。 氷の層は硬く、限界まで尖らせたアイゼンでも数伉度しか刺さらず効きが悪い。 アイゼンだけでは役不足で、ピッケルも必需品となりました。 かなり硬い氷なので、アルミの軽量ピッケルでは、すぐに先端が潰れて役に立たなくなるかと思います。 外輪山まで登るのであれば、最低でも12本爪アイゼンと頑丈なピッケルが必要です。 中間部までは傾斜が緩いですが、上部に行くにつれて斜面は急になります。 上部の傾斜が厳しい箇所ではアイスバイルも用いて、ダブルアックスで登りました。 登りはまだ良い方ですが、過酷なのは下り。 ツルツルの氷で非常に滑りやすく、登り以上に難しい。 登ったのは良いけど、下れない・・・なんて状況にならぬよう御注意下さい。 今の外輪山斜面は、かなり危険な状態だと思いますので、充分な装備と氷の経験が無い方は立ち入りを避けるべきです。 ○滝ノ小屋〜月山森 月山森までは広々とした地形なので、視界が悪い日は道迷いに注意。 途中にある河原宿小屋は雪で埋まっており利用できる状態ではありませんでした。 月山森山頂付近は所々で凍結してますが、外輪山の氷に比べれば柔く、 アイゼンさえ有れば問題ないと思います。 ○滝ノ小屋〜湯ノ台(宮様コース) 滝ノ小屋からの下りで利用。 鳳来山コースに比べると傾斜は緩く、山スキー向き。 高松宮殿下が鳥海山に山スキーに訪れた際に開拓された由緒あるコースらしいです。 地図には記載されていないコースですが、所々で林が開けて眺望は良く、 ピンクリボンも多めに付いているので、道は判りやすいかと思います。 |
写真
感想
3月になり、快晴に恵まれる日が増えてきた。
特にこの週末は日本海側でも快晴に恵まれそうで、金曜日は確実に晴れる。
そう思った私は、「止むをえない急用が出来た。」とウソをつき、金曜日に強引に有給を取得。
3月に入ってから、ずっと登る機会を伺っていた「鳥海山」へと向かった。
積雪期の鳥海山には、去年の4月に登っており、今回登るルートはその時と同じルート。
湯ノ台から入山し、外輪山を越えて新山を目指す。
千蛇谷からのルートも魅力的だが、昨年泊まった滝ノ小屋の快適さと、スリリングな外輪山からの下降が忘れられず。
もう一度、あのルートを辿ってみたいと思っており、前回と同じルートにした。
4月に登った時は、標高2000m以上は全域アイスバーンで、斜面がかなり硬い状態だった。
今回はそれより1ヶ月も前なので、更に硬い状態かもしれない。
そこで、硬い氷にも対応出来るよう、限界までアイゼンとピッケルを尖らせて、
更に、アイスバイルも持参した上で登山に臨んだ。
【3月15日(金)】
予報通り、天候は晴れ。
しかし、鳥海山には雲がかかっており、晴れているのは麓側だけだった。
鳥海山荘の近くの駐車帯に車を停め、まずは鳳来山へと進む。
雪は硬めでラッセル箇所は殆ど無し。
歩くのに浮力は必要とせず、ワカンはザックに付けたままで、
最初からアイゼンを付けて歩いて行く。
順調に鳳来山まで進み、そこから鳥海山方面を眺めてみるが・・・
まだ、晴れ間は訪れない。
相変わらず、山頂側は雲に包まれたままだった。
しかし、次第に空が晴れてきて、やがて森林限界を越えた頃には、完全に雲は消え去った。
快晴の空を背景に、真っ白な鳥海山が、姿を現した。
昨年のレコでも書いた気がするが、私は鳥海山と相性が良いようで、これまで一度も悪天に遭遇した事が無い。
そのジンクスは、今回も健在だった。
(しかし、翌日・・・そのジンクスは破られる事になる)
11時には滝ノ小屋に到着。
無人の小屋に、荷物を置いて、外輪山へと向かう。
目の前には白い斜面が広がっているが、今日は平日の為か、快晴だと言うのに人の姿は無い。
横に広く穏やかな山容を眺めつつ、一人静かに登り始めた。
滝ノ小屋から外輪山へ登るルートは、様々なルートが考えられるが、一度通った事がある道の方が安心だ。
昨年に辿った、伏拝岳へ続く尾根を辿って登る事にする。
当座は順調だった。
アイゼンの刺さりが良い雪で、歩き易く、傾斜もなだらかであまり疲れは感じない。
雲ひとつない快晴の空の下、周囲の見晴らしはとても良く、その眺望を楽しみつつ登り続ける。
しかし、上部の雪面がはっきり見えるようになってきた頃、山の異変に気が付いた。
雪が、黒い・・・?
