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Yamareco

記録ID: 2807245
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山滑走
槍・穂高・乗鞍

大崩山(四ッ岳断念で転進)

2020年12月19日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:30
距離
12.0km
登り
1,353m
下り
1,333m

コースタイム

日帰り
山行
7:39
休憩
0:49
合計
8:28
距離 12.0km 登り 1,353m 下り 1,353m
3:06
92
4:38
5:10
286
9:56
10:13
77
11:30
4
11:34
ゴール地点
天候
過去天気図(気象庁) 2020年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
・平湯温泉スキー場の駐車場を利用。
・下山時には平湯キャンプ場の駐車場も使える感じだった。
コース状況/
危険箇所等
◆平湯キャンプ場〜大滝川渡渉点
・この1週間の降雪で激パウ状態、ここ数年で一番厳しいラッセル。
・ただ、そのおかげでこの時期の割には藪も埋まっていてどこでも歩ける状態だった。
・大滝川渡渉点はこの時期にしては水量が多く、スノーブリッジ未完成だったため渡渉断念。→大崩山に転進することに。

◆大滝川渡渉点〜大崩山
・トラックログの通り尾根沿いを中心にハイクアップ。
・痩せ尾根は木の根が多くて通過に苦労した。
・トラバースも激ラッセルで大変・・・
・一気に積雪は増えたもののまだ藪はうるさいイメージ。
・山頂部も樹林帯であるため割と風の影響は受けにくい。四ッ岳が荒れているような日に候補になりそう。
その他周辺情報 ひらゆの森。600円。
休憩所はコロナの影響で利用不可。
P)前日夜移動で平湯へ。民俗館露天風呂で雪見風呂を楽しんだら寝る。
2020年12月18日 20:57撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
8
12/18 20:57
P)前日夜移動で平湯へ。民俗館露天風呂で雪見風呂を楽しんだら寝る。
今日は平湯から四ッ岳を狙う。
記録的な降雪直後の四ッは一体どうなっているのか。
2020年12月19日 03:03撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
12/19 3:03
今日は平湯から四ッ岳を狙う。
記録的な降雪直後の四ッは一体どうなっているのか。
国道を歩いてキャンプ場へ
2020年12月19日 03:07撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3
12/19 3:07
国道を歩いてキャンプ場へ
怪獣パクの激ラッセル
2020年12月19日 03:37撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
6
12/19 3:37
怪獣パクの激ラッセル
大滝川渡渉点で渡渉ポイントを見いだせずに四ッ岳は断念することに。
2020年12月19日 04:45撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3
12/19 4:45
大滝川渡渉点で渡渉ポイントを見いだせずに四ッ岳は断念することに。
気を取り直して隣の大崩山を狙うことに。
2020年12月19日 06:50撮影 by  NIKON D5600, NIKON CORPORATION
4
12/19 6:50
気を取り直して隣の大崩山を狙うことに。
まだ藪は残っていたが12月としてはかなり快適、いやラッセルは地獄だった。
2020年12月19日 07:02撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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12/19 7:02
まだ藪は残っていたが12月としてはかなり快適、いやラッセルは地獄だった。
癒しの森へ。とか言いながら景色を眺める余裕はほとんどない。
2020年12月19日 07:45撮影 by  NIKON D5600, NIKON CORPORATION
4
12/19 7:45
癒しの森へ。とか言いながら景色を眺める余裕はほとんどない。
いきなりこの積雪でシーズン初めにPon2oon169は足に堪える。ちなみにパクは179cmで参戦。
2020年12月19日 08:13撮影 by  NIKON D5600, NIKON CORPORATION
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12/19 8:13
いきなりこの積雪でシーズン初めにPon2oon169は足に堪える。ちなみにパクは179cmで参戦。
たまーに青空も覗いていたが基本的に雪。
2020年12月19日 08:33撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
12/19 8:33
たまーに青空も覗いていたが基本的に雪。
マジやばいわ、このラッセル。
2020年12月19日 08:42撮影 by  NIKON D5600, NIKON CORPORATION
2
12/19 8:42
マジやばいわ、このラッセル。
怪獣パクのラッセルがいなければ登頂できなかった。
2020年12月19日 08:48撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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12/19 8:48
