大戸沢岳(沼)・今日は獲りに行く
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- GPS
- 06:40
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,178m
- 下り
- 1,171m
コースタイム
07:20 大戸沢岳
08:30 道の駅
天候 | 降雪、風は弱い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
尾根上は特に危険箇所なし。雪庇がデカいので落ちないように注意 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は燧の湯。土日祝は朝6時から営業しているが露天風呂は15時から。休憩所は閉鎖中。600円。サッと汗を流すくらいなら良い温泉。泉質はひらゆの森系。なかなかよかった。 |
写真
感想
昨日は18時頃に道の駅の駐車場に車中泊。一度も雪は降り止まなかった。明日は今日より状況が悪いんじゃないか?果たしてピークまで行けるのだろうか。こんなに雪が降り続いた直後に山に入ったことが無いのでわからない。2時出発の予定だったがいつものようにみんなやる気満々で準備のできた人から出発していった。僕はいつも最後尾のスロースターター。登り始めると昨日に比べると山の雪は沈んでいて全く歯が立たないというわけではない。これは日の出前に山頂に着くんじゃないか?なんて言っていたが甘くない。1,500mを超えたあたりでどこを歩いても沈む。これはパウダーなんてもんじゃない、沼。まるで底無し沼。それでもピークまで500mを切っているし急斜面も無いので脚を前に出してぐっと力を込めれば前に進む。全員で力を振り絞ってラッセルラッセル。先生もカタヤさんも今日は鬼だった。みんな本気モード。たった2,000mちょいの山で標高差1,200m, なのに条件によっては決死の覚悟で挑まないとピークを踏めない。これが自然の本気だ。僕らは3,000mを超える山でも装備と体力と技術と経験と情報とあらゆる知恵を振り絞って準備万端で登る。そして自然が許してくれれば山頂に立てる。しかし低くて簡単そうに見える山でも条件が悪ければ昨日のように山頂には立てない。これが山の怖いところだ。山は気まぐれ、どんなに難しい山だって誰にでも登れる条件の日があれば、どんなに簡単な山だって誰にも登れない日もある。そういうことをこの2日間で実感した。
山頂でシールを剥がしたらお楽しみタイム。登り返しもないので重力に従って落ちていくだけだが、なにしろ上の方はとにかく深く重く斜度がないのでトレースを外すと大変なことになる。転べば起き上がるのも必死だ。気をつけていく。1,200mまで安全に落としたら最後の最後は登ってきた尾根の隣の沢筋を滑って国道に帰還。この沢がほんの30秒ほどの滑降だったが木々の密度が素晴らしく良くてもう最高だった。今日は気温が低かったので装備はパラパラの雪がついていて撤収が楽。ぱぱっと明日の山の仕込みをしたら温泉で暖まって次の山へ移動。明日の遊び場は先生が大好きな秋山郷。直線距離は西に80km程度なのだが新潟-福島の国道は冬季通行止めなので北か南から迂回する。各自、好きなルートで現地集合ということになっている。僕は滅多に行かないので栃木、群馬経由で南周りで秋山郷を目指す。予想運転時間は6時間。旅はまだ続く。
会津朝日岳の戦いで敗れ、傷心し次の戦いの地檜枝岐村へ向かう。雪はずっとゴン降りだった。ネットを確認すると昨日敗退した只見では町でも年明けから1m以上降ったらしい、山では一体どんだけ降ったんだ。それほどの深い雪だった。
檜枝岐村も大雪で路肩には雪が高く積まれていた。到着後も雪は降り続き今日の戦いも激しいものになるであろう。ガンは帰省して今日はYSHR 大魔人 パクとメンバーが一人減りさらなる厳しい戦いとなるであろう。2日続けて敗退となると地獄軍団の旗を降ろさざるを得ない、今日は絶対這ってでもピクル、目指すは大戸沢岳この山も2000mを超え大変だろう。
ただ地図からして安全な尾根をひたすら登るだけでピクれる、昨日より安全率は格段に優れている。メンバーに絶対ピクるとスタート時間は2時、自分はさらに早起きして道の駅から深夜1時40分先に出てラッセル開始した。やるしかない。会津駒ヶ岳の登山道にはトレースは皆無、下山時も誰も山に向かう人はいなかった。大戸沢岳へ向かう尾根のラッセルもきつかった。
膝上から腰近くのラッセルが続いたが今日は絶対負けない覚悟だからひたすら三人でラッセルを回し続けて無事6時間弱でピクッた。帰りは激パウで頑張って檜枝岐村まで来た甲斐があった。これでようやく新しい年をスッキリした気持ちで迎えられる。
さて次の戦いの地はこれも雪深い秋山郷、明日から厳しい戦いが待ち受けている。今から頑張って移動しよう。
遠征第4弾は大戸沢岳に行ってきた。聞きなれない山かもしれないが会津駒ケ岳の前衛で2089mの山です。昨日は敗退しているから今日は絶対にピクらなくてはいけない。
深夜2時前に桧枝岐の道の駅をスタート、今日は大移動があるので早めに下山したい。駒ケ岳登山口から大戸沢岳の尾根に取付き後はピークまでひたすら登っていく。下部は杉林、ラッセルもほとんど無く快適に登ていく、林を抜けてもブーツラッセルなのでよっちゃん。もしかしたら暗いうちに山頂に着くんじゃないだろうかと心配したが甘くはなかった。
標高が上がるとラッセルが深くなっていく、膝から腰になり勘弁してほしい。昨日沢山ラッセルしたからお腹がいっぱいです。3人で交代でラッセルを回すしかない、今日は確実に標高を稼いでいるからラッセルのやりがいがあった。やがて夜が明け暗闇から解放されたが激ラッセルは解放されない。マジきつい、怪獣も悲鳴をあげていたがピクらなければならない。
はいピクリました。この先駒ケ岳まで続いているが全く行く気がしない、帰りましょう。緩斜面はトレースを外すと滑らないからボブスレーで降り急斜面のパウを食いまくった。最高、頑張ってよかった。最後のご褒美は谷の滑降、激パウでとても幸せでした。今回の遠征で一番滑りが楽しめた。さあ明日も頑張ろう。
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