滝ノ小屋の前からは真っ白に見えた外輪山であるが、その上部は少し黒ずんでおり、灰色に見える。
中国から有害物質でも飛んできて、それが付着して灰色に見えるのだろうか・・・
なんて時事ネタが思い浮かんだが、更に登り、伏拝岳へ続く尾根に登ると、その原因が判明する。
灰色の正体は、氷であった。
尾根上は、びっしりと灰色の氷で覆われていた。
そして、そこから上は、ほぼ全域が氷。
その光景に、唖然とする。
氷の厚さは相当なもので、かなり硬く滑りやすい。
その硬さは、限界まで尖らせたはずのアイゼンが殆ど刺さらない程である。
ピッケルのピックで思い切り突き刺しても、氷の層は貫通せず。
尾根上の氷は、どこもそんな状態で、このルートを進むのはかなり危険そうだ。
ふと、東の谷側へ目を向けると、そこも大部分は氷で覆われていたが、雪が残っている白い部分がある。
そちらの方が安全に思えたので、ルートを変更。
東の谷側へ向かい、出来るだけ雪が付いている部分を選んで登って行った。
雪の下は硬い氷であるが、まだ雪が付いているだけマシである。
氷上に比べれば足場は安定した。
しばらく登って行くと、上方に単独の登山者の姿が見える。
まさか、こんな状態の山に登っている人がいるとは思わなかった。
(自分のことは、置いておいて・・・)
やはり、この氷の斜面に手こずっているようで、かなり慎重に下っている。
やがてその登山者は、私の目の高さまで下って来たので、話を伺ってみた。
体格の良い、地元の登山者でベテランの風格が漂う。
先程、外輪山まで到達したが、風が強く全域氷であり、それ以上進むのは危険なので、引き返してきたとの事。
やはり、上部はかなり手強い模様。
今年、もう2度鳥海山に登っているそうで、冬の鳥海山にはかなり慣れた方のようだ。
しかし、そのようなベテランですら、今日の状態では外輪山までが限界のようである。
「新山に行くのは止めた方が良い。」
そう忠告を頂いたが、
「とりあえず行けるだけ行ってみます。」
と答えて、その登山者と別れた。
再び、外輪山を目指して登り続ける。
標高1800mを越えると、もはや雪の付いている部分は殆ど無い。
山全体が完全な氷で、傾斜も上がってくる。
ここに至って、ついに伝家の宝刀、アイスバイルを使用する。
右手はピッケル、左手はアイスバイル。
ダブルアックススタイルでの3点支持で登り続ける。
そうして登り続けると、突然傾斜が緩くなり、一気に視界が開けた。
開けた視界の先、そこは外輪山の上。
灰色の氷を纏った新山が、突然視界に飛び込んできた。
ようやく到達した外輪山、そこはもはや、雪山では無く氷の山だった。
青空を背景に聳え立つ氷の山々。
その光景の、なんと神々しい事か。
“こんな場所に人が足を踏み入れていいのだろうか?”
と思わずにはいられない。
七高山方面を見ると、去年下降に利用した斜面の辺りには、スノーブリッジらしきものが見えている。
“あそこまで、行けるだろうか・・・?”