怪獣パクのラッセルがいなければ登頂できなかった。
急登をクリアしてビクトリーロードへ。
2020年12月19日 09:50撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3
12/19 9:50
急登をクリアしてビクトリーロードへ。
大崩山初登頂!
2020年12月19日 10:01撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
16
12/19 10:01
大崩山初登頂!
いちご大福で休憩。
2500mを超えているのに思ったより穏やかだった。
2020年12月19日 10:03撮影 by  NIKON D5600, NIKON CORPORATION
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12/19 10:03
いちご大福で休憩。
2500mを超えているのに思ったより穏やかだった。
さーて滑走準備したらいくで〜
2020年12月19日 10:13撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/19 10:13
さーて滑走準備したらいくで〜
パウダーいただきますっ
2020年12月19日 10:18撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/19 10:18
パウダーいただきますっ
浮遊感
2020年12月19日 10:25撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
6
12/19 10:25
浮遊感
スキー場では味わえない
2020年12月19日 10:26撮影 by  NIKON D5600, NIKON CORPORATION
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12/19 10:26
スキー場では味わえない
苦労してラッセルしてよかった
2020年12月19日 10:27撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/19 10:27
苦労してラッセルしてよかった
貸し切りゲレンデ
2020年12月19日 11:13撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/19 11:13
貸し切りゲレンデ
藪滑走のうちに入らない。快適快適。
2020年12月19日 11:13撮影 by  NIKON D5600, NIKON CORPORATION
8
12/19 11:13
藪滑走のうちに入らない。快適快適。
とはいえ万一コケると埋没するリスクがあるので慎重に。
2020年12月19日 11:13撮影 by  NIKON D5600, NIKON CORPORATION
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12/19 11:13
とはいえ万一コケると埋没するリスクがあるので慎重に。
ラストの谷滑走。
2020年12月19日 11:24撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/19 11:24
ラストの谷滑走。
前にpon2oonなくした場所だが攻める!ここで失くしても帰れることはわかってる(笑)
2020年12月19日 11:24撮影 by  NIKON D5600, NIKON CORPORATION
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12/19 11:24
前にpon2oonなくした場所だが攻める!ここで失くしても帰れることはわかってる(笑)
キャンプ場まで無事下山!
2020年12月19日 11:29撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
4
12/19 11:29
キャンプ場まで無事下山!
おつかれ!
さあひらゆの森いって温まろうぜ。
2020年12月19日 11:33撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/19 11:33
おつかれ!
さあひらゆの森いって温まろうぜ。
めっちゃ久々に来た。スキー場のオープンが明日からなのでひらゆの森は空いていて最高だった。
2020年12月19日 14:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/19 14:34
めっちゃ久々に来た。スキー場のオープンが明日からなのでひらゆの森は空いていて最高だった。
富山-飛騨間の移動といえば島田食堂のオムライスは欠かせない
2020年12月19日 16:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/19 16:34
富山-飛騨間の移動といえば島田食堂のオムライスは欠かせない

感想

今日はパクと四ッ岳に行こうと平湯に集合。
パクと会うのは3月の白山以来なので約9か月ぶりだ。
ここ数年は12月の雪が少なくてまともに四ッ岳を滑るのは難しかったが今回はまとまった積雪があったので激ラッセル激パウダーが楽しめそうだ。

3時に平湯温泉スキー場を出発、久しぶりのPon2oonが足にずっしりくる。
暗闇の中、パクを先頭にガンガンラッセル、急登が終わったところで先頭を変わるがまじツライ。
多分自分がこれまで経験してきたラッセルの中で一番過酷だと思った。

