大崩山(四ッ岳断念で転進)


- GPS
- 08:30
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,353m
- 下り
- 1,333m
コースタイム
天候 | 雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・下山時には平湯キャンプ場の駐車場も使える感じだった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆平湯キャンプ場〜大滝川渡渉点 ・この1週間の降雪で激パウ状態、ここ数年で一番厳しいラッセル。 ・ただ、そのおかげでこの時期の割には藪も埋まっていてどこでも歩ける状態だった。 ・大滝川渡渉点はこの時期にしては水量が多く、スノーブリッジ未完成だったため渡渉断念。→大崩山に転進することに。 ◆大滝川渡渉点〜大崩山 ・トラックログの通り尾根沿いを中心にハイクアップ。 ・痩せ尾根は木の根が多くて通過に苦労した。 ・トラバースも激ラッセルで大変・・・ ・一気に積雪は増えたもののまだ藪はうるさいイメージ。 ・山頂部も樹林帯であるため割と風の影響は受けにくい。四ッ岳が荒れているような日に候補になりそう。 |
その他周辺情報 | ひらゆの森。600円。 休憩所はコロナの影響で利用不可。 |
写真
感想
今日はパクと四ッ岳に行こうと平湯に集合。
パクと会うのは3月の白山以来なので約9か月ぶりだ。
ここ数年は12月の雪が少なくてまともに四ッ岳を滑るのは難しかったが今回はまとまった積雪があったので激ラッセル激パウダーが楽しめそうだ。
3時に平湯温泉スキー場を出発、久しぶりのPon2oonが足にずっしりくる。
暗闇の中、パクを先頭にガンガンラッセル、急登が終わったところで先頭を変わるがまじツライ。
多分自分がこれまで経験してきたラッセルの中で一番過酷だと思った。
大滝川渡渉点に到着し、渡渉ポイントを探す。
雪が少なければツボ足&飛び石でいけるのだが、今回は中途半端に雪が多い割にスノーブリッジもできていなかった。
水量も思ったより多くて万一落ちたら敗退はもちろん、最悪這い上がることができないかもしれない。
パクと話し合った結果、四ッ岳は断念してとなりの大崩山へ転進することになった。
さあここから標高差900m。
無雪期ならなんてことないが、この激ラッセルで900m上げるのはかなりつらい。
二人とも大崩山には行ったことも登頂したこともなかったのでその場で地形図を見ながらルートを吟味する。
よし、尾根伝いに行けそうだ。
渡渉点から自分たちのトレースを辿って少しだけ引き返して大崩山への尾根に取り付く。
最初は割と斜度が緩かったがどんどんきつくなってくる。
わかってはいたがラッセルもツライ。
斜度がないところならまだいいが、急登のトラバースになるとラッセルもキックターンもつらすぎる。
ラッセルマシーンのパクはそれでも楽しそうにラッセルしていった。
自分は寒くなってきたら声をかけてつまみ食いする感じでラッセル参戦。
多分8割以上パクに頑張ってもらった・・・自分一人なら確実に敗退していたと思う。
厳しかったが「時間をかければ絶対に登頂できる」と二人で言い聞かせながらなんとか10時に登頂。
出発から7時間もかかってしまった。
あとはパウダーパラダイスが待つのみ。
Pon2oonはラッセルの武器としても優秀だが滑走性能もすばらしい。
この浮遊感を味わってしまうと病みつきになる。
ただ、この深雪でコケたりルートミスすると命取りになるので二人でルート取りを確かめながら、もちろんパウダーを満喫しながらも慎重に降りていった。
登りで7時間もかかったのに下山は1時間ほど。
やはりスキーの機動力は素晴らしい。
下山後はひらゆの森で温泉に浸かり、おいしい料理をいただきながらの反省会となった。
雪だ、雪だ、大雪だ。本州に来てから3シーズン目の冬となるが18-19, 19-20はとんでもなく雪が少なくて大変だった。今年も11月はまともに降らずもうダメかと思っていた。そんな矢先にすんごい寒波が来て積雪深はみるみる急成長。こんなに一度に積もって時間の経たないうちに山へ行っても雪が沈んでいない。かなり厳しいラッセルが強いられることは間違いない。でも行く。だって雪と戯れるのが好きだから。今日は土曜会なので久しぶりに岩さんと。9ヶ月ぶりの再会だった。岩さんとは晩秋にでも小屋かテン泊でユル登山に行きたいね、なんて言っていたが天気と都合が合わず結局無雪期は一度も会わなかった。まあ僕と北陸勢の関係はそんなもん。
平湯キャンプ場ではじめの一歩を踏み出した瞬間に今日はかなり激しい一日になると確信した。対深雪のリーサルウェポン、Pon2oon179cmが唸る。大滝川渡渉点ではスノーブリッジはまだ繋がっていなくて、渡渉しようにも水量が多くて断念。それなら僕も岩さんも登ったことが無いことだし大崩山へ行こう。雪は十分にあるので尾根を伝っていけばいつか着く。そうと決まれば雪を蹴飛ばして登るだけ。もうずっとラッセル。心ゆくまでラッセルだ。岩さんとは久々の再会だったので積もる話も多くて、というか僕が仕事についての話をめちゃくちゃ喋って岩さんに聞いてもらいながらせっせと登った。スッキリした。はぁー岩さんみたいなボスの下で働きてぇなぁー。北尾根は予想以上に風がなくて穏やかで、ガスで視界が効かないのは上の方だけだった。振り返れば眼下に平湯が見える。なぜか向こうのほうは晴れていた。水墨画のような白と黒のモノクロームの森の中で素敵な時間を楽しんだ。
ラッセルのご褒美にいちご大福をもらった。うめえ。頑張ってよかった。シールを剥がせばタマランチ会長。下山後はひらゆの森でざぶーん。冬の温泉はサイッコーだ。今年も四ッ岳、ひらゆには何度もお世話になります。本当に年パス買おうかな。
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