外輪山の上は強風で、足場は完全に氷。立っては歩けそうにない。
かなり危うい状況ではあるが、その光景を見ているともう少し進みたい、という欲が出てくる。
立っては進めないが、這ってなら進む事は可能。
ピッケルとバイルを地面に刺して4つ足で、這うようにして、先へと進んでみる。
過酷な登山になったが、このような局面に遭遇するのは、今回が初めてでは無い。
例え、強風だろうが、氷だろうが、数多くの困難を乗り越えてきた私の心は、決して折れ・・・
・・・5分で折れた(-"-;)
北からの強風は、容赦なく私を南の斜面へ突き落とそうとする。
もし落とされたら、そこは氷の斜面。
ピッケルで滑落停止を試みても、この硬い氷が相手では落下を停める事は出来ないだろう。
行者岳の手前にて、その危うさに根を上げて、ガサゴソと。
まるでゴキブリの如く無様に地べたを這って、風下側へと避難する。
風を避けられる岩陰に避難して、風が収まるのを待ってみるが、一向に風は収まらず。
これは、無理だな・・・
14時30分、新山登頂を断念。
「今日はこの辺にしといたるわ。」
と、吉本新喜劇風の捨てセリフを残して、外輪山を後にする。
登りと同じルートを辿って、外輪山を下り、滝ノ小屋への帰路につく。
当然ながら、登りよりも下りは難しくなる。
更に、日差しで暖められたせいで氷の表面は溶け出して、登りの時よりも滑りやすい。
気の休まらない下りが長々と続き、今期経験した雪山登山の中では、もっとも難しいルートとなった。
今年の正月に歩いた北岳稜線も難度の高いルートであったが、それ以上に難しいと感じた。
どうしてこうなった・・?と疑問に思わずにはいられない程に氷結した山。
厳寒期の3000m級の山でも、ここまで厳しい状態になる事は稀だろう。
流石は東北の名山、鳥海山。
東北に住む一登山者としては、誇りにすら思えてくるではないか。
感心してる場合では無かったが、そんな事を思いながら外輪山を下り、やがて滝ノ小屋に帰り着く。
「帰ってきた」と言うよりも「生還した」と表現したくなるようなハードな登山だった。
【3月16日(土)】
昨日の夕方は、素晴らしい夕日の空が広がっていた。
しかし、翌朝になると、その空とはうってかわって曇り空。
小屋の周囲は濃いガスで覆われており、視界は10mも無い。
用を足しにちょっと小屋から足を延ばしてみたら、小屋の方向が判らなくなってしまうような有様で・・・
危うく、小屋前で遭難するところであった^^;
この日に下山する事を考えていたが、このガスの中を行動するのは避けた方が良さそうだ。
明日は快晴に恵まれそうなので、今日は滝ノ小屋で停滞し、明日下山する事にした。
こんな天候では、今日は誰も訪れないだろう、と思っていたら、16時頃、小屋に一人の登山者が訪れる。
まだ若い方で、とりあえず、K君と記載させて頂くが、
よくこんなガスの中、小屋まで辿り着いたものだ、と感心した。
K君としばらく話をするうちに、「明日はどうする?」という話題になる。
私の予定は、明日は下山するが、その前に月山森に登り、それから下山するつもりだった。
K君はこの小屋が目的地であり、明日は下山するだけの予定だったようだが、
「折角なので一緒に行ってみよう」という事となり、明日は二人で月山森へ行く事となった。
【3月17日(日)】
朝から快晴!