大滝川渡渉点に到着し、渡渉ポイントを探す。
雪が少なければツボ足&飛び石でいけるのだが、今回は中途半端に雪が多い割にスノーブリッジもできていなかった。
水量も思ったより多くて万一落ちたら敗退はもちろん、最悪這い上がることができないかもしれない。
パクと話し合った結果、四ッ岳は断念してとなりの大崩山へ転進することになった。

さあここから標高差900m。
無雪期ならなんてことないが、この激ラッセルで900m上げるのはかなりつらい。
二人とも大崩山には行ったことも登頂したこともなかったのでその場で地形図を見ながらルートを吟味する。
よし、尾根伝いに行けそうだ。
渡渉点から自分たちのトレースを辿って少しだけ引き返して大崩山への尾根に取り付く。
最初は割と斜度が緩かったがどんどんきつくなってくる。
わかってはいたがラッセルもツライ。
斜度がないところならまだいいが、急登のトラバースになるとラッセルもキックターンもつらすぎる。
ラッセルマシーンのパクはそれでも楽しそうにラッセルしていった。
自分は寒くなってきたら声をかけてつまみ食いする感じでラッセル参戦。
多分8割以上パクに頑張ってもらった・・・自分一人なら確実に敗退していたと思う。

厳しかったが「時間をかければ絶対に登頂できる」と二人で言い聞かせながらなんとか10時に登頂。
出発から7時間もかかってしまった。

あとはパウダーパラダイスが待つのみ。
Pon2oonはラッセルの武器としても優秀だが滑走性能もすばらしい。
この浮遊感を味わってしまうと病みつきになる。
ただ、この深雪でコケたりルートミスすると命取りになるので二人でルート取りを確かめながら、もちろんパウダーを満喫しながらも慎重に降りていった。

登りで7時間もかかったのに下山は1時間ほど。
やはりスキーの機動力は素晴らしい。

下山後はひらゆの森で温泉に浸かり、おいしい料理をいただきながらの反省会となった。

雪だ、雪だ、大雪だ。本州に来てから3シーズン目の冬となるが18-19, 19-20はとんでもなく雪が少なくて大変だった。今年も11月はまともに降らずもうダメかと思っていた。そんな矢先にすんごい寒波が来て積雪深はみるみる急成長。こんなに一度に積もって時間の経たないうちに山へ行っても雪が沈んでいない。かなり厳しいラッセルが強いられることは間違いない。でも行く。だって雪と戯れるのが好きだから。今日は土曜会なので久しぶりに岩さんと。9ヶ月ぶりの再会だった。岩さんとは晩秋にでも小屋かテン泊でユル登山に行きたいね、なんて言っていたが天気と都合が合わず結局無雪期は一度も会わなかった。まあ僕と北陸勢の関係はそんなもん。

平湯キャンプ場ではじめの一歩を踏み出した瞬間に今日はかなり激しい一日になると確信した。対深雪のリーサルウェポン、Pon2oon179cmが唸る。大滝川渡渉点ではスノーブリッジはまだ繋がっていなくて、渡渉しようにも水量が多くて断念。それなら僕も岩さんも登ったことが無いことだし大崩山へ行こう。雪は十分にあるので尾根を伝っていけばいつか着く。そうと決まれば雪を蹴飛ばして登るだけ。もうずっとラッセル。心ゆくまでラッセルだ。岩さんとは久々の再会だったので積もる話も多くて、というか僕が仕事についての話をめちゃくちゃ喋って岩さんに聞いてもらいながらせっせと登った。スッキリした。はぁー岩さんみたいなボスの下で働きてぇなぁー。北尾根は予想以上に風がなくて穏やかで、ガスで視界が効かないのは上の方だけだった。振り返れば眼下に平湯が見える。なぜか向こうのほうは晴れていた。水墨画のような白と黒のモノクロームの森の中で素敵な時間を楽しんだ。

ラッセルのご褒美にいちご大福をもらった。うめえ。頑張ってよかった。シールを剥がせばタマランチ会長。下山後はひらゆの森でざぶーん。冬の温泉はサイッコーだ。今年も四ッ岳、ひらゆには何度もお世話になります。本当に年パス買おうかな。

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