小屋の前からは見事な御来光が拝めた。
起きたのは6時前で、危うく寝過ごすところであったが、K君の物音で目を覚まし、なんとか日の出に間に合った。
朝日の鑑賞を終えた後、朝食を撮り、予定通りにK君と共に月山森へと出発した。
私は単独登山が多いので、同行者がいる登山は新鮮である。
同行者がいる際は、そのペース配分に気をつけなくてはならないが、若いK君は健脚だ。
気を使う必要は殆ど無く、むしろ私の方がバテ気味だったかもしれない。
風は穏やかで、快晴の空。
実に良い登山日和で、その行程では何度も写真を撮ってもらった。
月山森までの往復で危険な箇所は殆ど無く、2日前の外輪山とは段違いの歩きやすさ。
実に楽しい雪山歩きだった。
滝ノ小屋に戻って来ると、小屋の前には複数のスキーが置かれてある。
今日は快晴の日曜日。
そこそこ入山者は居るらしい。
小屋にはスキーヤーが4名程訪れていたが、残念な事に、外輪山は氷の斜面。
とても滑走できる状態では無いので、皆さん、小屋よりあまり上までは行かず、
1400〜1500m地点辺りから滑走していた。
小屋で昼食を撮り、11時頃に下山に取り掛かる。
滝ノ小屋から湯ノ台への下山コースは、登り利用した鳳来山経由では無く、
鳥海高原ラインの西側を辿るルコースを選んだ。
去年の4月にも下山で利用したコースであり、地図に記載はされていないが、
地元では「宮様コース」と呼ばれているらしい。
小屋で休んでいた地元のスキーヤーの方に教えて頂いたのだが、
なんでも、高松宮殿下が山スキーに訪れた際に整備されたコースだとか。
所々で森林が伐採されており、少し不自然に感じるところはあるが見晴らしの良く、急な斜面は殆ど無し。
雪山登山としては少し物足りなさを感じるが、山スキーには良さそうなコースである。
K君とはこの下りでも同行しており、時々振り返ってみると樹木にピンクリボンを結んでいる。
近日中にまた訪れたいので、目印をしているとの事。
K君、滝ノ小屋に来るまではガスの中で道迷いに悩まされたようで、聞いたところ、
「それってバリエーションルートじゃね?」と思えるようなすごいルートを辿って滝ノ小屋に到着している。
でも、これでもう次回は迷う事はないだろう(笑)
リボンを付けつつ宮様コースを下り、やがて舗装路に出る。
最後は舗装路を辿って駐車帯へと戻り、登山を終えた。
K君とは、鳥海山荘にて別れる。
久々に同行者のいる登山は新鮮で、楽しい登山であった。
また鳥海山にてお会いしたいものである^^ノ
以上、今年最初の鳥海山。
目的地の新山登頂には至らなかったが、一面氷の外輪山や新山の姿は、まさに圧感。
そうそう見れる光景では無く、貴重な登山経験が出来た。
しかし、その氷の斜面は非常に危険であり、今の氷の状態を考えると、
外輪山経由の新山登頂は極めて難しい、と言わざるを得ない。
その一方、千蛇谷側はさほどでも無く、傾斜自体は緩く凍結しているような箇所もあまり見られない。
外輪側からの雪崩や、凍結した新山の登下降には気をつける必要がありそうだが、
千蛇谷側からであれば、新山登頂は可能に思えた。
もし、今月中にまた鳥海山に登れそうだったら、今度は千蛇谷側のルートを歩いてみたいと考えている。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
Luske













レコ とてもおもしろかったです。
そしてリアル感にあふれていました。
自分も東北の名山 鳥海山にあこがれておりまして一筋縄ではいかない感覚がより一層想いを募らせてくれました。
貴重なレコありがとうございました。
御覧頂き、ありがとうございます。
東北で最も有名な山、といったら鳥海山かな、と自分は思いますので憧れるお気持ちは判ります。
冬の鳥海山はなかなか厳しい山で、地元の方に話を聞くと、3月の外輪山斜面は最も状態が悪いらしいです^^;
4月に入り、残雪期になればもう少し斜面も柔らぐと思いますので、その頃がチャンスかもしれませんね。
例え斜面が柔んだとしても、このルートからの新山登頂は厳しいと思いますが、月山森でしたら危険箇所は無くオススメできます。
いつの日か、東北の名山、鳥海山にぜひお越しください
やはりLuskeさんはここでしたか。
日曜日に大鏑の稜線から鳥海山のてっぺんが少しだけ顔を覗かせておりました。
今頃Luskeさんきっと居るよねってkiyoshiさんと話していたところでした
アイゼンの歯が立たない程の氷の斜面、僕は驚きませんね。
鳥海山ならあり得ます
最近、かなり気温が緩んでそれから急激に冷え込んだりする日が何度も続いたので、納得です。
よくぞご無事で帰ってこられました。
下りは想像するだけでゾッとします。
82番の虫はセッケイカワゲラくんです
Luskeさん、昨年よりバージョンアップされていますね
まさに白い魔の山、鳥海山に果敢に挑んで素晴らしい気力と体力と装備です
全域氷ってどんなだろう ?
海外の5000m級以上の山を登っているような感じですね。
日没、夕映え、夜明け、モルゲンロート、
挑戦者でしか見られない絶景を分けて頂きありがとうございました
すばらしい記録です。そして無事に生還おめでとうございます
ウソつき Luske さんへ
こんばんは
もとい!ウソじゃないですね。
「止むをえない急用が出来た。」
冬の鳥海山に呼ばれたら、そりゃ止むを得ないです
ウソつき呼ばわりしてすみません。
冬の鳥海山。数年前の4月に滝の小屋まで行ったことがあります(ソロじゃないです)
それ以上は行くことが叶わなかった憧れの場所。
なので最初レコタイトルだけ読んで、思わず
「ずるい!!」って叫んじゃいました
ずるいどころか、命がけの大変な3日間、本当にお疲れ様でした。
まさしく生還です。ご無事で本当に良かったです。
初日は素晴らしい山日和でしたね。
有給の取り甲斐がありましたね。
絶景のおすそ分けありがとうございました。
次回の「止むを得ない急用」を楽しみにしております。
斜面が凍っている事は想像してましたが、まさかあれほどの規模で凍っているとは思いませんでした。
それが当たり前のようにあるとは・・・鳥海山はすごい山です
この地方の気象の激しさをには、驚きを通り越して、敬意が湧いてきます。
ほほう、あの虫、セッケイカワゲラ、という名があるのですか
宮様コースを下っている時、セッケイカワゲラくんが雪の上を歩いている姿を時々見かけました。
もう春ですね〜
虫を見たのは久々だったので、懸命に雪の上を歩く姿はとても健気に見えました。
妙に愛着が湧いてきます。
うっかり踏まぬよう、注意して下山しました
外輪山の上は、まさに別世界で、日本離れしたその光景には目を奪われました。
5000m級の山って、もしかしたらこんな光景なのかもしれませんね。
外輪山だけではなく、滝ノ小屋周辺の景色も素晴らしいです。
正面には穏やかな山容の鳥海山の眺め、そして夕焼けや朝焼けのビュースポットです。
宮様コースでしたら、それほど危険な箇所はないので、寒さが緩んだ頃にでも、滝ノ小屋に一泊してみてはいかがでしょうか^^b
誰も居ない小屋は少し怖いかもしれませんが、大丈夫。
初日は一人でしたけど、あまり怖くありませんでしたよ
お酒さえあれば、ですけどね(笑)
なるほど、「鳥海山に呼ばれた。」というのは立派な急用ですね(笑)
3月に入り、天気も安定し出したとは言え、貴重な晴れの日。
登山者にとっては何物にも代えがたい貴重な日ですよね
数年前にwaqueが滝ノ小屋まで行かれた時は、鳥海山は見えましたか?
外輪山からの眺めも良いですが、私は滝ノ小屋から眺める鳥海山の景色も大好きです。
もし、見れたのでしたら、それだけでも十分満足できる登山だったのではないかと思います。
3日目の下山前は、滝ノ小屋前で、暖かい日差しの中、しばらくその眺めを満喫しました。
でも、今回は、有給の理由が理由なので、山に行ったことがバレたら後が面倒。
なので、日焼けには気を使いました。
絶対にスリップは許されない、且つ、日焼けも許されない、という過酷な登山でありました
日焼け止めとゴーグル&バラクラバのお陰で、なんとかこの難局を乗り越え、無事下山。
少し鼻の頭が日焼けしましたが、上司にはバレずに済みました
さて、次回はどんなウソで・・・もとい「止むを得ない急用」で有給をとろうか。
同じ理由ばかりではそのうちバレるので、入念に考えないといけませんね
フルボリュームの登山でしたね。
お疲れ様でした。
私と違い忘れ物もなかったようで、準備万端の山行でしたね
それでも今回はエキスパートのLuskeさんよりも山の条件が厳しかったようで
以前警察庁の雪山情報についてのお知らせというものを見たときに鳥海山の欄には七合目より上は硬い氷に覆われアイゼンも刺さりにくい状態と記述がありました。
とんでもない条件になるものだと思っていたのですが、
Luskeさんがそんな中、ものともせずにアタックしているとは!!!
さすがに心身ともに疲れたと思います。
その苦労のあとの夕焼けはご褒美でしょうか。
青空と一面の銀世界も大好きですが、夕焼けの写真も素晴らしいですね。現地で見てみたいものです。
外輪のスノーブリッジも橋らしく見えますね。
こちらも無くならないうちに見に行かねば!
謎の男?K君。ガスの中目的の小屋までしっかりたどり着く健脚となればなかなかのレベルの方でしょうね。
Luskeさんの山行とは鳥海山が唯一かぶっているので、
今回のルートも懐かしいなあと思いながら写真を見ていました。自分は約2000メートルまでですけど・・・。
次回は是非山頂にピッケルを!!!
ちなみに有給理由は正直にとってくださいね。
会社の人がレコを見ているかもしれませんから。
ばれてしまって登山禁止となったら一大事
雪と氷の世界の鳥海山、美しくも恐ろしい写真を拝見してぞくぞくする思いに襲われました。
怖い一方で、このような世界があの優美な山には広がっているのだと思うと、お腹の中が熱くなるような気がします。
(上手く表現できないのですが、背中をおされるような、落ち着かないような)
いつもLuskeさんの山行記録は私の見ることのできない、憧れの世界を見せてくれますが、今回は何と言っていいか…。
大変厳しい山へ単独で行かれているにもかかわらず、いつも安心して記録を読む事ができます。
やはり山は体力・技術はもちろんの事、判断力・知力・想像力を必要とするのだなぁと思うのです。
(+過酷な状況も楽しめてしまうユーモアかな
Luskeさんのヤマレコ記録のおかげで、山、特に雪山を訪れると、目の前に広がる世界のさらに奥を想像できるようになりました。
南蔵王の樹氷原、厳冬期の船形山頂と雁戸山。残雪期の飯豊。
数え上げればきりがない程です。
その風景の中に立つことはできなくとも、想像力と山への気持ちを高揚させてくれる記録、これからも楽しみにしています。
今回も一人突っ込み、素敵です。毎回何回か「にやり」しています
やはり鳥海山は氷の山だったのですね
それにしても、あの形のまま凍っている七高山やら新山、はじめてみました
ふもとから見慣れている鳥海山
でも、冬はとてもお近づきにはなれません。
貴重な記録をありがとうございました。
3月になり、本当に晴れの日が増えましたね。
真っ白な月山に鳥海山。
庄内平野からも何度も見られるようになりました。
私は取り合えず、5月になったら行ってみたいと思います。
今回は、「少し過剰かな?」と思えるくらいの装備でしたが、
そのおかげで無事に外輪山まで行き、無事に戻ってこれたのだと思います。
荷物重量とのバランスが難しいところですが、
やはり冬山ともなれば、過剰な位の準備をした方が良いのかもしれませんね。
新山登頂には至りませんでしたが、もう外輪山だけでお腹いっぱいです
外輪山に到達した時は、3000m級のピークに立ったかのような達成感を感じましたよ。
そして、その後に訪れた夕焼けの景色。
過酷な氷の世界の後に訪れた極楽のような世界、という感じで、とてもドラマティックな一日でした。
K君、なかなか凄い男でした。
積雪期に滝ノ小屋まで来るのは初めてだったそうですが、よくあのガスの中、辿りつけたものだと感心させられました。
K君だけではなく、初日に外輪斜面で会った登山者や、最終日に滝ノ小屋で話を伺ったスキーヤーの方々、今回の山行中で会った方々は、いずれも只者では無い、すごい人達でした。
やはり、冬の厳しい鳥海山で鍛えられているのでしょうか。
この地方に住む登山者の方々のレベルの高さを知った山行でもありました。
Webberさんも、そんな漢の一人だと思っておりますよ
会社には登山をする人は殆ど居ないので、たぶん見ては居ないと思いますが・・・
万が一、という事もありますからね。
理由は正直に、次回は
「鳥海山に呼ばれました。」と答える事にします(笑)
目の前に広がる世界の更に奥、
そこには、とても素晴らしい光景が広がっています。
その素晴らしい光景を一人眺めるのは、優越感のようなものを感じますが、
同時に、多くの人にもこの景色を見て頂きたい、と思うことが多々あります。
もちろん、そこには誰もが行ける訳ではない、という事は、私自身もよく理解していますので、
安易に薦める事は出来ず、冬山のレコを書くときは、ジレンマを感じる時があります。
でも、もし、それらの山へ行くかどうか迷っている人がいたら、背中を押してやりたい、と思う気持ちがどこかにあります。
押した結果、奈落に突き落とす事にもなりかねませんので、そこは控えめにすべきですが、
ついその気持ちが出てしまうのかもしれませんね。
あえて厳しい世界に行くことを薦めはしませんが、もしレコを見て興味をもち、しかるべき経験を積んだ上で、実際にその世界の更に奥を見る方がおられたのならば、私にとってそれほど嬉しい事はありません。
・・・と、柄にも合わず、真面目なを書きましたがキャラに合わないですね
一人突っ込みは、もう癖です^^;
単独だと少し寂しくなったり、ダレてくる時があるので、時々一人ボケツッコミしながら登ってます(笑)
kimberliteさんの地元に御邪魔させて頂きました。
厳しい寒さと豪雪で、今年も御苦労されたかと思いますが、
その厳しい自然環境が鳥海山の驚くような光景を作り上げるのですね。
この地方の自然に対する畏敬の念、というものが湧いてきます。
私は実家が山形なので、このような素晴らしい自然を持つ山形県を誇りに思います。
あ、でも、鳥海山って秋田の山・・・かな?
うーん、悩んでしまうところですが、今回のルートは山形側だったので、
とりあえず、山形の誇り、という事にしておきます
(秋田の方、異論は認めます・・・)
5月になれば、条件も良くなり今より安全に歩けるかと思います。
5月に鳥海山に登った事はないので、どのような雪の状況になるかは判りませんが、
宮様コースでしたら、雪庇や雪崩の危険がありそうな場所はないので、大丈夫ではないかと・・・
とは言え、まだ雪が多い時期でしょうから、くれぐれも気をつけて、
快晴の登山になるよう、願っております!
Luskeさんこんばんは!
そして はじめまして〜(^-^)
荒々しく凍った鳥海山、ドキドキしながら拝見させて頂きました。
いや〜本当に素晴らしい! 昨年4月のレコもお気に入りに登録しいつも楽しんでますが更に過酷な状態、美しさにknockoutです!!
当日、自分はあまりに綺麗なんで鳥海山を100回以上(嘘じゃなく)酒田と遊佐の麓から行きたくて行きたくて眺めていましたが、まさかこれほどの氷りとは思いませんでした。(キラキラ光ってる〜って見てた(^_^;)
ピッケルにアイスバイルのダブルアックスじゃないと到底歯が立ちそうにありませんね。
きっと各地の冬山を制覇されてきたLuskeさんだからこそ成し得た山業なんでしょうね。
ピッケル1本で向かおうと考えていた自分を反省しました。
貴重な記録、本当にありがとうございました(^-^)/
私のプロフ画像は、昨年5月の鳥海山です。
鳥海湖の近く、御濱で撮りました。
春は風とかガスとかで撤退ばかりだったのですよね。
また来れるからいいやって、昨年は何度も撤退していました。
蛇足ですが…
鳥海山の山頂は山形県遊佐町に属していますよー
大物忌神社には近所の宮司さんがお勤めで、夏には必ずと言っていいほど山でお会いします^^;
「まだ来たのぅ」と言われます。。。(笑)
過去レコも御覧頂き、ありがとうございます
当日は、素晴らしい快晴でしたね。
山からは酒田や遊佐の町並みが見えましたが、あまりに天気が良かったので、
「今頃あそこに住んでいる登山者の方は気が気ではないだろなぁ」
と思っておりました。
D-Metalさんも、落ち着かない一日を過ごしたのではないでしょうか。
麓から見ても秀麗な鳥海山。100回以上眺めた、というのも納得です。
その秀麗な見た目とは裏腹に、その頂きは厳しい世界でありました。
そんな環境でもアイスバイルは頼もしく、ピッケル、アイゼン以上に頼れる支点として、大活躍してくれました。
ピッケル一本だけでも、行けなくはないかな、と思いますが・・・
その時は、下りが命がけになりそうです。
ピッケル一本だけでしたら、恐らく1800m地点で撤退していたかな、と思いますので、バイルも持参したのは正解でした。
尚、去年の4月はピッケルだけで登りました。
今回ほど斜面は硬くなかったので、その時はピッケル1本で充分な状態でした。
今まで色んな山へ登りましたが、今回の鳥海山はそれらの山とは別格、と言えるほど厳しい環境でした。
凄い山だと、改めて思います。
でも、その光景は昨年4月に見た時よりも印象的。
氷の鳥海山に、また訪れたいです
kimberliteさんのプロフ画像、どこの山かな?
と思ってましたが、なるほど、鳥海湖の近くでしたか。
背景に見えるのは鳥海山でしょうか。
5月でも雪が豊富ですね
やはり、近所の山だと撤退が多くなりますよね。
私も同じで、色んな山に登りましたが、一番撤退率が高いのが、近所の蔵王連峰です。
いつでも来れるから、別にいいや・・・てな感じで、しょっちゅう撤退してます^^;
鳥海山の山頂、山形で良かったのですね、安心しました。
大きな山塊は、県境を跨いでいる事が多く、この山は何県?と疑問に思う事が多々あります。
鳥海山だけではなく、飯豊連峰もそんな山ですね。
新潟、山形、福島の県境なので、何県の山なのか曖昧で・・・
以前、本山小屋で、「飯豊は新潟の山か、福島の山か」で登山者同士が熱い議論を交わしていた事がありました。
実家が山形の私としては、第3勢力の山形県、として参戦したくなりましたが、
収拾がつかなくなりそうだったので止めておきました(笑)
3月17日に滝の小屋でお話しした地元の単独山スキーヤー、
ファーマー佐藤です。
詳細な山行記録に大変感心しました。
今年の3月中旬の鳥海山は特別に厳しい凍り方をしていましたよ。
30年近く冬の鳥海山に登っていますが、恐らく最悪な気がしました。
でも、そんな中でも外輪山に登れるのであれば、新山登頂は難しく
ありません。内壁を下りるルート取りを間違わなければ
アイゼン&ピッケルで問題なく下れます。
内壁を下ってスノーブリッジを通って新山に登りますが、
そこからはアイゼン不要で、長靴でもOKなくらいです。
機会があったら、ぜひ足を伸ばしてみて下さい。
満足度が格段に増すと思います。(^^
滝の小屋ではお世話になりました。
冬の鳥海山の厳しさや、山スキーの事など、興味深く聞かせて頂きました。
お話を聞かせて頂いた事で、山スキーへの興味が高まり、来季にファットスキーを購入しようか、只今検討しております。
あの日の鳥海山は、特別厳しかったようですね。
30年で最悪とは・・・驚きです
かなり苦戦させられましたが、ある意味、貴重な経験が出来たと、内心嬉しく思ったりしてます(笑)
また今度、外輪から新山を目指してみたいと思っております。
そして鳥海山でお会いした際は、また色々と御教授頂ければ幸いです
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する